Golf Tips Vol. 192

FONT SIZE="4">●ゴルフ金言集 Part 27

 

以下の名言集は当サイトが独自に収集・翻訳したものです。無断転載・引用を禁じます。

[Vardon]

「最もトラブルを招くクラブを練習せよ。ほとんどミスせず、満足出来る結果を生むクラブに時間をかけるのは無駄である」
Harry Vardon(ハリィ・ヴァードン、英国、右図)

「多くのゴルファーがウォームアップの時間がないと主張する。真実は、彼らはその時間を作らないか時間をかけようとしないだけだ」
Jackie Burke, Jr.(ジャッキー・バーク二世)

「あなたのスウィングに磨きをかける最善の場所は、云わずと知れた練習場だ。あなたは同じミスの数々を何度も何度も犯す機会に恵まれ、それらについて考える必要がなくなる。それらはあなたのゲームの一部になってしまうからだ」
Stephen Baker(スティーヴン・ベイカー)

「ドライヴは見せるため、パットは飯(めし)のため」(You drive for show and putt for dough.)
Al Balding(アル・ボールディング、カナダのプロ)

「コントロール不能の感情は、賢い人々を馬鹿者にする」
Byron Nelson(バイロン・ネルスン)

「ゴルファーは懲罰を好む。そこで私の出番ってわけだ」
Pete Dye(ピート・ダイ、難しいコース作りで有名な設計家)

「どのホールもパーには難しく、ボギーには快適であるべきだ」
Robert Trent Jones(ロバート・トレント・ジョーンズ、コース設計家)

[Hogan]

「バンカーをならさない奴がいるゴルフ場へなんか二度と行く気がしない」
Ben Hogan(ベン・ホーガン、右図)

「バンカーをならさないで立ち去る男は、ゴルフにおける最悪の害虫である。そういう男には2ペナを科せたら…と思う」
Gary Player(ゲアリ・プレイヤー)

「バンカーをならさないゴルファーはゴルフから追放されるべきだ。レーキがないなどというのは言い訳にならない。クラブの背で簡単にならすことが出来るのだから」
Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)

「フォロースルーでパターを低く保て。これはあなたの頭を下げ続けるのに役立つ」
Gary Player(ゲアリ・プレイヤー)

「あなたのバッグの中で最も重要なのはパターである」
Harvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)

「注意すべき四つの状況—それは傾斜、芝のテクスチャー、芝目、そして風だ。主な不確定要素は傾斜である」
Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)

「ゴルフというゲームの目的は、直径10.8センチのカップにボールを入れることだ。それ以外はクライマックスを求めるマクラに過ぎない。全ての議論に終止符を打つ究極のストロークはパットである」
Tony Lema(トニィ・リマ)

(March 04, 2018)

ゴルフ笑言集 Part 8

 

「レッスン・プロがあなたのクラブのシャフトに必要な柔軟性を教えてくれるだろう。柔軟性が増せば増すほど膝でもって折る際に力が必要になる」
Stephen Baker(スティーヴン・ベイカー)

「ヴィデオ・ゲームでゴルフをするのは好きじゃない。抛り投げるものが何もないんだもの」
Paul Azinger(ポール・エイズィンガー)

[Seve]

「Peter Alliss(ピーター・アリス、元プロでBBCの解説者)は、私が奇跡的ショットを打つとよく云ったものだ。私は決してそうは思わなかった。奇跡というものはそう頻繁に起るものではないが、私はそういうショットを年がら年中打っていたからだ」
Seve Ballesteros (セヴェ・バレステロス、右図)

「ゴルフは正直さに基づくゲームだ。パー3で7を認めるようなゲームなんてどこにもないぜ」
Jimmy Demaret(ジミィ・デマレ)

「ゴルフには他のゲームより多くの規則がある。なぜかと云うと、他のゲームよりずっと誤摩化す輩がいるからだ」
Bruce Lansky(ブルース・ランスキィ、作家)

「私はゴルフ・ボールを航空便のように長く飛ばすことが出来る。しかし、時々郵便番号を書き忘れることがある」
Jim Dent(ジム・デント、飛ばし屋で有名)

「ゴルフ・ボールに語りかけるのは役に立たない。あなたの競争相手がティー・ショットを放つ瞬間なら別だが」
Bruce Lansky(ブルース・ランスキィ、作家)

「グリップを変えるべきだと思う」
Bill Thomas(ビル・トーマス、通行中の二台の車のフロントガラスを割った後で)

「ゴルフ・スウィングはセックスのようなものだ。実行中にその技術について考えることは出来ない」
Dave Hill(デイヴ・ヒル)

「The Masters(マスターズ)では昨年のチャンピオンが主人役となってディナーを振る舞う。チャンピオンはメニューを選び、その費用の支払いをする。私はその経費が優勝賞金以上であることを知って、その後四年間二位に甘んじたよ」
Ben Hogan(ベン・ホーガン)

[Snead]

「ゴルフで私が最も恐れる三つのものは、稲妻、Ben Hogan(ベン・ホーガン)、ダウンヒル・パットである」
Sam Snead(サム・スニード、右図)

「打った後、後ろに走れと云ってやった」
Ken Venturi(ケン・ヴェンチュリ、ドライヴァーでもっと距離を得たいと云う質問に答えた回想)

「ゴルフボールを正しく打つのは、全てのスポーツの中で最も複雑な作戦行動である。恐らく例外は、野球見物でマスタードをシャツにこぼさずにホットドッグを食べることぐらいだ」
Ray Fitzgerald(レイ・フィッツジェラルド、スポーツ記者)

「私の前妻は150を切ったことがなかった。願わくば彼女が、彼女にゴルフを教えたのは私だと人々に告げないでほしい」
Bruce Lansky(ブルース・ランスキィ、作家)

「先週、Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)が私のスコアを八打少なくする方法を教えてくれた。彼は『パー3の一つを素っ飛ばせばよい』と云った」
Bob Hope(ボブ・ホープ)【編註:パー3の一つを省略すると八打少なくなるということは?】

(彼の左手のグリップに対する批判に答えて)「イエス、あなたの左手に関する言葉は正しいだろうが、実際のところ私は優勝賞金の小切手を右手で受け取るんだ」
Bobby Locke(ボビィ・ロック、南ア、パットの名手で連戦連勝していた)【編註:勝てば官軍】

「教授、あなたは学位を持ってるかも知れないが、ゴルフするにゃ頭も必要ですぜ」
あるキャディ(大学教授に対して)

「人間がマリガンを用いることを神がお望みでなかったら、ゴルフ・ボールが三個一組で売られることもなかったろう」
Dan Jenkins(ダン・ジェンキンズ、ゴルフ・ライター)

「なぜ御婦人たちがGreg Norman(グレッグ・ノーマン)とセックスしたがるかって?それは彼のフィニッシュがいつも二番目だからさ」
詠み人知らず

「私が105歳まで生きられたらエイジ・シュート出来るだろう」
Bob Hope(ボブ・ホープ、1903〜2003、100歳で永眠)

「ある人が私に聞いたことがある。『Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)とBen Hogan(ベン・ホーガン)、どっちが上ですか?』とね。で、私は『Jack NicklausがBen Hoganの練習を観察していたのを見たことはあるが、逆のケースは見たことはない』と答えた」
Tommy Bolt(トミィ・ボルト)

「多くのゴルファーがキャディよりカートを好む。なぜなら、カートはスコアを数えたり、非難したり、笑ったりしないからだ」
詠み人知らず

「醜い脚をした奴ほどゴルフが上手い。これはほとんど法則と云ってよい」
H.G. Wells(H.G.ウェルズ)

「ゴルフは単なる運動ではない。それは冒険でありロマンスである。ゴルフは驚きと予断を許さぬ展開に満ちている。それは惨劇と喜劇が綯い交ぜになったシェイクスピア劇の一つのようだ」
Harold Segall(ハロルド・セガル、法律家)

「ゴルフとは悲劇と、たまさかの奇跡、そして冷えたビール瓶が連続するものである」
詠み人知らず

「私はゴルフに全てを負うている。私のようなIQの男がこれほどの金を得られる場所は他にない」
Hubert Green(ヒューバート・グリーン、右の写真)

「ゴルフのようなゲームは他にない。三人の友達と出て行って18ホール廻り、三人の敵と戻って来るんだから」
詠み人知らず

「私のパットの仕方は、多分グリーンをスペイン語で読み、英語でストロークしていたに違いない」
Homero Blancas(オメロ・ブランカス、プロ・ゴルファー、メキシコ系アメリカ人)

「ゴルフのハンデほどゆっくり減るものはない」
Bobby Nichols(ボビィ・ニコルズ、プロ・ゴルファー)

「ウォーターハザードを越えるショットを打つ際には、一つ上のクラブで打つか、さらに二つのボールを打つかどちらかだ」
Henry Beard(ヘンリィ・ビアード、ユーモア作家)

 

「池越えホールでティーアップする前にボールを洗うなんて無駄なことだ」
Bruce Lansky(ブルース・ランスキィ、作家)

(March 04, 2018)

ゴルフ冗句集・5

 

ダフってばかりのラウンドが終盤を迎えた時、苛々したゴルファーがキャディに云った、「このコースをぶっ壊すために天と地を揺るがしたい」。「天だけでようがしょう」とキャディが云った。「地の方はもう相当揺るがしてやすから」

ゴルフとは、前方には世界で最も遅い連中がプレイしていて、後ろには世界で最も早い連中がプレイしているゲームである。

あるゴルフ場のドレス・コード(服装規定)に関する告示:
男性:No shirt, No golf.(シャツ無しでのゴルフ厳禁)
女性:No shirt, No green fee.(シャツ無しなら、グリーン・フィー無料)

質問:ゴルフとセックスの類似点は何?
回答:どちらもストローク数を数えるのが必須だったら楽しくない。

質問:ゴルフとセックスの相違点は何?
回答:ゴルフではスロー・プレイは望ましくない。セックスではスロー・プレイが望ましい。

(March 04, 2018)

