Golf Tips Vol. 142

ボールの賞味期限

'Does a golf ball have a shelf life?'
by edited by Peter Farricker ('Golf Digest,' June 1998)

「長期間棚晒しになっていたボールは弾力が失われるだろうか?

ボールメーカーWilson(ウィルスン)の研究開発主任は云う、「2ピース・ボールに関しては、5〜7年経ったボールでも全く変化は見られない。3ピースの糸ゴム・タイプはちょっと異なる。なぜなら、巻かれた糸ゴムのテンションが緩むからだ。こういうボールは2〜3年経っても使えるだろうが、車のトランクなどに放置されて熱気に曝されていた場合は、コンプレッションがかなり変化するだろう』」

(June 10, 2012)


二階打席からの飛距離

 

この記事の筆者はGolf Digest Driving Range(米ゴルフダイジェスト練習場)の責任者です。

'Elevation: so what?'
by Josh Zander ('Golf Digest,' May 1998)

「練習の最も有益な側面は、クラブ毎の飛距離を測定することである。しかし、二階建ての練習場だとどうなるのか?理論的には、高い場所から打てば飛距離が増え、正味のヤーデージを知ることは難しくなる筈だ。

その通り。高いところからのショットは遠くに飛ぶ。だが、その差は驚くほど小さい。USGAの技術責任者によれば、一階打席からの235ヤードのドライヴァー・ショットは、二階打席からたった3.2ヤード増えるに過ぎない。私自身が7番アイアンでテストした結果も、その差はごく僅かなものであった。

二階打席から打たれたボールは、急角度で着地し、急停止する。一階打席から打たれたボールは、フラットに着地し、ランが多い。あなたのショットを評価する際、以上の要素を考慮すべきである」【←編註:当たり前のことですけどね:-)】

 

(June 13, 2012)


練習マットを使う留意点

'Going to the mats'
by Art Chou ('Golf Digest,' November 1998)

「練習場でマットから打つ場合、芝の上から打つこととの違いは二つある。ディヴォットを取れない、ダフってもそこそこのショットになる…の二つである。本誌がテストした結果、以下のようなことが判った。

2ピースのハイ・スピン型ボールを7番アイアンで打った場合、マットからだと芝の上からよりも高い発射角度で、少ないバックスピンになった。多くのゴルファーが、マットでは掃くようなスウィングをし、草の上では下降気味に打つ傾向があるせいだ。

ドライヴァーの場合、ショットの音と感触は異なるけれども、ゴムのティーと木のティーでの発射状況にさしたる違いはなかった。クラブヘッドがティーに接触する前に、ボールはクラブフェースをとっくに離れているからだ」

'Mats versus grass'
by Josh Zander ('Golf Digest,' November 1998)

「・マットの理想的部分を探せ。すり減った部分だとカート道路でボールを打つようなもので、腕と手首への衝撃がハードである。

・アイアンでも短めのゴムのティーから打つこと。これだと怪我をせずに長く練習出来る。深いディヴォットを取るゴルファーも、ティーからだとフラットなスウィング・プレーンを得ることが出来る。

・マットの端をアライメントのガイドとして利用せよ」

(June 13, 2012)


あなたは世界No. 1のゴルファー

'Golf Mind: Unlocking the real game'という、ビジネス界の名士たちを集めたあるセミナーで何人かの講師がメンタル面について語ったDVDに、女性インストラクターTina Mickelson(ティナ・ミケルスン)が登場し、次のような話をします。

「この場にゴルフに自信がある人がいるだろうか?多分いないだろう。

ある夫婦の話を紹介したい。妻の方が女友達に『離婚するつもりだ』と云った。『ただし、六ヶ月だけ、死ぬまでこの夫を愛し続けるという振りをし、その後別れる』と。六ヶ月経ち、友達が『やっぱり別れるの?』と聞くと、『いいえ。私、夫を愛し始めたの』と妻が答えた。表面だけの行動に、いつしか実質が伴ってしまったという例である。

あなたも『私は世界一のゴルファーだ』と思い込むこと。それが自信に繋がる。ダフってもトップしても構わない。ミスしたら『私らしくもない。どっからこんなショットが降って湧いたの?』と呟けばよい。

私の話のポイントは、あなたは自分が上達することを知っており、実際にもの凄く良くなる日がいつか訪れるということだ」

 

(June 13, 2012)


