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公開:1946
監督:Clarence Brown
出演:Gregory Peck、Jane Wyman、Claude Jarman Jr.、Chill Willsほか
範疇:原作もの/ドラマ/開拓農民/家族/動物愛
私の評価 :☆☆
【Part 1】
南北戦争後の1878年頃のフロリダ州北部。南軍兵士だったGregory Peck(グレゴリー・ペック)は妻のJane Wyman(ジェーン・ワイマン)と開拓農民として入植し農業は安定しつつあったが、既に三人の子を亡くし、妻は愛している子供をさらに失うのが恐ろしく、Claude Jarman Jr.(クロード・ジャーマン二世)演ずる11歳になる息子のJody(ジョディ)には感情を抑えた冷たい接し方をしていた。
ある日、熊が農場を襲い犬を殺す。Gregory Peckと少年は、三頭の犬と共に熊狩りに出る。熊を追い詰め撃とうとするが、一発目は不発、二発目は暴発で、熊狩りは失敗。いい銃が必要だった。
Gregory Peckと少年は隣人を訪ねる。ここには脚の悪い動物好きの少年がいる。彼が飼っているタヌキを見せる。Jodyは自分も何かペットが欲しくなる。Gregory Peckは隣人に熊狩りの模様を話す。隣人はGregory Peckが連れて来た犬と銃の交換を申し出る。その犬は臆病で狩りには役に立たないので、Jodyは笑いを噛み殺す。
再度熊狩りに出る。Gregory Peckは毒蛇に噛まれ、たまたま出くわした雌鹿を撃ち、その肝臓を患部にあてて毒抜きをする。完全に毒が抜き切れず、Gregory Peckは生死の境をさまようが、一命はとりとめる。少年は「母鹿を失った子鹿はお腹を空かしてると思う。見つけ出せたら飼っていい?」と聞くと、父親はOKする。喜び勇んで、少年は野を駆け、子鹿を見つけて連れ帰る。
子鹿は「フラッグ」(旗)と名付けられ、夜は少年と同じベッドで眠り、昼は少年と野山を跳び廻る。
父がタバコの葉の栽培を試みる。買って来た種を蒔くが、フラッグが芽を全部食べてしまう。父が腰を痛め、少年が農場の管理を任される。フラッグは今度はトウモロコシの芽を食べてしまう。父は少年に、「フラッグと我々は一緒には暮せない」と云い渡す…。
少年役のClaude Jarman Jr.が素晴らしい。喜びと哀しみ、責任感などを精一杯表現しています。この映画はこの少年の成長の記録でもあります。
テクニカラーによる撮影も見事です。森の中を疾走する動物や人間のカットは呆れるほどよく撮れています。メンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』の音楽をバックに、鹿と少年が野山を疾駆する場面も素晴らしい。音楽と画面の相乗効果が最高です。
(May 24, 2001)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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