'The Fundamentals of Hogan'
by David Leadbetter (Doubleday and Sleeping Bear Press, 2000, $27.50)
David Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)による'Ben Hogan's Five Lessons'(邦題:モダン・ゴルフ)の解説本です。画家Anthony Ravielli(アンソニィ・ラヴィエリ)がイラストの素材として撮ったスティル写真を入手し、Hoganが説いたことと実際にやっていたことの違いなどを鋭く指摘します。ここでは二人のグリップの違いを取り上げます。
【Hogan's Left】
Hoganは左の人指し指一本でクラブを支えられるように握り、そのまま包み込むと説きました。David Leadbetterは、「これだと左手の指関節が一つしか見えない筈だ。これはHoganがフックで悩んでいたためのウィーク・グリップであって、スライサーには向かない」と主張します。「Hoganのグリップを採用した人は、掌の下方の一番膨らんだところに圧力がかかって手袋が破けるのですぐ分る」そうです(私がまさにこれ)。
【Leadbetter's Left】
Leadbetterは「上は人指し指の窪み(これはHoganと同じ)、下方は小指の付け根の下(掌の部分)を結ぶ線にクラブをあてる。手を水平に差し出した場合、クラブは45゜の角度になる」と説きます。
![[PICT]](./golf_pict2/grip_leadbetter_L.jpg)
【Hogan's Right】
左がパーム(掌)で握っているのに較べ、Hoganの右手はフィンガー・グリップ。
【Leadbetter's Right】
原則的に右手がフィンガー・グリップであることには賛成しつつも、左手のグリップ角度に合わせてこちらも45゜にするのが妥当だろうとLeadbetterは云います。
![[PICT]](./golf_pict2/grip_leadbetter_R.jpg)
どちらがいい悪いというのではなく、フック系かスライス系かという球筋によって選択すべきものだと思われます。
(June 03, 2001)
'Golfing in the Zone'
by Larry Miller (MJF Books, 1996, $6.98)
「利き目でボールをみることがショットやストロークを助けるのは常識である。以下に述べるのは、更に進んだメソッドだ。
ケースA:グリーンを狙うために、中央の大木を迂回する意図的スライスを打つ
ケースB:狭いフェアウェイに真っ直ぐなティー・ショットを打つ
Aは想像力、直感、霊感を必要とし、右脳によって打つべきショットである。Bは訓練された、メカニカルな完璧さを必要とするので、左脳によって打つべきショットである。
全ての情報は目から送られる。論理的な脳にネガティヴな情報が伝われば、当然ネガティヴにしか機能しない。しかし、ネガティヴな情報を創造的で霊感的な脳に送れば、それは問題を克服する途を見出そうと努める。
クリエイティヴな右脳の働きが必要な時に論理的左脳にも情報を送ると、筋肉はネガティヴにプログラムされ、望ましいショットを作り上げるための焦点がぼやけてしまう。結果は混乱のみ。これから打つショットに必要なのはどちらの脳かを判断し、適切な方だけに情報を送る。
ケースAのような難しいショットだとしよう。ボールに近づきながら、両方の目で状況を調べる。もしクリエイティヴなショットが必要と判断したら、(右目を閉じ)左目だけを使ってこれからのショットを視覚化し、アドレス前まで続ける。アドレスに入ったら両方の目に戻って、スウィングを実行する。左目だけを使って視覚化すると、情報をクリエイティヴで想像的、かつ問題解決志向の右脳に送ったことになる。
グリーンまで120ヤードのフェアウェイの真ん中、いいライにボールがあるとする。ここで必要なのはよく訓練された、メカニカルに完璧なショットである。クリエイティヴな思考は全く必要無い。ここでは右目だけを使って状況を判断し、左脳に情報を伝えショットを計画する。アドレスでは感覚と本能のために両方の目を使う。
このシステムを一般化してみよう。先ず、両方の目で全体状況を掴み、距離を判断する。どういうショットをするか決断する。クリエイティヴなショット(左目→右脳)か、簡単なショット(右目→左脳)か、両方の組み合わせか?決断したら、望ましい方の脳に対応する目から情報を伝達する。最後に、計画したことを全ての感覚を用いて実行する」
