Annika Sorenstam(アニカ・ソレンスタム)が、三角形のパット練習道具を使っていることは知っていました。やっとその正体が分りました。Dave Pelz(デイヴ・ペルツ)の会社Pelz Golf(http://www.pelzgolf.com/)が販売している製品'Putting Tutor'(右図)で、お値段は$49.95。
これの特長は:
・ラインの正しい読み方が訓練出来る。
・ターゲットにスクウェアにパターヘッドを出す練習が出来る。
・下部の凸起によって芝の上に固定出来る【伝聞】(室内では使えないことを意味する?)。
・三種類のゲート(門)の間隔により難易度を変更出来る【伝聞】。
想像ですが、同じラインでいくつもボールを打てば成功するのは当然で、それを繰り返して意味があるのだろうか?という疑問があります。そんなものに送料込みで$60.00出すのは勿体ないので、例によって模造品を作ろうかと思いましたが、いいアイデアが浮かびませんでした。そこへ、Annika Sorenstamが上の道具無しで同じ練習を可能にする方法を教えてくれました。
'How I improved my putting'
by Annika Sorenstam ('Golf Magazine,' August 2005)
「二つのティー・ペグを用いて'Putting Tutor'を模倣することが出来る。先ず、ボールがブレイクする最も高い地点を見極め、そこを通過するライン上のどこか45〜60cmの辺りに中間目標(黒っぽい草、砂など)を見つける。その中間目標へ向かうボールから30cmのところに二つのティー・ペグでゲート(門)を作る。二つの間隔はボールより若干広めにすること。
パター・フェースをラインと直角にし、ストロークしてボールにゲートを通過させる。要するに(ブレイクがあるとしても)45cm(60cm)のストレートなパットを練習していることになる。正しいスピード(強さ)でストロークすれば、ボールはターゲットに向かう」
【おことわり】'Putting Tutor'の写真はwww.pelzgolf.comにリンクして表示させて頂いています。
(July 06, 2006、改訂June 02, 2015)
'The Golfer's Mind'
by Dr. Bob Rotella with Bob Cullen (Free Press, 2004, $23,00)
Dr. Bob Rotella(ボブ・ロテラ博士)が、ある会合で同席したSam Snead(サム・スニード)から聞いた話。
「私(Sam Snead)はコースに着くと、いつも9番アイアンとピッチング・ウェッジの練習をした。これらはいいリズムを与えてくれ、その日私がいいリズムを持っているかどうか分らせてくれた。最後にドライヴァーで何個かのボールを打つこともあったし、チッピングやパッティングをすることもあったが、メインは9番アイアンとピッチング・ウェッジだった」
(July 16, 2006)
'Five Strategies for Lower Scores'
by Lana Ortega ('Golf Tips,' May 2005)
「ピンがグリーンのどこに位置しているのかも考慮せず、単純にピンめがけて打つゴルファーが多過ぎる。エッジ近くにカップが切られているような場合、上級者は自分の力量にふさわしくプレイする重要性を知っているので、ピンを狙うかどうか、十分に考えて決断をする。
決断の材料として、クラブを以下のようなカテゴリに分類するとよい。
1) 安全にプレイせよ。
2) 注意して進め。
3) 突撃せよ。
《安全にプレイせよ》のクラブにはフェアウェイ・ウッドとロング・アイアンが含まれる。これらは多くのゴルファーが常に正確な方向と距離を得るのに、ちと問題があるクラブだ。だから、もしこれらのクラブを打たねばならない状況であったら、《安全にプレイ、すなわちグリーン中央を狙う》べきだ。
《注意して進め》の範疇は5番〜8番アイアンである。これらを打つ距離が残った場合、あなたの当日のスウィングがどうであるかによって判断が異なる。上手く打てていて、自信が持てるようであればピンにアタックしてもいいだろう。もし、それらのアイアンがまあまあの出来でしかないのなら、控えめにグリーン中央を狙うべきである。
