公開：1965
監督：Andrew V. McLaglen
地域：ヴァージニア州
出演：James Stewart、Doug McClure、Patrick Wayne、Rosemary Forsyth、Katharine Rossほか
範疇：ドラマ／南北戦争／農民／大家族

私の評価 ：☆1/2

【Part 1】

これは西部劇ではありません。シェナンドー河はアメリカ東部の大西洋側にあるヴァージニア州北方を流れる川です。

農夫James Stewart（ジェイムズ・スチュアート）は妻亡き後、八人の大家族を養っていた。長男、次男とその妻、長女、以下男ばかり4人。

南北戦争が始まり、彼の農場近くで砲声が轟くようになる。息子達は「自分達も南軍に入って闘うべきではないか？」と思うが、James Stewartはあくまでも局外者の立場を捨てようとしない。兵士を募集に来た南軍将校にも、「俺が育てた農作物は俺のだ。しかし、戦争は俺のじゃない。息子達は州に属するものではないから、兵隊にはやらない」と突っ撥ねる。

長女Rosemary Forsyth（ローズマリィ・フォーサイス）に恋する南軍兵士Doug McClure（ダグ・マクルア）が、「娘さんを下さい」と申し込む。結婚式の最中、伝令がDoug McClureを迎えに来る。次男Patrick Wayne（パトリック・ウェイン）の妻Katharine Ross（キャサリン・ロス）が女の子を出産する。

しかし、James Stewartにとっての喜ばしい日々はここまでだった。ある日、南軍の帽子を拾った16歳の末っ子がそれをかぶって狩りをしていたため、兵士と間違えられて北軍の捕虜となり、いずこともなく連れ去られてしまう。知らせを聞いたJames Stewartは、次男夫婦を留守番として残し、長女を含めた六人で末っ子捜索の旅に出る…。

婚約が決まった時に、長女Rosemary Forsythが母親譲りのウェディング・ドレスを大きい櫃（ひつ）から取り出します。多分、これは衣装ばかり入ったケースなのでしょうが、もし食器だの小物だのまで入っていれば、その容れ物は"Hope chest"と呼ばれます。結婚に備えて溜め込んでおく、嫁入り用品の櫃です。結婚相手が決まっているにせよ、いないにせよ、結婚を待ちこがれている女性の気持ちが"Hope chest"という言葉でよく表されています。

Katharine Rossはこれが映画出演二本目で、'The Graduate'『卒業』(1967) の二年前でした。

末っ子を演じるPhillip Alford（フィリップ・アルフォード）は、どっかで見た顔だと思ったら'To Kill a Mockingbird'『アラバマ物語』(1962) の長男Jem（ジェム）を演じていた少年でした。その三年後ですが、ヒネた育ち方をしたようです。

その末っ子の赦免状をくれる北軍司令官は、ヒゲにうずもれていてよく分りませんがGeorge Kennedy（ジョージ・ケネディ）です。『大空港』などのふてぶてしい芝居をしてくれないと見分けがつきません。

次男役はPatrick Wayne（パトリック・ウェイン）で、John Wayne（ジョン・ウェイン）の息子です。結構、色々な役者を集めていますね。

(February 15, 2002)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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