不可能なパットを可能にした男

 

筆者Glen Daugherty(グレン・ドアティ)はあるゴルフ場のヘッド・コーチ。

'Be the Ball'
by Charlie Jones and Kim Doren (Andrew McMeel Publishing, 2000, $14.95)

1975年のthe Masters(マスターズ)で、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)が沈めた有名なパットを覚えているだろうか?彼はJohnny Miller(ジョニィ・ミラー)とTom Weiskopf(トム・ワイスコフ)を凌いで優勝したのだった。【おことわり:写真は1986年のNo.17でのものです】

私は常にNo.16(パー3)について考える。彼は約10メートルのブレイクのあるパットを成功させた。それは約14メートルのパットで、角で10メートル曲がり、坂を上り、そして転げ込んだ。そのパットをどう処理するか物理的に計算出来るものではない、とりわけプレッシャーの下では。というか、どんな状況下であれ、成功はあり得ない。意識的レヴェルでは、あのパットは沈められない。無理である。あなたが100回パットしたって、一度たりと入らない筈だ。

だがJack Nicklausはマスターズに優勝するにはどうすべきか知っていたし、勝者は自分だと知っていたのだ。彼はその場に立ち、彼の潜在意識が働き、カップに入るボールを視覚化し、そして彼の創造力が仕事を引き継いだのだ。それは彼のパターを後方に引き、ボールをカップへと赴かせた。あれは不可能なパットだった。だが、彼はそれを可能にし、トーナメントに優勝したのだ」

 

(March 07, 2018)

道具で注意すべきポイント

 

「体型別スウィング」の共著者(三人)のうち、インストラクターMike Adams(マイク・アダムズ)とDr. T.J. Tomasi(T.J.トマシ博士)の二人が執筆したゴルフ全般の教本から、クラブ選択のヒント。

'Total Golf'
by Mike Adams & T.J. Tomasi with Kathryn Maloney {Triumph, 2000, $19.95)

「・ライ角がインパクトであまりにもアップライトだと、正しく狙ったにもかかわらずボールがターゲットの左へ出て行く原因となる。あまりにもフラットだと、ターゲットの右へ出る。

【原註】アップライトというのは、クラブのトゥが(ヒールよりも)地面から浮くこと、フラットというのは、トゥが(ヒールよりも)地面に近いことを云う。これを正しく直すには、ライ角調整器で曲げなくてはならない。

・研究結果によれば、ドライヴァーのシャフトの長さを2インチ増やすと、スウィングスピードを4 mph(1.79m/s)増やすことが出来、これは12ヤードの飛距離増を意味する。だが、シャフトが長くなると、スウィートスポットでボールを捉えることも難しくなる。

・フェアウェイが狭いコースでプレイする人が、正確さを求めてシャフトを短くするのはいいアイデアだ。多少の飛距離減と引き換えに、林や障害物を気にせずにプレイ出来る。

・シャフトが固過ぎると、クラブヘッドをボールに戻すのに苦労し、ボールを上げるために後方の足に体重をかけるようになってしまう。逆に、シャフトがあまりに柔らか過ぎると、ボールの軌道だけでなく方向性を安定させることが困難になる。

・60 mph(26.8 m/s)以下でゆっくりスウィングする人には、最も柔らかいシャフトが向いている。それは通常"F"か"L"というマークが付いている。60 mph〜80 mph(35.8 m/s)でスウィングする人には"A"と分類されるシャフトが向いている。81〜94 mph(36.2〜41.5 m/s)でスウィングする人には、"R"シャフトが向いている。これはアマチュア男性の標準シャフトだが、強い女性(特にプロ)はこのシャフトを用いる。"S"は固いシャフト、"XS"は極度に固いシャフトで、速いスウィング・スピードが要求される。

・以前はC8、D0, D4などのスウィング・ウェイトが重んじられたが、現在は全体の重さが基準となっている。

・過去五回のラウンドを振り返ってみて、ラウンド後半でクラブが重いと感じられたら、そのクラブ・セットはあなたにとって重過ぎる。正しい重さのクラブは、最初の一打から最後の一打まで感じが変わらない筈だ。

・左手でクラブを握った時、薬指の先端が親指の下の膨らみに触れるか触れないかのサイズのハンドルが適切である。両者に大きな隙間があれば、そのハンドルはあなたには太すぎるし、もし指が一本か二本食い込むようであれば、そのハンドルは細すぎる。

・試打出来ない状況で、クラブを購入してはならない。

クラブのハンドルに刻まれている模様は、どうグリップすべきかのガイドではない。無視すること。

・ハンドルがすり減ると、きつく握らねばならず、その緊張が良いスウィングを悪いものに変えてしまう。クラブを車のトランクに入れたままにしたりすると、極端な温度に曝されるためハンドルを台無しにする。定期的に温かい石鹸水でハンドルを手入れする。高いものではないので、交換もこまめに行うこと」

(March 11, 2018)

真剣にウォーミングアップせよ

 

PGAツァーの練習魔の一人でTom Kite(トム・カイト)が説く、ウォームアップの重要性。

'How to Play Consistent Golf'
by Tom Kite with Larry Dennis (Pocket Books, 1990, $14.00)

「練習とウォーミングアップはよく誤解され、混同されている。練習はプレイの仕方を学ぶもので、ウォーミングアップはプレイの準備である。不幸にも、ウォーミングアップは(特にアマチュアには)しばしば無視されている要素だ。プロはウォーミングアップを重視するが、アマチュアは9時のティー・タイムだと8時45分に到着し、バタバタと靴を履き替え、慌ただしい素振りを数回してNo.1ティーへと向かう。

他のスポーツでは、個人競技であろうと団体競技であろうと、ウォーミングアップの時間が組み込まれていて、参加者は当然のこととしてそれを実施する。手・目・筋肉の協調という視点からすると世界でも最も難しいと思われるゴルフという競技に、人々は大慌てでやって来ていきなりスタートして行く。そして、彼らは最初の3ホールで5オーヴァー・パーになっちゃうのは何故なんだろう?などと首を傾げる。ラウンドをスタート前に台無しにしていることに気づかないのだ。

ラウンドの準備の第一歩は、準備時間を作ることだ。その次の一歩は、それを正しく実行すること。先ず、筋肉をほぐし、腰掛けてストレッチングをする。その後、実際のゴルフのウォーミングアップに移る。それがその日の調子を決定する。以下は私の例である。

1. 先ず練習グリーンに赴き、三個のボールを転がし、沈めるつもりで数回パットする。
2. 練習場に移る。私はラウンド前は偶数のクラブを練習し、ラウンド後は奇数のクラブを練習する。あなたはラウンド後の練習はしないだろうが、その週の間に全てのクラブを練習すべきだ。私は各クラブで8〜10個のボールを打つ。最初の数個は、プレショット・ルーティーンとテンポに気をつける。各クラブで打つ最後の数個はショット・メーキング(ハイ・カット、フック、風に向かう低いボール等)に焦点を当てる。私はスウィング動作の研究をしているのではなく、コースで必要になるであろうショットに集中している。
3. バンカー・ショットの練習。
4. チップ・ショットの練習。
5. 最後に再度練習グリーンに戻るが、今度は一個のボールだけしか使わない。テンポとルーティーンに気をつけながら、その一個を絶対沈めようとする。失敗したら次のボールを打つ…ということは出来ない。これはゴルフなのだ。

 

この後、No.1ティーに立った時、私に不確実なものはない。これからのホールで遭遇するであろう状況に対するショットは、既に練習済みだからだ。このようにラウンドの準備をすれば、スコアカードから打数が減って行くのを見ながら、楽しいゴルフが可能になる」

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ある(あまり上手くない)男がラウンド後に「今日は一回もチームに貢献出来なかった」とこぼしました。貢献というのは、誰もパーを得られない時に彼がパーを達成し、チームのスコアを維持することを指します。私は彼に、「あんたはいつもスタート五分前に駆け込んで来るけど、何か理由があるの?」と尋ねました。彼が本番のNo.1ティーで空振りするのを目撃したこともあるからです。「やることは一杯あるんだが、ま、午後に廻すことも出来るんだけどね」という答え。私は「誰某と私はスタート一時間前に来て練習する。誰某は40分前、誰某(彼が尊敬する人物)は遅くても30分前に来て練習してる」と云いました。五分前にあたふたとやって来て、貢献もへったくれもないのです。「そうか、おれも少し早く来て練習するか」と云うので、「少なくともウォームアップすべきだよ、空振りしないように…」と助言しました。

(March 18, 2018)

プレッシャー下でイーズィに打ったりするな

 

この記事の筆者Jim Thorpe(ジム・ソープ、1949〜)はPGAツァーで三勝、Championsツァーで13勝、その他計20勝を挙げている黒人プロ。

'Swing Thoughts'
by Don Wade (Contemporary books Inc., 1993, $12.95)

「ゴルフ本や雑誌を開けば、必ず『イーズィにスウィングせよ』という説にぶつかる。冗談じゃない。プレッシャー下では、大方の人間はハードにスウィングするのが相場だ。私は間違いなくそうする。私は常にハードに打つことを心掛ける。

例を挙げよう。ティーグラウンドから、イーズィなドライヴァーとハードな3番ウッドのどちらかを選ぶ状況では、私は毎回3番ウッドを選ぶ。なぜなら、ドライヴァーでイーズィに打とうとすると、決まって右方向にボールを放つ危険を伴うからだ。アプローチ・ショットでも同じだ。私が最も避けたいのはグリーンへの40〜50ヤードのショットなのだが、このショットに直面するとダフってショートかトップしてグリーン・オーヴァーするかどっちかなのだ。

私がハードに打つと云う時、あなたの能力以上のパワーでスウィングせよと云っているのではない。バランスのよい、あなたの能力内でスウィングすべきだ。避けるべきなのは、あなたの神経があなたに逆らっている時に繊細なショットを試みたりすることだ。

1985年のセイコー・ツーソン・マッチプレイ選手権が完璧な例だ。No. 15に達した時、私は対戦相手Jack Renner(ジャック・レナー)に4アップだった。【編註:このホールで勝つかタイなら、相手に勝ち目はなく試合終了となる】 私のキャディーは私に残りヤーデージを教えてくれ、『4番アイアンで充分だ』と云った。私は知っていた。私の生来のフックと、その時の興奮状態からすれば、5番アイアンを選ぶ必要があると。私はターゲットの10ヤード右を狙い、カップ方向にドローとなるように努めた。ボールはグリーン手前の池を10ヤード越え、このホールで相手を仕留めた」

 

(March 18, 2018)

ラウンド後半のようにスウィングしよう

 

私の場合、ラウンド後半のティー・ショットはしごく伸び伸びと打てます。特に最後の五ホールぐらい。最初からこんな風に打てればいいのに…と思います。何故、ラウンド後半だと伸び伸び打てるのか?

