公開：1993
監督：Herbert Ross
地域：ルイジアナ州ニュー・オーリンズ
出演：Kathleen Turner、Dennis Quaid、Fiona Shaw、Stanley Tucci、Larry Millerほか
範疇：コメディ／アクション／子連れスパイ夫婦

私の評価 ：☆

【Part 1】

Kathleen Turner（キャスリーン・ターナー）とDennis Quaid（デニス・クエイド）は生後六ケ月の女児を持つ夫婦で、二人ともCIAのスパイだった。二人は育児休暇でルイジアナ州ニュー・オーリンズへ観光にやって来る。Dennis Quaidは散歩の途中、ヒスパニック系の追い剥ぎStanley Tucci（スタンリー・トゥッチ）を叩きのめす。二人はStanley Tucciからは腹いせのために一指報いようとつきまとわれ、夫婦の行動を怪んだニュー・オーリンズ警察の刑事二人組にも監視されるようになる。

二人の上司が現われ、「小型高性能爆弾の密輸業者であるヨーロッパ渡りの雌狐Fiona Shaw（フィオナ・ショウ）の逮捕に手を貸せ」と頼む。二人は「休暇中である」と断るが、年収の五割り増しという条件で協力することになる。

ニュー・オーリンズ名所巡りと名物食べ歩きをしながら、二人は調査を開始する。 Dennis Quaidは新聞記者を装ってある大物に近付く。彼の写真はニュー・オーリンズの悪者達の間を駆け巡り、果てはFiona Shawの手元にまで届く。Dennis Quaidは多数の人間たちから狙われることになるが、それが解決の糸口へと導いてくれるだろうという作戦だった。

二人はある銀行の支店長を誘拐し、Kathleen Turnerがロシア人医師に化けて支店長を拷問する素振りを見せる。二人はロシア語でどうでもいいような会話をして支店長をたぶらかし、雌狐Fiona Shawの居場所を聞き出す…。

熱々の夫婦を演じる二人はなかなか息が合っています。六ケ月の赤ん坊も終始ご機嫌が良く、可愛い。しかし、こんな赤ん坊をよくまあ使いこなしたもんです。カメラの後ろにお母さんが付き添っていた筈ですが、それにしてもこの赤ん坊のご機嫌に合わせて撮影しなければならなかったでしょうから、その苦労が偲ばれます。

ニュー・オーリンズの名所が沢山登場します。刑事達と出会うフレンチ・マーケットは野菜、果物、香辛料、土産物などを売っている観光名所です。続いて刑事達とダベる場所はカフェオレとベニエで有名なCafe Du Monde（カフェ・デュ・モンド）の本店です。調べると日本には何と54店鋪もCafe Du Mondeがあるんですね（2002年8月現在）。また、名物のお墓も出るし、『欲望という名の電車』で有名な路面電車も出て来ます。

Dennis Quaidを張っていた刑事の一人がオイスター・バーへ行ってつまみ食いします。お店が私の大好きなAcme Oyster Bar（アクミ・オイスター・バー）なので嬉しくなってしまいました。最近の値段は知りませんが2000年に行った時は1ダースの生牡蛎が$6.00でした。安くて美味しいです。レモン汁を振り掛け、ワサビとケチャップをちょいとつけて食べます。当然、生ビールのおつまみです。

Kathleen Turnerの役名は Jane Blue（ジェイン・ブルー）で、明らかにJames Bond（ジェイムズ・ボンド）のもじりです。音楽も軽く007風をおちょくるというか、自分でテレ笑いしている感じ。小型高性能爆弾事件のコードネームがC-22 になっていますが、これも"Catch-22"のもじりです。

(July 31, 2002)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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