Golf Tips Vol. 29

トロント(カナダ)のゴルフ

暑い盛りはプロ・ツァーも“避暑”でカナダ方面に移動します。カリフォーニアの矢野さんも、先月プロ並みのスケジュールでカナダのトロント周辺に行かれました。西海岸ではコンスタントに30台を出されておられる矢野さんですが、勝手の違うコースと地元ゴルファー達相手に、かなり手古摺られたようです。

ショート・ヴァケーションを取ってカナダに行って、ゴルフと小観光をして来ました。カナダのゴルフ場の印象を紹介します。

元々の目的が知人家族に会うこととゴルフをすることでしたから、有名なナイアガラの滝以外はあまり観光はせず、ひたすらゴルフと歓談の日々でした。滞在期間は五泊四日でしたので、4ラウンド可能だったのですが、さすがに同伴者の体力も限りあり三日:3ランドのプレーとなりました。

コースを色々見たいとお願いしたら、1) リゾート風コース、2) 市民コース、3) カントリー・クラブ風タフなコースの三つを用意してくれました。料金は知人持ちの為正確な値段は分かりません。(^^)

1)リゾート風コース
National Pines Golf Club, Ontario
Blue: Rating 70.2、 Slope 132、 6,209ヤード
White: Rating 66.7、 Slope 121、 5,496ヤード

Pinesの名前がコースに付いているように、松林に囲まれた緑の綺麗なコースでした。南カリフォーニアのゴルフ場で普段プレーする私には、とっても羨ましいフェアウエイの芝の状態です。

私のポリシーとして、初コースでは敬意を表して白ティーからやる事にしてますので、前半ハーフは取り敢えず白からプレーしました。最初のホールのパー5は超ショートパー5(446ヤード)。この時点で「はて?いやに短いな」と思いながら2打目で大きくグリーンをオーバーする状態です。「これは短すぎる様なので前半はこのまま白でプレーして後半ブルーからのプレー」と同伴者と決めました。

前半は42(パット17)、後半は40(パット15)。特に後半は知らない初コース故のトリプルを叩いていますので、出来としては40を切る内容。前半後半合わせて12個のパーを取り、まずは幸先の良いスタートです。内心「カナダのコースもチョロイ物」と己惚れて初日終了・・・・・後で見事に返り討ちにあいます。

 

2)市民コース

パー64の、市民の憩いの場のゴルフ場。カナダもご多分に漏れずゴルフブームの様で三時スタートの予約をして行ったのですが、凄い混雑で実際のスタートはかなり遅れました。おまけに前の組の若者四人組は、一人の超初心者と三人の130台ゴルファーなのは最初のティショットで明白で、「これは長いラウンドになりそう」という予感でスタートしました。別に初心者を嫌っているのではありません(私も昔は初心者)。初心者同士ではペースがつかめず、ルール、マナーも知らないことが多いからです。案の定、前の組は超初心者の度重なる空振りと、各人の曲がったボールの行方捜しで中々グリーンたどり着けず、ようやくたどり着くとグリーンのすぐ横に乗用カートを駐車してしまう始末。このまま延々と9ホールを続けました。

