Golf Tips Vol. 56

TV中継の英語
[TV]

'The Women's Guid to Golf'
by Kellie Stenzel Garvin (St. Martin's Press, 2000, $24.95)

A cell: 雷。レーダーで丸い穴のように見えるから。

A flier: ラフからのショットで、草がクラブとボールの間に挟まり、スピンがかからず通常より遠くに飛ぶショット。

A lot of green to work with: エッジからカップまでにかなり距離があり、アプローチ・ショットのための十分なスペースがあること。

A tester: 難しいパット。

Choking up on: クラブを短く持つこと。長く持った場合より距離が落ちる。

Chunk: ダフり。

Collar starts tightening: 非常にナーヴァスになること。

Collection area: 余分な水を集める、ホールの低い部分。ボールもそこへ行き易い。

Dance floor: パッティング・グリーン。

Hit it right through the break: グリーンの傾斜に負けないように、強めにパットすること。

Jump all over it: 極めて強く打つこと。

Knock it inside (another player's ball): 他のプレイヤーよりピンに近くつけること。

Knock the ball down: 風の影響を避け、意図的に低いボールを打つこと。

Leader in the clubhouse: ラウンドを終えた、最も低いスコアのプレイヤー。

Left it out: フックがかからず、ターゲットの遥か右にプッシュされたショット。

Little green to work with: エッジからカップまでの距離が少なく、アプローチ・ショットのための十分なスペースが無いこと。

Made the cut: 予選ラウンドでカット・ラインを下回るスコアで廻り、本戦出場が認められること。

Maneuver the ball: 邪魔物を避けて意図的スライスあるいはフックをかけること。

Missed the cut: 予選ラウンドが不調で、本戦出場が認められなかったこと。

Never had a chance: 極めてショートあるいは方向違いで、入るわけがないパットの場合。

On top of: 一人がパットを沈め、次のプレイヤーも続けて沈めた場合。

Poa annua: グリーンを侵略する雑草で、グリーンの滑らかさを損なう。

Preferred lies: コース・コンディションが悪い場合、プレイヤーはボールを拾い上げ、拭き、特設のいいライにリプレースすることが許される。Winter ruleに同じ。

The cut: 通常、二回のラウンドの後、プレイヤーの数は半分に減らされる。低い方の半分が本戦出場を認められる。

They are on the clock: オフィシャルがスロー・プレイのグループのプレイ時間を計っている。

The green goes away from you: グリーンの手前側が高く、奥が低めであるという状況。これはボールを止めるのが難しい。

Up and down: 寄せワン。

【おことわり】画像はhttp://cdn.geekwire.comにリンクして表示させて頂いています。

(April 03, 2001)


'Swing Magic'(スウィング・マジック)

町のゴルフ・ショップで新入荷の練習道具を見せて貰いました。'Swing Magic'という製品で、一見正しいグリップを教えてくれるだけの器具に見えますが、実は丸きり違います。右手のグリップ部分が可動となっていて、トップでは左右の手が離ればなれになります。

私が見たこれのメリットは、

・左肩を最大限廻すことが出来る。
・トップから打ちに行くことが不可能…右手が高く上がっていて、力を入れることが出来ません。
・左腕主導のスウィングが出来る。
・右腕が遅れて下りて来るため、インパクトの瞬間にしか両手が一緒にならず、自然にレイト・ヒットが実現する。

いいことずくめですが、問題は価格。$40.00程度ならともかく$90.00というのは高過ぎます。

器具に添付のヴィデオを見せて貰ったのですが、一つだけいいことを云っていました。「ゴムバンドを一杯に伸ばした後、そのままバンドを離せば最大のパワーが得られる。バンドを押したらどうなる?そう、パワーは無くなってしまう。ゴルフ・スウィングも同じで、身体を捻転させた後は自然にほどかれるのに任せること。ボールに向って力を使うことは、ゴムバンドを押すのと同じで馬鹿げている」

