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公開:1996
監督:Richard Pearce
出演:Robert Duvall、James Earl Jones、Michael Beachほか
範疇:ドラマ/人種問題
私の評価 :☆☆1/2
【Part 1】
アーカンソーの田舎に住むRobert Duvall(ロバート・デュバル)は、父、母、妻、子供達と一緒に暮していた。母が亡くなり、弁護士が母の手紙を届けて来る。「あなたは私の実の子ではない。あなたの父が黒人女性に生ませた子供である。あなたの母は、あなたを生むと産褥熱で亡くなってしまった。私達は白い肌で生まれて来たあなたを引き取って、育てた。あなたには兄がいて、シカゴの警察署で働いている。会いに行きなさい」これは本当か?と問いつめる息子に、父は唇を震わせて認めた。
Robert Duvallにとって青天の霹靂だった。今迄白人として暮していたのに、一夜にして黒人との混血になってしまったのだ。母の遺言でもあり、家族には理由を明かさずに小型トラックでシカゴへ出発する。
彼の兄James Earl Jones(ジェームズ・アール・ジョーンズ)は市庁舎の警備担当になっていた。James Earl Jonesは種違いの弟の存在を知っていた。しかし、母を見捨てたRobert Duvallの父を憎み、お産で母を“殺した”Robert Duvallをも憎んでいた。短く、他所他所しい語らいの後、二人は他人のように別れる。
Robert Duvallはアーカンソーに戻るつもりだったが、追突された黒人三人組をたしなめようとして、逆に手ひどく殴られ、小型トラックと旅行鞄、財布まで盗まれてしまう。大都会の恐ろしさに無知な彼の失敗だった。病院にかつぎ込まれ、唯一のシカゴの知人ということでJames Earl Jonesが呼ばれる。その日はRobert Duvallを寝せてはいけないという医者の命令で、二人はアクションもののヴィデオを観ながら夜を過ごす。夜勤から戻ったJames Earl Jonesの息子は、“白人”が自分の寝床(実は長椅子)で寝ているので、びっくりもし、憤慨もする。
男達三人は落ち着かない緊張状態のままだったが、同居のJames Earl Jonesの伯母が次第に彼等の凍結した情緒を溶かす。Robert Duvallも“黒人”の家族との絆に目覚めて行く…。
笑いのネタが沢山盛り込まれているのも素晴らしい。映画にするほどでもない、地味な素材、物語ですが、とても清々しい後味です。プロデュースも兼ねたRobert Duvallはいい仕事をしたと思います。
(March 20, 2001)
【人種問題関連】
・The Defiant Ones『手錠のまゝの脱獄』 (1958)
・To Kill a Mockingbird『アラバマ物語』 (1962)
・Black Like Me(未公開)(1964)
・In the Heat of the Night『夜の大捜査線』 (1967)
・A Soldier's Story『ソルジャー・ストーリー』 (1984)
・Sudie and Simpson(未公開)(1990)
・The Tuskegee Airmen『ブラインド・ヒル』 (1995)
・Once Upon a Time...When We Were Colored(未公開) (1996)
・Nightjohn(未公開)(1996)
・Miss Evers' Boys(未公開)(1997)
・Rosewood『ローズウッド』 (1997)
・Remember the Titans『タイタンズを忘れない』 (2000)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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