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公開:1972
監督:Martin Ritt
出演:Cicely Tyson、Paul Winfield、Kevin Hooks、Carmen Mathewsほか
範疇:原作もの/ドラマ/ファミリー
私の評価 :☆☆1/2
【Part 1】
1930年代、大恐慌下のルイジアナ州の寒村。シェアクロッパー(農園主から土地、肥料などを借りて小作料を収穫物で納める小作農民)の一家Morgan(モーガン)家の物語。11歳になる少年Kevin Hooks(ケヴィン・フックス)は父親Paul Winfield(ポール・ウィンフィールド)が大好きだ。今日も父の愛犬Sounder(サウンダー)と共に森へタヌキ狩り。Sounderがタヌキを木に追い上げると、父が鉄砲で仕留める。夜の森での駆け足は大変。父はタヌキを撃ち損ねた。でも、暗かったんだから仕方がない。
母親Cicely Tyson(シシリィ・タイスン)は御近所の洗濯・アイロンかけの仕事もしている。配達は子供たち(Kevin Hooksと妹、弟)の仕事だ。配達が終って、草野球の試合に駆けつける。父親はハンチングをあみだにかぶってピッチャーをしている。見事なベース捌きと投球で試合に勝つ。
そこまでは良かったが、家に帰るとシェリフが待っていて、私有地無断侵入と窃盗(タヌキのこと)で父は逮捕されてしまう。一年の強制労働の刑を課せられ、父は遠くの刑務キャンプに移されてしまう。
残された家族は母親と子供たちだけで畑を耕し、サトウキビを植え、育てる。母親Cicely Tysonは夫の所在地をつきとめ、息子Kevin Hooksを面会に送る。少年と犬のSounderだけの徒歩旅行である。果たして、彼は父に会えるのか?一家の運命やいかに?
ここには人種間の闘争も無く、出て来る白人達も概ね良心的です。黒人サイドからすれば、辛い生活は描かれているが深刻さが足りないと云うかも知れません。しかし、主婦Cicely Tysonにも他所行きの服はあるものの、日常は破れた上っ張りを着て、必死に働いています。サトウキビを収穫し、地主に納め、現物給与を得るものの、それもごく僅かです。
母親役のCicely Tysonはまだ現役で、最近はお婆さんを演じていますが、この時期の彼女は非常に美しい。目のきらめきがいい。台詞無しで、夫を愛している表情を見せる演技も素晴らしい。
少年が一家の代表として行動する熱意と勇気、健気な克己心、勉学意欲、それを支える周囲の人々…どれもが胸を熱くする要素です。御家族での鑑賞に最適です。
(May 11, 2001)
【黒人の生活】
・Nothing But a Man(未公開)(1964)
・Conrack『コンラック先生』(1974)
・I Know Why the Caged Bird Sings(未公開)(1979)
・Color Purple『カラーパープル』(1985)
・Once Upon a Time...When We Were Colored(未公開) (1996)
・Mama Flora's Family(未公開)(1998)
・Down in the Delta(未公開)(1998)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory. Copyright (C) 2001-2011 高野英二 (Studio BE)
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