公開：1993
監督：Alan J. Pakula
出演：Julia Roberts、Denzel Washington、Robert Culp、John Lithgowほか
範疇：原作もの／サスペンス／アクション

私の評価 ：☆☆

【Part 1】

ミシシッピ州生まれの作家John Grisham（ジョン・グリシャム）の小説の映画化。

ワシントンD.C.で二人の最高裁判事が暗殺された。二人は思想も党派も違い、暗殺の動機が不明だった。ニューオーリンズにあるTulane（テュレイン）大学の法学部学生Julia Roberts（ジュリア・ロバーツ）は、二人の判事に共通する何かが無いかどうか調査する。彼女の調査結果'Pelican Brief'（ペリカン文書）を、ボーイフレンドでもある教授に見せると、教授は彼のFBI勤務の親友に見せ、その友人は文書をCIAに送る。これが契機となり、ペリカン文書を見た人間が次々と殺される。先ず、教授が車に設置された爆弾で吹き飛ばされ、ペリカン文書をCIAに送った友人も殺され、Julia Robertsにも殺し屋の手が伸びて来る。

暗殺された老判事と仲が良かった新聞記者Denzel Washington（デンゼル・ワシントン）は、事件の謎を解明したいと願っていた。Julia Robertsは危険をかいくぐってニューヨークに逃げ、Denzel Washingtonにペリカン文書の内容を話し始める。二人はワシントンD.C.に移動し、彼女の推理を立証すべく、関係者の証言、証拠を集めて廻る。しかし、どこでも正体不明の敵が目を光らせ彼等二人を葬り去ろうと待ち構えていた…。

Denzel Washingtonがクールで落ち着いた新聞記者を好演しています。Julia Robertsも他の映画で見せるようなエキセントリックな役ではなく、健気で行動的な女性を演じています。

ブラウン・ペリカンは絶滅寸前の鳥で、ニューオーリンズのあるルイジアナ州の「州鳥」です。このブラウン・ペリカンの生息地を破壊し開発を目論む大企業、大統領選挙の内幕などが絡み合い、想像を絶する陰謀が展開します。

(March 9, 2001)

Brown pelican: from 'Eastern Birds' by James Coe (Golden Press, 1994)