公開：1991
監督：Mira Nair
地域：ミシシッピ州
出演：Denzel Washington、Sarita Choudhuryほか
範疇：ドラマ／ロマンス／人種問題（インド人・黒人）

私の評価 ：☆1/2

【Part 1】

ウガンダ（アフリカ）でインド人の子として生まれた娘が、アミン政権の異人種迫害から逃れる両親と共に英国へ行き、更にミシシッピ州の田舎町Greenwood（グリーンウッド）のインド人社会で暮すようになり、地元の黒人のDenzel Washington（デンゼル・ワシントン）と恋に落ちる。

「マサラ」というのはインドのミックスされた香辛料の意味。インド、アフリカ、イギリス、アメリカと、各種の文化がミックスされた娘の象徴。

白人対黒人という図式の異人種交流を描く物語と一味違うのは、インド人もアフリカン・アメリカンも有色人種であるという点です。映画の中のインド人が「われわれ有色人種同士、仲良くすべきだ」とDenzel Washingtonに話しかけます。

娘は一度もインドに行ったことがありません。Denzel Washingtonの兄弟が「可笑しいね。俺たちはアフリカを知らないアフリカン・アメリカンだし、この人はインドを知らないインド人だ」と云います。

二人の恋は、他のインド人のお節介により両親に知られることになり、一人娘の幸福を願う父親が猛反対して…。

ウガンダの大河の風景が何度も出て来ますが、非常に美しい。それに較べるとミシッシピの湿地が急にみすぼらしく見えて来ます。

Denzel Washingtonとしては'Malcolm X'『マルコムＸ』に主演する前年の作品で、まだ若々しい頃です。

監督はイギリス人とインド人の混血女性。アメリカ映画として製作されたものとしては珍しく、インド人が大量に登場する映画です。

(March 3, 2001)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
なおIMDbはamazon.com、「allcinema」は株式会社スティングレイの登録商標です。