私の組にも知人の息子さん二名がいて彼らのゴルフも110〜120ですが、我々大人がプレーの進行を熟知してますのでスムーズに回れるのですが、それでも後ろの組から見ればミスショットが多いので、少々苛付くのか10番ホールで後ろの組の人が「我々の組は四人だったが、二名は帰ったので現在2サム。先に行かせてくれ」と言われ、「ゴー・アヘッド、但し前の四人組はすごく遅いよ〜」と一言忠告。二人組の後、我々も10番をプレーして終え、11番に行くと二人組は既に例の四人組を抜いて更に進んでいます。四人組は相変わらずのスローペースですので、我々もついにあきらめ11番はスキップして、彼らに声を掛け次のホールに向かいました。その後は快調ペースでプレー出来ましたが、終盤は各ホールとも待たされるペースとなり、四人組も追い付いて来てしまいました。私どもの組が、17番ホールでボールが見つからず時間が掛かり、やっとグリーンオンすると、彼ら四人組は苛々している様子で、遂に打ち込んで来ました。ショートホールでグリーン上にいる人間に打ち込んで来るなんて・・・信じられません。それも一人でなく順次打って来るのです。我々は当然ボールを拾って次のホールに避難しました。喧嘩をしても彼らの体力には勝てませんし、何よりゴルフする常識のマインドが無い人間に何を言っても無駄です。自分たちは、それまで散々勝手気ままなペースでプレーして、他のゴルファーに迷惑を掛けていながら、他人に対しては遅延プレーを揶揄する行動を取るような、しかも怒鳴るならまだしもボールを打ち込むと言う愚の骨頂。嫌な思いをしながら18番を終えてプレー終了。残念ながら11番プレーせず、17番パットせずですので記録は無しですが、前半は6オーバーでした。スコアカードを持ってくるのも嫌だったのでゴルフ場の名前も覚えてません。

ちなみに彼らが悪いだけで、カナダ人ゴルファーは皆さんフレンドリーでした事を付け加えておきます。しかしつくづく入門時にマナー、ルールを教えてくれる人とのプレーの大切さを思います。

3)今回のハイライト:超難関コース
Lionhead Golf & Country Club、 Legends Course
Blue: Rating 72.6、 Slope 145、 6,409ヤード
White: Rating 69.5、Slope 138、 5,730ヤード

知人が事前に人に聞いて、とにかく手応えがあるコースとしてここを選んでくれました。知人曰く「紹介してくれた人が、このコースは難し過ぎる。同じゴルフ場のもう一つのコース:Masters Courseを選んだ方が良い。もともとMastersも難しかったのだが、あまりに両コースとも難し過ぎるのでハイ・ハンディキャッパー用に改造して簡単にした」とのこと。でもそのままLegends Courseで、しかも無謀にもブルー・ティー、ノータッチ、パットはノーギミーでプレーしました。スコアカードには、「マーシャルが巡回してプレーの進行をチェックして旗を出すが、緑の旗はOK、黄色の旗でスピードアップ、赤の旗でボールを拾って次のホールへ向え」と書いてあります。

当日は午後からトーナメントの為、午前中のプレーヤーはそれまでにプレー終了させなければならず、我々はショットガンで7番からのスタートです。プレーヤーは知人との2サム。7番ホールに向かいながらコースを見て「こりゃとんでもなく、難しいコース」だと言うことは直感でき、「100が切れれば良い」と思えました。とにかく、ラフ、バンカー、水のオンパレードのコースです、。ラフの長さはトーナメント並み、あるいはそれ以上です。スタートはパ−5。1、2打目ともに好調で3打目を9番アイアンで打ってグリーン脇のバンカーに入れてそこから悪戦苦闘で上がったらトリプル。ああ、グリーン周りからの私の技術がこのラフでは通じません。8番パー3はバーディーで、9番は川越え(幅40ヤード)でティグランドの看板にはフェアウエイ右端のバンカーまで277ヤードの表示。私の好調ティーショットはバンカーの手前まで飛ぶも、またもラフへ。とにかくラフに入ると大苦戦、おまけに途中から雨も降って来て更に難しくなります。ティショットが好調なのは自分でも分かっていながらスコアに繋がりません。ちょっとでも曲がったり、飛び過ぎるとラフの中へ。グリーン周りでも全てラフか深いバンカーへ。ちゃんとグリーンオンして止まらないとラフ地獄。とにかくラフ=即ダボのスコアです。むしろ飛ばずにボギーオンにならざる得ない方が結果的にボギーで済みます。