大抵のゴルファーはショート・アイアンならかなり正確に打てるものだ。このクラブの距離が残っているなら、《突撃あるのみ》。もしウェッジなら何も恐れず果敢にターゲットを攻撃すべきである」
(July 20, 2006)
Stan Utley(スタン・アトリィ)はPGAツァー・プロ兼コーチ。Jay Haas(ジェイ・ハース)、Peter Jacobsen(ピーター・ジェイコブセン)、Craig Stadler(クレイグ・スタッドラー)など、彼の教えを受けた多数のプロがツァ−優勝を重ねています。
'The Art of Putting'
by Stan Utley with Matthew Rudy (Gotham Books, 2006, $25.00)
「パット名人Brad Faxon(ブラッド・ファクソン)のパット練習を見てほしい。彼はカップどころかどんなターゲットも設定しない。彼はパットを成功させようなどと思っていなくて、何も無いところへ打つだけ。彼は只ソリッドに打っているかどうか確認しているのである。ソリッドに打てれば、全部カップに入ることを知っているのだ。
私が練習グリーンで先ずやることも、ターゲット無しに12回ほどグリーンの端から端にパットすることである。いいリズムとボールとのソリッドなコンタクトが目標。
私はラウンド前のウォーミングアップで、同じターゲットに8〜10回以上パットしたりしない。同じカップを狙うにしても、ブレイクが変わるように別の地点からパットする。
トーナメント開始の5〜10分前になったら、6 m、9 m、12 mなどの距離をターゲット無しでパットする。グリーンの早さとパターヘッドの重さを感じ取るためだ。これはリズムと感覚を得る助けをしてくれる。
最後に30 cm〜1 mの短い距離のカップの周りからパットし、三度続けて成功させてから、自信を持ってNo.1ティーに向かう」
(July 23, 2006)
Stan Utley(スタン・アトリィ)はPGAツァー・プロ兼コーチ。Jay Haas(ジェイ・ハース)、Peter Jacobsen(ピーター・ジェイコブセン)、Craig Stadler(クレイグ・スタッドラー)など、彼の教えを受けた多数のプロがツァ−優勝を重ねています。
'The Art of Putting'
by Stan Utley with Matthew Rudy (Gotham Books, 2006, $25.00)
「・ゴルフ・ショップに並んでいるパターは32"が普通であるがこれは短過ぎる。【註:これはアメリカ人向けの本です】
・同様に、ライ角は71°が普通でこれはあまりにもアップライトである。
・ロフトも少なくて多いのは3°。
・私が調整を頼まれたら、35"の長さで、68°のライ角、5°のロフトのパターにすることが多い。私自身のパターのロフトは5°を少し越えている。
・グリップは細い方が感覚を増幅してくれる。
・重いパターは長くゆっくりしたストロークに向いており、軽いパターは早く攻撃的なストロークに向いている。
・最も重要な外見的要素は、スクウェアなアライメントに役立つ飾り(線など)である。
・ボールを打った時のパターの音は大事なフィードバックである。私はScotty Cameronのパターに長いスリット(隙間、空間)を作り、わざわざ音が出るようにしている。フェース・インサートなどで音を和らげるパターは使わない」
(July 27, 2006)
'Pressure Golf'
by Michael Clarkson (Raincoast Books, 2003, $16.95)
「ゴルフではNo.1ティーでの恐怖を初めとする様々な恐怖がわれわれをビビらせる。クラブを振ること自体が恐くなったりする。
しかしだ。自転車に乗る時、あの細いゴムの輪っかに自分の身の安全を委ねて通りを走るわけだが、誰も何も心配しない。1トンもある自動車を運転して時速100kmで突っ走る時、自動車の構造やペダルの踏み方について誰も何も考えない。だとしたら、ボールに向かって立つ時も、自分のスウィングを分析したり自意識過剰にならず、素直にクラブを振ればいいではないか?