ショップの親父に、「私だったら、シャフトに何かパイプをかぶせるね。これなら只同然だ」と云いましたら、「ここら辺の連中はあんたのようにスマートじゃないんだ」と云ってました:-)。

“スマートな”私のアイデアは、バッグに入れるシャフト保護パイプを15cmほどに切ること。丸くなった端を下にすればグリップ部分を痛めることもありません。

(April 09, 2001、改訂May 31, 2015)


[私製Swing Magic] 続・Swing Magic(スウィング・マジック)

「Swing Magicを買いたい」という人が出て来ました。私の記事は「高いから買わないで、こういう工夫をしましょう」という趣旨でしたが、やはり写真入りの説明でないと解りにくかったようです。

では、図解です。ゴルフ・バッグに入れるシャフト保護のパイプを使います。最近はクラブを一本ずつ個別に収納するバッグもあり、こうしたパイプはどこのご家庭でも余っているのではないでしょうか?アメリカのスーパーでは、一本50セントぐらいだったと思います。買っても安いものです。

パイプの端が丸まっている方を使います。端から15cmほどの長さに切ります。作業はこれで終り(簡単至極)。

端が丸い方を下にして(グリップを痛めないためです)お好みのアイアンのグリップに填めます。左手は普通にクラブのグリップを握り、右手は装着したパイプを握ります。

アドレスしてテークアウェイを開始します。徐々に右手は(パイプが緩いので)左手から離れて上に上がって行きます。特にトップでは右手は非常に高い位置になります。そしてインパクトで両手が再会します。これが'Swing Magic'の原理です。

これがどの程度お役に立つかは未知数です。私の印象記は前の記事をお読み下さい。御興味がある方も先ず上の工作をやってみて、「役に立つ」と思われたらそれから注文しても遅くはありません。「なあんだ!」という場合、$90.00(輸入した場合、もっとするでしょう)は高過ぎます。


(April 19, 2001)


スコアを五打減らす方法

伝説的インストラクターHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)のラウンド戦略の心得。

[Harvey]

'Harvey Penick's Little Red Book'
by Harvey Penick with Bud Shrake (Simon & Schuster, 1992, $10.00)

「95で廻る人が90になるのは、多分スライスを直すことが出来たからだ。87が81になるのは、ティー・ショットの飛距離を20ヤード伸ばしてパー・オンの確率が増えたからだろう。しかし、75で廻る人が72を出すには、ショート・ゲームの上達以外には方法が無い。

ハイ・ハンデであればあるほど、ショート・ゲームによって打数を減らすことが出来る。誰でも知っていることだが、打数の半分はピンから60ヤード以内で打たれている。しかるに一般のゴルファーはどこで練習しているか?グリーン周りではなく、決まってドラヴィング・レインジでドライヴァーを振り廻している。こういうゴルファーに『ロング・ゲームと比較して、何パーセントぐらいショート・ゲームを練習していますか?』と聞いたとしよう。彼は、恐らく10〜20%と答えるだろう。これは、概ね嘘である。大抵のゴルファーは、スタートまでに時間がある場合、15分ほどパットの練習をするだけであり、これが彼の“ショート・ゲームの練習”なのだ。

急激に上達して、一〜二週間で五打減らしたいと思うのなら、練習方法も急激に変えるべきである。

二週間、90%の練習時間をチッピングとパッティングに使い、フル・スウィングは10%に留める。これを実行すれば、95は90になる。保証する。私には、ゴルファーが大きく頷き、『やります、やりますとも。そうすべきだということは判ってるんです』と云う姿が見える。しかし、彼はやらない。彼がやることは、ドラヴィング・レインジでたった4〜5発のいいショットを見たいために40発も連続して打つことだ。私はゴルフ部の大学生やツァー・プロに、40発連続のドライヴァーの練習など絶対にさせない。これは疲れるだけであり、悪い習慣をつける因だ。

Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)は云った、「スコアを減らす秘訣は、三打を二打にする能力である」。Emerson(エマスン)は云った、「考えることはこの世で最も辛い仕事だ。だから誰もやらないのだ」。多くの人々がチッピングとパッティングは辛い仕事だと考えている。だから誰もやらないのだ」

【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。

(April 17, 2001、増補May 31, 2015)


本番のシミュレーションをせよ

スポーツ心理学者Dr. Tom Dorsel(トム・ドーセル博士)の練習tip。

'The Complete Golfer'
by Tom Dorsel, Ph.D. (Allyn and Bacon, 1996, $19.00)

「ゴルフは完全を目指すゲームではない。むしろ、不完全からのサヴァイヴァル・ゲームである。

ウォーミング・アップやパット練習も本番同様に行なうこと。他のプレイヤーとの会話も避け、ピンも抜いて真剣にラインに合わせる。ロング・パットが失敗した残りの短いパットも、キチンと入れること。目標はリアルなゴルフなのだから、練習もリアルに行なうべきである。

パッティングでボールをホールに入れることに、あまり重圧を感じないように。あなたに責任のあるのは最初の6インチだけであり、それ以後はあなたの力の範囲外だと思うこと。ボールと接触する時点だけがあなたの仕事であり、それ以降はあなたにはコントロール出来ないことを認識しなさい。そうすれば、プレッシャーと不安は軽減する。

練習場で長く、真っ直ぐなボールが打てるのに、なぜコースで同じことが出来ないか?問題はあなたの心のフォーカスである。練習ではインパクトの手応えや、発射角度に集中していて、距離や方向(本番での重要な要素)を問題にしない場合もある。練習ではリラックスしていて、二発、三発のトップやフックは無視出来る。本番では、どれも無視出来ないため、心にも筋肉にも緊張が充満する。

《練習の最後はいい球を打つ》というのは大事なことである。篭に残った最後のボールは、プレッシャーもリアルで、最も重要である。醜い軌道のショットを胸に練習場を去りたいとは思わない筈だ。努力し、集中して、コースで実行したいのと同じショットを打つべきである」

(April 19, 2001、増補May 31, 2015)


ハンデ4のスーパーおじさん

南ドイツにお住まいの明美・ハインリッヒさんからのお便りです。「ハンデを減らす秘訣は足腰を鍛えること」という、いい実例を御紹介頂きました。

私のホームコースの名物おじさまをご紹介したいと思います。

名前はゼップさん、推定年齢60ウン歳。白髪、左利き、身長約175cm、スティーブ・マックイーンとポール・ニューマンを混ぜたような外見。元数学教師という噂。このゼップさんは5年前定年退職?を機会にゴルフを始めてのめりこみました。そしてコースが雪の為クローズされている日以外は毎日最低1ラウンド回り、出場資格のある試合に出まくります。そしてクラブを初めて握ってから3年後にはハンデ4まで辿り着きます。

「普通に歩ける人なら性別、年齢を問わずハンデ5には絶対なれる」と何人かのプロから聞いたことはありますが、ゼップさんはそれを本当に達成されたわけです。しかし普通に歩くと言っても…

私のホームコースは南ドイツのホップ栽培で有名な地域にあります。遠くにはアルプス山脈がそびえ周りはホップ畑に囲まれています。そしてとても起伏に富んでいます。初めて来られた方は「このコースで平らなのはティーグラウンドだけだ!!」と嘆かれます。若者はともかく、運動不足の中高年(私?)は腿が張ってしまいます。

カートという素晴らしい乗り物は短い夏の間だけしか乗れません。なんでも芝を痛めるからだそうです。試合ではバッグは担ぐか、プルカートで引くことになっています。前の“歩き”のグループが遅いからといってカートのグループが追い越すことは出来ません。“歩き”グループに優先権があるからです。プルカートも5月から10月ぐらいまで使用許可されますが、秋から初夏の間はバッグを担がなければなりません。

