Golf Tips Vol. 62

パットの応急手当て

'Putt to Win'
by Dave Stockton with Al Barkow (Simon & Schuster, 1996, $22.00)

Dave Stockton(デイヴ・ストックトン)はパットの名人として知られています。

「私はメンタルであろうがメカニカルであろうが、パット・ミスの詳細を常時チェックしている。調整が必要な場合は似た症状が二回出た時である。

もし、パットを左へミスしたのなら、アドレスで両手をより垂直になるように変更する。これは即効がある。しかし、私は左へのミスを毛嫌いしない。左へ行く場合、ストロークには問題が無く、もっとストロークを伸ばすべきだったのだ。単にアドレス時に両手が一寸低過ぎたので、十分右へスタート出来なかっただけなのだ。

もし、右へミスしたり、フェースを離れる際にボールがバウンドするようであれば、フォワード・プレスが過大だったか、ラインから逸れる方向に押してフェースをオープンにしてしまったか、である。あるいは両手が度を過ぎて垂直に近かったか。

【編者註】この「パットが左へ逸れたら両手の位置を上げる、右へ逸れたら両手を下げる」は凄いtipです。練習グリーンで試してみて下さい。「即効がある」と云い切っているのが納得出来る筈です。

スリー・パットしたからといってパット技術が悪いとは限らない。アイアンによる寄せが不正確で、グリーンの難しい地点にばかり行ってしまったということもある。

ボールをスタンスのかなり目標側に近い位置(左足爪先の前とか)に置く人は、一般的に長いバックストロークで短いフォロースルーをする。なぜなら、バックストロークが非常に長いので、前方へのストロークで減速しがちなのだ。これは「パチン」と打つ類で、パチンと打つと急停止してしまう。急停止する場合、インパクトで両手と両手首を返してしまう。

ボール位置は変えてはならない。上り坂、下り坂、鋭く切れるラインであっても、ボール位置は同じにする。同じ位置に置くことによって一貫したパッティングが実行出来る。急な坂のパットでは、ストロークを長くするだけである」

(December 02, 2001)


ゴルフはバランスだ

'Perfectly Balanced Golf'
by Chuck Cook with Roger Sciffman (Doubleday, 1997, $25.00)

[Cook]

この本の表紙には三人のプロの写真が並んでいます。Tom Kite(トム・カイト)、Corey Pavin(コリイ・ペイヴン)、そしてPayne Stewart(ペイン・スチュアート)です。全員、U.S.Openチャンピオンで、三人とも著者Chuck Cook(チャック・クック)の生徒なんですね。Tom KiteはHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)の教え子の一人として有名ですが、彼がPGA Tourに参加してからはTexasだけでなくあらゆる土地に通用するスウィングが必要になり、以後Chuck Cookに教わり出したのだそうです。なお、Chuck CookもHarvey Penickと同じ町に住んでいたので、機会ある毎にHarveyの指導を見学したそうです。で、この本の欄外には沢山の「Harvey語録」が収録されています。

「Harvey Penickは"Harvey"(ハーヴィ)と呼ばれたがった。『Mr. Penickは私のお父ちゃんだよ』と彼は云った。Harveyはこう云っていた、『大方のゴルファーが、自分自身のスタイルを構築するのではなく、誰か他人のスタイルを模倣しようとするのが問題だ。健全なスウィングを作り上げるべきなのに、見栄えを追求して止まない。健全なスウィングは十分見栄えもするものだ』。

ウォームアップはサンドウェッジで始めること。これはバッグの中で最も重いクラブなので、重りを付けたバット同様、筋肉をほぐしてくれる。

いいプレイヤーと呼ばれる全ての人々は、ダウンスウィングの半ばで右腰に近いところへ右肘を近づける。この動きを実現するためには、体重は左へシフトしつつも腰はスクウェアに留まっていなくてはならない。腰が左へ回転する前に右肘を近づける。これがインサイド・アウトの軌道を生む。右肘が腰に近づく前に腰が回転してしまうと、スウィングの軌道は通常左に向ってしまう。