私のショットの感じは初日のコースでの出来以上なのに、スコアはずるずると後退です。結果的に50+51=101、パット31。初日と比べて単純に調子が悪かったという理由ではなく、それだけコースが難しいのです。同伴の知人も初日のコースは95で、ここでは110です。コースは覚えましたので、次回行けば100は切れるでしょうが、90が切れるかどうかの自信はないです。もしも100台のゴルファーが行ったら自信喪失(ボールも沢山無くなるでしょう)のスコアが出る事請け合いです。で、もう二度と行きたくない、最初のコースで良いスコアを出した方が良いかと言われると左にあらず。このタフながらフェアなコース(トリッキーではない)で、また一度プレーしたいと思いました。スコア的には満足出来ませんが、プレーは大満足のコースです。

ちなみにラフの深さは私の数々のゴルフ場巡りの中でもピカイチで、PGAの一般トーナメントでもここまで深くしません。おまけに雨で濡れていたのでお手上げです・・・・・・・・何でこんなにラフが深いのか???…と思っていた所、午後のトーナメント用に我々のプレー終了間際に土日伸ばし放題のラフをトリミングし始めました…って言う事は、我々は深いラフの更に一番深い状態でプレーした事になります。知人と大笑いしながらも、本当に充実したラウンドでした。

以上、自分のゴルフを見直し、再挑戦に燃えている私からのレポートでした。

(October 01, 1999)


スロー・ラウンド護身術

スポーツ心理学者Dick Coop(ディック・クープ博士)が教えてくれる、落ち着いてラウンドするコツ。

'Mind Over golf'
by Dr. Dick Coop with Bill fields (Macmillan, 1993, $12.95)

1) 前の組の行動パターンを分析する。プレイヤー個々の技量、リーダーシップ等。あなたがいつ打っていいかが判断出来る。

2) ゴルフ以外のことを考え、会話する。低迷する株価や結婚生活の問題点などテンションを作り出す話題は不可。明るい話題を探す。

3) 打てる状態になったら、すぐ集中出来るシグナルを身につける。

4) スローな前の組の批判、スロー・ペースに関する否定的意見を述べ合うのは避ける。一人が口に出しただけで、それは各人の心に雪だるまのように膨れ上がり、ゲームを台無しにする。誰かがこぼし始めても、無視すること。

(October 01, 1999、増補May 29, 2015)


続々々・無

PGA選手権優勝者Steve Elkington(スティーヴ・エルキントン)による至高の境地。

'Five Fundamentals'
by Steve Elkington with Curt Sampson (Ballantine Books, 1998, $27.00)

「あらゆるスポーツマンは同じ気構えになった時にベストのプレイをする。すなわちターゲットだけに考えを集中した場合だ。次点候補を挙げるとしたら、何も考えないということ、これに尽きる("The second-best thing to think about: nothing.")。正しい気構えを獲得出来た場合、もはや恐怖もプレッシャーも存在しない」

(October 10, 1999、増補May 29, 2015)


タフ・ゴルファーへの道

'The New Toughness Training for Sports'
by James E. Loehr, Ed.D. (Penguin Books USA Inc., 1994, $12.95)

著者はスポーツ心理学者です。スピード・スケート金メダル保持者Dan Jansen(ダン・ジャンセン)、テニスのMonica Seles(モニカ・セレス)など、世界のトップのコーチを務めています。これは1980年代に出た本の改訂・増補版だそうですから、このジャンルでのベストセラーなのでしょう。スポーツ一般を対象にしたものですが、全部で12枚登場する写真のうち三つがゴルフですから、ちゃんとゴルフに目配りが行き届いていることは云うまでもありません。

「タフネスとは、自分の才能と技量の最高の部分を破綻無く実行する能力である。

感情がスポーツを支配する。

タフネスとはフィジカルなものである。心理学者がこう云うのはショッキングかも知れないが、証明以下の通り。身体はフィジカルである。才能と技量はフィジカルである。感情は神経化学的事象でありそれゆえフィジカルである。思考と視覚化は脳の電気科学的事象であり、これもまたフィジカルである。

