公開：1994
監督：Michael Apted
地域：ノース・キャロライナ州
出演：Jodie Foster、 Liam Neeson、Natasha Richardsonほか
範疇：戯曲の映画化／ドラマ

私の評価 ：☆☆

【Part 1】

ノース・キャロライナ山中。ある湖のほとりに年老いた母といい年頃の娘が住んでいた。二人の小屋には電気も水道も、何も無かった。麓の町の若者が定期的に食料品を届けていた。ある日、若者は老婆が亡くなっているのを発見する。シェリフと町医者のLiam Neeson（リーアム・ニースン）が遺体をチェックし、遺された娘の面倒を見ようとするが、娘は訳の解らない言葉を喋り、見知らぬ人間を極度に恐れた。

Liam Neesonは心理学専攻の女性Natasha Richardson（ナターシャ・リチャードスン）に相談し、二人でJodie Foster（ジョディ・フォスター）演ずるその娘Nell（ネル、）を観察する。Natasha Richardsonが恩師に報告すると、「又とない研究素材だから病院に収容せよ」と命じられる。自然の中で育った純粋培養の娘であるNellを施設に収容することに反対し、Liam Neesonは裁判に持ち込み三ヶ月の猶予期間を貰う。

Liam Neesonはテント、Natasha Richardsonは大型ボートでNellの家の近くに泊まり込み、Nellの言語や行動を研究する。Nellの不可思議な言語は、心臓病を患っていた母親のハッキリしない英語を真似ていたものだと分る。二人とも、次第にNellというピュアな存在をかけがえのないものと思うようになる。

しかし、Nellを珍しい“野生児”と見做すマスコミが湖の静寂を乱し、Nellを脅かす…。

Jodie Fosterが原作戯曲に惚れ込み、新会社を設立してまでその映画化を図ったといういわく付きの作品。美しい背景、Nellの純真さ、医者と学者のひたむきな熱意、どれを取っても素晴らしい。こちらの心の垢も洗い流されます。

(March 23, 2001)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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