「身体が充分あったまったからだろう」ですって?多分ね。
「真っ直ぐ打てるという自信が構築された後だからだろう」かもね。
「今日、もう生涯ベストのスコアは達成出来ないと分って、心身がリラックスしたからだろう」それもあります(;_;)。
それら全部かも知れませんし、私にはもう一つ理由があるような気がします。

ラウンド後半はいささか疲れて来ます。スタート直後のようにパワーでスウィング出来ない。となると、身体は本能的に腕力ではなく、重力や遠心力に頼って打とうとするのではないか(キッズ・ゴルフのように)。トップからすぐさま自分の力でクラブを振り回そうとするのでなく、トップで重力がクラブヘッドをボールに引き戻す動きを待ち、それに相乗りしてダウンスウィングしようとする。下半身はそういう重力の動きを待ち切れませんから、一足早くターゲット方向に逆転し、一瞬遅れて重力の動きと共に上体が下半身に追随する。これは省エネであると同時に、理想的なスウィングの姿でもあります。これが、ラウンド後半のティー・ショットを伸び伸びさせてくれる図式なのではないか?

とすれば、ラウンド後半のようにスウィングしたい私は、No.1から既にラウンド後半のように(やや疲れた風に)スウィングすべきなのではないだろうか(^^;;

 

(March 18, 2018)

ゴルフの結果は、期待に反比例する

 

私にとって、自信満々の状態はジンクスでして、絶対にいい結果をもたらしません。ある時午後のラウンドに備えて午前中に練習場へ行ったらとても好調だったのに、本番ではフックばかり出たことがあります。メンタル面で完璧に理論武装してラウンドした際も全く効果なく、結果は惨めなものだったことがあります。雑誌でパッティングのtipを読み、練習グリーンでは素晴らしい出来映えだった時も、ラウンドではさっぱりでした。新しいチッピング法を考案し、練習では完璧だったのにラウンドでは全く効果を発揮しなかったこともあります。こういう例は数え切れません。

そのうちの大半は「自信過剰」だったと思います。《自信過剰=失敗》という因果関係を悟った私は、次第に自信を胸の内深くに押し込め、虚心にプレイしようと務めるようになりました。正直に云うと、「虚心を装って」であり、完全に自信を払拭出来たわけではなかったと思いますが…。

私にとって準備万端整った時ほど恐いものはないのです。いいことが起った試しがない。何かが不安で(濡れた地面とか、前回惨めなラウンドだったとか)、恐る恐るプレイする時の方が、結果がいいのです。かといって、心配することがないのに、無理に怖がることも出来ません(^^;;。

スポーツ心理学者Dr. Bob Rotella(ボブ・ロテラ博士)は「自信は14本目のクラブである」として、誰にとっても不可欠のものと云っていますが、私には邪魔っけなものでしかありません。

最近、ハーフでパープレイ出来た時も、数ラウンド前の4バーディの良い後味が尾を引いていました。No.3で二打目をピン傍1メートルにつけ、早くもバーディ・チャンス。ところが、いとも簡単なその距離のパットをミスし、パー。その後、必死に“罪”の償いをしようとしましたが、No.9を終えるまで何ら改善されませんでした。で、気分的には「今日のラウンドはペケだ。時間の無駄だった」と思い始めたのです。

欲も得もなく虚心にプレイし始めた後半、No. 11(233ヤード)でバーディ。No.14(360ヤード)パー5でもバーディ。2ボギーの2バーディのハーフ・パーは、諦めの境地から生まれたのです。私に自信満々の態度は鬼門なのです。

(March 18, 2018)

Navratilova(ナヴラチロヴァ)を名誉の殿堂入りさせたゴルファー [Navratilova]

テニス名誉の殿堂入りしているMartina Navratilova(マルチナ・ナヴラチロヴァ)の栄光の蔭に、ゴルフ名誉の殿堂入りしているSandra Heynie(サンドラ・ヘイニィ)の助けがあったという実話。

'The coach I'll never forget'
by Martina Navratilova ('AARP,' December 2017)

「Sandra Heynie(サンドラ・ヘイニィ)は、私の“人生の”コーチであり、プロのスポーツマンであり、私の競技生活の最初の三年間のパートナーでもあった。彼女は名誉の殿堂入りしているゴルファーで、人生においてはポジティヴであり続ける必要があることを理解していた。スポーツにおいては、それはお粗末なショットを忘れることであり、人生においては過ちを忘れることを意味する。

彼女はテニスとは無縁だったが、私が19歳の頃、テニス・コートで私が自分を苛(さいな)んでいることを知っていた。私は腹を立てた…もの凄く。それがお粗末なショットであれ、間違った判定であれ、腹を立てた私はゲーム運びやポイントを失うだけでなく、そのセット、時として試合そのものを失うことすらあった。彼女が『どうして負けたの?』と私に聞き、私が『線審が判定間違いを三回もやらかしたから』と答えると、『それは負けた理由にはならないわ。あなた、自滅したのよ』と云った。

私は自分をコントロールする術(すべ)を必要としていた。何故なら、テニスでは次のポイントは20秒後にやって来るのであり、それまでにミスを忘れ去る必要があるからだ。ぐずぐずしてはいられないのだ。その彼女の助言は、それまで誰からも与えられたことがないものだった。どうしてかと云うと、18歳でチェコから亡命して以来、私は独りぼっちだったからだ。Sandraがそう云ってくれた時、まるで電灯のスウィッチを捻ったように、私の考え方が変わった」

【おことわり】Navratilovaの画像はhttp://i.dailymail.co.uk/にリンクして表示させて頂いています。

(May 09, 2018)

Ben Hogan(ベン・ホーガン)のVision 54(ヴィジョン54)

'And Then Seve Told Freddie…'
by Don Wade {Contemporary Books, 1998, $18.95)

「ツァー・プロJimmy Demaret(ジミィ・デマレ、1910〜1983)が、あるトーナメントでBen Hogan(ベン・ホーガン、1912〜1997)と一緒の組で廻った時、彼はBen Hoganが10のホールでバーディを記録し、トータル64で廻るのを見守った。ラウンド終了後、クラブハウスで長時間愉快に過ごし、駐車場に向かいかけたJimmy Demaretは、練習場にいるBen Hoganを見掛けた。彼はBen Hoganに歩み寄った。
『一体全体、なにしてんだ?』彼が尋ねた。
『練習だ』とBen Hoganが答えた。
『そりゃ分ってるが、何のためだい?』とJimmy Demaret。
『人間が全部のホールでバーディを得られない理由はないわけだし、誰かにそれが出来るんなら俺がその一人になりたいと思ってね』これがBen Hoganの答えだった」

 

(May 09, 2018)

Ralph Guldahl(ラルフ・グルダール)のスロー・プレイ

 

'And Then Seve Told Freddie…'
by Don Wade {Contemporary Books, 1998, $18.95)

「the Masters(マスターズ)には過去の優勝者が毎度招待される慣例で、Same Snead(サム・スニード)などは1996年までに44回も参加したほどだ。主催者側は、優勝戦線に絡まなくなった過去の優勝者は、若い世代に席を譲ることを期待していた。1939年の優勝者Ralph Guldahl(ラルフ・グルダール、1911〜1987、米)は、オーガスタ・ナショナルの創設者の一人で支配人でもあるClliford Roberts(クリフォード・ロバーツ)の期待に反し、相変わらずトーナメントにやって来てプレイした。

Clliford Robertsは一計を案じた。スロー・プレイで悪名高いRalph Guldahlを最後の組でスタートさせ、芝刈り人足の大群に命じてRalph Guldahlのラウンド中ずっと彼の背後を追尾させたのだ。Ralph Guldahlは、明瞭にClliford Robertsのメッセージを受け止めたのだった」

(May 09, 2018)

プレイ速度に注意せよ

 

'Golf Magazine'誌が当時の一流プロたちのtipを集め、素晴らしいイラストとの見開きで編集した素晴らしい本より。Byron Nelson(バイロン・ネルスン、1912〜2006)はthe Masters(マスターズ)二勝、U.S.オープン一勝、PGA選手権に二勝、計64勝を挙げtたプロ。牧場を持つのが夢だった彼は、PGAツァーで11連勝という前人未到の記録達成によってお金を貯めると、さっさと引退して牧場主に転身した。

'Byron Nelson discusses tension'
from 'Golf Magazine's Pro Pointers and Stroke Savers'
edited by Charles Price (Harper & Brothers, 1960)

「ゴルファーはプレイ速度を学ぶべきだ。ゴルファーは過度に遅くプレイすべきではないが、急ぐべきでもない。十中八九、あるショットにどのクラブを選ぶべきか、パットがどちらにブレイクするかは、最初の印象が正しい。だが、ゴルファーが立ったまま考え続けていて別な想念が忍び寄ると、彼は混乱してしまい多くの場合ショットを台無しにする。

