Golf Tips Vol. 68

パットの芸術と科学

Rik DeGunther(リック・デガンサー)は工業物理学を修め、ハイテク・デザインの専門家で、科学的にパッティングを解明しようとした人。

'The Art and Science of Putting'
by Rik DeGunther (Masters Press, 1996, $14.95)

「パットにおけるターゲット・ラインは常にストレートである。あなたはターゲット・ラインに沿って打ち出すべきである。多くのゴルファーは、曲がった軌道のボールの転がるラインに集中してしまう。これは間違いだ。あなたはターゲット・ラインに沿って打つべきであり、それは真っ直ぐなラインだ。全てのパットはストレートなのである。

両手は両肩の真下にあること。これはスウィング・プレーンを垂直にする、最も簡単な方法である。

ショート・パットでよく起る傾向だが、大抵のゴルファーはオープン・スタンスでプルしがちである。これはスタンスばかりでなく、両肩もオープンに構えてしまうことによるミスだ。スウィング・プレーンがオープンになり、パター・フェースは内側を向いてしまう。両肩はスウィング・プレーンを定める重要な要素である。

PGAツァー・プロはアプローチ・ショットが終るや否やキャディからパターを受け取る。これは、実際にパターを用いるずっと前からパターの感触を感じることを助けてくれる。パターを手に持つのが早ければ早いほど、パットへの心の準備が出来る。

パットの前に数回深呼吸する。自分に微笑みかける。こんないい日にゴルフコースにいることを誇らしく思うべし。ゴルフの最悪の日でも、職場の最良の日よりずっとマシではないか。

パット直前に集中すべきは、パットの距離である」

(September 02, 2002、改訂May 31, 2015)


Peter Crokerのべからず集

Peter Croker(ピーター・クローカー)は元オーストラリア・ツァーで活躍し、その後インストラクターとして Fred Funk(フレッド・ファンク)やVijay Singh(ヴィジェイ・スィン)などのコーチをしています。下記の書物において、普通の「スウィングの基本は"pull"である」という教えに反対し、彼は「「スウィングは"push"すべきものだ」と説きます。テイクアウェイは左手で後方に"push"、ダウン・スウィングは右手で"push"せよというユニークな理論です。以下は、彼が常識的tipsを論破する「べからず集」です。

'Path to Better Golf'
by Peter Croker (HarperResource, 2002, $24.95)

「・常識的tip #1:左手でクラブを引け

これは急速なテイクアウェイを生じ、過度にインサイド(フラット)か垂直(アップライト)に引いてしまい易い。どちらの場合もスクウェアでパワフルなインパクトにならない。

・常識的tip #2:ターゲット・ラインに沿って引け

これはシャットなクラブ・フェースか急角度なバック・スウィングをもたらす。左手で右手を“押す”のが最も自然である。

・常識的tip #3:左肩の回転をバック・スウィングのきっかけとせよ

意図的にこうすることは、クラブへッドを過度にインサイドに引き易い。肩を廻す前に両手を腰の回転のきっかけとすべきである。

・常識的tip #4:両腕、両手、クラブをワン・ピースとしてテイクアウェイせよ

これは両手首を強ばらせ、両腕と両手の緊張のため木偶人形のような動きをもたらす。フリーなフォワード・プレスに続いて両手が腰を回転させ、それが肩を廻し、それが両腕、両手、クラブを吊り上げるのが正しい。

・常識的tip #5:手首をコックせよ

意識的にコックすると長くだらしない動作を生じる。自然の勢いに任せよ。

・常識的tip #6:バック・スウィングで体重を右足にシフトせよ

意識的にやると、これはスウェイをもたらし、バランスを失う。クラブが右に行くと、スウィングのセンターは自然に右に移る。バランスをとるための反作用として、左の踵、左の膝、左の腿、そして左腰にプレッシャーを感じるべきである。

・常識的tip #7:左肩を顎の下まで廻せ

これは頭で左肩を出迎えに行き、左に体重が移るリヴァース・ピヴォットとなり易い。両手のテイクアウェイ始動が腰を廻し、クラブを後方へ、そして上へと動かす。両肩は自然に捻転する。

・常識的tip #8:左膝をボールの後方に廻せ

これを信じて右足方向に体重を移す人が多い。左膝は右膝の前方に向うものである。

・常識的tip #9:ワイドなスウィング・アークを作れ

過度に広げたスウィングでは身体と腕がバラバラになり、パワーを失う。身体の捻転が自由で自然なコックを生み、これがパワーの源である。

・常識的tip #10:腰の回転を制限せよ

これだと正しいスウィング・パス(軌道)が得られなくなることが多い。自由に回転させるべきである。

・常識的tip #11:バックス・ウィングでは左腕を硬直させよ

腕にテンションを作り出すと、ダウン・スウィングでクラブを放り出す動きの妨げとなる。インパクトで加速出来ない。両腕で"push"するアクションが、リラックスした状態で左腕を伸ばす。これがベスト。