ギャップウェッジとロブウェッジがない人の苦難

インストラクターChuck Cook(チャック・クック)が説く、ウェッジ増強の勧め。

'Playing the gap and lob wedges'
by Chuck Cook with Ed Weathers ('Golf Digest,' December 1998)

[gap]

「以前のピッチングウェッジはロフトが52°だったが、最近は48°しかない。それなのに、サンドウェッジのロフトは昔のまま56°に留まっている。両者の間の飛距離はかなり隔たってしまったのだ。あなたがピッチングウェッジで115〜120ヤード打ち、サンドウェッジで85〜90ヤード打つとしたら、ピンまで100ヤードをどうするのか?そこが52°〜53°のギャップウェッジ登場の理由である。2番アイアンか3番ウェッジをバッグから外し、ギャップウェッジを入れるべきである(最近の4番アイアンは昔の3番アイアンと同じ距離を打てるのだから、同じことなのだ)。

今日のゴルファーは、障害物に近いピン配置、高速グリーン、深いバンカー、ぼさぼさのグリーンサイド・ラフなどに対処しなければならない。それが60°〜62°のロブウェッジが必要とされる理由である。ボールを高く上げ、すぐに停止させることが出来る。

・例1:周りにあまり余裕のないピン配置で、しかもこちらから向こうへ下っている状況

◎ ロブウェッジであれば、スタンスもスウィングもクラブフェースも、全てスクウェアにして、高くソフトなショットが打てる。どんなライからでもスクウェアなクラブフェースで、どちらかと云えばフル・スウィングでボールを宙に浮かべることが出来る。

△ ロブウェッジ無しで高くソフトなショットを打つとなると、サンドウェッジのクラブフェースを、ターゲットの遥か右を向くほどオープンにしなければならない。両足を結ぶ線はターゲットの遥か左を向くほどオープン。これは意図的なアウトサイド・インのスウィングの構えで、バックスピンは少ない。あなたがよほどの名人でもない限りこの技法は諦め、ロブウェッジを仕入れるべきである。

・例2:ピッチングウェッジとサンドウェッジの中間の距離にボールがある場合

◎ ギャップウェッジならスタンスもクラブフェースもスクウェアに構えて、普通に打てばよい。

○ ギャップウェッジがない場合、サンドウェッジのフェースをかぶせ気味にして距離を稼ぐ必要がある。となると、クローズ・スタンスでクラブフェースをシャットにして打つことになり、ソフトに着地させることはかなり難しくなる。ギャップウェッジの方がずっと簡単だ。

【編註】《1インチ(2.5センチ)短く持つと1クラブ短いものに相当する》という公式があります。ピッチングウェッジで120ヤード打つ人の場合、2.5センチ短く持って打てば110ヤード、5センチ短く持てば100ヤードということになります。ただし、ロフトは増えませんので、着地後はギャップウェッジよりランが長くなります。

適切な飛距離が得られるロフトを持つウェッジの利点は、小手先で調節することなく、ターゲットにスクウェアにスウィングすればよいということだ。そして、ボールを地面に押し付けるようにヒットダウンする(ボールの向こうでディヴォットを取るように)。心配せずとも、ボールは高く上がる。スクウェアなクラブフェースと、ボールを抑えつけるようなスウィングが、ソリッドなコンタクトと切れ味のいいバックスピンをもたらしてくれる」

【おことわり】画像はhttp://acushnet.scene7.comにリンクして表示させて頂いています。

(July 01, 2012)


紙コップ利用のスウィング自己診断

日本贔屓のインストラクターDean Reinmuth(ディーン・ラインマス)による単純明快、安上がりな診断法。

'Swing sequence'
by Dean Reinmuth ('Golf Digest,' August 2000)

「ドライヴァーのヘッドより小さめの紙コップを用意し、底の方にクラブシャフトが楽に通るほどの穴を開ける。カップの口が当たる方を下にしてドライヴァーのシャフトに差し込む。

バックスウィングのトップで一時停止し、紙コップをグリップまで滑り落とす。この“トップの間”は、単に肩の捻転を助けるだけではなく、エラーの源である乱暴な切り返しの動きも防止してくれる。

・正しいダウンスウィングをすれば、紙コップは滑り落ちてインパクトを過ぎた時点でクラブヘッドにコツンと当たる筈だ。この場合、あなたは最大のスピードとパワーを生み出していることになる。