(June 06, 2001)
'Un-Locke Your Stroke'
by Phil Ritson ('Golf Digest,' June 1999)
四回British Openチャンピオンとなり「パットの名人」と云われた南アフリカのプロBobby Locke(ボビイ・ロック)は、カップには三つの入口(表玄関と左右二つのドア)があるというのが持論。
「大抵のアマチュアはサイド・スピンをかけてミニ・スライスを生じてしまう。これではデッド・センターからしかカップに入れない。必要なのはトップスピンである。
Bobby Lockeのパッティング・スタイルは、クローズに構えてボールをカットするのを防ぐ。彼の両足は約10cm離れ、右足は左足より7〜8cm後方になる。ボールは左足の爪先の前に置く。これがアップスウィングで打つことを可能にする。
さらに、Bobby Lockeの場合、パターのトゥの部分でアドレスする。センターで構えるとバック・ストロークでアウトサイドに出て、インサイドに帰って来る傾向があり、これがミニ・スライスの原因となると云う。
ストロークはバックもフォワードも地面に近く低く保つ。
以上のメソッドによりボールに正しいローリングが与えられ、三つの入口がフルに利用可能になって、カップが大きくなったような成果が期待出来る」
(June 17, 2001)
朝8:30にコースに着き、一篭練習。No.1付近には誰もいないので、一人でラウンド。晴天で暑いのですが、じっとしてても汗ばむというほどではなく、まあ南部としてはゴルフ日和。絶好調の頃のように距離は出ませんが、とにかく真っ直ぐ飛んでくれるし、パットが良くなって来たので気分良く廻れます。昼食後22ホール目に、一人で廻っているEd(エド)に追いつきました。「Ed Tidwellのゴルフ」に登場したEdです。
数カ月ぶりに彼のゴルフを見守ると、もうほとんど“デッド・ストレート”という感じで、全く曲がりません。ハンデ4だったことがあるだけに、フェアウェイ・ウッドやアイアンが的確にグリーンを捉えます。それだけなら、「そういうシニアは沢山いるじゃないか」と云われそうですが、驚くことに距離も抜群なのです。以前はこんなに飛んだっけかなあ?と訝りつつ、毎ショットの誉め言葉に変化をつけるのに苦労していました。
私の誉め言葉に気を良くしたのか、私があまり飛ばないので同情してくれたのか、はたまた前回のインタヴューを補足する意味か、Edが次のようなことを云い出しました。
「実は実験をやってるんだ。右手をもっと使ったらどうか?と思ってね。ずっと左手主導でスウィングしてたんだが、やはり距離も欲しい。で、ダウン・スウィングではかなり右手のパワーを使うようにしてるんだ」
「下手な人が右手を使うとスライスになるでしょう。ダウンで右肘を身体に付けてます?」
「そう、右肘は身体に近いね」
「でないと、カットする動きになりますもんね」
「ダウンではこういう風に腰もフル回転させてるから、フェースはちゃんと戻って来る」
「スクウェアになるわけですね」
「そう。ちゃんと信じなくてはいけないんだよ:-)」
トップで左肘が折れ、水平よりやや下にクラブが下がるトップで、そこまではお世辞にも誉められないのですが、ダウン・スウィングでシャープに振り抜き、何せフィニッシュが大きい。シニア・ティーからとはいえ、ロング・ホールで二打でピンを狙える位置まで飛ばすのでびっくりしてしまいました。
Edは「今日は27ホール廻ったから、もう帰る」と云って引き上げました。まだ、1:30です。空いています。「よーし、オレも右手を使って打ってみよう!」と、私はさらに9ホール追加。
Tommy Armour(トミィ・アーマー)は「ゴルフは両手でプレイするゲームだ。左手はクラブをガイドし、打つために望ましいフェース位置を保つ。パワーの源は右手とクラブだ。ボールをカッ飛ばすのは右手で行なえ」と云いました。私は右手主導はスライスを生じるという思い込みがあり、このTommy Armourの言葉はあまり評価していませんでした。
しかし、どうでしょう。Tommy Armourは正しい。Ed Tidwellも正しい。これまで長いミドル・ホールのいくつかは「ボギーで上等」と思っていました。いいショットを繋いでも、いつも届かなかったのです。しかし、右手でカッ飛ばすと届くのです!「そういうことだったのか!」魔術の種明かしを見たように、不可能が可能であることを知った驚きと「なあんだ」という白けた感じが一緒くたに湧いて来ます。ま、今日はピン・ハイでグリーン横に届いただけであって、パー・オンしたわけではないので偉そうなことは云えません。しかし、今後の可能性を発見出来ました。