スロー・プレイはRalph Guldahl(ラルフ・グルダール)に始まり、Ben Hogan(ベン・ホーガン)そしてCary Middlecoff(ケアリ・ミドルコフ)へと続いているが、若いプレイヤーたちは彼らの真似をすべきではない。スロー・プレイは助けとなるよりも害の方が大きい。

だが、早く歩き過ぎるのもよくない。これはとても重要だ。亀のように遅くてもいけないが、早過ぎるのもいけない。あなたが通常の歩幅で歩けば、あなたの呼吸も正常である。あなたがプロなら、この点に非常に注意深くあるべきだ。でないと、無意識にギャラリーと同じ早さで過度に早く歩いてしまう過ちに気づくだろう。

カートの利用も、あなたが注意しないと悪い影響を受ける。私の観察ではボール近くまでカートを動かし、カートから跳び出して最少限の準備でボールを打ち、またカートに飛び乗って全速力で次のショットに向かうという人がいる。こういう大慌てのプレイはスコアを増やすだけである」

(May 09, 2018)

突然の暴力行使の戒め

私は比較的ゆったりしたバックスウィングをするのですが、時々トップでの方向転換以後狂ったように全力のダウンスウィングをすることがあります。ドライヴァーでは、それがいい結果をもたらすこともありますが、その成功率はかなり低い。

ドライヴァーと違って余分の飛距離増を望んだりしないアイアン・ショットにおいては、全力による爆発的ショットなど不必要です。統御不能のスウィングは、手首を捩ってプルを招いたり、時期尚早にアンコックしてダフったりしかねません。

Bobby Jones(ボビー・ジョーンズ)は「“ゆっくりしたバック・スウィング”("slow back")というのはよく聞かれる言葉だが、それだけでは不十分。バック・スウィングで衝動を抑えられる人は沢山いるが、そういう人々もトップに達するやいなや制御不能の興奮状態でボールに襲いかかる。ダウン・スウィングはのろのろと始めなくてはならない。それが、スウィングのバランスとタイミングを損なわずに徐々にスピードを増す秘訣である」

私の突然の暴力行使は、まさに彼の指摘の通り。しかし、ダウンスウィングもゆったりさせると、オープンなフェースでプッシュする危険があるので、シャープできっぱりしたダウンスウィングが望ましい。

2018年のthe Masters(マスターズ)優勝者Patrick Reed(パトリック・リード)のプレイは、その終始落ち着いたスウィングが印象的でした。ビシバシッというような暴力的瞬間は微塵もありませんでした。距離に応じたクラブを選んだら、そのクラブに仕事をさせる…という感じ。あれを見習わなくてはいけません。

 

(May 09, 2018)

The Masters(マスターズ)創世記

 

メイジャー・トーナメントの一つなのに、オープンでなく招待制という特徴を持ち、その美しいコースと伝統によってプロ、アマを問わず愛されているマスターズ。大富豪Bill Gates(ビル・ゲイツ)でさえ十数年メンバーになれなかったという、敷居の高いコースAugusta National(オーガスタ・ナショナル)。ところが、このコースは大恐慌の時期に誕生したため、充分な数のメンバーが集まらず、工事費や水道代も払えず、倒産寸前の借金だらけ。そこで、メンバー集めの宣伝のためにトーナメントを開催してPRしよう…というのがマスターズ誕生のきっかけだった…というのですから、びっくり仰天です。

'Making The Masters'
by David Barrett (Skyhorse Publishing, 2012, $24.95)

この本には『Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ、写真)と、偉大なトーナメントの誕生』という副題が付いています。オーガスタ・ナショナルの生みの親はBobby Jonesでしたし、マスターズもBobby Jones抜きでは成立しなかったのです。

Bobby Jonesは1930年に全米アマ、全英アマ、全米オープン、全英オープンの四つを制覇すると、心身を磨り減らすトーナメントという舞台から引退する決意をしました。彼の夢は、生まれ育ったジョージア州のどこかに自分のゴルフ・コースを作ることで、引退後、弁護士としての仕事の傍ら、その計画と実現に時間を費やすことになりました。ホームタウンのアトランタから240キロ東南のサウス・キャロライナとの州境にあたるオーガスタで、広大な種苗園が売りに出されていました。最初その土地に目を付けていたのはあるホテル・チェーンで、そこにリゾート・ホテルと安直なゴルフ場を作ろうとしていました。しかし、大恐慌の煽りでその計画はおじゃんになり、Bobby Jonesと彼の協力者であるClliford Roberts(クリフォード・ロバーツ、ニューヨークの投資家)は、即刻その土地の買収に乗り出し成功しました。

 

Bobby Jonesに乞われた英国生まれのコース設計家Alister MacKenzie(アリスター・マッケンズィー)が、オーガスタのその土地を見て廻って気に入り、Bobby Jonesとの共同設計で青写真が作られました。大恐慌のせいで失業者が溢れていたため、人手を集めるには苦労せず、1933年にオーガスタ・ナショナルは完成しました。Bobby Jonesがコースの会長(President)となり、Clliford Robertsがコースの初代代表(Chairman)に就任。しかし、土地の買収とコースの造成に味方してくれた大恐慌は、今度はメンバー集めの敵となりました。全米の富豪たち数千人に招待状を送ったものの、ほとんど無視されてしまいました。2,000人のメンバーを見込んでいたのに、1932年の段階で会員はたったの66人しか集まらず、翌1933年になってもさらに10人増えただけでした。

メンバーが十分集まらないため、コース設計家Alister MacKenzieへの謝礼を半分に負けて貰っても分割払い、コース造成を担当した土木業者への莫大な経費の未払い、芝に散水するための水道代も市に未納のままで、オーガスタ・ナショナルの存立は風前の灯となりました。そこで、代表のClliford Robertsが一計を案じました。一流プロとアマを招待して、トーナメントを開催する。こうすれば、コースの名が知れ渡り、メンバーも集まるに違いない。いつしかそれに、引退したBobby Jonesが戦線復帰してプレイすれば、もっとPR効果が上がるし、多額の入場料収入も見込める…というアイデアが加わりました。Bobby Jonesはその案に乗り気ではありませんでしたが、コースの危機を救うためにはやむを得ないと覚悟しました。

オーガスタ市は、フロリダほど有数ではないものの、東部、中西部の金持ちたちに避寒地として売り込もうとしていました。しかし、リゾート地としては海が無いという弱点があり、競馬場や大編成のバンドが演奏するようなナイトクラブもありませんでした。代表のClliford Robertsはオーガスタ市の資金援助を願い出て、次のようなメリットをアピールしました。1) 30人のトップ・プロとアマが参加するトーナメントによって、一週間で二万人の観客を集められる、2) ホテルの宿泊客を呼ぶだけでなく、観客たちが当市で家屋を購入する可能性もある、3) Bobby Jonesの競技復帰という新聞報道によって、オーガスタ市の宣伝効果も計り知れない…等々。市長と市議会がそれに賛同し、目出たく資金援助が得られることになりました。

・1934年第一回マスターズ

1934年三月、第一回のトーナメントが開催されました。Bobby Jonesはマスターズ(名人たち)という呼称を使いたくないと考えていたので、名称は『オーガスタ・ナショナル招待』。スポーツ記者の一人が勝手にthe Masters(マスターズ)と呼び、次第にこれが広まって行きます。世界六ヶ国のプロ、アマに招待状が送られましたが、ほとんどが不参加。日本の宮本留吉と浅見録蔵も招待されましたが、彼らは来米しませんでした。しかし、大物で参加しなかったのはGene Sarazen(ジーン・サラゼン)ぐらいのもので、前シーズンのツァー優勝者20名のうち17人が参加することになり、有名プロとトップ・アマ全24名によるトーナメントとなりました。

練習ラウンドでBobby Jonesは65で廻り、四年のブランクにも関わらず優勝が期待されましたが、本番の緊張下で重篤なパッティング・イップスに見舞われ、Walter Hagen(ウォルター・ヘイゲン)と共に13位タイに終わりました。優勝者はミズーリ州出身の若者Horton Smith(ホートン・スミス、25歳)でした。

 

この最初のマスターズは、“避寒地”を売り物にしているオーガスタ市なのに、ギャラリーがオーバーコートを着るというかなりの寒波に襲われたため、チケット・セールスは期待はずれで、四日間の観衆は累計15,000人ぐらいしか集まりませんでした。

当時のメディアは借金だらけのオーガスタ・ナショナルの苦境に気づかず、Bobby Jonesの復活だけに焦点を合わせていました。そして、彼が「次のU.S.オープンにも出場するだろう」などと脳天気な噂を撒き散らしていました。Bobby Jonesがそれを否定したのは、云うまでもありません。

80を切れない英国人二人の存在によって、「“トップ・クラス”を集めたトーナメント」の謳い文句を疑問視する声があったため、招待の基準が明確化されました。翌年のトーナメントには、その基準を満たす138名に招待状が送られました。

トーナメントには成功したものの、オーガスタ・ナショナルの経済的苦境は依然として続いており、市水道局への借金も未払いのままであり、土木業者はツケの支払いを求めて訴訟を起す者まで出る始末。悪いことに、第二回トーナメントのための市の資金援助も75%に減額されてしまいました。

・1935年第二回マスターズ

前年の三月の寒気に懲りたトーナメント委員会は、開催を四月に変更。前回欠席したGene Sarazen(ジーン・サラゼン)も出場しました。出場したどころか、彼はかの有名なアルバトロス(ダブル・イーグル)で最終日三打差を追い上げて首位タイとなり、翌日の36ホールのプレイオフを制して優勝してしまいました。【参照】「Gene Sarazen(ジーン・サラゼン)のアルバトロス」(tips_170.html)

このアルバトロスとGene Sarazenの逆転優勝は世界的ニュースとなり、マスターズの名声を確立しました。誰しもが、Bobby Jonesの好プレイを期待していましたが、彼は昨年の13位タイより遥かに悪い25位に終わりました。

