Golf Tips Vol. 44

疑惑の発汗防止クリーム

「副作用は無さそうだ」と書きましたが、どうも怪しいです。'DryGrip'という発汗防止クリームを使っていますが、これには「目に触れないように」という注意があります。勿論、そんなことはしないつもりでした。

しかし、先週の金曜日にプレイし、土・日・月と右目が軽い充血症状を呈し、昼でも目やにが出て不快な思いをしました。当初、軽い感染症か何かだろうと思っていたのですが、ふと発汗防止クリームの副作用?という疑念が湧き、それに違いないと結論しました。

発汗防止クリームを付けた指で目を擦ったりはしなかったのです。しかし、額に湧き出て来た汗を指で拭いたことはありました。左手はグラヴをしていますから、当然右手で拭きました。その後、なお汗が出て目に染みれば、右手に付いた発汗防止クリームの一部が目に入るということは充分あります。しかも、汗が目に染みた記憶もあるのです。で、充血したのも右目…となると、もう一本道です。

汗を抑える作用は、目の潤滑液の補充をも抑え、当然不都合が起り得ます。便利なようでも、こうなると非常に危険です。今後、恐くて'DryGrip'は使えない感じです。

(July 19, 2000)


上を向いて歩こう

Dr. David Wright(デイヴィッド・ライト博士)は心理学者であり、PGAのインストラクターでもあります。

'Mind Under Par'
by David F. Wright, Ph. D (Behavior Change Media, 1997, $15.96)

「あなたがハッピーでポジティヴでリラックスしている時、あなたは胸を張り、首を伸ばし、微笑みを保ちながら歩く。あなたが落ち込んで意気消沈している際は、前屈みで頭を下げ、顔をしかめながら歩く。今後はあたかも生涯最高のショットを放ち、さらなる成功へと歩んでいるように振舞いなさい。頭を高く、胸を張って、絶対に目は水平線から下に下げてはいけない。深呼吸をしなさい。姿勢を変えることによってムードも態度も変わる。あなたの内的ムードと身体的状態は、外側の姿勢と同じ傾向になる。

同伴競技者からショットを誉められた時は、単に「ありがとう」と云いなさい。どんなにそれが居心地悪い場合でも、賛辞を否定してはいけない。賛辞を受け入れること。パンツを前後ろ逆にはいたように居心地が悪くても、それは一時的なものであって、じきに慣れ、時とともに自然に感じられるようになる。

不吉なイメージや想念がよぎったら、『ストップ、黙れ、リラックス』と呟く」

(July 23, 2000、追補May 30, 2015)


Ben Hogan(ベン・ホーガン)の練習

LPGAツァーの歴史に輝かしい足跡を残したNancy Lopez(ナンシィ・ロペス)が見たBen Hogan(ベン・ホーガン)。

'The Complete Golfer'
by Nancy Lopez with Don Wade (Contemporary Books, inc., 1987, $15.95)

「Ben Hogan(ベン・ホーガン)ほどの練習魔はいない。しかし、彼には秘密があった。彼はたった25個のボールしか練習場へ持って行かなかったのだ。25個打ち終えると休憩して、キャディがボールを集めるのを待った。Mr. Hoganが云うには、『ボールが25個以上あると、あまりに数多く急速に打ってしまい、何のために練習しているのか考える時間も無くなってしまう』

Mr. Hoganの話には二つの教訓がある。一つは、考え無しに練習してはいけないということ。スウィングのある部分(一つ、多くて二つ)について練習する。一旦、問題が解決したら、その日は終了する。手帖をバッグに入れておき、どういう問題をどう解決したか書いておくといい。同じトラブルが繰り返し再登場することに驚くだろう。

もう一つはゆっくり時間をかけること。マシンガンのように練習ボールを打ち、上達しないことを嘆く人は多い。こういう人は上達する筈が無い。自分が何をしているか考えていないのだから。実は、彼等がやっていることは、スウィングにおけるあらゆる悪い習慣を身体に定着させる作業なのだ」

【参考】
・「最新科学研究成果応用の練習法」(tips_132.html)
・「休憩が練習の鍵」(tips_142.html)
・「練習に熱中せずに休憩せよ」(04/01, 2015)

(July 25, 2000、追補May 30, 2015)


Never give up(ネヴァー・ギヴ・アップ)