私としてはスウィングは変えたつもりはありません。完全に力を抜いたテークアウェイによって肩を十分廻し、ダウンでは右肘を身体に引きつける。同時に、右手でパワフルに振り抜く…という感じです。
これで分ったのは、飛距離が満足でない時は、スプリング効果を活かしていないということです。右手でカッ飛ばすと、先ず球にグィーンという伸びが生じます。そして、ランも増える。ゴロンゴロンゴロンゴロン転がってくれる。これがスプリング効果なんですね。球に伸びが無い時は、単にフェースで優しく(?)撫でただけであって、フェースが凹んでない。凹んでないからスプリング効果も生じない。折角スプリング効果が期待出来る高価なクラブを買ったのに、宝の持ち腐れになっていたというわけです。いやあ、Ed Tidwellに感謝しなくては。
(June 19, 2001)
'Mistaken Identify'
by Todd Sones ('Golf Tips,' July, 2000)
・"Keep Your Head Down"(ヘッドアップするな)
上体は腰で軽く曲げて直線になるべきである。しかし、頭を下げ続けようとすると、首と肩のところで屈折し、顎が胸に付くようになってしまう。これでは上体が直線にならない。
貧弱なポスチャーは、先ず不安定さとバランスの悪さをもたらす。首が折れている場合、クラブは身体の背後にフラット過ぎる状態で持ち上げられる。これだとヒールからトゥのダウン・スウィングをしなければならず、バランスの悪さが一貫して消えない。身体はバランスの悪さを嫌うので均衡を取るために揺れ動き、当然のことながら頭も動いてしまう。頭を下げ続けようとすればするほど、貧弱なポスチャーを作り出し、スウィングの間に頭を動かさなくてはならなくなるわけだ。
・"Swing Inside-out"(インサイド・アウトに振れ)
上の格言同様、これも原則的には正しい。しかし、あまりに「インサイド・アウト」を意識し過ぎると、スウィングの間のあらゆる時点でインサイドに引き過ぎ、結果としてスウィング・プレインを変更せざるを得なくなり、トップから打ちに行くということになり易い。
正しいバックスウィングのプレインを学んだのなら、クラブはそれ自身が正しいダウン・スウィングのプレインを発見する。
・"Keep Your Right Elbow Close to the Body"(右肘を身体から離すな)
“フライング・エルボー”を恐れる有名な格言。これは狭いバックスウィングを作り出し、ダウンにおけるテコの作用を犠牲にしてしまう。右肘を付けたままのスウィングはクラブを早期にほどいてしまい、パワーの無いインパクトになる。
右肘の正しい動きを学ぶには、右腕一本だけでボールを打ってみる。最初は右肘を畳んだまま。次は伸ばして。即座にテコの働きが理解出来るだろう。
・"Make a Full Shoulder Turn"(肩をフルに廻せ)
これは最も誤解されている格言である。腰と肩は一緒に回転するものではない。一緒に動くと体重移動の基盤が無くなってしまう。一緒に動かす人は逆の体重移動をし易い。正しい回転は肩が90゜以内、腰は50゜以内である。これだと、後方の足(右足)に体重が乗って十分バランス良く、身体が捲き上げられる」
(June 25, 2001)
「右手のパワーを活かす」ことにしたため、念の為スウィングをヴィデオに撮ってみました。新しい試みによる弊害は見当たりません。それはいいのですが、前から一寸疑問ではあったものの、研究が面倒で放置していた次のような問題点が浮上して来ました。
シャフトが背中に当たるような大きなフォローを目指しているのはいいが、インパクト直後から左肘が折れ、フォロースルー終点への最短距離を辿っているのです。プロのインパクト直後を調べますと、右腕も左腕も真っ直ぐに伸びています。そのまま伸ばした両手で暫くボールを追い、「もう限界」となって初めて左肘が折られます。その時点は、ほぼ肩の高さです。
私のとプロのとどう結果が異なるのか、私には物理的な分析は出来ません。インパクトの後はボールはクラブから離れており、クラブがどういう状態であっても、もうボールへの影響は無い筈です。しかし、ボールを直撃した後1 mもボールの後を追うスウィングは、30 cmしか追わないで折り畳まれてしまうスウィングよりパワフルに思えます。ライフルとピストルの銃身の違いがあるようです。当然、正確度と飛距離もライフルとピストルのように違うのではないでしょうか。