 

経済不況はなおも継続しており、巨額の借金のため、オーガスタ・ナショナルの抵当権請け戻し喪失という局面が訪れました。不況の最中にゴルフ場を買おうという物好きな入札者もなく、メンバーの五名が連名で買い受け、新たに"Augusta National, Inc."を設立し、新たな会員には株券を発行するシステムに改めました。これにより、オーガスタ・ナショナルは借金地獄から脱し、経済的に健全な基盤を得ることが出来ました。

1939年が重要な転機となりました。一人のビジネスマンが発起人となり、「マスターズを助ける会」'Business Men's Masters Tournament Association'を設立し、地元企業にマスターズのチケットを売る活動を始めたのです。それは地元の人々がマスターズ・トーナメントの恩恵に気づいたためにほかなりません。彼らは2,000枚のシーズン・チケットを売り捌いて、オーガスタ・ナショナルを助けました。1940年にはその倍の売り上げを達成し、代表Clliford Robertsを感激させました。

 

1962年には最終ラウンドだけの推定観客数でも38,000〜40,000人となり、1966年には前売りでチケットが完売するという状況になりました。

コースは、プロのプレイに耐える水準を保つため、毎年レイアウト変更やコース改造を行って、マスターズの名声を損なわない努力が継続されました。Clliford Robertsが参加者に対して最善のサーヴィスをしたせいで、参加者したプロ、アマ全てがこのトーナメントは特別であると認識するようになり、毎年欠かさず招待されることを期待するようになりました。

Bobby Jonesが1930年に全米アマ、全英アマ、全米オープン、全英オープンの四つを制覇した時、それは「グランド・スラム」と呼ばれました。しかし、Bobby Jones引退後はアマとプロの両方のトーナメントに優勝出来る可能性を持つ者はなくなり、グランド・スラムは死語同然となっていました。1960年にArnold Palmer(アーノルド・パーマー)がマスターズとU.S.オープンに優勝した時、あるスポーツ・ライターが、「Arnold Palmerが全英とPGA選手権に優勝すれば、現代版グランド・スラムだ」と書き、それが定着しました。マスターズがメイジャーの一つとして認知された瞬間でした。

(May 16, 2018)

ラウンド前のパッティング練習

 

ショート・ゲーム・インストラクターDave Pelz(デイヴ・ペルツ)によるパット練習のプログラム。

'Dave Pelz (Dave Pelz's Putting Bible'
by Dave Pelz (Doubleday, 2000)

「・ティー・タイム前のウォームアップであれ、パッティング練習に専念する日であれ、先ずラグパット【編註:入れようというより寄せようというパット】を練習する。10メートル以上の距離から、全てのパットが実質的にタップインの距離で止まるように集中する。

・2〜10メートルの中距離のパットを、ミスした場合に約40センチほどカップを過ぎて止まるように集中する。

・最後に2メートル以内のパットを、しっかり、きびきびとした転がりでカップに入るように練習する」

(May 20, 2018)

アマチュアはピンを狙うな

 

筆者Jim Dent(ジム・デント、1939年〜)はジョージア州Augusta(オーガスタ)に生まれた。黒人なので当時のAugusta National(オーガスタ・ナショナル)G.C.でのプレイは許されなかったが、キャディを務めることは出来た。プロ入り後16勝、そのうち12勝はChampions Tour(チャンピオンズ・ツァ−)での優勝。

'The Senior Tour and the Men Who Play It'
by Steve Hershey (Doubleday, 1992, $30.00)

「シニア・ツァー参加後一年目、私はニューヨーク州Syracuse(シラキュース)におけるMONY Syracuse Senior Classic(MONYシラキュース・シニア・クラシック)でプレイしていた。最終日の優勝争いで、私の二打目はその日のピンの位置からして寄せるのが難しい場所にあった。私のゴールはグリーンのどこかにボールを落とし、バーディ・チャンスに賭けることでしかなかった。私はピンから12メートルの地点にボールを乗せ、それを沈めてトーナメントに勝利した。

私のアドヴァイスは、ある種の状況下においては、ひたすらボールをグリーンに乗せるだけにし、チャンスを待てというものだ。アマチュアは、どんなアプローチ・ショットでもピン傍につけようとしたがる。パットはどの方向からでも入るのだ。幸運を待て」

インストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)も同じことを云っています。

'As Hogan said. . .'
compiled and edited by Randy Voorhees (A Mountain Lion Book, 2000, $12.95)

「90を切るには、メンタルにピンを取り除き、グリーンに乗せることに集中すべきだ。どのグリーンでもその中央を狙う。50ヤード以内のどの距離からもそうすべきである」

 

(May 23, 2018)

ヤーデージ・マーカーのヤーデージは?

 

'The Best Golf Tips Ever'
edited by Nick Wright (Contemporary Books, 2003, $24.95)

「ツァー・プロPer-Ulrik Johansson(ペル・ウルリック・ヨハンソン、スウェーデン)は次のように云う。『多くのゴルフ・コースがフェアウェイの数ヶ所のスプリンクラー・ヘッドにヤーデージを刻んでいる。しかし、それはグリーンの前部だろうか、中央か、奥なのか?多分、あなたは知らないだろう。ラウンドする前に、プロ・ショップでそのヤーデージが何を意味するか聞くべきだ。

グリーンの前方と後方では、時には40〜50ヤードも異なることがあり、それは7番アイアンと3番アイアンの違いになる。だから、あなたが立っているところについて知るのは重要なことだ」

(May 23, 2018)

バーディを狙うのが上達の鍵

 

私にイーグル・チャンスなんて滅多に訪れませんし(訪れるのは凄く幸運のお蔭)、バーディ・チャンスはまあそこそこあるものの、成功率は極めて低く、1ラウンドに2バーディならいい方で、ゼロという日が少なくありません。ですが、私は「もしパー・プレイが出来れば、それだって立派なものなんだから…」と自分を慰め、出来るだけ多くパーを得ることを目標にして来ました。これは間違いでした。

一流校を目指す勉強をしていれば、悪くても二流校に入れるでしょうが、最初から二流校を目指す勉強をしていたのでは、入れるのは三流校…ということになりかねません。バーディを目指していれば悪くてパーですが、パーを目指していたのでは、多くの場合ボギーに堕してしまいます。

われわれのゴルフでは、スコアにボギーやダボが混じるのは避けられません。それを相殺するためにもバーディが必要です。

バーディを狙うにはアグレッシヴでなくてはなりません。ティー・ショットでは身体の許す限り飛ばし、二打目に出来るだけ短いクラブが使えるようにお膳立てしなくてはなりません。これまでの私は「人より50ヤード短くても、真っ直ぐ安全に飛ばす」をモットーにして来ましたが、それでは駄目なのです。最近、私は飛距離を最長25ヤード増やすことが出来ています(当社比)。これはバーディ・チャンスやイーグル・チャンスの増加に役立っています。

アグレッシヴに攻めるに当たっては、バンカーを恐れてはいけません。最初から2オンを諦め、バンカーを避けてグリーン横につけるパー狙いの作戦は、往々にしてボギーに成り下がる結果になってしまいます。バンカー・ショットの練習に励み、自信をつけていればバンカーは恐くなくなります。

【参考】
・「バーディ・ゴルフ」(tips_13.html)
・「バーディ以外はお呼びじゃない」(tips_138.html)

 

(May 23, 2018)

その日、最初の一打

 

トーナメント初日のNo.1でのティー・ショットは、ツァー・プロでもナーヴァスになるそうです。いわんや、ダッファーにおいておや。スポーツ心理学者Dr. Richard Coop(ディック・クープ博士)がコツを伝授してくれます。

'Mind Over Golf'
by Dr. Richard Coop with Bill Fields (Macmillan, 1993, $12.95)

「緊張への生理的反応を読み取ることは重要である。なぜなら、それらはあなたの内的な緊張の度合いを反映しているからだ。高度に緊張下にある場合の生理的症状は、汗ばんだ掌、貧乏揺すり、急速で浅い呼吸、急な心拍、そして(驚くだろうが)あくびをすること等である。あくびは、食道周辺の締め付けられた筋肉の緊張をほぐす。身体の緊張への反応を窺うことによって、どの時点で最も緊張を感じるか知ることが出来る。もし、自分が急速な呼吸をしていることに気づいたら、意識的に肺の中の空気を一新するような深い呼吸をすることによって,緊張を減らすことが出来る。

最初の一打に不安を感じる場合、あなたの最重要な使命はボールをインプレイの状態に送り届けることだということを忘れてはいけない(たとえ多少の距離を諦めても安全第一を心掛ける)。ボールを無事にフェアウェイに放つのは、テニスのセカンド・サーヴに似ている。それはエース(得点)には繋がらないが、ボールをインプレイの状態にする。

多くのプレイヤーは、肉体的・情緒的に不安である場合にコントロールが容易であるカット・ショットを打つ。他の人々は3番ウッドでティー・ショットしたり、ドライヴァーを短く持って打ったりする。安全なティー・ショットをする時、写真映りは重要ではない。プレッシャー下で信頼出来るショットを身につけることが鍵である。このショットが美しく見える様相は只一つ、No.1のフェアウェイのド真ん中に誇らしく光り輝いているボールの姿である」

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距離控え目な安全第一のショットをする際であっても、ちゃんと身体の捻転はしなければいけません。左肩が顎の下に届かないようだと、捻転ではなく手・腕でクラブを持ち上げているに過ぎず、スライス、プッシュ、フック、ゴロ、てんぷら…など、あらゆるミスへ招待状を送っていることになります。左肩でバックスウィングを開始し、ターゲットに背中を向けるようにすれば問題ありません。

 

(May 27, 2018)

ゴルフはアンフェアなゲームである

 

