公開：1997
監督：Francis Ford Coppola
出演：Matt Damon、Danny DeVito、Jon Voight、Danny Glover、Roy Scheiderほか
範疇：原作もの／ドラマ／法廷もの

私の評価 ：☆

【Part 1】

ミシシッピ州生まれで弁護士上がりの作家John Grisham（ジョン・グリシャム）の小説の映画化。Burt Lancaster（バート・ランカスター）主演の1956年の映画とは別物です。

テネシー州メンフィスに住むMatt Damon（マット・デイモン）は、パートタイムで給仕をしたりしながら法律を勉強。間もなく司法試験という段階だが、職と金が必要なので、無料法律相談で扱ったケースのいくつかを法廷闘争に持ち込もうとする。一つは白血病の青年に保険を勧誘しておいて、いざとなったら支払いを拒否したケース。

被告である保険会社の代理人は老練な弁護士のJon Voight（ジョン・ヴォイト）。彼は司法試験に受かったばかりの若造なら御しやすいと考え、ライセンス取得前にもかかわらずMatt Damonを原告代理人として認める。彼は$75,000の示談金を提示し、判事もそれは十分な額だとの判断を示す。Matt DamonとパートナーのDanny DeVito（ダニイ・デヴィト）もそれを受け入れる決断をする。

しかし、その判事が急死し、進歩派の黒人判事Danny Glover（ダニイ・グローヴァー）に変わったことから、Matt DamonとDanny DeVito（ダニイ・デヴィト）はより有利な展開が期待出来ると踏み、示談をしりぞけ法廷闘争を開始する…。

この間にMatt Damonが病院で知り合った女性とのロマンスが絡む。

Matt Damonが法廷のしきたりにも疎い駆け出しである初々しさと、Jon Voightの自信たっぷりで狡猾なところがうまく対比されている。

原題"Rainmaker"（レインメーカー）とはアメリカ・インディアンの占い師で、魔術で雨を降らせる人のこと。Burt Lancasterの1956年の映画はまさにそれでした。ここでは空からお金を降らせる（弁護士が何も無いところから裁判沙汰によって金を捻り出す）ということを指しています。

(March 18, 2001)

【John Grishamもの一覧】

・'The Firm'『ザ・ファーム／法律事務所』(1993)
・'The Pelican Brief'『ペリカン文書』(1993)
・'The Client'『ザ・クライアント／依頼人』(1994)
・'A Time to Kill'『評決のとき』(1996)
・'The Chamber'『チェンバー　処刑室』(1996)
・'The Rainmaker'『レインメーカー』(1997)
・'The Gingerbread Man'『相続人』(1998)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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