「右手のパワーを活かす」は、右肘が右脇腹を擦って下りて来た後、非常に短い巾の中でテコの作用を果たします。これは飛距離に繋がります。同時に「左腕を伸ばしたままにする」と、振り抜きが大きくなります。ライフル効果です。テニス・プレーヤーが何故両手で打つか?その方がパワフルだからです。やはり、「右手も活かす」、「左手も活かす」がパワー・ゴルフの素のようです。
「スプリング効果」と異なり、ライフル効果にはUSGAの基準はありません:-)。無制限に使えます。
(June 27, 2001)
東京にお住まいの長田さんからメールを頂きました。文面だけではよく理解出来なかったので、図解もお送り頂きました。パットに悩める人への福音になるかも知れません。
ゴルフは四年前に始めたばかりですが、妻を引っ張り込んで二人で週末にラウンドを楽しんでいます。先日広尾の明治屋の二階にあるゴルフショップ(Dunlopの直営)で面白い考え方のパターを見つけましたのでリポートします。
それは「利き目を考えたパター」というコンセプトで、左目が利き目の人と右目が利き目の人ではものの見え方が異なるという理屈を応用したものです。その説によると右が利き目の人はどうしてもオープンに構える傾向があり、左が利き目の人はクローズに構えがちであるということです。これを矯正するために、右が利き目の人用はトップブレードの幅の先端を広くしてあります。こうすると通常のパターよりはクローズ目(ホントはスクエア)に構えやすいそうです。左が利き目の人用は先端が狭くなっています。
そう云われてみると、右が利き目の私はカップの右側に外すことが多かったようです。試しにそのパターで打ってみましたが、カップインの率も良くなったような気がします。で、買おうとしたらこれが4万円、そりゃ高い!というわけで、文房具店で白の油性ペイントマーカーを買って事務所に戻り、手持ちのパターのトップブレードにややオープンの白線をひきました。この白線に対してスクエアに構えればOKというわけです。
先日のラウンドで試してみましたが、なかなか具合がいいです。同じく右が利き目の妻にも試させましたが、こちらは私よりさらに効果が見られました。
一度お試しください。
(July 06, 2001)
「パットの照準」で「Freddie Haas Jr.(フレディ・ハース二世、クラブやパターの工夫、発明家)は大抵のゴルファーがパター・ブレードをオープンにし、ターゲットの右を狙うことに気付いた。人々はスクウェアに構えた場合、フェースがクローズで左を狙っているように感じる。それで正しいのだが、そうは見えない。そこで我々はフェースをオープンにし、目にスクウェアに見えるように修正する。当然、これは右へ逸れる。この傾向を補正するために左を狙うようになり、次第に錯乱状態となる。(中略)彼はパターに若干右を向いた線を刻印した。この“目を騙す”工夫によって、正しくセットしても左を狙っているとは感じなくなる」…という記事を紹介しました。長田さんの御覧になった製品は、このアイデアを応用して製品化したもののようです。
確かに4万円は高いので、長田さんの応用篇は実に素晴らしい。私もやってみようとしたのですが、手元に白の油性マーカーがありませんでした。「とりあえず」ということで、ラベル用紙の余白を5mm巾に細長く切り、それを長田さんの図解に合わせて貼り付けてみました(私も右目が利き目)。油性マーカーの使用をためらっている方に最適のテスト法だと思います。
実際にラウンドで試してみましたが、これは非常にいいアイデアです。私の場合の問題は、私の性格にあります。写真の白線は目に入るものの、本当のパター・フェースも目に入ってしまう。これを無視するのが非常に難しいのです。素直というか従順というか馬鹿正直というか、パターの本来のフェースに合わせてアドレスしてしまう習慣は簡単には打破出来ず、貼り付けた白線の方に自らを無理強いしなくてはなりません。この葛藤が煩わしい感じでした。
ラウンド終了後にいいアイデアが湧きました。貼り付けた白線の外側を黒く塗りつぶしてしまうのです。白線は剥がしてしまう。反対側も平行になるように塗りつぶす。これで、何の抵抗も無く素直にアドレス出来るようになりました。私のパターOdyssey Rossie IIの場合、上部に三本(+二本)の線が引いてあり、厳密に云うとそれらによってクローズに構えていることが自覚されますが、フェースに集中していると、意外に気にならないものです。