ゴルファーが自分のスウィングを信頼しない時、多くの人々はショットを過度にコントロールしようとする。スポーツ心理学者のPatrick Cohn(パトリック・コーン)は『あなたが自分のスウィングを信じない場合典型的に起る症状は、固いグリップのままでクラブをリリースしない(=手首が返らない)というミスだ。もしくは、体重を移動せず、後方の脚に寄りかかったままとなったりするミスである』
PGAツァー・プロRichard Zokol(リチャード・ゾコル)が目の前の一打に集中するテクニックは、あなたの恐怖を取り除く助けとなるかも知れない。彼は一打一打を『不満』とか『最高』とか数段階で評価する。一打の評価が終わればそのショットは忘れ、次の一打に専念する。重要なのは2mのパットがバーディ・チャンスであれパー・チャンスであれ、評価の対象としては同等であるということだ。言葉を換えれば、彼はそれがバーディであれパーであれ同じ態度で臨むので、テンションの度合いが変わったりしないわけである」
私の経験でも、クラブ選択や攻め方に迷いがあったり、不測の事態を恐れたりする場合、先ず肩が廻らなくなります。「Ernie Elsのショルダー・ターン」が理想なのに、肩が顎の下まで届かないトップになります。そして、スウィングが速くなる。手打ちになる。あらゆるまずいことが連鎖反応的に起ります。自分の決断に自信を持ち、何が起ってもいいという心理状態にならないといけないようです。
(July 30, 2006)
'I call the shots'
by Johnny Miller with Guy Yocom (Gotham Books, 2004, $15.00)
PGAツァーで25勝し、全英・全米オープンに一度ずつ優勝、現在NBC-TVゴルフ中継の解説者として17年目になるJohnny Miller(ジョニィ・ミラー)が書き下ろした本。当然、TV中継の裏話や解説者べからず集も出て来るのですが、老若のトップ・プロの分析・評価やPGAツァーの内幕、ルール改訂の示唆なども面白い。
ある章で、彼は一段の飛躍を望むプロやアマチュアがスウィング改造に乗り出す危険について述べています。数々のプロがトップ・クラスにのし上がった後、さらにその頂点に立とうとしてスウィング改造を決意し努力した結果、がたがたに崩れて消え去って行くことを指摘します。その原因の一つはインストラクターの多くが生徒の現在の長所を活かそうとしないで、一般的モデルの鋳型に嵌めようとすること。David Leadbetter(デイヴィッド・レッドベター)がNick Faldo(ニック・ファルド)を復活させ、Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)がGreg Norman(グレッグ・ノーマン)とTiger Woods(タイガー・ウッズ)を成功に導いたのは、彼らが基礎からの大改修を行なうのでなく、プレイヤーの長所を活かしたまま細部の変更だけ行なったからだそうです(皮肉にも三人ともそのコーチから去って行ってしまいましたが)。
往々にしてインストラクターたちは生徒の個人的特性を無視しがちであるとして、次のような例が挙げられています。
「ゴルフにおいても人体の例外的要素というものが考慮されるべきである。例えば、インストラクターが生徒のスウィングをチェックした際、生徒の身体がアドレス時に若干左に傾いでいることに気づいたとする。そのインストラクターは、生徒がバックスウィングで充分に体重を右に移していないことも見て取る。そこで彼は生徒のアドレスを修正し、体重移動を改善しようと努力する。驚くにはあたらないのだが、生徒は悪戦苦闘する。インストラクターが知らなかった事実は、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)がそうだったように生徒の左脚が右脚より1.3 cm短かいということだった。生徒は本能的にその差を補うべくアドレスからフィニッシュまで左サイドに寄りかかっていたのである。それが、唯一彼にまともなプレイを許す方法だったのだ」
驚きました。脚の長さの不均衡がスウィングに影響するとは!Jack Nicklausの脚も左右同じ長さで無かったとは!