つまりゼップさんはほとんど毎日バッグを背負って、この山あり谷ありのコースを歩いたことになります。一度だけご一緒させて頂いたのですが、ゼップさんの歩くのの速いのなんのって…。上手な方でトロトロプレーする人は見たことがありませんが、ゼップさんも例に漏れず素振りを1回、打ってすぐ歩き出します。あのペースだったら2時間半で1ラウンド回れると思います。

ゼップさんはエチケットにも気を配ります。ゼップさんと回った日はお天気が今一つ、そして時間も早かったこともあってゴルフ場は空いていました。私たちの前には 3人のグリーンフィー・プレーヤーがいました。2、3番グリーンで出来たばかりの3個の直されていないピッチマークを連続して目撃したゼップさん、「今日は空いているから前のあいつらに違いない」と確信。約150m前にいる人たちに「ちょっとーピッチマークは直してくれよー。ピッチガーベル(日本では何と呼んでいるのでしょう?あの先が割れたピッチマークを直すフォークのような器具です。)持ってるのかい?はあー持ってる?だったらいいんだけどさー」と叫びます。ゼップさん声が大きいだけではなく耳もいいようです。

ゼップさんは今シーズンから競技委員長に任命されました。スタート時間、組み合わせを決めて試合がスムーズに進行するように目を配り、そして表彰式を仕切ります。それに某クラブメーカーからの依頼でシニア用クラブを試打するそうです。あー忙しい、忙しい。ゼップさんを知らないというメンバーはモグリ以外の何物でもありません。

参考:【足腰を鍛える方法】
「頭の研究・土台篇」
「生体力学的鍛錬ヴィデオ」

(April 26, 2001)


コン・ゲーム

'Focused for Golf'
by Wayne Glad, PhD and Chip Beck (Human Kinetics, 1999, $16.95)

Chip Beck(チップ・ベック)はU.S. Open '86と'91、Masters '93で二位、PGAツァーで何回か優勝を経験した人。ワン・ラウンド59のタイ記録を持っています(他はAl GeibergerとDavid Duval、Annika Sorenstam)。長くスランプに苦しみ、やっと最近復調の兆しが見えて来たところ。この本はそのスランプ脱出に力を貸したスポーツ心理学者と共著という体裁です。実際には、スポーツ心理学者が基本の流れを作り、それに相応しいコラムをChip Beckが書いたという程度。彼だけでは足りないので、多数のプロが賛助執筆しています。

集中心のトレーニングには常人には不可能なメソッドがあったりして、この著者の常識を疑います。例:友人とラウンドする際、奇数のホールだけプレイして、偶数ではお休みし、友人のプレイのディテールを観察し、記憶する。こんなこと出来ますか!毎日プレイしていたって、友人のプレイの観察など冗談じゃない。週一、月一のゴルファーなら尚更でしょう。無茶苦茶ですよね。

「拙いワン・ショットを忘れられないと、拙いショットがもっと続くのが常。

Chip Beck:アウトの出来が悪かった場合、私はアウトが物凄く良かったようなフリをする。そう思い込めば実際にいいプレイが実現する。難しいパットが残っても、そういうのを成功させたことがあるフリをし、自分に信じ込ませる。

Mark Calcavecchia(マーク・カルカヴェッキア):出来の悪いラウンドを終えて車で駐車場を離れる時、本当は滅入っているのだが『終った、終った!』と瞬間的に気分が良くなる。ひどいラウンドの際は、このコースを離れる解放感を思い起こして、もう一頑張りする。

《1ホール・1ナイス・ショット・ゲーム》("one-good-stroke-per-hole game")というのをお薦めする。1ホールにつき、最低一個はいいショットをする。ノルマを果たした後はリラックスしてプレイ出来る。このゲームのパーフェクト・スコアは18。これに上達したら、《1ホール・2ナイス・ショット・ゲーム》に変更する」

(April 26, 2001)


集中心鍛錬法

スポーツ心理学者Dr. Dick Coop(ディック・クープ博士)による集中するメソッド。

'Mind Over golf'
by Dr. Dick Coop with Bill Fields (Macmillan, 1993, $12.95)

