『アメリカ映画毒味控』を閉鎖します。先ず、リメイクばかりのアメリカ映画に愛想が尽きたこともありますが、そんな中で頑張っているオリジナルを応援したくても、当地の劇場にほとんど来ないのです。私の他のオブセッションであるゴルフ・サイトや『公民権運動・史跡めぐり』のような情熱があれば、数時間かけて大都市へ観に行くでしょうが、新作映画の紹介なんて誰にでも出来ることです。とてもそこまでする気にはなれません。

私の町は過半数が黒人で、映画も彼らとヤングをターゲットに選ばれています。アクションものやホラー、馬鹿馬鹿しいヤング向けコメディなどばかり。昨年など、アカデミー作品賞候補の半分はかかりませんでした。共和党が強い地盤なので『華氏911』も来ません。DVDを観て紹介するのは本意ではありませんし、大体紹介としては遅過ぎます。

ここに含まれていた“南部もの”は『アメリカ映画“南部もの”大全集』に移しました。今後はゆったりしたペースで“南部もの”の発掘と紹介に時間を費やしたいと思っています。

(September 04, 2004)