スウィングは円運動である。身体は小さい円、両腕はやや大きい円、クラブヘッドは一番大きい円。競技場のトラックのカーヴ地点を想像してほしい。各走者が同時にスタートした場合、外周の走者が内側の走者に負けまいとすると、彼はかなり速く走らなくてはならない。ゴルフ・スウィングでも全く同じ。各走者(身体、両腕、クラブヘッド)が同時にフィニッシュを迎えるにはタイミングの調節が必要だ。全走者が速く走り、しかもタイミングを維持出来れば、記録的なスピード(クラブヘッド・スピード)が達成出来る。

チップ・ショットでダフるのは最悪である。これを防ぐには、ボールをスタンス後方(右足の前)に置くことだ。急角度でヘッドがボールに近づくので、先に地面を打つということがない。この方法では両腕がヘッドより前に出るため、ロフトが減少する。9番アイアンは7番アイアン、7番アイアンは5番アイアンのロフトになる。どのクラブを選択しても、ロフトに任せてヘッドを低く送り出す。ヘッドで掬い上げる必要はない」

【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。

(December 04, 2001)


1:2のストローク

'3-Word Lessons'
by Craig Shankland with Peter Morris ('Golf Magazine,' December 2001)

「大方のゴルファーはインパクトでパターを止めてしまう。“振り抜く”べきなのに、“打って”しまうのだ。これはラインも距離も台無しにしてしまう。

"Double the Front"(前方を二倍)を実行せよ。すなわち、バックストロークが12インチ(約30cm)なら、インパクトからフィニッシュにかけて24インチ(約60cm)振り抜く。こうすれば、フェースをスクウェアに保てるだけでなく、加速しながらの接触が実現出来るため、適切な距離が得られるようになる」

(December 07, 2001)


掘り出し物のパッティング・グリップ

'Golf Digest'『ゴルフダイジェスト』誌は読者投稿のTipsを募り、秀作14本を'Try these tips—We did and they work!'として掲載しました。そのうち11本には実際に試したスイング・コーチのコメントが付いています。

[Steady grip]

'Try the three-finger interlock'
by Chris Colavito and Ken Carpenter ('Golf Digest,' November 2001)

「左手で、親指と人指し指がシャフト下方を指すようにグリップする。その中指、薬指、小指と右手の中指、薬指、小指をインターロックさせ、右手の親指と人指し指もシャフト下方を指すようにしてグリップを完成させる。親指同士は互いに重なる」

試してみたプロ・コーチKen Carpenter(ケン・カーペンター)は「左手主導であろうが右手主導であろうが、このグリップは手のアクションを取り除く。手首が無いかのように」と書いています。

私の場合、インターロックにすると掌で握ることになり、その深い窪みがしっかりとしたグリップ感を妨げます。しかし、“手首が無いかのよう”なストロークが出来ることは確かで、「へえ、手首を使わないとこうなるのか!」と驚嘆します。これではボールは真っ直ぐ進むしかなく、カップ・インは保証付きです。勿論、このグリップは距離感とは無関係なので、正しいグリーンの読みに基づく適切な強さは必須ですが。

左右どちらの手を上にしてインターロックするか、これは個人の好みではないでしょうか。雑誌の写真では左手を上に、私の写真は右手を上にして組んでいます。私がそうする理由は、他のショット同様、左手小指をシャフトに絡ませる方がしっかりとクラブを保持出来るからです。

なお、私が持っている数種類のパターで試したところ、どうもこのグリップにはマレット・タイプが合うようです。手首のスナップが封じられた分、パターの重みが必要になるのかも知れません。

実戦使用は未だですが、練習グリーンでの成果は目覚ましいものがあります。素人のアイデアと馬鹿にしてはいけません。上のコーチのコメントは誉め言葉が不足です。

(December 10, 2001、改訂May 31, 2015)