スポーツ心理学者Bob Rotella(ボブ・ロテラ)の洞察。

'365 Anecdotes and Lessons by Today's Leading Teacher of the Mental Game'
by Bob Rotella (Macmillan Publishing Company, 2001)

「ゴルフはフェアなゲームではない。ゴルファーが完璧にボールを打ってもO.B.となったり、完全にミス・ショットなのにカップに飛び込んだり…。ゴルフは完璧なショットよりも、どう自分のミスを受け入れることが出来るかというゲームである」

(May 27, 2018)

手応えと自己満足

 

私がゴルフに入門した頃のこと。あるホールで手応えもよく飛距離も惚れ惚れするようなティー・ショットを放ったことがあります。ただ一つの難点は、それが右のOB区域に飛び込んでしまったこと。打ち直しのボールも会心の一打で、いい手応えでした。これの難点も一打目に近いOBの薮に飛び込んだこと。三打目もOBだったのか、三打目は大幅に左を向いて打ったのか忘れてしまいましたが、とにかく、そのティー・グラウンド周辺の風景、ゴルフ仲間の顔ぶれと共に、いい気持ちで打てた感触だけは覚えています。

それから数十年経ち、私がOBを出すとしたら、それはトゥで接触してスライスを打って右OBになるか、プルフックで左OBになるか、どちらかです。どちらもいい手応えにはならず、芯を外したせいで腕に不快な振動が残ります。

スライスを撲滅した筈のゴル友Keith(キース)が、またまたスライスを打ち出しました。左を狙ってフェアウェイ真ん中に戻せることもあるのですが、左に突き抜けて木に当てることも珍しくありません。なぜスライスが復活したか?「もっと飛ばそう!」という意気込みが強過ぎるせいです。彼にエフォートレス・スウィングを説き、私が実際にコンパクト・スウィングの方が飛ぶという実例を見せていてさえ、目一杯の力で飛ばそうとします。素振りの直後でさえ、「ウーッ!」という溜め息を漏らすほどですので、本番ではもっと力んでいるのでしょう。

彼は大幅に右に曲げても、「いい手応えだった!曲がったけど…」と口走ります。私には、入門の頃の連続OBの記憶があるので、彼の気持ちはよく分ります。しかし、OBに打ったボールの感触に惚れ惚れしている彼は、まだまだだと思わざるを得ません。ゴルフは飛距離だけのゲームではなく、同時によい方向性を得なければならないゲームでもあります。危ない方に曲がったのであれば、そのショットは落第と評価すべきで、「いい手応えだった」と自己満足してる暇に、ミスの原因究明とその対策を考えるべきです。

 

もう一つ私が聞きたくない台詞は、ゴロやてんぷらを打ったゴルファーが「とにかく前へ行ったからいいや」とか「ゴロに近いけど、フェアウェイに真っ直ぐ行った」と自分を慰める言葉です。《ダフりてんぷら曲がり無し》なのですから、真っ直ぐ前進するのは当たり前ですよね。このテの人は「前へ行ったからいい」「真っ直ぐだったからいい」とミスを認めたがらない。いや、あまりにも恥ずかしいミスなので、それを認めることが出来ないのかも知れません。これをスポーツ心理学者なら「ポジティヴな態度でいいんじゃない?」と云うかも知れませんが、私には必死で自尊心を防衛しようとする甘ったれの本能に思えてなりません。子供っぽい。

私は求道的であり自虐的でもあるので、自分のミスを認めます。そして原因を究明し解決策を考えます。グリーンを狙ったショットが左右に外れたりした時に、「ピンハイだからいいや」とは思いません。そのショットは失敗だったのです。Period(以上)。他人のショットには「ピンハイだね」とか「It's handy.(寄せるのに楽だね)」などと云いますけどね:-)。

Ben Hogan(ベン・ホーガン)は「ワン・ラウンドで満足出来るショットは三回ぐらいしかない」と云ったそうです。「前へ行ったからいいや」と満足する人はワン・ラウンドのほとんどのショットが満足出来るものなのでしょう。こういう人の上達には限界があると思いますが、どうでしょうか。

ま、ミスをミスとして認め、対策を考える私にしたって上達の限界はあるので、詰まるところはどっちも大して変わらないのかも知れませんが(>_<)。

 

(May 27, 2018)

ウザい競争心

 

ある日、一緒にラウンドしていたゴル友Mike Reekie(マイク・リーキィ)が「どっちがより飛んだかは本能的に気になるものだ」と云いました。同感です。しかし、私はこう云いました。「頭で考えることと口に出すことは異なる」と。その日、彼は私とのラウンドで私に何回アウトドライヴされたか数えており、「今日、あんたにアウト・ドライヴされたのはこれで二度目だ!」と口にしたのです。それは私のティー・ショットを褒めてくれる口調ではなく、私に負けたことを悔しがっている云い方でした。

似たような飛距離なら私だって競争心が湧きますから、どっちがアウト・ドライヴしたかは気になります。しかし、野球選手だったMike Reekieの太い腕、ビール腹で太った低重心の身体から打ち出される飛距離には敵いません。数年間ずっと彼は私を50〜100ヤードも置いて行くドライヴァー・ショットを放っていました。私が何回置いて行かれたか数えるのはナンセンスでした。

何故、彼は数えたのか?簡単な話、競争心です。私がティーアップを高くし、打ち上げる打法にしてから、私も飛距離を増し始めました。私を置き去りにするのが常だったのに、いつの間にか逆に置いて行かれたのがショックだったのでしょう。その時は二ホール連続でしたから尚更です。

私が時々一緒にプレイする男Aは、ある日3〜4ホールも私がオナーを続けていたら、「もう沢山だ。エイジのオナーにはうんざりした」と云い放ったことがあります。私は愕然としました。単なるフレンドリーなラウンドのつもりだったのに、この男は勝手に心の中で私と競っていたのです。もちろん、その言葉は自分自身に奮起を促すという要素が大部分だったでしょう。しかし、それを口にすることによって、彼は私が思いもかけなかった競争の場に私を引きずり込んだのです。私は男Aのそのあからさまな敵愾心に驚き、辟易しました。そして動揺し、別にオナーを譲る気はなかったのに、乱れた精神状態からドジなショットをしてしまいました。

この男Aの場合も、頭の中で「クソ。今度はオナーを取り返してやる!」と考えるのは結構。誰もそれを止めることは出来ません。しかし、それを口に出すと露骨な挑戦となり、闘争になってしまいます。私はそういう露骨さや個人間の競争が嫌いなのです。

日本のサラリーマン・ゴルフはストローク・プレイが中心で、個人でもチームでもマッチ・プレイというのはあまり流行っていないと思われます。“握る”というのはありますが、それはラウンドが終わってから数えて勝ち負けを決める賭けであって、ラウンドとしての一対一やチーム対チームのマッチ・プレイはほとんどやられていないのではないでしょうか。少なくとも、私がサラリーマン・ゴルフをしていた頃には全く経験しませんでした。

 

ストローク・プレイというのは特定の誰かが闘いの相手ではありません。自分を除くコンペ参加者全員が相手と云えなくもありませんが、どちらかと云えば「コースが相手」であり、一打でも少なく上がるという向上心が基盤のゲームだと思います。簡単に云えば、ストローク・プレイは求道的、マッチ・プレイは闘争的であると云えましょう。男Aの例など、弓道で皆で的を射ているつもりだったのに、急に隣りの人間からこちらに矢を射かけられたようなものです。こういうのは迷惑千万。

Mike Reekieの心も断ち割ってみれば男Aの気持ちと同じだったのでしょう。お金も何も賭けていないマッチ・プレイでも、彼は「これはハンデ・ホールだったか?」としゅっちゅう聞いていました。私など、ハンデ・ホールなんか気にせず忘れているというのに…。マッチ・プレイをしていてもいなくても、彼はオナーを取らないと落ち着かないという感じでした。そりゃ私だってオナーを取られっ放しなら、内心ちと傷つきます。しかし、場合によっては10ホール前の相手のバーディによって、あちらがオナーを続けているということだってあるわけです。オナーとスコアの関連は皆無という場合もあるので、オナーにこだわるのは馬鹿げています。(シニアのベスト・ボールでは、前のホールのスコアに関係なくティーに到着した順に打つ"ready golf"です)

Mike Reekieも男Aも「オナーなんて形式的なものだ」と云いつつ、実はとても気にしているのです。しかし、個人の技倆の向上を願っているだけの私にはウザいだけで、こういう意味もない競争心は楽しいゴルフを台無しにされてしまう思いです。

(May 27, 2018)

求道心を阻むもの

 

前項「ウザい競争心」に書いたように、私は他人との競争が嫌いです。平静な心地で自分のベストのプレイを展開しようとしている際、ティー・ショットの飛距離の長短やホール毎の勝ち負けに心を揺さぶられたくないのです。云ってみれば、私はメンタルに脆弱なのでしょう。

自分の心理を分析して以下のようなことに気づきました。私は勝つことを望んでいない。しかし、負けたくはない。確かに勝てばいい気分ではあるものの、負けた時の屈辱感は勝利した時の満足感の十倍も苦い。私はその屈辱感を避けたいのです。だから、勝つために頑張るのでなく、負けないために頑張るという妙な心理に陥ります。

負けたら2ドル払うとか、缶ビールを奢るとかいう些細な賭けでも、負けは負けで屈辱感を伴います。勝った場合、2ドル貰っても缶ビールをゴチになっても、私は別に嬉しくありません(悪い気持ちはしませんが)。タイで勝負無しになった時のほうがすっきりした気分になれたりします。お互いに傷つかないからです。

トーナメントのプロやアマチュア・ゴルファーの多くは勝つためにゴルフをしているでしょう。彼らは勝つために奮起し、集中し、相手をしのぐ美技を達成しようとし、勝利の美酒に酔いたいのでしょう。私がそういう競争心に囚われると、手・腕は強ばり、脳味噌は活動を停止し、プロセスではなく結果に集中してしまって、自分の能力の半分すらも発揮出来なくなります。私にとっては競争心は敵なのです。