スポーツ心理学者であり、PGAのインストラクターでもあるDr. David Wright(デイヴィッド・ライト博士)の本より。

'Mind Under Par'
by David F. Wright, Ph. D (Behavior Change Media, 1997, $15.96)

「Sam Snead(サム・スニード)にとって初めてのPGAトーナメントは1936年のことだった。これはその練習ラウンドでのお話。

SamはGeorge Fazio(ジョージ・ファジオ)ともう二人のプロと廻ることになった。No.1は345ヤード、Par 4。Samの最初のティー・ショット二つはOB区域のチョコレート工場へ消えた。三つめのボールはティー・グラウンドの目の前の池に沈んだ。三回打って、どれもイン・プレイの状態になっていない。同伴競技者の他の三人は、いずれも260ヤードは飛ばしていた。彼等のうち二人はSamのプレイ水準についてブツブツ云っていた。George Fazioだけが穏やかに辛抱強く「もう一球打て」とSamに云った。スローに打ったSamの四個目のボールは、345ヤード先のグリーンに直行し、ピンから20フィートで止まった。このラウンドは67という結果だった。彼は云う、"Never give up."

あなたがOBや障害物めがけて打った時や、かなりのリードで最終ホールに向かっている時は、目の前のショットに焦点を合わせ続けること。ゲームを捨てない、リードを守ろうなどとしない、そしてどのショットもその日唯一のショットだと思ってプレイする。

ウィークエンド・ゴルファーにとっての忍耐とは、まずいショットを数回打っても、スウィングを分析したり修正の試みをしないということ。新しい打法を創作したり、理由を分析したりしない。そういうのは練習場でコーチと一緒にやることだ。ラウンドは忍耐とメンタルなタフネスを修行する場であると認識すること」

(July 27, 2000)


南カリフォーニア珍ゴルフ事情

カリフォーニア在住の矢野さんが、最近の話題を届けて下さいました。

・ゴルフのイロハは誰かが教えねば…

アメリカでは数年来の“好景気”により一般の人も懐具合に余裕があり、ブームとあいまってかなり広い層がゴルフをするようになったようです(階級的に昔はお金に余裕がある人のゲームとされていました)。また“タイガー効果”によりプレーヤー層(若年層と非白人種)も広がっております。

こちらカリフォーニア州ではますます週末の予約は取り難くなり、コースの料金は上がり、練習場は毎日の様に一杯です。

で、このブームにのってゴルファーが増えたのは好ましいのですが、日本式にスキルだけでなく基礎的なマナーも先輩に教えてもらいながらとか、キャディさんがアドバイスしながらとかで初心者ゴルファーとして覚える「イロハ」なんて関係なく、友達同士で練習場でブンブン振り回して当てる事だけ覚えて、いきなりコースに出てくるプレーヤーもいます。

次の例は先々週の話です。

あるパブリック・コースで開催された、某県人会のトーナメントにゲスト参加しました。私は三組目、プロショップに呼ばれてチェックインしてカートにバッグを積んでNo.1のティグランドに行くと二組目がティグランド上で待ってます。でその前のNo.1のフェアウエイには見知らぬ若者三人(アメリカ人)の組がボールを探して右往左往してます。

最初は隣りのホールから来たのかと思っていましたが、二組目の人に聞きますと「この三人はいきなり来て我々のトーナメントの一組目の後ろに割り込んでティーショットして出て行ってしまった」との事。しかも良く見ますとカート二台に載っているゴルフバッグは一つだけ。すなわち三人で一つのセットを使っているのです。

我々は唖然としながらもプロショップに言ってマーシャルを呼んで貰いました。彼等三人組は確かにお金もちゃんと払っています。しかし三人共にコースに出た事があまりないのでしょう、肝心な「イロハ」が分ってません。

1)一人一人がゴルフセットを持ってなければいけない。フロントでチェックインの際にゴルフ場でもいちいち「セットはお持ちですか?」とは聞きません。彼等は三人で一セットを共有してプレー出来るものと思ってました(練習場ではそれで良いのですが)。

