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Tammy and the Bachelor

(未)

[Video]


・原題をクリックするとamazon.comのInternet Movie Databaseの詳細データが見られます。

・Part 2は普段は隠れていて、クリックするとJavaScriptによるウィンドウにて表示されます。取り扱いには十分お気をつけ下さい。

公開:1957
監督:Joseph Pevney
出演:Debbie Reynolds、Leslie Nielsen、Walter Brennan、Fay Wrayほか
範疇:ドラマ/コメディ/ロマンス

私の評価 :☆1/2

【Part 1】

Debbie Reynolds(デビィ・レイノルズ)、Leslie Nielsen(レスリィ・ニールスン)主演…と云っても正確なところは伝わらないでしょう。Debbie Reynoldsは'Singin' in the Rain'『雨に唄えば』の主役の一人を演じた女優で、Carrie Fisher('Star Wars'の「レイア姫」)の実の母親です。"I hear the cottonwoods whisp'rin' above..."と歌われるこの映画の主題歌'Tammy'は、当時全米ヒットチャート5週連続No.1を記録したヒット・ソング。当然、日本でもヒットしたのですが、何故か映画は輸入されずじまいでした。私はてっきり観たと勘違いしていたのですが、どこを調べても「未公開」とあります。

Leslie Nielsenは現在は『裸の銃(ガン)を持つ男』シリーズなどでドタバタ系コメディアンになっていますが、'Forbidden Planet'『禁断の惑星』(1956)やこの映画では純粋二枚目でした。

Debbie Reynolds演ずるTammy(タミィ)は両親を亡くし、祖父と二人、ルイジアナ州の湿地に係留されたボートに住んでいる。山羊の乳搾り、水汲み、料理、掃除、洗濯が彼女の仕事。

ある日、近くに自家用飛行機が墜落し、二人は救出したパイロットをベッドに寝せる。パイロットPete(ピート)は五日間意識不明で、Tammyが付きっきりで看病する。元気になったPeteが独身と聞いてTammyの胸は高鳴るが、婚約者がいると聞いてすぐ落ち込んでしまう。TammyはPeteに恋してしまったのだ。

Peteが去り、もう一つ不運が重なる。彼女に教育を受けさせようと、祖父は密造酒作りで学資を貯めていたのだがついに発覚し、刑務所に入れられてしまう。祖父は「何かあったらいつでも来い」というPeteの言葉を思い出し、TammyをPeteの家に行かせる。彼女は山羊を連れ、一日歩き通してPeteの家に着く。そこは由緒ある家柄の大邸宅だった。

Tammyはよく働き、料理も上手なので歓迎されるが、教育が無く云って良いことと悪いことの区別がつかないため、Peteの母親からはビシビシと小言をいわれる。そして、Peteの結婚の日が近づく…。

映画の中の重要なシーンに'Pilgrimage'(ピルグリメージ)があります。もともと、"pilgrimage"という言葉は宗教的な意味で、歴史的教会などを巡る巡礼の旅のことですが、現在の南部では「豪邸巡り」を指します。春秋二回豪邸の持ち主達が観光客に邸宅内を公開し、『風と共に去りぬ』時代の衣装で案内して廻ります。この映画でもPete一家、婚約者、Tammyなどが屋敷の説明をします。

邸宅の女主人が自分の描いた抽象的な絵を「黒人奴隷が描いたものです。御希望ならお売りしますよ」などと、セールスするのが可笑しい(勿論、誰も買わない)。黒人奴隷がシュールな絵を描いた筈がないのですが。

豪邸の台所に、昔風の水汲みポンプがあるのが懐かしい。

祖父の役は名傍役Walter Brennan(ウォルター・ブレナン)が演じています。

(April 03, 2001)




Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
なおIMDbはamazon.com、「allcinema ONLINE」は株式会社スティングレイの登録商標です。




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