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公開:1941
監督:Rene Clair
地域:ルイジアナ州ニューオーリンズ
出演:Marlene Dietrich、Bruce Cabot、Roland Young、Mischa Auer、Andy Devineほか
範疇:コメディ/ロマンス
私の評価 :☆
【Part 1】
監督ルネ・クレールはフランスの名匠として知られる監督です。代表作には『巴里の屋根の下』、『ル・ミリオン』、『自由を我等に』、『巴里祭』などがあります。もともとMarlene Dietrich(マレーネ・ディートリッヒ)とルネ・クレールはパリで一本映画を作る予定でしたが、ナチのフランス侵攻により二人ともアメリカに逃避せざるを得ず、そのためこれがルネ・クレールのアメリカ映画第一作となったのだそうです。
ミシシッピ川に花嫁衣装が浮かんでいるという、ミステリアスな幕開け。
1841年、ニューオーリンズ。中年の銀行家Roland Young(ローランド・ヤング)は、歌劇場で貴婦人とおぼしきMarlene Dietrichを見初める。彼女の召使いから貴婦人の日課を聞き出し、馬車で公園をドライヴ中の彼女と接触しようとするが、失敗。Marlene Dietrichは、この時貨物船の船長Bruce Cabot(ブルース・キャボット)と知り合う。
Roland Youngは園遊会を開きMarlene Dietrichを招待する。そこへBruce Cabotが現われ、綱渡り芸人の真似をしてRoland Youngを怒らせる。ナイフでの決闘になりかけるが、Marlene Dietrichの仲裁で事なきを得る。
Roland Youngは伯爵婦人Marlene Dietrichに求婚し、婚約者となる。友人達を招いた茶話会でMarlene Dietrichがピアノの弾き語りをしている時、外国帰りの一人の紳士が現われ、Marlene Dietrichに「サンクトペテルスブルグ(ロシア北西部の都市)で会ったね、覚えてる?」とニタニタする。そして友人に彼女は商売女であるという話をし、それをRoland Youngの親戚に聞かれてしまう。
さあ大変。柄の悪い女はサンクトペテルスブルグにいた彼女の従妹ということにし、Marlene Dietrichは早変わり二役を演ずる決意をする。Roland Youngやその友人達の前に従妹として登場し、何とか信じ込ませる。彼女を伯爵婦人の従妹と思ったBruce Cabotは、伯爵婦人への愛を告白する。Roland YoungはBruce Cabotの商売の弱みに付け込み、「結婚式のじゃまになる性悪なMarlene Dietrichの従妹を誘拐してくれ」と頼む。中華そばのようにこんがらかったストーリィ、この結末は一体どうなるのであろうか…。
他愛ない話ですが、“従妹”が出現するのでスリリングになります。Marlene Dietrichは後年の映画で物凄い二役を演じますが、これはコメディですからそう大した変貌ではありません。彼女は当時40歳だそうですが、輝くような美しさを見せています。
実際にルイジアナ州で撮影されたようですが、あまりニュー・オーリンズらしさが彷彿としていません。単に船と船乗りが出て来るだけという感じ。
Bruce Cabotの部下の船員としてAndy Devine(アンディ・ディヴァイン)が出ています。『駅馬車』で臆病な御者を演じた男です。
(January 28, 2002)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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