Golf Tips Vol. 210

Ben Hogan(ベン・ホーガン)が与えた誤解

 

[right elbow]

Ben Hoganの’Five Lessons'(邦訳『モダン・ゴルフ』)が読者に与えた誤解はいくつかあります。その一つは一般ゴルファーにはスライサーが多いというのにフェードを打つためのウィーク・グリップを良いグリップとして推奨したことです。【Hogan自身がフック撃退に苦労したため】

The Golf Channel(ゴルフ・チャネル)の解説者Brandel Chamblee(ブランデル・シャンブリー)は、彼の本'The Anatomy of Greatness' (Simon & Schuster, 2016) でもう一つのポイントを指摘します。

Ben Hoganの『モダン・ゴルフ』のイラストに、右の写真の一齣が抜けていて両手が胸の高さから一気に太腿の高さになっている、その時点では右肘は身体の側面を離れコックは解かれてしまっている、これが多くの読者の誤解を招いた…というのです。

'The Fundamentals of Hogan' by David Leadbetter (Doubleday, 2000) という本は、『モダン・ゴルフ』のイラストの元になった多くの写真を分析し、Hoganの実際のスウィングと比較したものです。これを読むとHoganはイラストレーターのAnthony Ravielli(アンソニィ・ラヴィエリ)が構えた一枚写真のカメラに向かって少しずつ手の位置を変えたポーズをとっているだけなのです(煙草を吸いながら)。高速度カメラによる連続写真ではありませんでした。ですから、Hogan自身が右の写真の段階をすっ飛ばしたか、Anthony Ravielli(アンソニィ・ラヴィエリ)がイラストを描く時に飛ばしてしまったかどちらかです。

[right arm] [right arm]

しかし、この一齣は重要です。右前腕とクラブシャフトとが重なってこの位置を通過することこそが理想的なスウィングだと思うからです。私はこれを「右肘が右ポケッ トを越えないスウィング」と表現し、数々の一流プロたちも同じ動作をしているということを発見しました。【参照】「正確無比なショットの秘訣」(tips_185.html)、「ダウンスウィングの研究」(tips_185.html)

私もBrandel Chambleeの説に賛成です。この一瞬のイラストを省略すべきではありませんでした。「右肘が右ポケットを越えないスウィング」は正確無比なショットのための秘訣です。それこそ真に下半身が先行するスウィングをしている証拠だからです。それはBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のスウィングにも発見出来る動作であることで明らかです。

【参考】「レイトヒットでスコアを減らす」(tips_203.html)

【おことわり:図は"https://www.best-putter.comにリンクして表示させていただいています】

(December 10, 2023)

刻むなら確実に刻め

 

これはLPGAツァーで48勝を挙げたNancy Lopez(ナンシィ・ロペス)のtip。

'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)

「刻む際に大事なのはクラブ選択である。時にはウェッジや9番アイアンで充分なこともある。

いけないのは欲張って長めのクラブを選ぶことだ。ラフからだと7番ウッドか9番ウッドで脱出出来るが、そのどちらもハザード(バンカーや小川など)に届いてしまうかも知れないので選ぶべきではない。私の父が云っていたことだが、刻むならショート目に刻むべきだ。

現在陥っているトラブルから新たなトラブルに突入したくないでしょ?」

[icon]

そうなんですよね。われわれはボールが林に入っても横に出すことをしないで、木の間を抜いて距離を稼ごうとしたりする。向こう見ずで欲張りなんです。刻む場合にも、ハザード手前ぎりぎりに打とうというのは距離を稼ごうという欲です。

 

二打目を刻まなければならない状況に陥ったのなら、三打目がピッチングウェッジの距離でなく、9番アイアンでも仕方がない、安全に刻もうとすべきなのです。その道理に気づかず、少しでも遠くへ飛ばそうというのは作戦が間違っています。ティー・ショットに問題があったのなら、1ストローク増えても仕方がないと罰を受け入れる。1ストロークの損を同じこのホールで帳消しにしようとするのでなく、次のホールで頑張ればいいのです。

(December 10, 2023)

古いクラブを打ってみた

 

ひょっとして古いクラブも役に立つことがあるかも知れないと思って、試しに打ってみました。

[RBZ]

TaylorMade製 ドライヴァー 'r7' (ロフト10.5°、シャフトR)
Rawlings製 ドライヴァー (ロフト10.5°)
Adams製 'Tight Lies, strong 3' (ロフト13°)
…以上は距離も出ないし、方向性も良くなくて駄目でした。

・TaylorMade製 'RBZ, 3 HL'(ロフト17°、シャフトM)