・もしあなたがクラブをフルにリリースしていないと、インパクトを過ぎた時点でも紙コップはシャフトのどこかを滑っている最中だろう。

・あまりにも早期に両手をリリースしてしまったら、クラブヘッドがボールと接触する以前に紙コップは下り切っている筈だ。この場合、あなたはパワーを浪費しているだけでなく、手打ちのプルかスライス以外の何ものも生み出さないだろう」

(July 01, 2012)


休憩が練習の鍵

昨年六月、「最新科学研究成果応用の練習法」という記事を紹介しました。「体で覚えるなら休憩が大事…脳の仕組みを解明」という理化学研究所の発見でした。

2012年7月1日の読売新聞に、「無駄のない動き、『忘却』で促進…東大チーム」(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120701-OYT1T00172.htm)という見出しのニュースがありました。

「スポーツや楽器の演奏などの体の動きは、休息を入れ、動きのごく一部を忘れながら身につけるのが効率的」…という内容です。

期せずして、どちらの研究も「続けざまに練習するのではなく、適度に休みを入れながらの方が、筋肉を動かすトレーニングとしてベストである」という結論です。これはゴルフの上達へのヒントになることでしょう。

【参考】
・「最新科学研究成果応用の練習法」(tips_132.html)
・「生体力学的鍛錬ヴィデオ」(tips_50.html)
・「練習に熱中せずに休憩せよ」(04/01, 2015)

(July 01, 2012、増補April 19, 2015)


手袋なんか必要ない

Fred Couples(フレッド・カプルズ)による手袋不要論。

'Golf 101: Inside stuff for an outside job'
by Fred Couples with Guy Yocom ('Golf Digest,' November 2000)

「若い頃は私も手袋をしていた。しかし、シアトル【Washington州、彼の出身地】の雨で手袋は痛みやすかったし、しょっちゅう取り替えるほどのお金はなかった。

たまたま、私は実際には手袋など要らないことに気づいた。グリップが基本的に正しければクラブを軽く握れるし、折りにふれグリップを交換することによってフレッシュでしっとりした感触が得られ、手が滑ることもない。さらに、全てのショットで良いタッチを得ることが出来る。手袋はインパクトで手から得られるシャフトの振動を鈍らせてしまう。私はそれを好まない。左手を剥き出しにすることによって、クラブヘッドがボールと接触する瞬間に起ることを、ちゃんと感じ取りたい。

私のグリップ圧はとても軽いので、時折インパクトの後、クラブを離してしまうほどだ。タッチとフィーリングが凄く重要な短いショットでは、私は意識的にそれをやる。フル・スウィングではもっとしっかり握るが、きついというほどでは全くない。掌にも指にもタコが出来ることはほとんどない」

 

次のは、インストラクターJeff Jones(ジェフ・ジョーンズ)の意見。

'Breking 100 90 80'
by Jeff Jones with Ron Kaspriske ('Golf Digest,' December 2002)

「暑く汗ばむ日には、手が滑ることを防ぐために手袋が役立つだろう。しかし、私は普段は手袋をつけない。両手の感覚が鈍くなるからだ。手袋着用は強制されているものでないことを忘れないように」

私【編者】も一言。私も二年前から手袋をしていません。無印良品のような通販で二枚で$12.00(+送料)という廉価版も買えるのですが、それでも私には贅沢だという暮し向きになったため、手袋着用は諦めたのです。暑い季節(私の住む地域は、冬の数ヶ月を除いてほぼ年中暑い)に汗で手が滑らないか?という心配がありましたが、それは全く杞憂でした。滑ったことなど一度もありません。手袋をする習慣は、ほとんどメーカーの宣伝に乗せられているだけのような気がしています。

(July 29, 2012)


グリーンにショートしない工夫

'How to stop coming up short'
by editors of 'Golf Magazine’('Golf Magazine,' May 2008)

「なぜ、あなたのGIR(パーオン率)が伸びないのか?グリーンが小さいから?いや、あなたがちゃんとグリーンへ届く距離に打っていないからだ。ハイ・ハンデのゴルファーが3番アイアンや3/4スウィングでウェッジを打つ時の最も一般的なミスは、グリーンに届かせられないことである。これはクラブ選択のミスが病根であり、あなたが考えるよりずっと治療が難しい病いだ。あるグリーンにショートすると、あなたは次のグリーンではもっとハードに打とうとして筋肉を緊張させ、その結果、前よりも更にショートする。これは頭のゲームである。あなたに必要なのは通常のスウィングをすることだ。鍵は、グリーンに届かせられる正しいクラブを選ぶことにある。