パット嫌いのあなたへ

'The Golf Magazine Putting Handbook'
by Peter Morris and the Editors of 'Golf Magazine' (The Lyons Press, 2000, $14.95)

「認めなさい、あなたはパットが嫌いだと。各グリーンで2パット平均として計36パットで90を叩く場合、40%はパットに費やされた計算になる。他のクラブと比較してみると、多分20打数がウェッジ、14打がドライヴァー、残りの20打が他の様々なクラブである。しかし、あなたは練習時間の40%をパットのために使ったりしていない。誰もそんなことはしない。誰もがパットを嫌うからだ。

もし誰もがパット好きなら、全国に多層階パット練習場が出現する筈だ。練習グリーンは予約で埋め尽くされ、人々は職場から練習場に駆けつけ、夕食前の数パットに専念することだろう。アメリカ全体のハンデは大幅に下がって行く…。しかし残念ながら、実態は全く違う。スコアに最大の影響を及ぼすパットをおいといて、人々はパット数の半分も使わないドライヴァーをひっぱたくことに熱中している。

もしかしたら、あなたはパット嫌いでないのかも知れない。多分、ちゃんと理解していないのだ。

先ほどの36パットのワン・ラウンド90に戻ろう。数パットを減らすことが出来、いつもミスする3mのパットがいくつか沈んだとしよう。それでもう30パットとなり、肥満体の90は痩せ形の84となる。これはスコアカードを見る時、興奮に値する数字である。パットに自信がつけばラウンド全体からプレッシャーが消え、リラックスして伸び伸びとプレイ出来る。それによってパーオンが四回増える。30パットは80を切ることへの近道である。この10打の進歩は、ドライヴァーの練習など全く無しで可能なのだ。

勿論、10打というのは楽天的に過ぎるだろう。ハイ・ハンデの人は10打としても、ハンデ15の人にはたった6〜7打かも知れない。シングルの人には只の3〜4打であろう。だとしても、これらは減らせれば御の字の打数である。どんなレヴェルであれ、次のレヴェルに最も早くランクアップする方法は、グリーン上のプレイに上達することだ。あなたはパット嫌いだったかも知れないが、スコアがドロップするに連れ、パットが好きになってしまうことだろう」

(December 16, 2001)


ストロークの基本

昔はArnold Palmer(アーノルド・パーマー)などのパチンと弾くパッティングが多く見られました。最近は「“打つ”のでなく“ストローク”である」と云われ、手首の動きを封じることが推奨されています。

「両腕が作る三角形を崩さない」ことがストロークの基本だそうですが、これが結構難しい。自分では崩していないつもりでも勝手に崩れてしまったりします。

'Improve Your Putting'
by Paul Foston and Sally Hiller (SMITHMARK Publishers, 1995, $7.98)

この本はイギリス生まれで、もともとは分厚い'Improve Your Golf'なる一巻本のゴルフ技術大全だったようですが、六冊に分けられ、しかもディスカウントの対象になっていたものを購入しました。本屋には再度一巻本に戻されたものが並んでいます。いずれにしても長命の本のようです。

この本に非常にいい練習法が出ています。一本のクラブを両肘と胸の間に挟んで(両肘で胸に押しつけながら)パットします。よく、ウォーミングアップでクラブを背中に保持して身体を捻ったりしますが、あれの反対ですね。

他にも似たような効果をもたらす練習法として、「30cmぐらいの棒を両肘で挟んでパットする」というのも出ています。これは棒を挟むということ自体が難しく、イライラしてしまいます。クラブを使う方が簡単です。

クラブを胸に抱えると、まるで磔になったキリストか、弥次郎兵衛にでもなったような気持ちになります。この体勢では、肩を使ってストロークするしかありません。それが「三角形を崩さない」ストロークを実現します。天の邪鬼の人はこれでも手首を使って弾いたりするでしょうが、そういう人は死んで貰います。