これは仲良しだった高齢ゴルファーが亡くなった時に遺族から貰った3番ウッドですが、盛大なフックが出たのでNikeのハイブリッド(ロフト18°)に替えていました。

Nikeのハイブリッドと1°違いですが、この3番ウッドは上がりやすく出来ていて、ハイブリッドより10~20ヤード遠くへ飛びます。最近頭を動かさないスウィングにしているせいか、フックは出ません。早速、これをメインとして復活させました。なんでも新しければいいというものではないですね。

・サンドウェッジ Carbite製 Checkmate CS100

私がプレイしている市営ゴルフ場は全て安上がりにしています。バンカーも海岸のサラサラの砂ではなく、ミシシッピ河流域のどこにでも見られる土(川土?)をふるいにかけ、細かくしただけのものです。いったん雨が降ると固まってしまい、裸地と同じようになってしまいます。

裸地と同じなら普通のサンドウェッジについているバウンス(フランジとも云う)は必要ありません。裸地でバウンスの多いクラブを使うと硬い地面でヘッドが跳ね返され、ボールを直接打ってホームランを製造します。ゴルファーのせいではなくクラブのせいなのです。

私はサンドウェッジを何本か持っていますが、Nikeの56°は厚いバウンスを持っており、いいゴルフ場の良質の砂にふさわしいものでした。

Carbite社のものは度数は表示されていませんが同じく56°見当で、バウンスは薄く、私のゴルフ場に最適のようでした。これで私のウェッジはロブ、サンド、ギャップ…どれも固く湿ったバンカーでも心配なく打てるようになりました。

(December 10, 2023)

練習マットの活用

 

[practice mat]

アメリカ南部の一月、二月は例年雨が多かったり寒かったりなのですが、今冬は未曾有の寒波に見舞われゴルフどころではありません。しかしゴルフに上達したい私はじっとしておられず、室内での練習を欠かしておりません。

練習用の重いクラブは重宝です(写真下方)。これは短いので家の中でも振り廻せます。また、私の持っている練習マットにはゴムのティーを刺す穴が四つ開いており、真ん中に白線があります。これらを有効に使っています。室内での練習なので、ボールは無しです。

・スウィング

現在の私の課題は四つ。

1. 充分コックすること

 私のこれまでのスウィングは控え目なコックだったのですが、それだと飛距離も控え目になり(^^;;、方向の正確さも不十分になることが判りました。これまではスウィングのトップでコックしていたのですが、テイクアウェイ直後から確実にコックすることにしました(アーリィ・コック)。過激ですが、これまでの穏やかなスウィングを変更するには少し過激にしないと駄目だと思っています。

さらに、高く上げるバックスウィングのトップではなくBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のようにフラットなトップを志向しています。あくまでも手首は折らずフラットにし、フルにコックします。

[Bobby's head]

2. 頭を動かさないこと

 今さらですが、ミスの元凶は頭が不動でないことです。Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)も「頭は絶対に肩と一緒に(左右に)動いてはならない」と云っています。で、スウィングする時はマットに開いた穴の一つをボールに見立て、インパクト直後まで自分の顎をその穴に向け続けようと努力しています。【註参照】 驚いたことに、これを遂行するとフィニッシュも大きくなります。これまでフィニッシュが小さくてとてもプロ風とは云えず劣等感を抱いていたのですが、これが身につけば最高です。
【註】アメリカのインストラクションの草分けAlex Morrison(アレックス・モリスン、1896〜1986)は「顎をボールの後部の一点に向け、ボールが打たれたかなり後までそのまま向け続けよ」と教えましたが、これは解りやすく実行しやすい方法です。

3. 穏やかなテンポでダウンスウィングを開始すること

 これもBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)が力説していることの一つですが、結構実行するのが難しいし、忘れがちにもなることです。ダウンスウィングの最初ではなくインパクトで最速のヘッドスピードになるように、緩やかにダウンスウィングを始めなくてはいけないのです。

4. 左腰が先行するダウンスウィングをすること

 右に廻した左腰をターゲット方向に送り、次いで左膝を逆転させ、右ポケットに追いつかずに動く右肘でセーターの右裾を擦る。Ben Hogan(ベン・ホーガン)の真似ですが、これが正確な方向性の秘訣であることは間違いありません。Ben Hoganのセーターのように右裾が綻(ほころ)びる結果を見たいものです。

・パッティング

「完璧なストロークの探求」(tips_193.html)は床や地面に置いたクラブシャフトの上でストレートなストロークをするものでした。

クラブシャフトの代わりにマットの白線を利用し、白線の上でストレートなストロークをします。これだとシャフトを擦る耳障りなカシャカシャという金属音がなく静かです。

やり方は同じで、目をつぶってストロークし、フィニッシュで目を開けてパターフェースの中央が白線の上に留まっているかどうかを調べます。常時成功するようになれば正しいストロークがマスルメモリに記憶されていると云っていいでしょう。

春よ来い、早く来い!