自信、エネルギー、攻撃的姿勢、楽しさを感じる…これらのフィーリングは身体の中の特定の生化学的、神経科学的バランスを反映する。無力感、疲労感などは反対の生化学的作用に根差すものである。血糖値(筋肉に貯えられた血糖でグリコーゲンと呼ばれる)、アドレナリン、ノルアドレナリンそして特別な脳のホルモンが凝縮したもの(神経伝達物質とニューロペプチドと呼ばれる)、これらは競技のあいだ我々の時々刻々のフィーリングと感情に影響する要素である。我々のフィーリングが自信から恐れへと推移する際、脳の化学作用にはパワフルな変化が起り、それは筋肉運動の整合性とバランスおよび筋肉反応の正確さに大いに影響する。

内部で感じたいことを外部で表現すべし。プロの俳優達は、単純に顔面の筋肉を演じたい感情に合わせて動かすことによって、身体で特定の感情を表現出来る。演じられた感情の心理的な変化は、自然に起る純粋な感情と全く同じである。偉大な俳優は文字通り偽の感情を本物にしてしまう。偉大な競技者は偉大な俳優である。彼等は俳優と同じように、身体の化学作用を望む方向へと動かすことを知っている。

トップ・クラスの競技者は、一区切り毎に非常に強烈な肉体的態度を示す。ミスの後なら『ノー・プロブレム』というメッセージを身体で表現する。彼等の多くは、たとえれば恐れを知らず、コントロールされ、不運にめげない戦闘中の兵士そっくりである。

John McEnroe(ジョン・マッケンロー)はあらゆるスポーツの中でも、世界最高クラスのプレイヤーの一人である。彼は恐怖をコントロールするために怒りの化学作用を使うことによって、競技生活で偉大な成功を納めた。しかし彼の怒りの用い方は、彼の才能発揮を妨げたばかりでなく、プレイすることの喜びと楽しみの感覚を間違いなく蝕んだ。どの試合も戦争になったし、戦争は楽しみからかけ離れたものだ。

自分の身体、感覚、感情に敏感であれ。しかし、感情の神経伝達物質が統制し切ってしまうのを許してはいけない。

自分を批判し罵り始めると、外部の敵(マッチ・プレイの対戦相手)と内部の自分の二つを相手にした戦争が荒れ狂うことになる。悪意のある自己批判に身を委ねるのは、あなた自身への実質的反乱である。“あなた”は“あなた”のプレイに不満足なので、“あなた”自身を攻撃する。“あなた”だらけ。他者は関与せず、もっぱら“あなた”のみ。チーム競技で内輪で互いに攻撃しあったらどうなるか?チームの潜在能力の出番が無くなってしまう。個人のレヴェルでも同じことだ。自分自身をあなたの最良の友人のように扱うこと。友人のベストの能力を引き出そうと助力している際に、あなた自身に話しかけるような冷酷な調子で話すだろうか。あなたは、あなた自身の最良の友人になるべきである。批判的なあなたとプレイするあなたが、一つの完璧なチームとして連合することが、あなたをタフにする手段である。あなた自身との闘いに勝利することが、競技に成功する基盤である」

【参照】「タフ・ゴルファーへの道(第二部)」(tips_32.html)

(October 11, 1999、増補May 29, 2015)


佐藤さんの「80を切った、その日」

香川県にお住まいの佐藤さんからのリポートです。このシリーズに登場される以上、佐藤さんは当然80をお切りになったのですが、79だの78だのという半端じゃなく、パー・プレイ(72)を目指すという英雄志願。Satoh Van de Velde(サトー・ヴァン・デ・ヴェルデ)の結果や如何に。御当人が「何故良かったのか理由不明」とおっしゃっているのは、The Zoneに入っておられたからでしょう。