“ストローク”ですから“打って”は駄目で、グランドファーザー時計の振り子のような振幅をし、たまたま途中にボールがあって転がって行った…という風でないといけません。

やってみると、手や手首は非常に楽にしていた方がいいようです。極限すれば、相当ダラけたグリップの方がパター・ヘッドの重みを活かした振り子運動になります。私の場合、ほぼ左手でパターを握り、右手はほんわかと重ねているだけ…という感じ。これですと右手で“打つ”ことを防止出来、かなり理想的なストロークになります。

ダラけたグリップでパターをぶら下げ、レイジーにストロークすると、まるでかなりの高齢ゴルファーになったような気がします。それもその筈、パットの上手いシニア達はみなこういうスタイルなのでした。中には手首で弾いている者もいますが、どちらにしてもArnold Palmerのようにシャープなパッティングではなくゆったりとレイジーです。それがポコンポコン入るのです。私も是非あやかりたい。

本物のクラブを肘で挟むのは重いので、私は練習場のゴミ箱から拾って来たシャフト(ヘッド無し)を使っています。軽くてよろしい。こういう具合に、壊れたクラブも色々役に立ちますので、見つけたら即確保するようにしましょう。

(December 16, 2001)


[Putting doll]振り子式ストロークの作り方

右の図のように頭、腕+パター、胴体に分けた人形をボール紙で作ります。パターヘッドに何か重しを付けます。棒が刺さるように頭部に穴を開け、それぞれを順番に組み立てます。腕+パターの部分だけを弾くと、これが究極の振り子式ストロークです。


[Putting doll]

読者諸氏がそんな人形を作るわけがないので、私の分でアニメーションをお目にかけましょう。あくまでも、紙人形のつもりで見て下さい。つまり、腕+パターは他から独立した、形を変えないパーツであり、全体を支える棒を支点として、ゆったりと左右に動くだけです。この「独立した形を変えないパーツである」ことと、「棒(頭)を支点として、ゆったりと左右に動く」というのが重要です。これ以外の動きは振り子式ストロークではありません。

既に「ストロークの基本」という記事で「両腕で出来る三角形を崩さない」練習法に触れましたが、もう一つ「振り子式ストロークの体得法」を見つけました。

'Precision Putting'
by James A. Frank (Human Kinetics, 1999, $16.95)

パターを水平に持ち上げ、グリップ・エンドを胸に付けます。この状態で普通のパッティング・グリップを作りますが、シャフトの真ん中辺でグリップすることになります。胸の前で水平に構えたら、そのまま左右に動かします。これが振り子式ストロークです。


(December 19, 2001)


パットもバランスだ

「ゴルフはバランスだ」の続編。Chuck Cook(チャック・クック)はU.S.Openチャンピオン三人を生んだコーチです。

[Cook]

'Perfectly Balanced Golf'
by Chuck Cook with Roger Sciffman (Doubleday, 1997, $25.00)

「パターのストローク軌道には諸説がある。私はパターのライによって軌道が変わると考える。即ち、アップライトなパターはストレートなバック・ストロークとフォワード・ストローク。フラットなパターはインサイドなバック、インサイドのフォロー。これはウェッジ・ショットがアップライトで、ドライヴァーがフラットに見えるのと同じである。

現代のプロの大半は両腕、両手首を一定の角度に固定し、肩でパターを動かす。大きな筋肉はゆっくり動き、腕や手首の筋肉は素早く動く。パッティングのパワーの源は一つでなければならない。どれを選ぶかこれから考えるのであれば、両腕、両手首を固定して肩だけを使うことをお薦めする。

スピードを作り出す要素にはグリップ・プレッシャーも入る。カップを越える勢いでパットする人は固めのグリップ、カップでボールが息絶えるようにパットする人は緩めのグリップだ。

【練習法】中くらいの距離のパットでショートする人に薦める練習。カップを2フィート(約61cm)越えるようにストロークする。カップの2フィート先にティーを刺し、それがカップだと想定する。ホールを通り越すつもりでティー目がけてパットする。スピードが早いにも関わらず、ボールはどんどんカップに入る筈だ。コースではカップの2フィート先にティーがあると視覚化し、それに向ってパットする(カップにではなく)」