2)チェックイン後に自分の出発順を確認して速やかにティグラウンドに行ってプレーする。チェックイン後のろのろしていたのでしょうが、ティグランドについた時に既に我々のグループの一組目が出発していました。彼等は本来その前のスタートですから遅れているのでNo.1をパスするか、割り込んだ後にそのホールで追いついてパスして貰っても良いのですが、練習場感覚でティグラウンドに着いた順で我々がトーナメントしているのもお構い無しで不思議に思わずにプレーしてしまったのです。

結局マーシャルが彼等を捕まえて、一旦クラブハウスに連れて行きレンタルセット二つを与えて、更にNo.2をスキップさせてNo.3に連れて行きました。我々としては「苦笑」するしかないですが、ゴルフ場の方も今までの“プレーヤー”を受け入れる感覚でいると思いもしない事が起きると言うのを認識する必要があるようですね。

・アメリカ人もやっぱり飛ばしたい

今年の全英オープンはタイガーの圧勝に終わり、まるでタイガーの為の「彼が如何に凄いプレーヤーであるかの見世物会」の様で面白味に欠けました。決して誉められた終わり方ではなかったですが、やはり昨年の最終日の方が断然面白く、皆も記憶にあると思います。同じく二年前のワッツのNo.18のバンカ−ショットセーブとかUSオープンも昨年のペイン・ステュワートの最終ホールのパットとか、とにかく勝負を左右した一打やシーンが思い浮かべられますが、タイガーの圧勝の状態ではどのシーンがキーポイントであったか鮮明でなく、記憶に残らないシャンピオンシップになってしまいました。残ったのは“数字的な圧勝”と“最年少グランドスラム”だけです。

で、この全英オープンで欧州・日本のツアーで認可されているCallawayのERCフォージド・チタンドライバーを使っているプレーヤーがかなりいたようで、アメリカのメディアでも何故このクラブがUSPGAで使われてないのかとか、このクラブの特徴(すなわち「飛ぶ!」)とかが取り上げられたからでしょうか、職場の同僚の女性の御主人(アメリカ人)から私に質問が来ました。

彼は年齢と共に飛距離が落ちて来たため、何とか飛距離を取り戻したいとドライバーを探していた所、どうやら全英オープンで見てERCドライバーを手に入れたくなった模様。但し米国ではUSGAが公式競技では認めないため、Callawayは米国市場ではERCを販売しておりません。日本では売っているのを知ってますので、どうにかして入手出来ないかと私に聞いて来たのです。

で、日系のゴルフショップをあたってみますと・・・・・・はい、ありました。値段は$875!($1.00=¥109として¥95,000)です。でも日本のゴルフ雑誌のテストでは、ほとんどアマチュアの場合はERCの飛ぶ理由であると言われる“スプリング効果”なんて出なくて、飛距離は大して伸びないとの事。

とにかく見つかった事と共にERCを買っても飛距離が伸びるとは限らない事、またこの日系のショップではお金を払ってレンタルでERCを「試打」が出来るので買う前に試す事、更にスイングが出来ているなら「超尺」クラブの方が良いかもという事で、このショップでデモで貸出可能な日本の「カタナ・ドライバー」も紹介しておきました。おじさん、さっそくショップに出かけてみるとの事です。

ちなみにオークションのebay.comを覗きに行きますと、ERCドライバーは下は$200台のまがい物から、上は飛ばしたいゴルファーの弱みに付け込んだ$1,000台までありました。

「飛びが全てではない」と分かっちゃいるけれど、「仲間より飛ばないのは面白くない」のはアメリカでも同じようです。

(August 03, 2000)


アメリカ南部珍ゴルフ事情

朝7時にコースに着きました。No.16とNo.17が道路沿いにあるのですが、No.16で誰かがシャグバッグを二つも持って練習しているのが見えました。所属プロではありません。100ヤード付近からグリーンを狙っていました。

私は練習ボールを一篭打ち、7時20分にスタート。一人でラウンドしたので、計三時間ちょっとのペースです。No.16にさしかかると、例のシャグバッグ男がまだウロウロしています。グリーンからボールを拾い集め、フェアウェイで私のホール・アウトを待っています。

No.17のプレイの途中、クラブハウスに途中下車してカウンタの爺さんと話しました。
私:「No. 16でシャグバッグ二つ抱えて練習してる男がいるけど…」
爺:(レジスタと格闘しつつ)「あ、それなら聞いてる」
私:「練習を認めたの?」
爺:「うんにゃ」
私:「7時から丸々三時間半だから、相当地面をほじくってるね、あれは」
爺:「責任者が来たら対応して貰うつもりだ」