これは人生観の問題かも知れません。私はその道の一流になろうと努力しなかった。一流になるための刻苦勉励、苦心惨憺をしなかった。ただし、二流にはなりたくなかった。自分の能力の範囲内で精一杯頑張っただけだった。これは守りの姿勢ですね。バーディ・マシーンでなくてもいい、パーで上がれれば満足…というような。ラウンドを通してパー・プレイが出来れば、それは立派なものですが、そうは問屋が卸しません。バーディを望んでプレイすれば悪くてパーですが、初手からパーを望めば往々にしてミスしてボギーということになり易い。仕事で一流を目指さなかった人間は、何をやっても一流にはなれないのでしょう。

 

(May 27, 2018)

Harvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)の箒を使うトレーニング

 

伝説的インストラクターHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)によるスウィング修得法。

'The Game for a Lifetime'
by Harvey Penick with Bud Shrake (Fireside, 1996, $10.00)

「私が数年前に出版した'Little Red Book'(邦題『ゴルフレッスンの神様ハーヴィー・ペニックのレッド・ブック』)に、私のお気に入りの練習法として雑草カッターでスウィングせよと書いて以来、『雑草カッターってなに?どこで買えるの?』という質問の手紙と電話が山ほど舞い込んだ。

私の若い頃は、ほぼ一家に一つは車庫か納屋に雑草カッターがあったものだ。木製の柄の先に刃がついた道具で、雑草や背の高い草を刈るためにスウィングする。それはゴルフの正しいスウィングと同じ動作である。私は友人たちに頼んで金物屋に雑草カッターがないのかどうか調べて貰い、実際それを探すのは難しいことが分った。最近は農薬や芝刈り機で背の高い草を刈るらしい。もはや木製の雑草カッターの出番はないみたいである。

しかし、ゴルファーにとってのいいニュースは、雑草カッターがなければ箒を使えばいいのであって、どこの金物屋も箒を置いていることだ。タンポポに向かってアドレスする。フォワードプレスをし、手首をオープンに回転させたりすることなく箒をテイクアウェイする。タンポポをスクウェアな箒の先で払う。この場合、箒は重さが違うだけで機能はゴルフクラブと同じである。

私の生徒の中には『草を払え』と云うと草すれすれに掃けということと勘違いする人がいる。それはトップに繋がってしまう。そうではなく、芝刈りの後、車庫へと続く車道に散らばった草を掃き飛ばすようにスウィングするのだ…ゴルフのグリップをして。これはゴルフ・スウィングと全く同じである。

いまだ雑草カッターは私の好みの練習道具であるが、見つからないのなら箒を使いなさい」

 

(May 30, 2018)

責任を取れ!

 

ゴルフは自分が蒔いた種を摘み取るゲームです。ドライヴァーでフェアウェイをキープ出来なかったら、その罰としてラフや林の中からリカヴァリーをしなければならない。ピッチングやチッピングに失敗し、ピン近くに寄せられなければ、罰として長いパットに挑戦しなければならない。その長いパットに失敗すれば、罰としてボギーかダボかトリプルかを別ける運命の第二パットをしなければならない。

私のゴルフ仲間の多くは、ドライヴァーのミスでもパットのミスでも、まるでボールや地形が悪いかのように、"S.O.B."などと罵りますが、もちろん、それは打った当人のお粗末な技倆の結果にほかなりません。ゴルフは子育てと同じです。不良少年や不良少女が育つのは、誰でもない、親の責任です。親が無関心(=練習不足)だったり、親が悪い行動(=お粗末なスウィングやストローク)をするからお粗末な子が育ってしまう。

ゴルフ・ボールは(新品なら)人間のように悪い遺伝子も受け継いでいないので、純粋無垢な赤子のようなもので、育て方次第で良くもなれば悪くもなります。悪くなるのは親(ゴルファー)の悪影響によるものです。

息子や娘が警察沙汰を犯せば、親は責任をとって保釈金を調達したり弁護士を雇ったりしなければなりません。ゴルフでも息子(ボール)が横道に逸れたり、悪の道に染まったり(OB)すれば、何とか正しい道に戻そうと努力しなければならない。これがゴルフの責任の取り方です。

練習でも、責任を取る努力をするのがいいと思います。

・チッピングの練習では、ギミー(=インサイド・ザ・レザー、OK)の距離につけられなかったら責任をとって、パターを手にホールアウトまでパットします。クラブを持ち替えてパットするのが面倒くさいなら、極力ギミーの距離に寄せるかチップインさせる努力をすることになります。

 

寄せワンを目指すレヴェルでは、チップショットと1パットの組み合わせをパーとし(チップインならマイナス1)、2パットしたらプラス1として、イーヴン・パーかアンダーになるようにゲームをすることが出来ます。

・ラグパットの練習もギミーの距離に寄せられなかったら、責任をとってボールをカップインさせます。これはロング・パットとショート・パットを同時に練習出来る、いい方法です。

こちらもラグパットと1パットをパーとし(一回で入ってしまえばマイナス1)、3パットしたらプラス1という風に、イーヴン・パーを目指すゲームが出来ます。

どちらも責任を取るゲームです。

(June 10, 2018)

ラウンド前の最終調整

 

'Last-minutes fixes'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' October 1997)

「原則として、ラウンド前の練習場や練習グリーンでの練習は筋肉のウォームアップであり、テクニックを磨く場ではない。目的はリラックスしてプレイに備えることであり、改修工事は日を改めてすべきである。

しかしながら、ウォームアップ以上のことをしなければならない時もないではない。時折、No.1でティー・アップする前に何とかしたい問題点があったりする。そういう場合、テクニック面に取り組む必要もあろうと思うが、一定の制限を設けなくてはならない。

問題を拡大するようなクラブ(例えば、ドライヴァー)を練習場に持ち込まないこと。解決策を見出せる見込みは僅かだし、よりいっそう混迷状態に陥るのがオチである。取り組みたいスウィングの問題点があるなら、最も快適にスウィング出来るクラブを選ぶこと。そうすれば、自信を構築出来るし、問題解決の可能性も増す。

練習グリーンにも同じ原則が当てはまる。ストロークの問題点を解決したいなら、サイドヒルのラインなどを選んではならない。失敗の連続は欲求不満を生むだけである。そうではなく、問題がストローク動作なら60〜90センチの距離を選ぶこと。まずいストロークであっても、この距離ならかなりの成功率が見込める。ストロークの問題点を解決しながら、自信も高められるという目算である」

 

(June 10, 2018)

パッティング名言集

 

'The Putter Principle'
compiled by Criseell Freemn (Wallnut Grove Press, 1997)

「頭が動けば、パターヘッドも動く…丁度、カップを逸れる分だけ」
Judy Rankin(ジュディ・ランキン、LPGALPGツァー他で全28勝、現在TV中継解説者)

「一般的に云って、しっかり固定された手首はいい結果を生む」
Harry Vardon(ハリィ・ヴァードン)

「左手首が無ければ、われわれはみなパッティング巧者だろう」
Al Geiberger(アル・ガイバーガー)

「われわれは、みな自分に合ったパッティング・テクニックを探すべきである」
Greg Norman(グレッグ・ノーマン)

「ゴルフの解決策というものがあるとすれば、これだ:何よりも先ずパットの仕方を学ぶこと」
Billy Casper(ビリィ・キャスパー)

 

(June 17, 2018)

1ダースの見事なショットをする

 

コースに向かう車中で、「今日、何回いいパットが出来るだろう?」と考えました。ある新しいテクニックを思いついたので、期待が大きかったのです。しかし、新しい技法というのは慣れるまでに時間がかかり、そう高望み出来るものではありません。「三回もいいパットが出来れば御の字だろうか?」急に謙虚になりました。

私は自信満々だとゴルフの神様にお尻ペンペンされるらしく、おっかなびっくり細心の注意でプレイする時の方がいい結果になることが多いのです。ですから、謙虚な姿勢の方が望ましい。「待てよ?パットが三回だったら、見事なドライヴ、見事なアプローチ(ウッド、ハイブリッド、アイアンなどによるパー・オン)、見事なチップ・ショットも三回ずつ達成しようじゃないの!」四種目三回ずつですから、計1ダースの見事なショットが目標となりました。

Ben Hogan(ベン・ホーガン)がワン・ラウンドで満足出来たショットは精々4〜5回あるか無いかだったそうですから、素人が12回もいいショット出来るだろうか?とは思いました。しかし、何の目標もなくだらだらとプレイするよりは、目標があった方が身が引き締まります。やってみました。

これ、結構いいアイデアです。スコアカードの余白にD(ドライヴ)、A(アプローチ)、C(チップ)、P(パット)などの頭文字を書き、我ながら見事なプレイが出来たら「正」の字で記録してみたのですが、中々その数が増えないと真剣味が増します。残りホール数が少なくなるにつれ、焦りも出ます。結局、この日の私の成績は次のようでした。

D(ドライヴ):4
A(アプローチ):4
C(チップ):4
P(パット):4

これだけ見れば、目標は達成出来たし、いいラウンドだったようですが、実際にはそうではありません。私の今回の平均的達成率は、万遍なく悪いゴルフとも云えるのです。四つのバーディ・チャンスしかなく、それも一つしか活かせなかったし、3パットさえあったからです。私としては、目標を2ダースに増やすべきだと思いました。四種目六回ずつ見事なショットをする…と。

 

私のは各種目万遍なく悪いのですが、もし上の数字に凸凹があるとすれば、凹んだ種目の技倆が他と較べて不足しているわけで、今後の努力目標として猛練習すべきである…と考えられます。一度試してみることをお勧めします。

(June 20, 2018)

簡単に上手くなれると思うな

 

この記事の筆者Paul Parker(ポール・パーカー)はカンザス州のあるゴルフ場のヘッド・プロ。

'The Best Advice Ever for Golfers'
edited by Robert McCord (Andrews McMeal, 2001, $12.95)