【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。

(December 22, 2001)


座頭市 v. 丹下左膳

Tiger Woods(タイガー・ウッズ)の指南番Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)だったパッティング・アドヴァイスです。

[Butch]

'The Four Cornerstones of Winning Golf'
by Claude "Butch" Harmon, Jr. and John Andrisani (Simon & Schuster, 1996, $15.00)

「距離は方向より重要な要素である。あらゆる距離、あらゆるグリーンにおいて、ホールから半径2フィート(約60cm)以内で止められるスピードを保てる自信を持ってパット出来るなら、3パットは先ず無い。

距離のコントロールを学び、Yips(イップス)を克服する素晴らしい方法がある。ホールから20〜35フィート(約6〜10m)の距離にいくつかボールを置く。普通にラインを読み、セットアップするが、ストロークする前に目を閉じるのだ。ストロークしても目を開けてはいけない。インパクトの感じから、パットがショートだったか、オーヴァーか、正しい距離だったか判断する。あなたの推測がビシビシ当たるようになると、パット名人の域に近づいているのは間違いない。信じなさい」

【編者註】この座頭市メソッドは室内でも可能です。私の考えですが、脳が目からの情報によって計測した距離を筋肉に伝え、筋肉はその距離に応じた振幅でパターを動かす。最初は両者のチームワークにズレがあるとしても、上のような練習を継続することにより豊富なデータベースが構築され、マスル・メモリは指令に正確に反応するようになるのでしょう。つまり、上の練習では表面上「打感による結果」を推測しているだけのように見えますが、実際には「打感のデータベース」を作っているのだと思われます。

「あるパターの人気が高いとか、お気に入りのプロが使っているという理由でパターを換えるべきではない。また、グリーンのタイプによってパターを換えてもいけないと思う。つまり、スローなグリーンで重めのパター、速いグリーンで軽いものとか。そうではなく、パターヘッドのスタイルがあなたの目にぴったり来るものを見つけるべきだ。

あなたのセットアップに相応しいライ角を持つパター、つまりソールがグリーン表面にフラットに置けるパターを見つけるべきだ。大抵の人々はこれに注目せず、ライ角が不適切である。これは僅かだがフェースの角度も変えてしまう。

パターのロフトにも注意。ほとんどのパターにはロフトがあり、ボールを押すのではなく転がすように出来ている。このロフトは2〜3゜の範囲である。あなたが極めてスムーズなグリーンでプレイするのでなければ、更にロフトの多い6〜7゜のものを薦める。

一旦好きなパターを発見したら、それを離さないこと」

次はブッチに指導されていたプロTiger Woods(タイガー・ウッズ)が推奨する丹下左膳メソッド。

'How I Play Golf'
by Tiger Woods (Warner Books, Inc., 2001, $34.95)

「ボールがどう進むかは誰しも気になるところだが、あまりに早く目で追うと、頭が動いたりだらけたストロークになり易い。これでは、ターゲット・ラインに沿ってパターを動かすという本来業務がおろそかになる。

ボールを見送りたい衝動に抗するいい方法を見つけた。練習の際、左目を閉じる。これだと視野が狭くなるのでターゲット方向を見ることは出来ず、真下を見下ろすことに専念出来る」

【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。

(December 27, 2001、改訂May 31, 2015)


チキン・ウィング自己診断

チキン・ウィングはスウィング・アークを小さくしてしまうため、飛距離の大敵です。普通はヴィデオや写真に撮ってみないと分りませんが、簡単に自己診断出来る方法を見つけました。

'Why factor'
by Brady Riggs with Mike Chwasky ("Golf Tips," Feb./Mar. 2002)