人気(ひとけ)のない夜明け頃にこっそり忍び行って練習するのではなく、7時から10時過ぎ迄やってるというのが心臓です。ここは海軍航空訓練基地ですから、多分練習している男も軍人でしょう。「軍の娯楽施設を軍人が使って何が悪い」という態度ではないでしょうか?シャグバッグは75個のボールが入るタイプでしたから、少なくとも100個のボールを用意しているに違いありません。30分で100球打つと想定して、約3時間だと600球になります。これだけ打たれるとフェアウェイは600人が通過した後のようにほじくり返され、ボールの半分がグリーンを捉えたとして、グリーンも300個のボール・マークがついてしまいます。グリーンズ・キーパー達も手入れが大変ですし、グリーン・フィーを払ってプレイしている我々ゴルファーを馬鹿にしています。

この練習男も豪胆ですが、すぐ素っ飛んで行って止めないコース側も太っ腹です。呆れてモノも云えません。

(August 03, 2000)


怒りを込めずに振り返れ

スポーツ心理学者であり、PGAのインストラクターでもあるDr. David Wright(デイヴィッド・ライト博士)の本より。

'Mind Under Par'
by David F. Wright, Ph. D (Behavior Change Media, 1997, $15.96)

Sam Snead(サム・スニード)は云う:「ゴルフに向いた良い気質とは、ニヤッと笑う(あるいは肩をすくめる)とギャアギャア喚くことの間の中間である。あなたも時には爆発する筈だ。それが役に立つなら爆発してもいいが、まともな精神は保持した上でのことだ。蒸気のヴァルヴを一瞬開き、すぐ閉じる。問題は多くの人が蒸気ヴァルヴの閉じ方を知らないことだ。ヴァルヴが開いたままだと、あなたのゴルフは回復しない」

PGAツァー・プロPatrick Burk(パトリック・バーク)がTom Lehman(トム・レーマン)とミニ・ツァーで一緒に廻った時のこと。Tom Lehmanがミス・ショットし、クラブを物凄い距離で放り投げた。Patrick BurkはTomを振り返り、こう云った、「Tom、“暫定クラブ”を投げた方がいいよ。今のを見つけられるとは思えないから」。

上の話は冗談だけで済んでいます。しかし、最近の雑誌に載っていた記事によれば、親しい友人同士のラウンドで、一人が自分のティー・ショットに腹を立て、ドライヴァーを放り投げた。全く不運なことに、そのドライヴァーはもう一人の友人を直撃し、片目を失明させるという惨事を招いたそうです。こうなると冗談ごとではありません。

よく聞く有名な話。あるコースのNo.18。フェアウェイやグリーンでプレイしている人々の脇を乗用カートが通り過ぎて行く。明らかにINのどこからかやって来たゴルファーだ。彼はNo.18の池でカートを止め、バッグを下ろし、それをクラブごと池に放り込んだ。5分後、その不機嫌なゴルファーが池に戻って来た。靴と靴下を脱ぎ、ズボンを捲り上げ、水の中へ入って行った。彼はバッグを水面から出し、ファスナーを開いて自動車の鍵を取り出し、再びバッグを池の中に放り込んだ。
【教訓】欲求不満に反応する前に、自分の行動の結果を予測すべし。

(August 06, 2000)


Chris(少年クリス)

そろそろアメリカの夏休みも終わるようで、Back-to-Schoolと銘打ったセールがあちこちで催されています。文房具、通学用ナップザック、靴、衣類など。ま、セールはどうでもいいのですが、新学期になるとゴルフ場から子供連れが減るので、私としてはありがたいのです。

[Tina & Chris]

その初登校日を数日前に控えた、ある日のこと。コースに着いたのが10時過ぎだったので、先に早い昼食を済ませることにしました。クラブハウスの軽食堂へ行くと、黒人の子供が一人でスナックを食べていました。子供はよく来るものの、黒人の子は珍しいと思っていたら、その子は食堂で働くタイ人女性Tina(ティナ)の一人息子だそうです。タイ、日本、アラスカ、アメリカと転々として来た彼女、当地で離婚したということは知っていましたが、別れた旦那というのは黒人だったようです。息子のChris(9歳)は日本で生まれたそうですが、日本のことは何も覚えていないとか。Tinaは「近所の子供等がChrisをいじめるので、ここんとこ毎日連れて来てるの」と説明してくれました。