(July 06, 2001)
'Driver off the deck'
by T.J. Tomasi, Ph.D ('Golf Tips,' February 2001)
「スコアを少なくする秘訣の一つはPar 5の制圧である。Tigerは1999年には、全てのPar 5の半分でバーディを得た。よろしい、Tigerは別格だとしよう。他の全てのプロにとっても、Par 5はバーディ・チャンスの最たるものだ。
どうやって、Par 5を制圧するか?フェアウェイでもドライヴァーを使うのだ。この方法が難しいとされているには、二つの誤解があるからだ。
誤解その1: ボールを上げるために、ボールの下を打とうとするミス。上げようとしてはいけない。これはそもそも低い弾道のショットである。
誤解その2: 目一杯叩こうとするミス。これは相当なプルの原因となる。飛距離を考えないこと。飛距離はクラブに内蔵されている。単にしっかり打つことによって、いつものドライヴァーの80〜90%のヤーデージが得られる。
【アドレス】
ややオープンスタンス。肩は通常より更に10゜オープン。これは適切なアウトサイド・インの軌道を生み、インパクトでフェースを若干オープンにする。これはボールを上げやすくする。
フェードを打つことをイメージし、ターゲットのやや左を狙う。
ボールは、ティーアップする時よりボール一個分後ろへ置く。
掃くように、クリーンに打つ。
【ポスチャー】
背骨の角度をずっと一定に保つこと。
【フィニッシュ】
ハイ・フィニッシュを目指し、フォロースルーを完結させること。中途半端なスウィングは自殺行為。
【応用篇】
ティー・グラウンドでティーアップせず、単に土を盛り上げてこのショットを使うことも出来る。狭いフェアウェイ、向かい風などのケースに絶好である」
(July 13, 2001)
爪先上がりや爪先下がりの地形でターゲットに向って打った場合、ボールの軌道は何故か独特の傾向を持ってターゲットから逸れてしまいます(図の上の部分)。これはかなりよく知られた事実ですが、では左足上がり、左足下がりの場合はどうでしょう?両方をまとめてみました。
'Trouble Play' from 'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
by George Peper et al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997, $45.00)
留意点:全てのショットは両腕と上半身によるコンパクトなスウィングであるべきで、下半身は動かさない。
【爪先上がり】
クラブのセット:ソール(底部)を斜面に添わせる。
クラブ:短く握る。
ボールとの間隔:両手を浮かし、通常より離れて立つ。
重心:爪先。
軌道:この斜面からは左へ飛ぶ。ターゲットを右に設定する。
スウィング:コンパクトに。
【爪先下がり】
ボールとの間隔:膝を曲げ、通常より近くに立つ。
重心:かかと。
軌道:この斜面からは右へ飛ぶ。ターゲットを左に設定する。
スウィング:コンパクトに。
特記:シャンクを防ぐため頭を動かさない。
【左足上がり】
クラブ選択:地形によってロフトが増え、高い軌道を生む。飛距離が短くなるので1〜2クラブ上げる。
ボール位置:通常より左足寄りにおく。
アドレス:斜面に平行に立つため、左膝を折る。
テイクアウェイ:斜面に添って低く出す。
軌道:この斜面では下半身の自由が利かず、両手が通常より早く返るため、ボールは左へ飛ぶ。ターゲットを右に設定する。
スウィング:コンパクトに。
【左足下がり】
クラブ選択:地形によってロフトが減少し、低い軌道を生む。飛距離が長くなるので1クラブ下げる。
ボール位置:通常より右足寄りにおく(一般的には両足の真ん中)。
アドレス:斜面に平行に立つため、右膝を折る。
重心:スウィングの間じゅう右足におく。
テイクアウェイ:斜面に添って出し、フル・スウィングの3/4に留める。
軌道:この斜面ではカットする動きによりボールは右へ飛ぶ。ターゲットを左に設定する。
スウィング:コンパクトに。
図を見て頂ければ一目瞭然ですが、
・爪先上がり 左へ飛ぶ傾向
・左足上がり 〃
・爪先下がり 右へ飛ぶ傾向
・左足下がり 〃
…つまり、「〜上がり」は「左」、「〜下がり」は「右」という公式が導き出されます。
(July 25, 2001)
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