「ヘッドカヴァーを左腋の下に挟んでフル・スウィングする。クラブの重さが、インパクト時に両手を引っ張るまで、ヘッドカヴァーを落とさないこと。ヘッドカヴァーがインパクト前に落下したら、立派なチキン・ウィング」

昔はヘッドカヴァーを右脇に挟み、フライング・エルボーを防止する練習をしたものです。Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)がスウィング・アーク拡張のため堂々とフライング・エルボーを取り入れ、この練習法は廃れました。しかし、左脇に挟むのは新機軸です。

チキン・ウィングの治療は「チキン・ウィング」を御覧下さい。

(January 06, 2002)


低空飛行で木を避ける

'Escape Clause'
by Kent Cayce with Funki Yun ('Golf Magazine,' December 2001)

「常にフェアウェイをキープ出来る人はいない。木々をかいくぐって脱出する方法を知っておくことも重要である。

・ライが良ければ5番アイアンか6番アイアンを選ぶ。ラフに埋まっている場合は7番アイアンか8番アイアン。
・ボール位置はスタンスの後方(右足に近い)。
・両手はクラブヘッドより前に出してアドレス(これがロフトを殺し、低めのボールを生む)。

低めのショットの秘訣はゆっくり打つことだ。スピードが遅ければバックスピンを減らし、軌道を低く抑えられる。スウィングの長さも60%にすること。

リズムとバランスに注意し、スウィングの間中、体重を左側に保つ(右に体重を残すとロフトが増え、ボールは上昇してしまう)。フィニッシュの両手も低くして、低空飛行を確実にする」

(January 06, 2002)


パッティングにおけるボールとの距離

パッティングの飛躍的上達が見られないので、ヴィデオに撮ってみました。前方からとライン後方から。それで分ったのは、私の場合、ボールが目の下にないことでした。

Tiger Woods(タイガー・ウッズ)を始め、プロの大半のボールは目の下です。これはラインが良く見えるという利点があります。

Ben Crenshaw(ベン・クレンショー)は目からボールをかなり離しています。ターゲット・ラインの外です。当人によれば、この方が腕と肩が一体となって動くという利点があるそうです。

私はずっとBen Crenshawを模範として来たので、ボールをターゲット・ラインの外に置いていました。しかし、完全な振り子式ストロークを追求し出してからは、Ben Crenshaw方式ではなくなり、ボール位置も目の下に置いていたつもりだったのです。自分ではそうしているつもりでも、実はそうなっていなかった。愕然としました。

重りをつけた糸を両耳から垂らしてみて、実際の目の下になるボール位置を探りました。「こんなに近いのか!」と思うほど近い。本番では糸を垂らすわけにはいきませんので、何か尺度が要ります。偶然、今使っているパター・フェースの長さ分離れて立つといいことを発見。で、ボールの下にパターを置き、それにくっつくように立って、やおら足を開くことにしました。フル・スウィングのアドレス法に似ています。

目の下にボールが来たからといって、まだ、ボンボン入り出したとは云えません。ただ、バック・ストロークとフォワード・ストロークがやり易くなった気はします。手で打つのでなく、肩の動きで払うようにすると、かなりいい結果が出ています。

(January 13, 2002)


ボールが戻らない理由

インストラクターButch Harmon(ブッチ・ハーモン)による「バックスピンがかからない原因」。

'The Four Cornerstones of Winning Golf'
by Claude "Butch" Harmon, Jr. and John Andrisani (Simon & Schuster, 1996, $15.00)

「『私はボールが戻って来るようなバックスピンをかけられた試しがない。一生に一度でいいからやってみたい』と云うアマ・ゴルファーが多い。あなたはGreg Norman(グレッグ・ノーマン)のようなウェッジ・ショットを実行出来るだろうが、結果となると話は別だ。御説明しよう。

先ず、PGAツァーではプロ達は世界最高のコンディションのフェアウェイでプレイする。芝は毎日1/2インチ(約1.3センチ)に刈られ、ボールはその上に座っている。プロ達は完璧にクリーンにディセンディング・ブローでスピンをかけられる。あなたの場合、このようないい状態のフェアウェイでボールを打つことは稀の筈だ。

