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Mandingo

『マンディンゴ』

[Video]


・原題をクリックするとamazon.comのInternet Movie Databaseの詳細データが見られます。邦題をクリックすると「allcinema」のデータが見られます。

・Part 2は普段は隠れていて、クリックするとJavaScriptによるウィンドウにて表示されます。取り扱いには十分お気をつけ下さい。

公開:1975
監督:Richard Fleischer
地域:ルイジアナ州ニューオーリンズ
出演:James Mason、Susan George、Perry King、Ken Nortonほか
範疇:原作もの/ドラマ/アクション

私の評価 :☆

【Part 1】

[Western MS]

19世紀半ば。ニューオーリンズ郊外のプランテーションの持ち主James Mason(ジェイムズ・メイスン)は、黒人奴隷を“繁殖”させるビジネスで儲けていた。彼の息子Perry King(ペリイ・キング)は、子供時代に馬に踏まれた片脚が不自由。まだ独身である。

この映画では、黒人奴隷はほとんどモノとして扱われる。黒人奴隷の売買は馬のように指や歯、尻の穴まで調べられる。James Masonはリューマチの治療のために、黒人の子供を床に寝かせ、その腹に足を当てる(人間アンカである)。息子は黒人女性で性の欲望を発散させる。

息子Perry Kingはニューオーリンズへ行く。マンディンゴ族の黒人Ken Norton(ケン・ノートン)を大金で落札する。マンディンゴ族は頑健で勇猛なので、闘士としても売れるし、いい“種馬”でもある。滞在中、“もてなし”としてあてがわれた黒人女性が気に入り、彼女も購入する。従妹のSusan George(スーザン・ジョージ)が魅力的だったので電撃結婚するが、彼女が処女ではなかったので頭に来る。

Ken Nortonは闘士として鍛えられる。ある裕福な家のパーティの余興として、黒人同士の闘いが組まれる。ボクシングとレスリングを混ぜたような試合で、Ken Nortonの敗色濃かったが、彼は現代のHollyfield(ホリフィールド)のように相手の首に噛み付き、相手を殺す。彼には$10,000の値がつくが、息子は売らない。

Perry Kingは結婚後も妻Susan Georgeを許さず、黒人女性だけを相手にしていた。奴隷売買の出張にも彼女を伴って行った。彼の留守中、Susan GeorgeはKen Nortonを「あんたが私をレイプしたと云えば、あんたは殺される。云いなりになるのが賢明よ」と、彼を誘惑する…。

Dino De Laurentiis(ディノ・デ・ラウレンティス)という大物プロデューサーが手掛けたとは思えない際物映画。息子を演じたPerry Kingは、脚本を一読後胸がむかついて投げ捨てたというほど。これが興業成績が良かったので姉妹篇'Drum'『ドラム』が作られたというのですから、驚きです。原作がベストセラーだったそうですから、まあ下地はあったのでしょうが。

暴力、セックス、人種差別色の濃厚な映画ですので、尋常な神経の持ち主には耐えられないかも知れません。

Ken Nortonはプロ・ボクシングのヘヴィー級のスターで、後に名誉の殿堂入りしたほどの人物。この映画がデビュー作で、姉妹篇にも登場します。

(May 11, 2001)




Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
なおIMDbはamazon.com、「allcinema」は株式会社スティングレイの登録商標です。




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