1) 静かな邪魔の入らない部屋で、快適な椅子に腰掛ける。
2) 新しいゴルフ・ボールを取り出し、あたかも生まれて初めて見るもののように見る。ブランド・ネーム、合わせ目である子午線、ディンプル・パターンなど。
3) 凝視することなく、ボールを見る。もし、ボールを見ないでただ睨んでいるようだと、それは集中している状態ではない。焦点を合わせ、再スタートする。
4) ロゴを調べ、プリント・サイズに注目する。番号の色は何色か?
5) ボールから目をそらし、心の中でボールの様々な面を視覚的に再創造する。印刷された色、ディンプル・パターンなど。
6) もう一度ボールを見る。視覚化はどの程度成功したか?
7) これを繰り返す。軽い器楽の演奏をBGMにする。
8) 今度は歌詞付きの音楽を流しながら繰り返す。
9) 次の機会にはボールではなく、雑誌の表紙、絵画などの複雑な対象で実行する。

全体のプロセスは10分以下が望ましい。この練習を積めば、コースでの集中能力が向上するのは間違いない。

(May 12, 2001)


今井さんの36を切った、その日

東京にお住まいの今井さんから「36を切った」というお便りを頂きました。今井さんは、もう既に80を切ったことは数回おありなので「80を切った、その日」という“初体験”シリーズには該当しません。しかし、36を切るというゴルフがどういうものなのか知りたくて、「自慢話は公開したくない」とおっしゃるのを頼み込んで以下のリポートを執筆して頂きました。

ゴールデン・ウィーク中の行楽行事のつもりだったラウンドで、ハーフの自己ベストを達成しました。ラウンドでも80を切り、ここ数年の(慢性)スランプから脱出できたと喜んでおります。

5/3(金)、所は千葉県房総半島の中心近くに位置している上総冨士GCで、アップダウンばっかりの山岳コースです。山の中に作ったコースなので、コース自体はいいのですが一度行ったらもういいというビジターが多いようです。私は15年くらい前から通っている好きなコースです。

直前に予約を入れた関係でトップスタートの前に入れられ、父と二人でお気楽ラウンド…と考えていましたところ、当日フリーのメンバーさんが二人入り、結局四人でまわることになりました。50歳くらいのYさん、40歳くらいのSさんはお二人とも気さくな方で、スタート前には微塵の緊張も感じられませんでした。前日の大雨から一転した五月晴れの中、ショットはそれほどよくもなく、でも4人であーでもないこーでもないと、楽しくハーフを廻れました。スコアは43と最近の平均的スコアで、内容的にも2ダボ、3ボギーと全く冴えがありませんでした。

それでも、初顔のYさん、Sさんとも家が近いとかその他共通の話題が多く、話しも弾み、トップスタートの弊害である昼食休憩10時前、休憩時間1時間半という非常識なリズムも苦にならず、安らかなハーフターンが出来たように思います。しかしながら、個々のショットでのミスなどを次のハーフで改善したいと考え、どのtipsを選択しようか考え、やはり自分で一番理解と実践と結果がスムーズに行っている「映画を観るように…」「85%がベスト」および「スムーズなパットへの道標」を徹底するように気をつけました。

ターン後の1ホール目、安らかな精神状態と85%スウィングが見事にマッチして、打ち下ろしの170 yardをピン手前2mにナイスオン、シャフトを見つめながらのパットは少し足りませんでしたがタップイン・パーの出だしで、ますますいい気分になりました。

2ホール目、3ホール目もイージー・パーでいよいよもって乗って来た4ホール目、短いPar 5でまぐれで7mくらいのバーディーパットが決まり、その時初めてアンダーを意識しました。でも不思議なくらい落ち着きがあり、まわりの方が気を使ってスコアの話しをしないのが分りました。