・常識的tip #12:ダウン・スウィングのきっかけは、グリップ・エンドを左手で引き下ろす

ゴルフの最大の幻影である。ストップ・モーションではそう見えるかも知れない。インストラクターの中にもダウン・スウィングは左手で"pull"するアクションと信じている者がいる。これはアウトサイド・インのスウィングとなり、ボールを右に飛ばす。トップに至ったら、クラブをボールに"push"せよ。

・常識的tip #13:両脚をターゲットに向わせろ

60年代、70年代のニクラスを真似ようとした人々がこう唱えた。これは上半身が先行し過ぎ、クラブフェースがスクウェアになる前にボールと遭遇し、当然ボールを右に出してしまう。ダウン・スウィングでクラブを放り出す動きは、自然に正しい下半身のリアクションを生む。何も考える必要はない。

・常識的tip #14:頭をボール後方で下げていろ

首を痛め、ダフりたいなら、おやりなさい。これはクラブを加速する妨げである。ボールがヘッドを離れたら、頭をターゲット方向に廻して差し支えない。David Duval(デイヴィッド・デュヴァル)やAnnika Sorenstam(アニカ・ソレンスタム)などは、インパクトの前に頭をターゲットに向けている。

・常識的tip #15:インパクト・ポジションはアドレスに同じ

これを信じて腰をターゲット・ラインに平行にしたら、ヘッドの動きを減速し、フェースはオープンになってしまう。1/5秒のダウン・スウィングの間であれこれ考える暇は無い。こんなものは無視すること。

・常識的tip #16:右手首を折ったままにせよ

これはクレージーである。インパクト・ゾーンではフルにアンコックすべきなのだから、両手首とも真っ直ぐになるべきだ。

・常識的tip #17:インパクト前後でフェースをスクウェアに保つ

意図的にこうしたら、フェースは右を向くだけである。腰の動きと共にフェースはオープンからクローズに推移するのが自然。

・常識的tip #18:インパクト前後で手首を返せ

これはダック・フックの原因だ。クラブを放り出すアクションが正しいフェースの角度を作る。

・常識的tip #19:フィニッシュで背骨の角度を保て

これは背骨を痛める。アップライトに立つ、バランスの取れた姿勢でなくてはならない」

(September 11 & 15, 2002)


シニアのパワー・ゴルフ

壊れたクラブの利用法については何度も書いていますが、以下はシャフトだけのクラブでパワーをつけるという珍しい記事。

'Apply Your Power'
by Editors of Golf Magazine ('Golf Magazine,' January 2002)

「シニアにとっては二本のクラブや重りをつけたドライヴァーを振ってクラブヘッドのスピードを上げるより、ヘッドの無いシャフトだけのクラブのような軽い物体を使う方がよい。重いクラブは筋肉の反応時間を遅めてしまう。軽いクラブでの練習は筋肉が素早く反応し、クラブを速く動かす。

インパクトでシャフトが最も早く動くように努める。空気を引き裂いているだけだとしても、“ヒューッ!”という音に耳を澄ませ、それがスウィングの底辺で聞こえるように努力する」

(September 11, 2002)


ベタ誉めのパット練習法

実は「座頭市 v. 丹下左膳」で紹介した練習法と同じなのですが、この筆者がベタ誉めしているのを知って貰う意味で、もう一度取り上げます。

'The Art and Science of Putting'
by Rik DeGunther (Masters Press, 1996, $14.95)

「ボールをストロークした後、ボールのあった場所を見つめたまま顔を上げない。ボールがどういう位置に転がったか推理し断言する。あなたが望んだ通りにストロークした実感を持ちながら結果に裏切られたとすれば、メンタル的失敗か判断の過ちかによってあなたは有罪となる。

これは優れた練習法だ。全ての練習法の中でも、これはあなたをいいゴルファーにする最高の可能性を秘めている。なぜなら、これはフィーリングを身につけさせるメソッドだからだ。この方法は更に、メンタル・エラーと肉体的エラーを区別させてくれる点でパワフルである。大抵のアマチュアはこの重要な区別を知ろうとしない」

(September 15, 2002)


飛距離を伸ばす練習

Chuck Cook(チャック・クック)はTom Kite(トム・カイト)、Corey Pavin(コリイ・ペイヴン)、そして故Payne Stewart(ペイン・スチュアート)のコーチ。全員U.S.オープン優勝者です。Tom KiteはHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)の教え子ですが、彼がPGA Tourに参加してからはTexasだけでなくあらゆる土地に通用するスウィングが必要になり、以後Chuck Cookに教わり出したそうです。