第二に、PGAツァー・プロ達は速く、傾斜のあるグリーンでプレイする。スピンで戻すには、グリーンは極めて速く、あなたの方向に傾斜していなくてはならない。グリーンが遅ければ、芝の抵抗がボールの戻りを殺してしまう。あなたも速いグリーンでプレイすることはあるだろうが、PGAツァーのような速さと傾斜ではない筈だ。

第三の理由はボールである。Greg Normanはソフトなバラタ・カヴァーのコンプレッション100を使っていて、これは最高にバックスピンがかかる。現在、アマチュアの多くはツー・ピースのボールを使い、それはバラタのようなソフト・カヴァーではない。そういうボールはどう打とうがバックスピンはかからない。

第四。早朝のゴルフなどではフェアウェイには朝露が残り、芝も長めである。インパクトの際、クラブフェースとボールの間には僅かでも水分が挟まる。これはスピンを減少させる。

以上のような理由で、あなたがボールを戻そうとしても、それは不可能なのだ。たとえ、Greg Normanのようにクラブをシャープに振り下ろしたとしても…」

(January 16, 2002、改訂May 31, 2015)


ロングパットの秘訣

'Golf Tip-A-Day 2002 Calendar'
by Bill Kroen (Andrew McMeel Publishing, 2001, $10.99)

これは日めくりカレンダー(というか、毎日ひっちゃぶくカレンダー)です。昨年のはクリスマス・プレゼントとして貰ったのですが、たまにいい文句が出て来るので捨てたものではないと思いました。今年買ったのは編者もデザインも異なります。そして、1月3日分として出て来たのが以下のtipです。

「ロングパットでは距離に重点をおけ

30〜40フィート(9〜12m)のパットでは、必要なのはボールをホールに近づけることだ。グリーンを読み、ラインを選択する。一旦、ラインを選択したら、あなたの集中心が“正しい距離”に向うように切り替える。ほとんどのスリー・パットは距離の間違いによって引き起こされる。方向ではない」

“ロングパットは方向ではなく距離”というのは、どんなゴルフ本にも書いてありますし、一緒に廻る人からも再三聞く言葉です。しかし、この筆者の論法は「先ずラインを決めたら、後は距離に集中しろ」ということで、ラインはどうでもいいと云っているわけではありません。ラインはもう頭に入ったから、それを忘れて距離第一に考えろというわけです。ロングパットはギミー(=インサイド・ザ・レザー=OK)に値するところまで運びたい。ギミー無しのラウンドだとしても、タップ・インであれば楽勝です。スリー・パットになるのは、プロのように鮮やかにロングパットをねじ込みたい、ついては距離も方向も合わせたい…と欲張った時に起ります。間違いありません(経験者語る)。

この一句だけでもこのカレンダーを買った意味はありました。三日目でしたけど:-)。

(January 20, 2002)


振り子式ストロークと矛盾するもの

'Pure Pendulum'
by Brad Redding with Greg Midland ('Golf Magazine,' November 2001)

「振り子式が理想に近いストロークであることは間違いない。しかし、多くのゴルファーがこの方式と、もう一つのメソッド『パターヘッドを地面スレスレに出せ』を無理にくっつけようとするのは問題だ。これらは両立しない。低く出るパターヘッドは振り子式ストロークを台無しにするものだ。

真の振り子式ストロークは弧である。パターヘッドは後ろに上がり、インパクトで落ち、フォロースルーでまた上がる。これはグランドファーザー時計の振り子と同じである。

あなたが間違っていないかどうかチェックする方法:二つのボールを90cm〜1.2m離して置き、パターをその真ん中で構える。パターはどちらのボールにも触らずに往復しなければならない。

低く出すストロークというのは忘れなさい」

(January 26, 2002)