実は私の左脚も1.5 cmほど短いのです。ズボンを買う時、店員は往々にして左右どちらか一方の脚の長さだけ計って済まそうとするのですが、私の場合は両方計って貰わねばなりません。私が奇形なのかと思って、このことはあまり口外していなかったのですが、当市のクリーニング屋で寸法合わせの縫い物をしている日本婦人に尋ねたところ、両脚の長さが違う人間は全然珍しくないということでした。
そう云えば、スキーをしていた時、私は左へのターンは上手く出来るのに、右へのターンがへたくそでした。筋力の問題かと思っていましたが、あれは脚の長さが原因だったみたいです。ゴルフで重要なのは右足によって地面を蹴る動きですから、右脚が長くて良かった。
私はこれまで、上の例のように左に傾いだアドレスなんてしていませんでした。もし、本当に脚の長短が障害になるなら、私だったら短い方の脚の靴に厚い敷き皮(インナーソウル)を入れますね。それで一挙解決です。
調べてみますと、Jack Nicklausの短かい方の脚は左ではなく右で、それは右腰にプレッシャーを与えたそうです。1963年にMastersに参加した際、彼は右腰の痛みのため、持ち球のフェードが打てなかったのですが、Mastersのティー・ショットのほとんどが右から左へのショットを要求していることに気づき、ウッドによるショットはドローで攻め、一打差で優勝しました。Jack NicklausのMasters初優勝だったそうです。
つまり、右脚が短いだけでボールが左に向かうわけではなく、短い脚の方の腰の痛みが引き金となるようです。私は左脚が短いのですが、別に左腰に痛みは感じていませんので、ボールが右に向かい易いということはありません。しかし、左足下がりや左足上がりの斜面のどちらかでミスが多いということは云えるかも知れません。今後、気をつけてチェックしてみようと思っています。
【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。
(August 01, 2006)
「体型別スウィング」(tips_54.html)に次のような記述があります。
「テコ型プレイヤーで右脚が左脚より長い人は、腰の高さの分だけスタンスをクローズにすべきである。【編者註:驚きました。私が実はこれなのです。ズボンを買う時は常に右脚の裾を1cmほど長く縫って貰っていました】」
これは五年前の記事なので、すっかり忘れていました。もちろん、スタンスをクローズにもしていませんでした。
やはり、不揃いの脚は悪影響があるようですね。
(August 03, 2006)
'I call the shots'
by Johnny Miller with Guy Yocom (Gotham Books, 2004, $15.00)
Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)は現在流行のウェイト・トレーニングはゴルフの敵であると指摘します。彼に云わせると、Tiger Woods(タイガー・ウッズ)もDavid Duval(デイヴィッド・デュヴァル)も、ウェイト・トレーニングで腰を痛めているし、フィットネス・ジムで身体を痛めたプロの数は「PGAツァーの嘆かわしい秘密」だそうです。
Johnny Millerが連戦連勝していた1975年頃、彼はカリフォーニアに牧場用地を購入しました。自分で木を切り、整地し、柵を立てたそうです。彼の77 kgだった体重は仕舞いには86 kgになっていました。増えたのは全て上半身の筋肉でした。ゴルフ・クラブは羽のように軽く感じ、胸が厚くなったことによって身体の柔軟性を失っただけでなく、(胸の厚みが邪魔で)以前のスウィング・プレーンでスウィング出来なくなってしまいました。この結果、ドライヴァーは右に左にバラけ出し、それをカヴァーするため他のショットにもプレッシャーを与えるようになりました。1977〜1979年は全く優勝出来ず、賞金獲得額リストで下降の一途を辿ったそうです。
ということで、Johnny Millerは「ウェイト・トレーニングは最悪のものだ」と断言します。全身をバランスよく鍛えるバスケットボールやラケット・ボールならいいそうです。
(August 08, 2006)
「敵に塩を送る」は美談であっても、ゴルフで敵にエネルギーを上げては勝てないというお話。
'I call the shots'
by Johnny Miller with Guy Yocom (Gotham Books, 2004, $15.00)
Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)が現役で絶好調だった頃の1982年、南アフリカで行なわれた'Million Dollar Challenge'に参加し、やはり最盛期のSeve Ballesteros(セヴェ・バレステロス)とのプレイオフに直面しました。賞金は50万ドルでしたが、当時としてはそれは巨額だったそうです。
「その週の初め、私(Johnny Miller)はスポーツ心理学者の先駆けとも云える女性Rune Kurinskyと話していた。彼女は『精神力はとてもパワフルでエネルギーに満ちています。そのエネルギーは一人の人からもう一人へと移り得ます。ですから、ポジティヴであれネガティヴであれ、競争相手に想念を照射してはいけません。それは潜在意識下で相手のエネルギー源として利用されてしまうからです』と云っていた。
Seve Ballesterosのような手強い相手の場合、内心で『ミスしろ!』と念じたくなるのは人情だ。しかし、Rune Kurinskyの言葉を思い出し、私は心を無にすることにした。彼のパットの成功、不成功を考えなかった。彼はパットをミスし続け、プレイオフの9ホール目で私が勝った」
(August 13, 2006)
【編者註】私が保証するんではありません。記事の扉にそう書いてあるのです。20ヤード増えなくても私に文句は云わないで下さい:-)。
'3 simple adjustments: Grip, coil, impact'
by Brat Smith ('Golf Illustrated,' May/ June 2006)
「私の友人でYonexロング・ドライヴ・チームのメンバーだった男は、ドライヴァーを平均300ヤード以上飛ばしていた。彼は『鍵は"centeredness of hit"(クラブの中心でヒットすること)だ』と云っていた。彼が見せてくれたのは“(両肩と両腕で作られる)三角形を締める”というもので、クラブを短く持ち、上腕を胸にくっつけるのである。クラブを短く持つというのは、グリップの最下端(ヘッド側)を持つという意味。
以上を実行すると三つの鍵となる事柄が生じる。
1) 両腕を上半身に密着させると、手の自由が利かなくなる。
2) 高い姿勢で、身体が一体となり、安定したセットアップとなる。
3) 簡単にスクウェアなインパクトが得られる。
グリップエンドが終始ベルト・バックルを向いているので、"centeredness of hit"が保証される。通常のグリップをした時も、グリップエンドがベルト・バックルを向いているようにすべきである。
スウィング開始時には、両手が右膝を越えるまでクラブを低くゆっくり後退させ、持ち上げてはいけない。コックを遅らせ、広いスウィング弧を作る。その後になって、やっと捻転を始める。
スウィングのトップというものは個人個人の身体の柔軟性によって異なるものである。ある人のトップの両手は文字盤の12時かも知れないが、ある人にとっては10時である。欲張って大きなトップを作ることは、不必要なクラブの角度を作ったりタイミングを狂わせたりする因となる。
【ドリル】
・先ず、ボール無しで上のスウィングを練習する。ボールを使うようになっても、50%のスウィング・スピードで始める。
・もし、上のドリルでスピードを遅らせられない場合は、両足をくっつけてゆっくりスウィングする。練習が進めば、この体勢でも日頃の飛距離の80%には届くようになる。
・バックスウィングで右足の内側に体重を移しながら、ターゲットに背中を向ける。ダウンスウィングでは左足の内側に体重を移しながら地面の草を薙ぐ。どちらの動作も一挙動で実行出来るようにする。
・ドライヴァーを数インチ(約5〜8 cm)短く持ち、身体をフルに捻転させる。トップからダウンの半ばまでクラブを下ろし、右足の内側を地面に押し付け、インパクトへとバネのようにクラブヘッドを向かわせる。この時、グリップエンドはベルトバックルを指していなければならない。
・上のドリルへの追加。何回かのスウィングに一回、インパクト後に伸ばされた両手の位置で10秒間静止させた後、ティーアップしたボールを打つ。明らかに違いが出るはずだ。次に、ボール位置を6インチ(約15 cm)ターゲット方向に移し、グリップを若干長めにしてみる。4〜5回フル・スウィングの素振りをして、新しいボール位置に慣れる。練習が進むにつれ、クラブフェースがターゲット・ライン上を長くスクウェアに進むのに驚くことだろう」
(August 17, 2006)