必要十分なクラブを選択するには、メンタルにピンを移動させることだ。グリーン中央を狙うのでなく、どのグリーンでもカップはグリーンの最奥に切られていると想像する。あなたの目的はその仮想の位置のピンハイにつけることである。長めに想定することによって、短いクラブ選択をするミスの繰り返しから解放される。普通より長いクラブを選ぶと、イーズィにスウィング出来る。ボールとのいいコンタクトにより、簡単にグリーンに到達出来ることに驚くことだろう。ラウンドが進むにつれ、リラックスしたスウィングと自信とを獲得出来る筈だ。それは上達のために欠かせないものである」

(August 01, 2012)


ピンを持つ作法

Greg Norman(グレッグ・ノーマン)やAdam Scot(アダム・スコット)のキャディを勤めたTony Navarro(トニィ・ナヴァロ)による、PGAツァー流ピンの持ち方。

'How to help when you tend the flagstick'
by Tony Navarro ('Golf Digest,' March 1997)

「以下は、PGAツァー・キャディの多くが、ロング・パットの際に自分のプロ(雇い主)が集中出来るように務める作法である。

1) ラインに自分の影を落とさないか、やむを得ない場合でもカップから遠い方に影を落とすように配慮する。ピンを持っていない方の手を背中に廻し、両脚を近づけて立つ。風がある時は旗がバタバタしないよう、竿に絡げて持つ。

2) ブレイクがある場合は、カップの高い方に立つ。もし、低い方に立つと、カップをオーヴァーしたボールは、あなたの踵が踏んでいた場所で停まることになる。【編註:踏み跡は微(かす)かでも凸凹になり、パットに影響を与える】

3) カップから少しピンを抜いて持つ。ピンを穴に突っ込んだままだと、たまに抜けなくなることがあり、ボールをピンに当てたゴルファーは2ストローク・ペナルティを払わなければならなくなる。

4) プレイヤーがパットしたら即刻ピンを抜くこと。ずっと抜かないままのキャディは、【入るか入らないか】自分の勘を見せびらかしているのだ。

5) ピンを地面に置いたり、ライン上で引き摺ってはならない。そのどちらもグリーンを痛める。あなたの組のどのプレイヤーの邪魔にもならない場所に置くべきである。

6) カップの縁を壊さないように、充分注意してピンをカップに戻すこと」

以下はゴルフ・ライターによるもの。上と重複するものは省きました。

 

'Attending the flagstick'
by David Owen ('Golf Digest,' September 1997)

「・パットするプレイヤーから頼まれるまで、ピンに付き添ってはいけない。多くのプレイヤーがピンを立てた状態でパットしたがるからだ。もちろん、ボールをピンに当てたら2ストローク・ペナルティであるが。

・ピンを持つ時は、他のプレイヤーのラインの延長線上を踏まないように注意。【編註:返しのパットに影響を与えるから】

・パットされるまで静止し、パットされたらカップの縁を傷つけないよう、ピンを垂直に持ち上げること」

(August 01, 2012)


Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)のラウンド直前のパット練習

'Butch's basics'
by Butch Harmon ('Golf Digest,' April 2004)

「多くのゴルファーは、ラウンド前のウォームアップの時間を充分取らない。その影響はパッティングに現れる。大方は2メートルぐらいの距離で六個ぐらいのボールを転がし(その大半はミス)、そそくさとNo.1のティーに向かって駆け出す。

時間がないなら2メートルのパットなどせず、数個のボールをエッジに落とし、グリーンの反対の端にパットする方がよい。どれだけエッジに近く寄せられるかを見る。リズムとソリッドなコンタクトに集中する。これは強さの感覚と、タッチを獲得する練習である。強さがラインと同じように重要なのは御承知の通りだ。

フル・スウィングやチッピングの練習なしにラウンドを開始すれば、10メートルを越えるようなパットに直面することは目に見えている。短いパットよりもラグ・パット(寄せるパット)をしておくのが賢明なのだ。

