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A Murder of Crows

『コンフェッション』

[Poster]


・原題をクリックするとamazon.comのInternet Movie Databaseの詳細データが見られます。邦題をクリックすると「allcinema」のデータが見られます。

・Part 2は普段は隠れていて、クリックするとJavaScriptによるウィンドウにて表示されます。取り扱いには十分お気をつけ下さい。

公開:1999
監督:Rowdy Herrington
地域:ルイジアナ州ニューオーリンズ
出演:Cuba Gooding Jr.、Tom Berenger、Marianne Jean-Baptiste、Eric Stoltzほか
範疇:弁護士/犯罪/冤罪/TV映画

私の評価 :☆

【Part 1】

ニューオーリンズの弁護士Cuba Gooding Jr.(チューバ・グッディング・ジュニア)は、連続強姦殺人容疑の青年の事件を担当する。裁判が進むにつれ、彼は青年が有罪であり弁護するに値しない悪党であることを悟る。最終段階の被告への訊問で、Cuba Gooding Jr.はあたかも検事のような質問を繰り返し、裁判長から法廷侮辱罪でつまみ出される。

本来の責務を果たさなかったCuba Gooding Jr.は、弁護士の面汚しとして資格を剥奪され、法律関係の仕事からシャットアウトされる。彼はフロリダのキイ・ウェストに引っ越し、「小説を書いて、ジョン・グリシャムのようになるんだ」とワープロに向う。しかし、慣れないこととて、筆は第六章でストップしたままである。

ある日、老教師の釣りの船頭を勤める。ボートで沖釣りに出、戻って二人で酒を呑む。次の日、老教師がひょっこり訪ねて来て、「私の小説を読んでくれ」とタイプした分厚い綴りを置いて行く。読み始めたCuba Gooding Jr.は、その素晴らしい出来栄えに賛嘆する。

翌日、感想を述べに老教師の家に行くとパトカーが停まっていて、警官が「老人は心臓発作で亡くなった」と告げる。思いがけない成り行きに茫然としたCuba Gooding Jr.だったが、「じゃあ、この小説は俺が書いたことにして出版社に持ち込んじゃおう」と悪心を抱く。

その本'A Murder of Crows'は大ベストセラーとなり、Cuba Gooding Jr.は一躍有名人になる。白人女性の愛人も出来、パーティ、サイン会と大忙し。

しかし、幸福の絶頂から転落する日がやって来る。刑事Tom Berenger(トム・ベレンジャー)がやって来て、「本に書かれたことは俺が担当し迷宮入りになった実際の事件で、犯人にしか分らないことが書いてある。犯人は著者自身である」と断言する…。

原題'A Murder of Crows'の意味ですが、"crow"(カラス)はそもそも不吉で悪い鳥なので、『カラスの殺人』は「悪い奴等の殺人」となります。つまり、冒頭の有罪間違いなしの悪党の犯罪、小説を盗んだ悪党Cuba Gooding Jr.の犯罪双方にかかっている皮肉のようです。

(November 01, 2001)


Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
なおIMDbはamazon.com、「allcinema」は株式会社スティングレイの登録商標です。




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