その後、ドライバーは全く不安なしの状態で、グリーンを外したショットも縦方向の距離の勘違いのみで全く曲がらず、アプローチも決まり、2mくらいまでのパットも不思議と自信を持って打てていました。8、9ホール目はトータルのスコアを考えるより、そのホールを如何に攻めるかに集中でき、結果、1バーディー、8パーの35を達成できました。

つらつら考えるに、最初のハーフでメンバーとの親しい交流が図れ、多すぎる休憩時間もリラックスした有効な過ごし方ができ、精神的な安定というのが最大の要因と思いました。それと、数多くある偉人達のtipsの中から自分にあった内容を選択でき、すべてにおいて理想のゴルフとなった状態でした。今回は結果的に大きなトラブルが発生しなかったので精神的に崩れる要素がなかったのですが、今後のラウンドではこのように好条件が揃うことはまずないでしょうから、技術論に加えて心理的な部分のトレーニングも同じくらい必要と痛感したラウンドとなりました。

(May 15, 2001)


'Nice Shot!'(ナイス・ショット!)

インストラクターChuck Hogan(チャック・ホーガン)は“コーチのコーチ”と呼ばれている人で、メンタル面にも充分目配せ出来る知識と経験を持っています。

'Nice Shot!'
by Chuck Hogan (Sports Productions Associates, Inc., 1988, 65 min.,$19.95)

相当古いヴィデオですが、内容はとても新しいので、いまだに売れているようです。新しい点というのは視聴者が参加して脳の記憶を深める仕掛けや、自己催眠の利用などです。ただのスウィング・メカニクスの講義ヴィデオではありません。シナリオも凝っていて、ユーモラスな場面がいくつも登場します。発売当時'Golf Digest'から五つ星を貰い、三年前の'Golf Digest'の「インストラクターが選んだ本とヴィデオ」という記事でも紹介されていました。

基礎を理解するという趣旨で、いくつかのポイントがグラフィカルに丁寧に解説されます。モデルはPeter Jacobsen(ピーター・ジェイコブセン)、D.A. Weibring(D・A・ワイブリング)他多数のプロ。
1) 手の向きとクラブフェースは一体
2) ポスチャーがクラブ・パスを決める
3) クラブの長さがスウィング・プレーンを規定する
4) バランス良くターンする
5) エネルギーを溜め、使い果たす
6) 徹底的にフォロースルー

グリップとポスチャーは特に大事なので、一日60回練習し、それを休み無しで21日続けることが奨励されます。これだけやると、グリップとポスチャーの良い習慣が一生続くそうです。

ここからがユニークになるのですが、上の6つのコンセプトを完全に記憶するために特別なセッションに入ります。

A) TV画面の大きさと等距離に座り、画面中央に正対します。上記6つのコンセプトの映像が(無音で)TV画面のあちこちに現われますが、頭を動かさず、目だけで映像を追います。これを三回繰り返す。

B) 目を閉じて音声だけの説明に応じて、頭の中で映像を再生します。これも三回。

「手の感覚を鋭敏にする」という部分で自己催眠が利用されています。クラブを手にし、正しくグリップします。目を閉じナレーションを聴きます。リラックスした感覚とクラブと手が一体になった状態が醸し出されます。

プレショット・ルーティーンの例:
1) ターゲットのデータを集める(距離、地形、風など)
2) 最適のショットを思い浮かべる
3) 最適のクラブを選ぶ
4) 基礎固め
・深呼吸でリラックスする
・他者との会話を止める
・自分との会話も止める
・感覚的経験を信じる
5) ボールに近づく
6) ターゲットと連結する
7) 実行

(May 17, 2001、追補May 30, 2015)


Ed Tidwell(エド・ティドウェル)のゴルフ
[Ed Tidwell]

Ed Tidwell(エド・ティドウェル)は私の住んでいる町では“スーパー・シニア”と呼ばれています。68歳で、現在のハンディキャップは7です。空軍で気象観測を専門にやっていたそうで、ハワイに駐屯した頃熱心にゴルフをやるようになり、その頃ハンデは4迄行ったそうです。私も数回一緒にラウンドしたことがありますが、もの静かで淡々とプレイするタイプ。勿論、他人のいいプレイは賞賛しますが、自分のプレイは良くても悪くてもあまり態度に表しません。平均すると、週に四回プレイするそうです。