[Cook]

'Perfectly Balanced Golf'
by Chuck Cook with Roger Sciffman (Doubleday, 1997, $25.00)

「・重いクラブを振る練習

 重いクラブを使うと腕の自在性が生まれ、スウィング・アークが大きくなる。またこの練習は両手、両腕、両手首、両肩の筋肉を強化する。

 重いクラブを購入するか、自作する。自作する場合、金物屋で鉛のテープを求め、お古のドライヴァーのヘッドに数層重ね、シャフトにも一層か二層巻く(全体を重くする)。普通に素振りする。トップで静止することを時々挟む。これを毎日数分ずつ繰り返すと、いつものクラブがパワフルに振れる。

【編者註】「クラブ全体を重くせよ」とのことですから、ドーナツだけでは駄目なわけです。この件についてある人と話しましたら、「シャフトを重くしたいんだったら、グリップを剥がしてシャフトに砂を詰めればいい」と云っていました。これはスマートですね。グリップ交換に慣れた方にはお勧めです。

・コックのプリセット練習

 5番アイアンを使う。普通にアドレスし、腕や身体は動かさず、手首だけ捻ってコックする。クラブヘッドは飛行線後方を指し、シャフトが地面と平行になる。

 そこから腕と肩を廻してスウィングする。トップで凄まじいエネルギーが貯えられることに気付く筈だ。

 ボール無しでこの練習を数回行い、次にボールを使う。トップで止めないこと。

・三つの90゜ドリル

 この練習は全身が映る鏡か硝子戸の前で行なう。5番アイアンでトップの形を作る。ここで三つの90゜が実現しなければならない。

1) 先ず、手首のコックが90゜であること。
2) 肩が90゜廻っていること。
3) 右肘が90゜に折れていること。

 目を閉じて、以上三つが実現している感覚を記憶する。この形が常に取れるまで繰り返す。

・逆さクラブの素振り

 クラブヘッドのスピードを上げる練習。クラブを逆に持ち(ヘッド近くを持つ)、素振りで「ヒューッ!」という音を出す。音が大きく、スウィングの弧の底辺(インパクト)で鳴るように試みる。毎日数回行なう。

【おことわり】画像はamazon.comにリンクして表示させて頂いています。

(September 19, 2002、改訂May 31, 2015)


プラス17ヤード

'17 More Yards'
by Editors of 'Golf Magazine'('Golf Magazine,' July 2002)

「もっと距離が欲しい人はドロー(右へ出て左へ曲がる打球)を習得しよう。ドローはクローズめのクラブフェースがロフトを殺しボールの軌道を低くするため、より遠くへ飛ぶ。ドローは少ないバックスピンによって突き進むため、着地後も長く転がる。

ロボット+ドライヴァーを使い、シングル・ハンデのプレイヤー達の平均ヘッドスピードである時速90マイル(約145 km)でドローをテストしたところ、ドローはフェードより17ヤード遠くに飛んだ。以下は、その17ヤードを獲得する方法。

クラブフェースはスクウェアにターゲットを指す。スタンスと身体はターゲットの右を向く。テイクアウェイもフォロースルーも両足を結ぶ線に沿って行なう。クラブヘッドがインパクトで両足を結ぶ線に対し自然にクローズになるため、右から左へのスピンがかかる。もし、スピンの度合いが不足なら、ストロング・グリップ(スクウェアの状態から時計廻りにシフトさせたグリップ)を採用する。

ドローを打つための条件は、インパクトでクラブヘッドのトゥ(先端)がヒール(シャフトの付け根の方)より先行しなければならない(フェースがクローズになる)ということだ。Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)は左のグリップを緩くして、結果的に右手のプレッシャーを強くして手首の回転でこれを実現した。Fuzzy Zoeller(ファズィ・ゼラー)は両手を低く押し下げて構えてスウィング・プレーンをフラットにする。フラットなプレーンは、ダウンスウィングで手首を返し、インパクトでフェースがクローズになることを容易にする」

(October 20, 2002)


肩と足が裏切るパット

中堅インストラクターTodd Sones(トッド・ソーンズ)よるパッティング・アライメントの留意点。

'Lights-Out Putting'
by Todd Sones with David DeNunzio (Contemporary Books, 2000, $22.95)

「打つや否やボールの行方を追いたがるアマチュアは、往々にして肩をオープンにしてパットする。あなたにもこの傾向があるとすれば、多分ボールはホールの左へ転がるか、カット打ちになっている可能性が高い。鏡を使って、腰と肩のラインがターゲット・ラインに平行であるか、調べなさい。

