[English] [Japanese Home] [Studio BE] [America Offline] [公民権運動] [英語の冒険] [Golf] [Hummingbird]



[Banner]



Sling Blade

『スリング・ブレイド』

[Poster]


・原題をクリックするとamazon.comのInternet Movie Databaseの詳細データが見られます。邦題をクリックすると「allcinema」のデータが見られます。

・Part 2は普段は隠れていて、クリックするとJavaScriptによるウィンドウにて表示されます。取り扱いには十分お気をつけ下さい。

公開:1996
監督:Billy Bob Thornton
出演:Billy Bob Thornton、Lucas Black、John Ritterほか
範疇:ドラマ/精神障害

私の評価 :☆

【Part 1】

Billy Bob Thornton(ビリイ・ボブ・ソーントン)の脚本・監督・主演という“ワンマン”映画。彼が演じるのは、12歳の時に母親と彼女の浮気の相手を殺して、20数年間精神障害者施設に入れられていたKarl(カール)という男。知恵遅れ的傾向はあるが、物事の是非は判る。問題も起こさずに予定の年数を経たので、彼は自動的に世の中に戻らなくてはならない。施設で読んだ数冊の本の束だけを持ち、育った町へ帰る。

機械修理工場に職を世話して貰い、知り合った少年の家の車庫に寝泊まりすることになる。Karlは少年と大の仲良しになり、少年の母親も彼に親切にしてくれる。問題は彼女のボーイフレンドだった。この男は彼女の家に同居していながら自分の家のような尊大な態度を取り、自分勝手で乱暴なので、少年は男が大嫌い、母親も手を焼いているという状態だった。

修理工場での実績も上がり、Karlに花束をくれる女性まで出て来て、彼の社会復帰は万々歳に思えたのだが…。

この映画製作の三年前、Billy Bob Thorntonは'Some Folks Call It a Sling Blade'なる25分ほどの映画に主演しています(監督は別人)。'Sling Blade'『スリング・ブレイド』のプロローグ、即ち新聞記者に自分の経歴を話す部分だけを短編として作ったようです。多分、そのヴィデオを見せて廻って、長編を作る資金集めをしたのでしょう。

知恵遅れの男の演技は真に迫っています。彼が年中フレンチフライド・ポテトばかり食べているのが可笑しい。彼を巡る人々も存在感があります。その中の一人はTVコメディ・シリーズ'Three's Company'で人気のあったJohn Ritter(ジョン・リッター)です。Karlに「俺はゲイなんだ」と告白し、「あんたはいつも深く考え事をしてるようだ。今、何を考えてるの?」と聞くシーンも可笑しい。Karlは食べ物のことを考えていただけでした。

仲良しになる少年はLucas Black(ルーカス・ブラック)です。彼の劇場映画出演二本目で、この時彼は14歳でしたが、堂々といい芝居をしています。Lucas Blackはアラバマ州生まれなので、最高の(?)南部訛りが聞けます。アーカンソー訛りに微調整してあるかどうかは不明。最近作'All the Pretty Horses'(2000)では18歳になったLucas Blackが見られます。

Karlの父親でRobert Duvall(ロバート・デュヴァル)がワン・シーン登場します。

なお、「スリング・ブレイド」とは、彼が人を殺す時に愛用する刃物のことです。

(March 13, 2001)




Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
なおIMDbはamazon.com、「allcinema ONLINE」は株式会社スティングレイの登録商標です。




Copyright ©  2001-2011   高野英二  (Studio BE)
Address: Eiji Takano, 421 Willow Ridge Drive #26, Meridian, MS 39301, U.S.A.