「80を切るにはショート・ゲームが大切だ。寄せでボールを転がせる場合は絶対に転がす(グリーンに着地可能な場合)。チップインを狙ったりはしない。受けているグリーンでは攻撃的に出るが、そうでない場合は必ずピンの下60cm〜1mにつけることを目指す。パッティングではストレートにパターを引き、加速しながらストレートに目標に出す。パターは長年マレット型を使っている。

フル・スウィングでは、
1) スウィングの間中ボールに印刷された番号を見つめる。これはハンド=アイ・コーディネーションのために重要だ。これは同時に頭を静止させる役目も果たす。
2) 左肘を真っ直ぐ伸ばす。
3) 打ち急がない。
…この三点に注意している。スウィング・アーク(弧)の大きさはクラブヘッド・スピードに影響するので、バック・スウィングもフォロー・スルーも大きくするように努めている。

飛距離については話したくないところだが、仕方がない。年なのでもう210〜215ヤードぐらいしか飛ばない。その代りフェアウェイは絶対外さないつもりでプレイする。私はフックは得意でない。フェードはスタンスやグリップを変えたりせず、右手首の返しを遅くするだけ。フェースのオープン状態が保たれるので、自然にフェードになる。

練習はあまりしない。プレイする方がいい。一人でラウンドする時には、二個のボールを使ってワンマン・スクランブルをやる。これは練習の代りになる。Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)はいいラウンドの後は十個程度のボールを打っていいスウィングを定着させ、悪いラウンドの後は数百のボールを打って翌日に備えたと云っている。しかし、留意点が得られたなら、無理に練習せず家に帰ることも必要だ。疲れ果てるよりはよっぽどいい。練習一般としては、チッピングとパッティングに時間をかけるべきだ。ボギーをパーに、パーをバーディにするのはチッピングとパッティングだから。

道具にはこだわらない。パターやドライヴァーを取り替える趣味もない。グリップの太さを変えたり、鉛を張ったりもしない。ボールにもこだわらない。ボールの違いなど解らない。

トーナメントや賭けゴルフは集中出来るからいい。上達のためにもプラスになる。ボギーでしか上がれないことが歴然という場合があるが、こういう場合でも無理はしない。ボギーを受け入れることも大切だ。競争相手がダブル・ボギーなら、ボギーだってこちらの勝ちだ。

メンタル面では、絶対にカッカとならないように心掛けている。常に平静で落ち着いていたい。ホール・イン・ワンを過去に六回やっている。このコースでは計四回、それぞれ別なホールで出した。しかし、ホール・イン・ワンだからといって踊り廻ったりはしない。せいぜい、クラブを持ち上げる程度だ。一緒に廻る人と話をしない訳ではないが、政治の話などプレイに無関係な話からは遠ざかる。プレイに集中したいからだ。

好きなプロはJack Nicklausだ。彼は同世代だし、自分を統御し、紳士で、感情を表に出さないでプレイする。上品だよね。

私がこれからゴルフを始めると仮定したら、次の二つのことを実行する。
1) 自分にフィットしたクラブのセットを買う。
2) いい先生につく。
…これらは相当な時間の節約になる。合わないクラブ、間違ったグリップやポスチャーで何年も苦労するのは馬鹿げている。私自身は長期に先生についたことはない。何か問題を抱えた時だけ世話になった程度。本当は長期に教わるべきだったと思っている。