10月7日、今日は大安です。知人の息子さんの結婚が近づいて来たので、早朝から御祝いに行った後、取引銀行のコンペに参加しました。場所は香川県の詫間(たくま)カントリークラブ、私のホームコースです。香川県西部、海沿いの詫間町に在り、全くフラットなリンクス風のコースで、今年で開場26年目です。バックから6,754ヤード、レギュラーから6,243ヤード、パー72、コースレート70.7。随所に池を配しており(大小あわせて24ヶ所)、海沿いのため風には悩まされますが、フェアウェイ、ベントグリーンとも芝のコンディションはいつも最高です。どうもこの近辺の気候が、ベントの生育にぴったり合っているとの噂です。

詫間カントリーといえば、6月に「80を切った、その日」に登場した須藤君がキャディをやっているクラブであります。彼の顔は時々見かけていましたが、その投稿記事を読むまでは只のバイトのキャディでした。全くの偶然に彼の記事を目にしたので、ある日、
「80を切れてオメデトウ」と声をかけました。
「はあ?」彼はキョトンとしています。
「高野さんのホームページ見たよ」
「え?あ!そうなんですか、あのホームページ見てるんですか!」
月並みですが、本当に世間は狭い。

私は51歳、クラブを握ったのは20代でしたが、本格的に取り組み始めて(クラブメンバーになって)5年、ベストが80(昨年)ハンディキャップ13。

今回のコンペのハンディキャップ は12、前回は暴風に悩まされ92。昨晩は寝付かれなくて、睡眠時間三時間、風はないが、今にも雨が降りそうな曇り空。いろいろと言い訳を思い巡らせて、結論は「80台で可としよう」。

いつも苦手な朝の1番パー4(390ヤード) 無難に2オンでパー!2番ロング(540ヤード)これも3オンでパー!今回初めて同伴している二人はトリプルペース。顔を合わせるのは、ティー・グラウンドとグリーン上だけ。社交的な若いキャディさんとの会話も弾む。おや?今日は調子いいかも!

結局アウトは1バーディ、2ボギーの37。今年2回目の37。しかし前回の時は、あとのハーフは50、不安が過(よ)ぎる。昼食です。待ち時間は約1時間。ビールを飲みながら同伴者と反省会。何が良かったのか?まるで解らない。

今日の目標「80台で可」はインの10番に向かう時にはすっかり頭から消えていました。「今日は大安なんだ!今日こそ80を切れるぞ」でも、前半何が良かったのか?解らないことが不安。確かにパットのミスは無かった(前半17パット)。でも何故パットの調子が良いのかが解らない。「ストックトンの技法」が身について来たのか。いつもと変わらないスウィングだと思うのに何故キッチリとパー・オン出来るのかが解らない。

昼からは社交的で楽しいキャディさんに変わって、な、何と!あの“80を切った”アルバイトの須藤君じゃないですか!
「最近は80切ってるかい?」
「なかなかうまくいかなくて」と須藤君。

イン10番はロングで470ヤードと短いサービス・ホール。同伴者二人は相変わらず左に右にと散って行き、フェアウェイは私一人。須藤君も真剣にグリーンを読んでくれる。有難い。2パットで難なくパー、よしよし。ドライバーが今一つ芯に当たらない。飛距離も210から220ヤード位か。いつもより10ヤード以上少ない。不満と不安がだんだんと募ってくる。だが、後半は17番を終わって完璧な2バーディと、許せる2ボギーのパープレイ。パットもここまで13パットと好調を維持している。

ハンディキャップ13の私がトータル1オーバー!ウッソー!頭の中は爆発寸前の興奮状態。キャディの須藤君も平静を装うが、一足先に80を切った先輩として、私のプレーに相当緊張している様子。

いよいよ最終18番ホールは左前方が池、右は一直線にOBゾーンだが、コースでいちばん短い300ヤードのミドル。狭いが、フェアウエイに落とせば、パーどころかバーディのチャンスも十分。このホールは何度かバーディの経験あり。チャンス!バーディをとれば72のパープレイであがることになる。このコンペも驚異的な12アンダーでブッチギリの優勝だろう。

今日の目標の「80台で可」も、80を切れるだろう喜びもすでに頭には無かった。目指すはまさに夢の72のみ。

よし!最後に今日は当りの悪かったドライバーをビシッと決めてやろう。出来るだけグリーンに近づけて70ヤードを得意のAWでアプローチし、ピン手前にピタッと落とせばパットはストレート・ライン。バーディだ!