六回も上の練習をすれば充分だろう。グリーンを去る前に、1メートルのパットを数回試し、ボールがカップインするのを見る。これで、何とか準備OKだ。完全なウォームアップとは云えないが、スタートから3パットの連続でずっこける危険は減らせる筈だ」

(August 04, 2012)


Geoff Ogilby(ジェフ・オグルビィ)のラウンド直前のパット練習

上記Butch Harmonのtipを、U.S. Open 2006の優勝者Geoff Ogilby(ジェフ・オグルビィ、豪)が実証して見せます。

'The best way to practice putting'
by Geoff Ogilby ('Golf Digest,' August 2012)

「ラウンド前のウォーミングアップや週の初めの練習では、私はたった二つの距離のパット練習しかしない。それは絶対にミス出来ない距離と、結構長いパットの二つだ。

先ず、私は短い距離のパットを沢山練習する。多分、PGAツァーの誰よりも多く。私のパット練習時間の95%を2.5メートル以内のパットに費やす。ブレイクのあるラインで、異なる方法によって打つ。いくつかはしっかりと打ってカップの向こう側の壁に当て、残りをソフトに打って、カップの横から転げ込んで息絶えるようにする。しばらくすると、私はどちらの方法がその日のグリーンに有効かが感じ取れるようになる。それによって、いくつかのリップアウトを防ぐことが出来る。

可能であれば、私は最も勾配のきつい場所にあるカップを探して、その周りで練習する。カップへのブレイクを見定める感覚を研ぎすませ、毎回ボールがカップインする音で自信を構築出来る。もし私が中距離のパットの練習に精出していたら、こういう効果は得られない。だから、私は中距離は練習しない。

長い距離では、私はラグ・パットのスピードを落とすことが出来る。だから、距離のコントロールがその日の距離感として植え付けられるまで練習する」

 

(August 04, 2012)


David Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)のラウンド直前の超特急パット練習

David Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)による、なるほど納得のパット練習方針。

'10 Rules'
by David Leadbetter ('Golf Digest,' December 2010)

「練習時間があまりない場合、No.1ティーに向かう前になすべき三つのパット練習がある。

1) 自信をつけるために2〜3フィート(約60センチ〜1メートル)のパットを練習する。

2) その後、少なくとも15フィート(約4.5メートル)に距離を伸ばす。

6〜14フィート(約1.8〜4メートル)の距離は、どうせ失敗するに決まっているから練習しても意味がない。だから15フィートか20フィート(約6メートル)にすべきなのだ。この距離だとあなたの成功への期待度も低く、あなたはストロークの強さに集中出来る。

3) 最後に、何回か50フィート(約15メートル)のパットをする」

(August 04, 2012)


ゴルフ金言集 Part 19

以下の金言集は当サイトが独自に収集・翻訳したものです。無断転載・引用を禁じます。

「考えることが少なければ少ないほどベストのスウィングが出来る」
Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)

「充分練習せよ、考えながら打つ必要がなくなるまで」
Calvin Peete(カルヴァン・ピート、Tigaer Woods以前に成功を収めた黒人プロ・ゴルファー)

「ゴルフに上達しないということはあり得ない。練習すれば…だが」
Patty Berg(パティ・バーグ、LPGAツァー創始者の一人)

「18バーディでプレイ出来ない理由は見当たらない。誰もやったことがないからと云って、それが不可能というわけではない」
Ben Hogan(ベン・ホーガン)

「人は『ゴルフは人生のようなものだ』というが、それを信じてはいない。ゴルフは人生よりもっと複雑なものだ」
Gardner Dickinson(ガードナー・ディッキンスン、ツァー・プロ、インストラクター)

「野性的(=洗練されていない)ゴルファーはひどいゴルファーであるが、野性的なゴルファーはパットが上手い」
(Percy Boomer、パースィ・ブーマー、英国の高名なインストラクター)

[Aoki]

「お粗末なパットは、"where"(どこへ)でなく"how"(どのように)と考えることに由来する」
Jackie Burke Jr.(ジャッキィ・バーク二世、The MastersとPGA選手権優勝者)

「カップを頭から追い出せ。ストロークすることに集中し、ボールをラインに沿って転がすことだけ考えよ」
Jackie Burke, Jr.(ジャッキー・バーク二世、同上)

「投手がカーヴさせて来るボールを打てるのに、何故じっといているボールを打てないのか?」
Larry Nelson(ラリィ・ネルスン、プロ野球選手)