私が練習を終えた頃、周囲にプレーイング・パートナーになりそうな人影は見当りませんでした。そこで浮かんだのが退屈そうだったChrisの顔。クラブハウスに戻り、Tinaに「あなたが許すのなら、Chrisをカートに乗せてハーフ廻ってもいいよ」と申し出ました。Tinaは大喜びでしたが、Chrisは見知らぬ東洋人をやや警戒するような感じでした。

Chrisはパット・パット・ゴルフの経験だけで、スウィング練習はやったことはなく、一度カートには乗せて貰ったものの、自分で運転したこともないとのこと。

No.1でパットをしようと思ったら、「質問があるんだけど…」と云います。何だろうと思ったら、「どうしてコインをボールの後ろに置くの?」という質問でした。TVでトーナメントを見て抱いていた疑問のようです。

勿論、彼はTiger(タイガー)ファン。そりゃ、そうです。母親はタイ人、父親が黒人ですから、ほとんどそっくりです(Tigerの父親にはアメリカ・インディアンの血も混じっているそうですが)。

パー、バーディ、ボギーなどの言葉を教え、簡単なエティケットも教えました。途中から、私のスコアを記入し、旗竿を持ってキャディの役もやってくれるようになりました。周囲に誰もいない時に、「ボールを打ってみる?」とピッチング・ウェッジを渡しましたが、案の定空振りとゴロばかりで、「ボールを打つより、カートを運転させてほしい」という希望。子供の脚ではブレーキを踏み込むのが難しそうでしたが、狭い橋や勾配のきつい場合は「ここは恐いから、代わって」と非常に賢明です。

私がピンそばに寄せても結構長いパットを成功させても、黙って何も云わないので、「キミ、ボクがいいプレイをしたら"Good shot!"とか"You the man!"と云うとか、拍手をするとか、何かやることがあるでショ」と云ったら笑っていました。そのうち、ピン傍でなくても拍手されて、こちらは冷や汗が出て来ました:-)。

9ホール終わって、クラブ・ハウスの前で別れようとしたら、「次はいつ?」と聞きます。
「キミは学校が始まるし、ボクは週末はプレイしないから、ちと難しいね」と答えると、
「じゃあ、残りの9ホールもついて行っていい?」
「お母さんがいいと云えば、ね」
「聞いて来る!」
彼女の勤めが二時終了で、丁度その頃には戻れそうでした。で、INも“キャディ”付きになりました:-)。

打ち解けて来たせいもあり、Chrisの舌も活発になりました。「どうして、ティー・グラウンドに色んな色の石がおいてあるの?」
「赤いのは女性用、黄色はシニア、白はおじさんのような普通のゴルファー、青はTigerみたいに上手な人」
「おじさんも上手じゃない。プロになるの?」
「ノー、ノー。とんでもない」
「ボクよりは上手だよ」(そりゃ、そうでしょうよ!)

私はボールの後ろに立ち、グリップとフェースの確認の意味で、身体の前でクラブを90゜近く曲げてチェックします(国定忠次@赤城山風)。目標に向けたヘッドをそのまま下げ、ボール後方にもう一つ目標を探します。そして、ボール側面に回り込んでアドレス。Chrisにはこの一連の動きがウケまして、「おじさん、カッコいいね!」だそうです。テレますね。

私がパットを沈めると、ハイ・ファイヴ。彼にもパットもやらせてみました。パット・パット・ゴルフの経験がある上にボーリングも上手だそうです。ボール・ゲームに慣れているらしく、彼は結構上手でした。「キミはプロになれるよ」と云って上げました。お母さんに「ママ、ボク、ゴルフのプロになる!」などと云われると厄介ですが:-)。

No.17で、遠くのクラブハウス前に出て来たTinaが見えました。「ボクの運転してるとこ、見てくれたかな?」「ちゃんと見てたよ」Chrisはとても嬉しそうでした。プレイ終了はぴったり二時。もっともっと運転したそうでしたが、再会を約して別れました。“キャディ・フィー”は上げませんでした:-)。

(August 06, 2000、改訂January 04, 2017)


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