公開：1997
監督：Kasi Lemmons
出演：Samuel L. Jackson、Jurnee Smollett、Lynn Whitfieldほか
範疇：ドラマ／ヴードゥー

私の評価 ：☆1/2

【Part 1】

1962年、ニューオーリンズ郊外の小さな町Eve's Bayou（イヴズ・バイユー）。"Bayou"は川、湖などにある沼のような入江のこと（水路を指す場合もある）。昔、奴隷から解放され、16人の子孫を残したEve（イヴ）という黒人女性にちなんで付けられた地名。この物語の語り手であるEveは、その先祖の名を貰った10歳の少女。映画は「私は10歳の夏、父を殺した。弟は9歳、姉は14歳だった」というショッキングなナレーションで始まる。

Samuel L. Jackson（サミュエル・Ｌ・ジャクスン）演ずるLouis Batiste（ルイ・バティスト）はこの辺で人気者の医者で、プレイボーイでもあった。Eveは父を愛し、誇らしく思っていた。ある夜、Louisの家に親戚、知人一同が集まってパーティを催す。ほとんどがフランス語も話せ、身なりもよいという金持ちの家族である。この夜、Eveは納屋の中で父親と知り合いの女性との情事を目撃する。さらに、Eveは父の往診に付いて歩き、父と女性患者の不審な行動を知る。

ある夜、父と母、父と姉の間で何かが起り、「父親が私に男と女のキスをしようとした」と云う姉の言葉に、Eveは父親を呪う。お金と父の髪の毛を持ち出し、ヴードゥーの術師を訪れ、「ある人間を殺したい」と伝える…。

女性監督、女性撮影監督による、終始美しい画面・画調の映画。Eveの叔母さんは心霊術によるカウンセリングを生業としているし、ヴードゥーの術師は昼なお暗いスワンプ（湿地）に住んでいるなど、ニューオーリンズ近郊という舞台を十分に活かした設定。

(March 11, 2001)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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