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公開:1964
監督:Robert Aldrich
出演:Bette Davis、Olivia de Havilland、Joseph Cotten、Agnes Mooreheadほか
範疇:原作もの/ホラー/スリラー
私の評価 :☆1/2
【Part 1】
監督Robert Aldrich(ロバート・アルドリッチ)は西部劇の娯楽大作'Vera Cruz'(1954)『ヴェラクルス』や反戦映画の名作'Attack!'(1956)『攻撃』などを作った人です。私としては評価している範疇に入るのですが、この映画は観ていませんでした。私がホラーは嫌いなのと、こういう婆さんが主役の映画ってあまり観たくなかったからです:-)。今回、この「大全集」を編むにあたり、止むなく(!)観ることになりました。
一つだけ楽しみがあったのは、この映画に使われた屋敷を訪ねたことがあり、それがどう描かれているかという期待でした。事実、非常に面白い使われ方をしているのでびっくりしました(後述)。
1927年、ルイジアナ州のあるプランテーションの持ち主の大邸宅。ダンス・パーティの夜、Bette Davis(ベティ・デイヴィス)演ずるCharlotte(シャーロット)が血塗れで立ち尽くす。背後には妻と別れてCharlotteと駆け落ちしようとしていた男が、斧で腕と首を切り落とされて死んでいた。
37年後。大邸宅にはCharlotteと初老の召使いだけが住んでいた。この地域に高速道路を作るため、Charlotteは立ち退きを命じられていたが、作業員達に発砲するなどして、頑強に抵抗していた。
Charlotteの「助けに来て!」という頼みで、Olivia de Havilland(オリヴィア・デ・ハヴィランド)演ずる従妹がやって来る。友人で医師のJoseph Cotten(ジョセフ・コットン)と三人、久し振りに楽しい晩餐を頂く。しかし、彼等二人ともCharlotteは荷物をまとめて出て行くべきだと口を揃える。Charlotteは檄高し、神経が不安定となり、37年前に死んだ恋人に呼びかける。
その後、切り落とされた手首や斧の出現、夜中に子守唄'Hush... Hush, Sweet Charlotte'が聞こえるなど、異常な出来事が続発する…。
'Gone With the Wind'『風と共に去りぬ』でひ弱で敬虔な女性を演じたOlivia de Havillandが、ここでは気丈な女性を熱演しています。Joseph Cottenは、やけにガラガラした声で台詞を喋っています。
特筆すべきはAgnes Moorehead(アグネス・ムーアヘッド)です。Charlotteの忠実な召使いですが、髪を振り乱し、化粧一つせず、着るものも構わず、最高にくさい南部訛りを喋ります。ふてぶてしさ、醜さが逸品です。James Woods(ジェイムズ・ウッズ)の女優版という感じ。
6年後に'Airport'『大空港』に就職する前のGeorge Kennedy(ジョージ・ケネディ)が道路建設業者でチラと出ています。片腕と首を切られる可哀想な男はBruce Dern(ブルース・ダーン)。
陰影に富んだ白黒撮影が見事です。
(April 04, 2001)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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