須藤君からドライバーを受け取り、アドレス。アイアンでは気にならない左の池がドライバーでは、どうも気になる。アドレスを解き、仕切り直し、目標を少し右に修正する。右サイドはティー・グラウンドから一直線にOBゾーンが迫っている…。

「やっぱり・・・アイアンが正解だったかなあ・・・何とか80は切れたけど高野さんに報告する気にはなれないなあ・・・」と弱々しく、落胆と悔しさを隠し切れない私。「そんな事言わずに、80を切ったんだから良かったじゃないですか。投稿して下さいよ。お願いしますよ。私もドキドキしながら祈っていたんですからね」と慰めてくれる、優しいキャディの須藤君。

今回初めて70台に突入したのですが、何が良かったのか、「80を切る!」日記の読者諸氏の参考になるような留意点は、残念ながら特に思い当たりません。いつの間にか、というより最終ホールでは、無謀にも、72が目標になってしまっていました。

悔しさ、挫折感(-4)=期待(72)−結果(76)

とりあえず80を切った御報告まで。コンペの方はもちろんブッチギリの優勝。馬券の当りは女性一人で、配当金9万5千円ほどお持ち帰りになりました:-)。優勝、80が切れた、でも悔しさだけが残ってしまった一日でした。

次回のクラブ・コンペにエントリーしています。今度こそ最後まで慾ばらずに、実力のままのプレーに徹したいと反省しております。でも本当にゴルフは楽しい!おもしろい!

(October 13, 1999)


ハンデの悪用

スポーツ心理学者Dr. Tom Dorsel(トム・ドーセル博士)が指弾する、故意にハンデキャップを操作しようとする犯罪行為。

'The Complete Golfer"
by Tom Dorsel, Ph,D. (Allyn and Bacon, 1996, $19.00)

「悪いスコアだけ提出してハンディキャップを水増しすれば、ハンデに基づく競技での優勝は簡単だ。逆にいいスコアだけ提出して、ハンデを作為的に低くすることも出来る。これらはあまり語られた事が無い公然の秘密である。

ギミー(gimme)はルール違反であるばかりでなく、ラウンドにつき2〜3ストロークのスコアを減じ、同程度にハンデも低くする筈だ。

しかし、作為的にロー・ハンデを作り出す、もっと狡い方法を取る輩がいる。ハンデは、提出された最新20ラウンドのいい方の10ラウンドをピックアップして計算される。ここ二ヶ月か三ヶ月の20ラウンドのスコアがベースならば、正真正銘只今現在のハンデと云える。しかし、月に一つか二つのスコアを提出し、一年近く経過した20ラウンドがベースでは、これは正当なものとは云えない。スクラッチ・プレイヤー(ハンデ・ゼロ)が、月に一、二回のラウンドだけでそのハンデを維持出来るわけがない。

OUTの出来が悪いと、帰宅する口実を探してINをプレイしない人々がいる。この場合もハイ・スコアがハンデ計算に含まれない。何らかの事情でハーフで中断し、次の日にやって来てINだけプレイしてスコアを完結させる人もいる。この方式はいつも必ず行なわれるのならいいが、問題は出来の悪いラウンドを完結させるためにやって来る人は滅多にいないということだ。だから、この場合も作為的にハンデを引き下げるために使われることが多い。