'Kill first-tee jitters forever'
by Jerry Mowlds ('Golf Magazine,' July 2006)
「最初のティーの緊張を緩めるため深呼吸するというのは別に珍しくもない方法である。しかし、正しい瞬間に正しい呼吸をすれば、緊張で朦朧としたりせず、フェアウェイのど真ん中にティー・ショットを放つことが出来る。
《息を吸い、息をゆっくり吐き終わったらバックスウィングを開始する》 こうすれば身体が最もリラックスした瞬間に行動を起こすことが出来る」
(August 17, 2006)
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)のスウィング・コンサルタントHank Haney(ハンク・ヘイニィ)のtip。
'Square your eyes'
by Hank Haney ('Golf Digest,' July 2006)
「もしバックスウィングでターゲット方向に体重が移動するようであれば、あなたのアライメント、特に目のアライメントがよくない恐れがある。あなたの両目がターゲット・ラインの右か左にずれていると、スウィング軌道もそれに追随して右か左にずれる。
両目を結ぶ線はバランスの重要な基準である。頭が傾いで、両目を結ぶ線が斜めに地面を指すようなトップを作ると、ギッコンバッタンのようなダウンスウィングとなる。
帽子のツバを水準器として用い、両目をターゲット・ラインと平行にするように」
'A little known secret'
by Tim Mahoney ('Golf Magazine,' July 2006)
上の「帽子のツバを水準器として用い」をもっと明確にするアイデア。帽子のツバの内側に、横に線を描くのです。アドレスでこの線とターゲット・ラインを合致させればスウィング・プレーンは完璧だそうです。
(September 17, 2006)
これは'Golf Digest'『ゴルフダイジェスト』誌の読者からの投稿です。 'Learn from Annika' 「私は35歳。十年間結構な回数ラウンドを重ねて来た。二年前まで私のハンディキャップは28だった。他のダッファー諸氏も同様だと思うが、私はしょっちゅうPGAツァーをTV観戦し、コースに行ってはTiger(タイガー)、Vijay(ヴィジェイ)、Sergio(セルジオ)などのスウィングを真似しようとして来たものだった。 2004年の夏、私の友人の一人が『PGAツァーとはおさらばし、LPGAツァーを観ろ。特にAnnika(アニカ)を』と云った。私はAnnikaのエフォートレスで無理のないスウィングに圧倒された。 現在、2006年の夏であるが、私のハンデは14である。アドレスした後、どのショットのバックスウィングに移る前にも、私は"Be the Swede."(あのスウェーデン人になろう)と唱える。スコアは少なくなり、ゲームが楽しい日々を送っている。 さらに、私はJuli Inkster(ジュリ・インクスター)に倣ってレフトハンド・ローのパッティングに変えたが、これは以前に増して私のパットを好調にしてくれている」 |
(September 19, 2006)
'The science of spin'
by Frank Thomas ('Golf Digest,' October 2006)
筆者Frank Thomas(フランク・トーマス)は、26年ほどUSGAでゴルフ道具の研究・チェックに携わって来た人。この記事は「チップ・ショットでスピンの効果を得たい場合、どのボールでプレイするかが関係するものか?」という問いに答えたものです。
「スピンを生じる基本的要素は、クラブのロフトとボールへの進入角度である。しかしながら、スピンはボールのカヴァー素材、ボールの構造、クラブとボールの間に挟まる草の量などからも影響を受ける。だから、スピンについて理解するには、インパクトの瞬間に何が起っているかを理解しなくてはならない。
ボールとクラブが接触する時、ボールはクラブフェースを駆け上がる。その際、弾力性のあるカヴァーはクラブのグルーヴ(溝)にくわえこまれる。サーリン・カヴァーより柔らかいウレタン・カヴァーのボールは、急速にかつ深く溝に捉えられる。サーリン・カヴァーのボールが毎分8,000回転のスピンを発生させるのに較べ、ウレタン・カヴァーのボールは毎分10,000回転もスピンを生じる。