「先ず、どれだけ練習しなければならないか確認すべきである。プレイする前にも練習すべきだし、ラウンドの日と次のラウンドの間にも練習しなければ、上達はあり得ない。私は生徒に六日間のレッスンはしないが、レッスンとレッスンの間の生徒の練習を見守る。

ゴルフは簡単なスポーツではない。多分、私が体験したスポーツの中で最も厄介なものだと思う。私は初心者(特に成人)に助言する、『このゲームに取り組み始めるなら、非現実的な期待を抱いてはいけない』…と。楽しめばよい。自然を満喫せよ。100を切れなくたって、充分楽しめるのだ」

(June 20, 2018)

とにかく練習すべし

 

この記事の筆者Gary McCord(ゲアリ・マコード)は元PGAツァー・プロで、現在はCBS-TVのゴルフ中継のアナウンサーの一人。ゴルフ・スクールの共同経営者でもあります。

'Golf for Dummies'
by Gary McCord (Wiley, John & Sons 2011, $21.99)

「練習は楽しくなり得ることを忘れてはいけない。あなたはあなたの目標と腕前のレヴェルに応じてスケジュールを塩梅出来る。週一ゴルファーであっても上達を望むなら、次なる成功への指針に従うべきである。

1. どこであろうとスウィングを練習する。【編註:と云っても、駅のホームで傘を振るのは危ないです(^^;;】

2. 鏡や窓に映しながら、想像上のショットをする。

3. TVを見ながらクラブでグリップする。

4. 自分の家やオフィスに練習出来る場所を作る。

5. 時と所が許せば、昼食時に一篭のボールを打つ」

 

(June 20, 2018)

結果を考えるな

 

ここで云う「結果」とは、どの辺にボールを着地させ、ピンのどちら側からどれくらい転がすかというものではありません。そういう部類は「作戦」であり、十二分に考え抜くべきことです。ボールがカップインするような場面、ピンに絡むボール、ピンの真横で停止するようなボールをイメージし、プレイヤーが「どんなもんだい!」、「おれって巧いだろ!」と得意満面で鼻を蠢かすような気分を味わおうと心の準備を始めるのが、この稿の「結果を考える」に該当します。云ってみれば「穫らぬ狸の皮算用」ですね。

そんな風に「結果を考える」のは、いいショットをしようという真摯な思いから遊離した、ええ格好したがる「邪心」とも云うべきものです。特にカップインをさせようなどと高望みすると必ずショートします。多分、カップの場所できっちり停めようという、ショットを抑制するブレーキが働くからでしょう。ショートしない場合はヘッドアップによってトップするか(=ホームラン)、強ばった手・腕でシャンクさせちゃうなどという惨事に繋がったりします。皮算用した結果とは大違いの結果です。

考えるのは《正しいインパクトを迎える》ことだけに絞るべきでしょう。云わば「手続き」です。「正しいインパクトを迎えれば、結果はいいに決まっている」ので、先ずわれわれの第一関門は「正しいインパクトを迎える」ことです。それを怠って(それ抜きで)、いい結果を望んでも詮無いことです。「穫らぬ狸の皮算用」はやめたいものです。

(June 20, 2018)

3(スリー)クラブ・トーナメント

 

自分の好みのクラブを三本だけ選び、その三本だけで18ホール廻るというゲーム。われわれシニア・グループの新しく会長になった男が、このトーナメントを開催するというアイデアを企画しました。

実は十数年前、当時私が属していた海軍航空訓練基地付属ゴルフ場(一般人も入れるのです)で3クラブ・トーナメントが企画され、私は真剣に練習しました。その副産物が「中間クラブ対策」(tips_87.html)で、それが後に「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」(tips_169.html)へと繋がりました。

優勝は高望みとしても三位以内には何とか…と勇んでゴルフ場に赴いた当日、ゴルフ場所属のレッスン・プロと私以外は誰も現われず、このトーナメントはお流れになりました。みな、馬鹿馬鹿しいゲームだと思ったか、恥をかくだけだと思ったかどちらかでしょう。レッスン・プロと二人だけのトーナメントだったら、私は間違いなく二位に入れたのに…(^^;;。

なお、新会長から「ホールの最多スコアはダブルボギーとする」という通達がありました。こうしないと、グリーンの周りやバンカーで行ったり来たりするプレイヤーがいると日が暮れてしまうからです。

私が選んだのは18°ハイブリッド、60°ウェッジ、そしてパター。以前に練習した時、ドライヴァーやハイブリッドでもパット出来るとはいうものの、すごくぎごちなく、スコアを増やす元凶となることが判ったのです。60°ウェッジは私のエクスキャリバー(名剣)ですから外せません。18°ハイブリッドでティーショットし、パー4やパー5なら同じく18°ハイブリッドによる転がしで60°ウェッジの圏内(50ヤード以内)まで寄せ、寄せワンで勝負…という戦法です。最近はバンカーから寄せるのにも60°ウェッジを使っていますし…。

2ラウンド練習しました。最初は11オーヴァー、二回目はパー5でバーディを得たにも関わらず17オーヴァーでした。芳しくありません。二回目は四つもダボがあったのが敗因です。ダボはせいぜいハーフに一つに留めないと。

[3 Club]

今回も、熱心に練習したのは私ともう一人(前会長)ぐらいのもので、またお流れになるのではないかと危惧されました。しかし、それは杞憂で、無事トーナメントは開催されました。優勝を確信していた私は、その自信過剰が災いしてミスを多発し、二位に終わりました。

プレイヤーA 3番ウッド、8番アイアン、パター
プレイヤーB ドライヴァー、7番アイアン、パター
プレイヤーC ドライヴァー、3番ウッド、52°ウェッジ
プレイヤーD 5番ウッド、56°ウェッジ、パター
プレイヤーE 21°ハイブリッド、52°ウェッジ、パター
プレイヤーF 3ハイブリッド、50°ウェッジ、パター
プレイヤーG 3番アイアン、9番アイアン、パター
プレイヤーH 3番ウッド、ピッチング・ウェッジ、パター
プレイヤーI  2番アイアン、9番アイアン、パター
私      18°ハイブリッド、60°ウェッジ、パター


上の画像はよその3クラブ・トーナメントのチラシです。

【おことわり】画像はhttps://www.bocawestcc.org/にリンクして表示させて頂いています。

(June 17, 2018)

パットでグリーン・フィーを稼ぎ出せ

 

'How to make more money putts'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' June 2008)

「パットはあなたの打数のほぼ半分に当たるものなのだから、ドライヴァーを打つより面白くないとしても、打ちっ放しよりも練習グリーンでもっと時間を費やすべきである。その動機付けとして、現金(げんなま)の味付けで練習するとよい。

先ず出発点として、四個のボールをカップから1.5メートルのところに置く。パットに成功したらあなたは5,000円の賞金を得る。リップアウト(入りかけて、くるっと廻って出て行ってしまうボール)には4,000円の賞金。カップを通り過ぎた場合、それがプロ・サイド(カップより高い方)へのミスなら2,000円の賞金、アマ・サイド(低い方)へのミスだったら何も無し。もしショートしたら、高めの方へのミスなら2,000円の罰金、低目の方へのミスなら4,000円の罰金を賞金獲得総額から差し引く。

四個のボールによって様々な距離(最長10メートル)からパットする。18ホールを終えて、グリーン・フィーに相当する賞金が得られなかったら、コースに出て行ってはならない。賞金額がグリーン・フィーに達するまで練習すべし」

(June 24, 2018)

クォリティ・ゴルフ

 

ちょっと抹香臭い喩(たと)えですが、「80を切る!」という決意は「神々しい仏像を作る」という感じと同じに思えます。関心は出来映えにある。最終の成果を考えているわけです。「結果を考えてプレイするな」というのは、よく云われることです。

出来映えではなく、ディテールに専念したらどうか?仏像であれば、指の一本一本、衣の襞(ひだ)の一筋一筋に心を篭める。ゴルフでは入魂の一打一打を積み重ねるということ。

徒(いたずら)にラウンドを重ねるのでなく、徒にホールからホールへと渡り歩くのでもなく、質の高いショットの連続を心掛ける。クォリティ・ショットに喜びを感じる。

仏像の場合、ディテールに凝ったからといって、人が手を合わせたくなるような素晴らしいものが出来上がるとは限りません。全体のバランスが悪かったり、座りが悪かったら台無しです。しかし、ゴルフの場合はそういう心配はありません。積み木やレゴ、あるいは何かの組み立てキットのように、部品を入念に組み立てて行けば一定レヴェルの完成度(成績)が期待出来ることになっています。功を焦らず、先を急がず、クォンティティ(量)のゴルフからクォリティ(質)のゴルフに移行すべきだと思われます。

以上は実は自戒の言葉なのです。私は、ややもすると先を急いだゴルフをしがち。それは私のせっかちな性分のせいかも知れないし、入門時に「下手っぴは走れ!」と教育された記憶のせいかも知れません。どっちにせよ、ラウンドを楽しむどころか、「ほい次、ほい次」と打ちまくって、やっと気分が落ち着くのはNo.6かNo.7辺り。もうアウトも終わりに近づいています。無我夢中でプレイしている間に、既にその日の出来映えは決してしまった感があります。

こういうラウンドは実利もなく、ラウンドを楽しむという精神面の愉悦もなく、単にホール数を踏破(走破?)するマラソン・ゴルフに近いものです。一生のうちでラウンド出来る数は(急ごうと急ぐまいと)限られているので、どうせなら楽しむべきです。食事と同じですね。一生に食事出来る数は限られているのですから、慌てて食べるのではなく、一食一食を味わって食べる。一打一打を大事に打つ。クォリティ・ゴルフが実現し、いい結果が自然について来る。こうありたいと思います。

 

(June 27, 2018)

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