どうして低いハンデを望むのか?1) 実力よりも上のゴルファーに見られたいから。2) ロー・ハンデでないと参加出来ないトーナメントに出場したいから。

実力より低いハンデは、ハンデ競技における勝利のチャンスや、上級者だけの競技での競合を難しくしてしまう。作為的に水増ししたフェアでないハンデは、ハンデ競技の美徳を破壊する。

ゴルフは自分自身を監視する唯一のゲームである。自分でスコアをつけ、ルール違反も自ら適用するし、他のスポーツのように審判が介入しない。同じように、ゴルファーは正直なハンディキャップについても自分を監視すべきである。そうした自己規制だけが、ゴルフというゲームの品位を高め、万人の競技としての楽しさを増すことになる」

(October 16, 1999、増補May 29, 2015)


ヴィデオ教室
[camcorder]

'Lights, Camera, Action!'
by Joe Thiel with David Denunzio ('Golf Tips,' July 1999)

「シャッター・スピードが重要。1000〜2000/秒か『スポーツ』の設定を選ぶ。

クラブ・ヘッドが見えないと、大切な情報が欠けてしまう。身体とクラブ・ヘッドが常にフレームに入る位置まで離れてカメラを据える。

自分の最高のスウィングを記録するのではなく、通常のスウィングを撮影するのが目的である。新しい動きや新しいボール位置を試みたりせず、いつものままスウィングする。

どの角度からも、最低十回のスウィングを撮影する。

白板用マーカーかダーマトグラフ(編集用鉛筆)などを用意する。プロのスウィング分解写真も手元に置く。

【ターゲット・ライン後方】

このアングルはスウィング・プレーンを見るのに最適なので、これを先にチェックすることをお勧めする。

1) セットアップ:ポスチャー、アライメントを点検する。マーカーでクラブ・シャフトの線をなぞる。

2) バック・スウィング開始後、両手が膝の高さに達した辺り:この段階では、フェースがややクローズであるべきだ。

3) バック・スウィングの途中:クラブのトゥが空を向いているべきである。

4) バック・スウィングのトップ:理想的には、左手が右肩の上に位置する。クラブはアドレス時のクラブ・シャフトが描いた線と直線になる。背骨の角度が変わっていてはいけない。

5) ダウンで両手が腰の辺り:シャフトは右肩より下にあるべきである。

6) インパクト:腰はターゲット・ラインに対しオープンだが、肩はスクウェア。偉大なプレイヤー達は、ここでアドレスの姿勢を再現する。

7) フォロー・スルー:クラブはターゲット・ラインの内側に沿って振られ、左肩の下から見え始める。身体全体のバランスをチェック。

【正面】

1) セットアップ:左腕とシャフトは一直線をなす。右肩は左よりやや下がっているべきである。

マーカーで画面上の頭、グリップの位置をそれぞれ丸で囲む。同じく、身体の周囲(両足の巾×身長)を四角で囲む。

2) テイクアウェイ:右足は上半身の捻りに抗して、強靭なコイルを形成すべきである。

3) バック・スウィングの途中:肩のフル回転、揺るがないポスチャーを点検。

4) バック・スウィングのトップ:頭がやや右へ移動しても問題無い。頭の周囲に描いた丸から完全に出てはいけないが。下半身は身体の周囲に描いた四角の中にあるべきである。ハミ出していたら下半身がスウェイしている。

5) ダウンの途中:体重の移動を見る。クラブの角度が90゜を保っているか。身体の左サイドが身体を囲った四角からハミ出していないか。

6) インパクト:偉大なプレイヤー達は強い左足でボールを打つ。左の腰は身体を囲んだ四角に接していて構わない。

両手の位置はアドレス時より先行している。左腕とシャフトはなおも一直線をなしている。よくあるエラーは、クラブ・ヘッドが両手より前にあるというものだ。これはパワーを損ない、スライスやフックを生む。

7) フォロー・スルー:上半身のコイルが完全にショットに沿って解き放たれているべきである。頭がターゲット方向に多少ズレていても問題無い」

(October 22, 1999)


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