クラブフェースがカヴァーをくわえこむ際、カヴァー素材は伸張し、ボールに螺旋状(トルク)の力を与える。上質の3ピースあるいは4ピース・ボールは、カヴァーとコアの間に硬めの中間層があるのが普通で、それは柔らかいコアを持つ2ピース・ボールよりもソフト・カヴァーのスピン特性を増幅する。
5センチまでの軽いラフでは、乾いた状況のショットよりも40%スピンが減少する。これは草の水分がボールとクラブフェースの間で潤滑油のような役目を果たすからである【編註:ハイドロ・プレーン現象】。グルーヴは0.02インチ(約0.51ミリ)までという規格があり、カヴァーは0.005インチ(0.13ミリ)以上グルーヴに入り込むことが出来ない。軽いラフ以上のショットでは、グルーヴはより多くの水分を含み、スピンの潤滑油的効果は減少する。10〜13センチのラフとなると、もはやボールやグルーヴのタイプは問題ではなくなる」
【おことわり】画像はhttp://3.bp.blogspot.com/にリンクして表示させて頂いています。
(September 26, 2006)
以下の金言集は当サイトが独自に収集・翻訳したものです。無断転載・引用を禁じます。
「当時、私のゴルフは最低だった。『早く良くなってくれ』と国税庁が見舞いのカードを送って来たほどだ」
Johnny Miller (ジョニィ・ミラー)
「パスさせて貰うと、誰しもがそのホールを台無しにする。これは自然の摂理だ」
Bernard Dawin(バーナード・ダーウィン)
「【スウィングの邪魔をした】カメラマンを殺したらペナルティはいくつ?ワン・ペナ?ツー・ペナ?」
Davis Love, III(デイヴィス・ラヴ三世)
「あたしゃ、ツァーで成功する三つの規則を作っていた。腕立て伏せ、水泳、そして水曜日以降のセックスの禁止というものだ」
Sam Snead(サム・スニード、右図)
「大きいクラブで完璧にストレートなボールが打てたとしたら、私が思うに、それはまぐれだ」
Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)
「誰もが5打少なく出来るtipを知ってるぜ。それは“消しゴム”と呼ばれるんだが」
Arnold Palmer(アーノルド・パーマー)
「日本のツァーでは、ホール・イン・ワンを出したトーナメント・リーダーは絶対に優勝出来ない。これは証明済みのジンクスである」
岡本綾子
「練習場でこんないいショットを打つなんて、全くの無駄で恥じ入ってしまうよ」
Walter Hagen(ウォルター・ヘイゲン)
「自然の本能に逆らい、やりたくなることと正反対のことをすれば、多分完璧なゴルフ・スウィングに近づくだろう」
Ben Hogan(ベン・ホーガン)
「Paralysis by analysis(分析すると身動き取れなくなる)」
Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)
「多くのミスは、グリップが悪いか頭を動かしたかのどちらかに帰着する」
Harry Vardon(ハリィ・ヴァードン)
「入ると思えないパットは入らない」
Dave Pelz(デイヴ・ペルツ)
(September 28, 2006)
'Think you know the Rules?'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' October 2006)
「バンカー・ショットをしようとしたら、ボールの上を毛虫が這っていた。ルール上、あなたが出来ることは以下のどれか?
1) 指で毛虫を摘まみ上げて食べてしまい、やおらボールをグリーンへと叩き出す。
2) ティーとかスコアカードを用いて毛虫を取り除き、もしボールが動いたら元の位置に戻す。
3) 手やタオルで毛虫を追い、立ち去ってくれるよう祈る。
4) 相棒に頼んで毛虫を取り除いて貰う。
5) 小さい女の子のように金切り声を挙げる。
虫はルール23によって『ルース・インペディメント』と見なされていて、ハザードの中では触ってはいけないことになっている。あなたの手や他の物体、パートナーなどによって毛虫を取り除くと、ストローク・プレイで二打のペナルティ、マッチプレイでそのホールの負けとなる。もしあなたが毛虫を食べると、春になって口からチョウチョが飛び出して来るだろう。あなたに出来るのは、虫が動いてくれるよう何物にも触れずに追い立てることだけである。よく考えれば、ちいちゃな女の子のように叫ぶのも悪くないかも知れない。
【答え】?」(マウス・ポインタを?に合わせると答えが表示されます)
(September 28, 2006)