パットの日替わり好・不調

ゴルフは自転車を覚えるのと違って、「いったん覚えればこっちのもの」というわけに行きません。コンピュータ・プログラミングとか、あるソフトの使い方などは、時間をかければかけるほど達人級になれます。ゴルフはいつも一から出直しという感じで、賽の河原もいいところです。

特にパッティングは日によって好・不調がころころ変わります。昨年、パット数24だった二日後のラウンドでは34でしたし、25の翌日は31でした。勿論、ピンの位置は違うし、グリーンの湿り気、芝の長さも異なれば、寄せの出来、不出来もあるのですが、「あんなに良かった距離感はどこへ行ってしまったのだ?」と焦るのが常です。

'See It & Sink It'
by Dr. Craig L. Farnsworth (HarperCollins Publishers, 1997, $24.00)

この著者Craig Farnsworth(クレイグ・ファーンズワース)は視力測定法を専攻してドクターとなり、スポーツにおける眼の能力を発展させる方面の第一人者となって、NBAやNFLのアドヴァイザーであり、数種目のオリンピック・チームの相談役でもありますが、Jim McLean(ジム・マクレイン)ゴルフ・スクールに所属し、大勢の一流プロを指導しているパットの専門家でもあります。

ドクターCraig Farnsworthが勧める二つのテスト。

・床にターゲット(コインなど)を置き、約3m離れたところに立つ。ターゲットに面して立ち、両目を閉じる。下手投げでもう一つのコインをターゲット目がけて投げる。コインが落下する前に目を開け、結果を見る。

・床の上数メートル向うに、何かターゲット(コインなど)を置く。目を閉じて、ターゲットの前まで歩く(歩数を数えてはいけない)。目を開けてターゲットとの距離を確認する。

「上の二つのテストの結果、あなたがショートする傾向にあれば、あなたの視覚的知覚作用が空間を収縮させて脳に伝えているわけだし、オーヴァーであれば空間を膨張させて伝えていることになる。どちらも誤った情報なので、脳から筋肉へ正しい指令は下されない。非常に重要なことだが、知覚作用というのは次のような理由で変化するものだということを理解する必要がある。

1) 肩や首の障害。これらは離れたターゲットを正しく位置づける能力と直接的に結びついている。

2) 長時間の精密な作業。コンピュータや執筆、休憩無しの読書を含む。このたぐいの作業は眼の通常の筋肉バランスを崩してしまい、眼の向きが不正になる結果を招く。

3) 不安定な両眼のチームワーク(二つの眼の筋肉の不均衡)」

つまり、私が「80を切る!」日記の原稿を書いたり、サイトの更新に時間を掛けたりするのは、パッティングに良くないわけです。もう止めるべきでしょうか:-)。

(January 29, 2002)


パター・フェースとボール位置

パット練習器を使っていて発見したことがあります。

よく、「パター・フェ−スはストレート・バック、ストレート・スルー」とか云われるのですが、これは振り子式パッティングをする限り不可能です。パット練習器に沿ってスローに動かしてみると、パターはバックでオープンになり、戻る途中でスクウェアになる一点を通過した後、次第にクローズになります。これを常時スクウェアに保とうとすると、手首を捻らざるを得ず、これでは振り子式とは云えません。振り子式は肩だけを動かし、両腕、両手、両手首は動かさないのが鉄則だからです。

なぜ、こういうチェックをしたかと云いますと、絨毯の上でのパットがプッシュ傾向にあり、フェース・アングルを確認したかったからです。

パター・フェースがバックでオープンになり、戻りの一点でスクウェアになるというのは、普通のフル・スウィングと同じことです。となれば、ボール位置はそのスクウェアになる一点(弧の最底辺)になければなりません。その手前であればプッシュ、最底辺を過ぎたところならプルになります。

私の場合、左足踵から7cmほどの位置にボールを置いていたのですが、2cm左足踵に近づけたらプッシュは無くなりました。あくまでも私の場合です。個人個人で違うと思われます。

(January 29, 2002)


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