以下の方法は多分誰もがやっていることでしょうが、私としては最近になって始めたことです。
アプローチ・ショットする時ボールの傍に立ち、先ずロブウェッジ(LW)で打ったらどこまで届くかを視覚化します。私の場合、ロブウェッジの2/3スウィングによる飛距離は、地面が平らなら約60ヤードです。そして私のクラブは10ヤード刻みで打てるようになっているので、サンドウェッジ(SW)で打つとすれば約70ヤード、ギャップウェッジ(GW)では約80ヤード、ピッチング・ウェッジ(PW)では約90ヤード、それでも(目測で)グリーンに届かないとすれば9番アイアン。この視覚化をLWから始めて(頭の中で)グリーンに届くクラブになるまで続けます。
私は数年間の実績にもとづいたデータの蓄積から割り出した100ヤード以内のクラブ選択表を携帯しています。パー3を除く14ホールの虎の巻です。
最近になってその虎の巻だけでは充分ではないことが判りました。虎の巻がGWであると示していても、その日の体調と実績によって、1クラブ足すべきだと脳に囁やく声がするのです。あるいは、虎の巻がGWだと述べていても、目で見た感じでGWではオーヴァーすると感じられる日もあります。そして、どの場合も上の方法で目測した結果は常に正しいのです。
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)は「本能は絶対に嘘をつかない」と云ったそうですが、目で見た時にどのクラブが必要かを教えてくれるのはまさしくその本能(潜在意識)であり、その日の体調やスウィングの実績から割り出された答えだと思います。それを確認し納得する作業が、上のLW→SW→GW→PW…という視覚化なのです。これは普通誰しもがやっていることでしょうが、虎の巻に依存するよりも確実であると実感しています。
(September 20, 2024)
●教え魔撃退法
スポーツ心理学者Dr. Joe Parent(ジョー・ペアレント博士)執筆のメンタルtips集より。
'Golf: The Art of the Mental Game'
by Dr. Joseph Parent (Universe, 2009, $24.95)
「ゴルファーというものは屡々善意で助け合おうとするものだ。そうした善意は時折ラウンド中に気軽に与えられる助言となって現れる。不幸なことに、多くの場合助言者はインストラクターではなく単なる月一ゴルファーであり、彼はTVか雑誌で知ったゴルフtipを披露したくてたまらないだけなのだ。そのtipは正しいとしても、そういうものはスウィングの機械的動作に関するものが多く、あなたがそれに囚われると抱えている問題を解決するどころか、さらに泥沼にはまり込んでしまう。
では、勝手にインストラクターに変身した友人に対してどうするか?安全な途は彼がこちらの抱えている問題に関心を示してくれたことと、価値ある情報をシェアしてくれたことに感謝することだ。そして彼の助言はきっぱり忘れ、自分に出来るベストを尽くすことである。
もし彼が(こちらは望んでもいないのに)さらにどうたらこうたらぐだぐだ云うのであれば、『レッスン・プロから迷わず今のままやれと云われてますんで…』と云えばよい。
礼儀正しくあるべきだが、自分の流儀でプレイすべきだ」
レッスン・プロに教わってなどいないことがバレバレである場合は、『いまボビィ・ジョーンズのスタイルを勉強中なもんで…』とか、『ラウンド中に急に直すわけにもいかないんで、今度練習場で試してみます』などとはぐらかすべきです。でないと、その日のラウンド中の一打一打についてうるさく云われる恐れがあります。
(October 01, 2024)
●Bobby Clampett(ボビィ・クランペット)のギア・アドヴァイス
元ツァー・プロ、元CBS-TV中継解説者、現インストラクターBobby Clampett(ボビィ・クランペット)の道具に関する助言。ウェッジの選択と打ち方は参考になります。 'The Impact Zone' 「ツァー・プロDavid Ogrin(デイヴィッド・オグリン)はゴルフ・クラブの重要性について聞かれた時こう答えた、「ツァー・プレイヤーにとってゴルフ・クラブは、歯医者にとっての治療道具と同じように重要だ」。 ドライヴァーにゴルファーにとっての適切なシャフトがついていることを前提として、ロフトがあまりにも少ないと、インパクト・ゾーンで少ないロフトでボールを打ち上げようと右足に寄り掛かり易い。こういうリヴァース・ピヴォットはスウィングの原動力を破壊してしまう。誰かからドライヴァーを譲り受けた際にこの問題が発生する。ローンチ・モニターなどでテストすべきである。 ゴルフは複雑なゲームなのだから、出来るだけシンプルにすべきである。出荷時の適切なライ・アングルを維持すると、意識されないアライメントの問題も防げる。 |
ウェッジの使用に関して、ゴルファーは二つの種類に別けられる。
1) 急角度でボールに向かいターフを取る人々:この範疇のゴルファーはウェッジのバウンスの恩恵を受ける。なぜなら、リーディング・エッジが地面を掘るよりも、フランジ(下部の膨らみ)が芝の上をスライドするからだ。
2) 浅い角度で掃くように打つ人々:この人々はバウンスの少ないウェッジを選ぶ。もしフランジが盛り上がっていると、その丸々した腹が滑走して、ボールの赤道を打ってトップしてしまうからだ。
【参考】「インパクトの研究(道具篇)」(tips_113.html)
(October 20, 2024)
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