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公開:October 11, 1996
監督:James Foley
出演:Chris O'Donnell、 Gene Hackman、Faye Dunawayほか
範疇:原作もの/ドラマ/人種問題/弁護士もの
私の評価 :☆
【Part 1】
この映画は、劇場公開時には『チェンバー/凍った絆』で、ビデオ公開時に『チェンバー/処刑室』に変更されました。
死刑を宣告され、長く刑務所暮らしだったGene Hackman(ジーン・ハックマン)に処刑の日が迫る。若い弁護士Chris O'Donnell(クリス・オドネル)が処刑延期のために奔走するが、Gene Hackmanは実は彼の縁遠かった祖父であった。有罪となった事件はあるユダヤ人の法律事務所を時限爆弾で爆破し、弁護士と彼の幼い息子たち三人他を爆死させたものであった。
Chris O'Donnellはこの祖父に時限爆弾など扱えないことを信じ、共犯者を探す。しかし、調査の過程で集まるのは、Gene Hackmanが親代々の白人至上主義者で、ユダヤ人や黒人を殺すことを何とも思っていなかったという証言・傍証ばかりであった。そうこうするうちに、処刑の日は刻々と迫って来る…。
ミシシッピ出身の弁護士で、後にベストセラー作家となったJohn Grisham(ジョン・グリシャム)原作の小説の映画化。"The Chamber"とはガス処刑室のこと。
舞台は私が住むミシシッピ州の州都ジャクスン(家からジャクスンまでは車で一時間半)。ここで州都とは、日本で云うなら県庁所在地ですが、“合衆国”における州の権限、存在感は“県”を遥かに越えるものです。ミシシッピ州は"Deep South"と呼ばれる南部で最も旧弊な州の一つ(他はジョージア州、アラバマ州、ルイジアナ州)。つまり、人種差別が最も激しく、K.K.K.の活動の拠点となった地域です。K.K.K.は黒人だけを差別視していたのかと思っていましたが、この映画のようにユダヤ人も排斥していたんですね。ナチの鉤十字の旗を持ったK.K.K.党員の姿も写っています。
事件も原作も全く別ですが、Ghosts of Mississippi『ゴースト・オブ・ミシシッピー』で死刑を宣告された人種差別主義者の、その後の話と観ることも可能でしょう。
(February 14, 2001)
【John Grishamもの一覧】
・'The Firm'『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)
・'The Pelican Brief'『ペリカン文書』(1993)
・'The Client'『ザ・クライアント/依頼人』(1994)
・'A Time to Kill'『評決のとき』(1996)
・'The Chamber'『チェンバー 処刑室』(1996)
・'The Rainmaker'『レインメーカー』(1997)
・'The Gingerbread Man'『相続人』(1998)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
なおIMDbはamazon.com、「allcinema」は株式会社スティングレイの登録商標です。
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