公開：1999
監督：Mark Gibson
地域：ルイジアナ州ニューオーリンズ
出演：Campbell Scott、Jared Harris、Laura Linney、Laurel Holloman、Nick Offermanほか
範疇：ドラマ／呑兵衛／ゴルファー

私の評価 ：☆

【Part 1】

"lush"とは「大酒呑み」という意味。

Campbell Scott（キャンベル・スコット）は有名プロではないが、素人裸足の腕前のゴルファー。しかし、呑み過ぎてトーナメント参加にも支障を来たすのが玉に傷。アーカンソーで飲酒運転をし、警官に賄賂を渡そうとして三ヶ月臭い飯を食うことに…。

出所したCampbell Scottはゴルフ・バッグを預かってくれていた友人をNew Orleans（ニューオーリンズ）に訪ねる。友人は彼に愛想を尽かして剣もほろろの対応。安宿に部屋を得て、こざっぱりとした姿になり、New Orleans名物の墓場を歩く。そこで娼婦とカーセックスしていた弁護士Jared Harris（ジャレッド・ハリス）と知り合う。通りかかったJared Harrisの友人たちと一緒に、あるパーティへ行く。

それは金持ちのLaura Linney（ローラ・リネイ）とその妹Laurel Holloman（ローレル・ホロマン）が主催するパーティだった。二人の女性はCampbell Scottに興味を抱くが、彼は呑むだけ呑んで帰ってしまう。

翌日、Campbell Scottは弁護士Jared Harrisと、その二人の友人と賭けゴルフをする。Campbell Scottは適当にプレイして、この日はJared Harrisに金を払う。しかし、Jared HarrisはCampbell Scottの実力を見抜いていた。二人はJared Harrisの家に行き、ウォッカを呑む。

さらに翌日、Laura LinneyがCampbell Scottをゴルフ場のクラブハウスの昼食に招待する。その後、二人はベッド・イン。「そのまま寝ていろ」という彼女の言葉を無視し、彼は豪邸を抜け出す。

再び、賭けゴルフ。最終ホールのグリーン・サイドのプールにLaurel Hollomanが魅力的な姿勢で横たわっている。Campbell Scottはファイン・プレイで賭けに勝ち、Laurel Hollomanに近づく。何と、彼女には幼い息子がいた。しかし、彼はがっかりしない。

弁護士Jared Harrisが失踪し、Campbell Scottは取り調べを受け、前科のある彼は窮地に陥る…。

New Orleansの夜の風景が何回か出て来て、それはよく撮れています。踏切で貨物列車の通過を待つシーンが何回か出て来ます。これは実はこんなもんじゃありません。アメリカの貨物列車の長さは驚異的で、30分ぐらい待たされることも珍しくありません。私はオーストラリアでも同じ体験をしました。とにかく、欧米の貨物列車は延々と長い！

Laura LinneyとCampbell Scottがランチで食べるのはPo' Boy（ポーボーイ）と呼ばれるサンドイッチです。長いフランス・パンを上下二つに裂き、レタスとフライド・シュリンプ（海老）あるいはフライド・オイスター（牡蠣）を挟みます。海老なら"Shrimp Po' Boy"と呼ばれ、牡蠣なら"Oyster Po' Boy"と呼ばれます。安くて美味しい、New Orleans名物のサンドイッチです（日本人には1/2のサイズで十分）。語源は"Poor boy"で、昔は貧しい黒人が食べるサンドイッチだったようですが、今では人種、貧富を問わず愛好されています。

アル中の弁護士を演ずるJared Harrisは俳優Richard Harrisの息子。

(September 16, 2003)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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