現在、孫のDenis(デニス、13歳)にゴルフを教えている。彼は始めて一年でハンデ14になり、最近78で廻った。平均して週に二回のラウンド。ここまでは簡単だったが、ハンデ12ぐらいからの上達は難しいと思う。彼に教えている要点は、
1) 正しいグリップ
2) ボールから目を離さないこと
3) 左腕を真っ直ぐ伸ばすこと
4) スムーズなテイクアウェイ
…この四点だ。私の留意点とほぼ同じ。最後の『スムーズなテイクアウェイ』とは、『ゴルフはバック・スウィングで打つものではないから、力はダウン・スウィングまで取って置け』という意味だ」

(May 24, 2001)


古橋さんの「80を切った、その日」

名古屋の古橋さんからの朗報です。古橋さんからは5/17にある原稿を頂きました。タイトルは私が勝手に「70台予告篇」としちゃったのですが、それが真実になったそうです。私も一安心。ティーショットにアイアンを多用し、しかもショート・スウィングされたのが鍵だそうです。

とうとう、やりました。夢の中では出したことが数回あった「夢の70台」、先週の「70台予告篇」で相当プレッシャーを感じていましたが、今日の月例競技バックティー使用で78が出ました。

先週、書かせていただいたように練習場でのイメージトレーニング、「映画を観るように…」が少しずつ身についてきて、先週のコンペでは 41/41の82が出ていました。

2001年5月27日(日)、その日は前日よりの雨がスタート時には止み、少し涼しいくらいの天候でした。ホームコースの瑞浪高原ゴルフ倶楽部、5月月例競技(東・西バックティー、6433ヤード、パー72)にてとうとう41/37の78を達成しました。月例杯(Aクラス)優勝カップのおまけ付きでした。

このところドライバーが不調で、先週土曜日の練習ハーフラウンドではOBを5発も出して51という惨憺たるスコアでした。結局私のレベルではOBは絶対に出してはいけないし、OBを出したら70台はありえないことにようやく気が付き、先週のコンペではアイアンのみ、今日の月例バックティーでもティーショットでドライバーを使用したのは4ホールだけ。後はアイアンを使用しました。

今日のラウンドではとにかくイメージを出すこと、集中すること、OBを出さないことに徹しました。不思議なことに、「映画を見るように…」を心掛けるようになってから、ショットをイメージしながら素振りをするだけでフックしそうかスライスしそうかが見えて来るんです。フックしそうならターゲットを少し右側に取り直して再度素振りでイメージする。フックしそうでもスイングを直すのではなく、ターゲットを動かす。これがコツのように思えました。そうするとほぼイメージどおりの球筋のショットが出ました。

パッティングでもしばらくラインを見ているうちに、自分がパッティングを決めるシーン、ストロークの振り幅まで見えてくるような錯覚さえ覚えました。ただし、ショットではあまりにもイメージを出しずぎて、結果を見に行くようなヘッドアップがあり、一度チョロがありました。

それと、もうひとつ常に「85%がベスト」も意識していました。ミスショットの時、大半は「85%がベスト」を忘れていることが多いことも理解していましたから、今日はアドレス時、呪文のように「ショートスイング・85%」と小さな声で唱えていました。「ショートスイング」は言うまでもなく「坂田氏のゴルフ進化論」です。

最後に、パッティングですが、私には「スムーズなパットへの道標」に書かれているグリップのマークを見ながらのパットは向いていないようでした。今日は“スムーズに真っ直ぐテイクアウェイする”ことだけに集中しました。私のボールにはラインを引いてありますので、常にラインを合わせてそれに直角にフェースをセットしそのまま打ち出すことに集中しました。そして、30cmのパットでも必ず同じルーティンをするように心掛けました。

昨年の6月から取り組み、約一年、49ラウンド目にして「70台達成」をようやく成就することが出来ました。高野さんのサイトにめぐり合えたことも私にとって、大変参考になり刺激になりました。次はオフィシャルハンデをシングルにすることを目標に、頑張りたいと思います。

自慢話を長々と書くことは本意ではありませんが、少しでも同じようなレベルの方々の参考になればと思いメールさせて頂きました。

高野さん、どうもありがとうございました。「70台予告篇」のおかげで実現出来たようにさえ思っています。

(May 27, 2001)


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