【参考】
・「新・頭の研究」(tips_207.html)
・「新・コックの研究」(tips_207.html)

(January 20, 2024)

松ぼっくりを打つ練習法

 

[pinecorns]

何か新しいスウィングを練習しようとする時、練習ボールを使うのはもったいない。多くの場合トップしてゴロになったりするのが落ちだからです。

Bobby Clampett(ボビィ・クランペット)は若い頃に松ぼっくりを集めて、それを打ちました。松ぼっくりを使うと安上がりなのは当然ですが、それだけでなく心理的にリラックス出来るのが利点だそうです。

スポンジ・ボールを打っても同じことですが、松ぼっくりのいいところは行方を探す必要がなく、失くなっても気にならないことです。スポンジ・ボールは失くしたくありません^^。

アメリカ南部はブラック・ベルト(黒人が多い地域)であり、バイブル・ベルト(熱心なクリスチャンの多い地域)でもありパイン・ベルト(松の木が多い地域)でもあります。日本と変わらないほど松の木が多いので、松ぼっくりはどこにでも落ちています。ゴルフ場にも沢山落ちているので、 好きなだけ集めることが出来ます。ちゃんと打てばちゃんと真っ直ぐ、しかもいい軌道で飛びます(距離が超短いだけ)。松ぼっくりも馬鹿に出来ません。

(January 20, 2024)

'The Golfing Machine'(ゴルフィング・マシン)物語

 

[Bryson]

1969年に初版が発行された'The Golfing Machine'(ザ・ゴルフィング・マシン)という本は、何度か改訂版も出され、そこそこ売れていたのですが、現在書店での購入は出来なくなり出版元(https://www.thegolfingmachine.com/product/the-golfing-machine-7th-edition-by-homer-kelley )から直接購入(本体$46.95)だけとなっています。

当サイトでは「The Golfing Machine(ゴルフィング・マシン)」(tips_87.html)と「続・The Golfing Machine(ザ・ゴルフィング・マシン)」(tips_131.html)の二回にわたって紹介していますが、どちらも「難解である」ということを強調していました【それがこの本の定評でもあります】。

しかし、次の本を読んで難解であることの謎が氷解しました。
'Homer Kelley's Golfing Machine'
by Scott Gummer (Gotham books, 2009)

普通われわれが手にするツァー・プロやインストラクターの本は、(正しかろうと間違っていようと)「ああせい、こうせい」というメソッド(方法、手順)が書かれているものですが、'The Golfing Machine'はメソッドでなく物理的・幾何学的なシステム(体系)を解説したインストラクターのための本なのです。云ってみれば「ゴルフ・スウィングの解体新書」。ゴルフ・スウィングというのはゴルファーによってアップライトだったりフラットだったり千差万別でグリップ、アドレス~インパクトまでの動作の組み合わせは千兆にも達するそうですが、そのどれかをいい悪いとは云えません。「こうするとこうなる」ということしか云えないのです。Jack Nicklaus(ジャック・二クラス)とLee Trevino(リー・トリヴィノ)のスウィングは似ても似つかぬものですが、両者ともメイジャーに優勝しています。

'The Golfing Machine'の著者Homer Kelley(ホーマー・ケリィ、1907~1983)の人生初めてのラウンドのスコアは116でした。彼は六ヶ月ゴルフせず、再度挑戦したらなんと77で廻れました。彼は色んなインストラクターになぜそうなったのか説明を求めましたが要領を得ない。そこで独りでコツコツと研究を重ね、その結果を29年後(1969年)に'The Golfing Machine'として自費出版しました。幸い、「これが私の教えたかったことだ」と感銘を受けたインストラクターが他のインストラクターたちを招いて、Homer Kelleyに説明会を催させたりして次第に信奉者が増えて行きました。

極めつけはBobby Clampett(ボビィ・クランペット、1960~)の登場でした。六歳でゴルフを始めた彼はたまたま'The Golfing Machine'を教科書とするインストラクターに師事し、大学時代までにアマチュア・トーナメントを総なめにし、彼が'The Golfing Machine'という本を研究していたことを公言したため、ついにゴルフ雑誌等も'The Golfing Machine'に興味を持つようになりました。

1982年ロイヤル・トルーンでの全英オープンにBobby Clampettが第三ラウンドまで二位に五打差という大量リードでトップに立ったため、'The Golfing Machine'は世界中が注目するところとなりました。惜しくも、彼は最終ラウンドで大叩きして11位に終わりましたが、彼の名と'The Golfing Machine'を広めるには絶大な効果がありました。