「優勝を確信していたので、土曜日の夜にスピーチの内容を作ってしまった」
青木 功(右図、1989年のCoca-Cola Golf Classicの優勝カップ授与式での発言)

「パットを成功させることにこだわらない場合にベストのパッティングが出来る」
Brad Faxon(ブラッド・ファクソン、PGAツァーのパットの名手)

「ボールを遠くに飛ばしたいなら、ハードに打つのではなく、(スウィート・スポットで)正確に打て」
George Bayer(ジョージ・ベイヤー、バラタ・ボールとパーシモンの時代に300ヤードを放っていたプロ)

(August 25, 2012)


マッチ・プレイの戦術

アメリカでは個人でも団体競技でもマッチ・プレイが盛んです。USGAが主催するアマチュア・トーナメント(男女それぞれの全米、大学、ジュニア、中年、シニア)もマッチ・プレイ方式ですし、Ryder Cupや、President's Cup、Solheim Cup、Curtis Cupなど各国対抗の競技もマッチ・プレイです。そのせいか、下記の本でもマッチ・プレイについて9ページも割いています。ストローク・プレイを"Old Man Par"(パーおじさん)とのマッチ・プレイと考えれば、ここに述べられているメンタルtipsは普通のラウンドにも役立つ内容です。

'Match-Play Strategy'
from 'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
by George Peper et al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997, $45.00)

「1. 対戦相手とではなく、コースとプレイせよ
  Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)は『バーディを出せない“オールドマン・パー”相手にプレイする』という作戦で見事に数々の優勝を飾った。

2. 自分のゲームを知り、それでプレイせよ
  コース戦略を練り上げたら、それに執着すること。相手のクラブ選択などに影響されないように。また、いつものラウンドの速度を維持し、相手の速度によって自分のリズムを失わないように。

3. ポーカー・フェースを保て
  ゲーム内容によって一喜一憂しないこと。自信はゴルフを助けてくれるが、自信過剰は大惨事に繋がる。自信過剰と不注意はペアであると知れ。ベストの競技者は何も信ぜず,弱気で、常に何か災難が待っていると考える。こういうペシミスティック(悲観主義的)な人間は何ものも認めず、数ホールの成功によって自己満足に陥ったりしない。

4. スタートからダッシュせよ
  ある種のゴルファーは、ホールNo. 1の勝ちは凶兆であると思い込んでいる。しかし、最初のホールは最後のホール同様に重要である。早いスタートは相手に即座のプレッシャーを与えられる。

5. ダウンしても諦めるな
  多くの一対一のマッチ・プレイはボギーによって勝つことが多い。

6. 奢る平家は久しからず
  早期に相手の死亡宣告をしてはならない。いつ生き返るか分らないからだ。Bobby Locke(ボビィ・ロック、南ア)は『私は対戦相手の頭をどつきまくり、頭蓋骨が割れるまでぶちのめす』と云った。

 

7. コースを観察せよ
  途中で他のホールのピンの位置を覚えておいたり、相手のボールが着地してどう転がるかなど、注意深く観察する。

8. 相手を観察せよ
  相手がプレッシャーを感じているかどうかは、彼のルーティーンを見ていれば判断出来る。いつもの二回の素振りを三回にしたり、クラブ選択に迷ったり、続けざまに煙草を吸ったりすれば、プレッシャーを感じている証拠である。それが見て取れたら、あなたの使命はもっと相手にプレッシャーを与えることである。

9. 寄り道するな
  マッチ・プレイにおいては距離よりも正確さがものを云う。"Drive for show"(ドライヴは見せ物)は正確さが伴わない限り意味が無い。

10. 災難にあったら耐え忍べ
  ボールがラフや林に入った時、どんなゴルファーも素晴らしいリカヴァリー・ショットを打ちたい衝動に駆られる。しかし、結果的にチョロになったりして、そのホールの負けに繋がることが多い。賢い決断は、ボールをフェアウェイに戻して次の攻撃に備えることだ。ティー・ショットをOBした後、すぐ次のボールをせかせかとティー・アップする人がいるが、正しくは相手が打ってから自分が打つのが順序。待っている間に逆上した頭を冷やすべきである。ゴルフ・コースにおける闘いの多くは、勝者の卓越した技量によってではなく、敗者の失敗によって勝敗が決している」

(August 25, 2012)


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