1982年に六版を出した後、1983年のある説明会の席上Homer Kelleyは心臓麻痺で亡くなってしまいます。未亡人は亡夫の96ページにも及ぶ手書きのメモを見つけ、それを網羅した第七版の出版を考えましたが、実現には至りませんでした。なお、次のような驚くべき一節があります。

「その頃、日本のビジネスマンが未亡人に接触して来て、日本語版を出版したいと申し出た。ただし、本の中の女性による説明写真は全て男性で撮り直さねばならないと云った。日出ずる国では女性がゴルフ・クラブを振るというのは許されないことだったのだ」

Martin Hall(マーティン・ホール、The Golf Channel『ゴルフの学校』講師)も'The Golfing Machine'を聖書のようにしてコーチし、名声を確立していました。彼の門を叩いた若者の一人はMorgan Pressel(モーガン・プレッセル、当時9歳)で、彼女は'The Golfing Machine'という本を読んだことはありませんでしたが、Martin Hallの薫陶を受け、12歳で全米女子オープンに出場を許され、18歳でメイジャー・トーナメントに優勝しました。最近の彼女はゴルフ・チャネルでLPGAトーナメントの解説をしています。

現在ではBryson DeChambeau(ブライスン・デシャンボー、2020年全米オープン優勝者、写真)が'The Golfing Machine'を愛読し、実践しているプロの一人です。

(February 01, 2024)

'The Golfing Machine'(ゴルフィング・マシン)の理解出来るポイント

 

'The Golfing Machine'(ゴルフィング・マシン)という本は「こうスウィングせよ」とかtipsを並べた本ではありません。とはいえ、誰もが守るべきポイントが見当たらないわけではないので、それらを列挙してみます。これらは今回原書を読み直して(三回目)解りやすい部分だけをピックアップしたものであり、'The Golfing Machine'の全貌あるいは骨子というわけではありませんのでお間違えなく。

'The Golfing Machine'
by Homer Kelley (Star System Press, 1982)

[lag]

「・アドレスでは左腕を出来るだけボールから遠ざけるべきである。【=左腕・手を伸ばしたアドレス】

・ゴルファーの目には、アドレスで両手が左爪先のごく近くか左爪先全体を覆うように見えるべきだ。これはプロと物好きゴルファーとを隔てるものである。

・右手はクラブヘッドをコントロールし、左手はクラブフェースをコントロールする。

・ダウンスウィングは足の近くの身体部品から始まり、次のような順序で動く:膝→腰→肩→腕→右肘→左手首→アンコック→手の回転。

・アドレスとインパクトの位置は全く異なるものだ

・クラブヘッド・ラグ(=レイト・ヒット)こそはゴルフの秘訣である。(写真)【編註:身体の捻転と、インパクト寸前までコックを保つことがラグを可能にする】

・スウィンガーは(ヒッターとは異なり)遠心力を操作するテクニックに全面的に依存している。遠心力だけがスウィンガーの手首をアンコックする。ヒッターにとっては、右腕の突進がそれに当たる。

・Aiming point(狙い所)はボールではない。バンカー・ショットのようにボールとは別のところである。

・インパクトの瞬間、左手首は(凸でもなく凹でもなく)フラットでなければならない。左手首を折るとクラブフェースの向きを不安定にする。【編註:私はこれをパッティングだけに適用していたのですが、全てのショットで必要なのでした】

・バックスピンがかかっていないボールは左右にぐらぐら揺れながら飛ぶ。オーヴァースピンは上昇するエネルギーがなく、ダックフックとなる。

・ボールを地面に埋め込むようにスウィングせよ、宙に浮かべようとするのではなく。【編註:これすなわちヒットダウン】

[lag]

ボールは常にスウィング弧の最低点以前に(下降軌道によって)打たれるべきである。上昇軌道で打つことはダッファーを製造し、多くの場合トップ・ショットに繋がる。【編註:上記五項目がBobby Clampett(ボビィ・クランペット)のThe Impact Zone'という本のアイデアに繋がったと思われます】

・ディヴォットを取るとか取らないとか意識的に試みるべきではない。それはボール位置とスウィング・プレーンの角度によって決まるべきものだ。

・方向の舵を取ろうとすることは誤動作のナンバー・ワンたるものである。ボールでなく、グリーンに向かってクラブヘッドの舵を取ることはフラットな左手首を崩壊させてしまう。

・インパクトで左肩は右より高い位置にある(写真)。【参考:「左脇を締め挙げろ」(tips_94.html)、「左肩を挙げよ」(tips_199.html)】

・右肩を後方に留めるだけでなく、下方にも留めるべきである。

・ボール・スピードはインパクトの前とインパクト後のクラブヘッド・スピード次第である。【編註:インパクト後のスピードも重要であるということ】」

(February 01, 2024)

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