多くのアマチュア、Tom Watson(トム・ワトスン)を初めとする何人かのプロは、足をオープンにしてパットしたがる。あなたもそうなら、それを続けるのは結構。しかし、そのオープンな足に肩を揃えてはいけない。

足をオープンにしてパットする人達が陥る罠は、両爪先を結ぶ線に沿ってストロークし、ターゲットの左へボールを向わせることだ。両爪先を結ぶ線ではなく、ターゲット・ラインに沿ってパットすること」

(October 20, 2002、改訂May 31, 2015)


本能に逆らうゴルフ

インストラクターMartin Hall(マーティン・ホール)はThe Golf Channel(ゴルフ・チャネル)のレギュラー出演者。

'Why Is Golf So Hard to Learn to Play Well?'
by Martin Hall ('Golf Magazine,' February, 2001)

「Ben Hogan(ベン・ホーガン)は云った、『あらゆる本能に逆らい、自分がしたくなる反対のことをせよ。そうすれば完璧なゴルフ・スウィングに近づけるだろう』。

・飛距離

大抵のゴルファーはボールを遠くへ飛ばすには力一杯スウィングしなければならないと考える。本当のところは、必要なのは力ではなく正確さである。飛距離はヘッドスピードだけで得られるものではなく、ボールにクラブのスウィート・スポットで接触する正確さが必要だ。あなたがTiger Woods(タイガー・ウッズ)のヘッドスピードを持っていたとしても、1インチ(2.5 cm)以下とはいえスウィート・スポットを外せば、飛距離は格段に減少してしまう。

'Gateway Drill'(ゲイトウェイ・ドリル)をお薦めする。ヘッドのトゥ側とヒール側に一本ずつティーを立て、その真ん中にボールをティーアップ。もし、どちらのティーも弾かないで打てればスウィート・スポットで打っていることになる。

・軌道

ボールの軌道を上げるにはインパクトでクラブが下降していなければならない(編者註:バックスピンがボールを上げるので、フェースに刻まれたグルーヴ(溝)で十分ボールを擦らなければならない)。しかし、多くのゴルファーは上昇するスウィングでボールを掬い上げようとする。このスウィングだとクラブは先ず地面に接触してしまい、ダフるかトップとなる。正しいディセンディング・ショットであれば、ボールの先(ターゲット方向)にディヴォットが出来る。

バンカーに線を引き、それをボールに見立てて、線のどちらを削っているか確かめるとよい。

・方向

ゴルファーの多くは、ミスがまずいスウィング軌道によって起ると考える。しかし、通常はクラブフェースが原因なのだ。サイド・スピンはオープンフェースかクローズドフェースによって作られる。スライサーは右が恐いので、極端に左を狙うか左に向ってスウィングする。逆に右を狙うか、右に向って打つのが正しい。そうすればインサイド・アウトのスウィングとなり、左に回転するクローズめのフェースが、右から左へのドローを生み出す。フックと格闘している人は、逆に左を狙う」

(October 24, 2002)


ダウンで右肘を身体につける理由

女性インストラクターDana Rader(デイナ・レイダー)によるスウィングの基本。

'Elbow In'
by Dana Rader with Hunki Yun ('Golf Magazine,' November 2002)

「ダウンスウィングで右肘を身体につけるというtipを知らない者はいない。しかし、その理由を知る人は少ない。

右肘を身体につけると右肩が落ち、若干インサイドからの正しい軌道でボールを捉えられる。もし、右肩が落ちないままだと、両肩は水平に回転し、アウトサイド・インのスウィングがスライスへと導く。

正しい動きを作り出す方法は、ダウンスウィングで、より長めにターゲットに背中を向けることだ。これが右肩を落とし、右肘を身体につけることを可能にする」

(November 04, 2002)


ピッチング・回帰篇

ピッチングとは文字通り「球を投げること」です。アプローチ・ショットの練習法の一つに、ターゲットめがけて下手投げでボールを投げてみて、距離感とスウィングの大きさを習得するというのがあります。

私は実際のラウンドにこれを応用してみました。ホールから15m以内が最適ですが、ボールにアドレスした後、右手をクラブから外し、理想的な軌道(高さ)で着地点に到達するように手で放り投げる仕草をするのです。意識は最適なバックスウィングの幅とフォローの高さに集中します。二〜三回やれば十分。確信出来る振幅が得られたらウェッジを握ってアドレスし、もう素振りはしないで同じ振幅になるようにスウィングします。

自分が得た感覚に自信を持つことと、絶対に減速しないことが重要です。減速すると軌道が低くなるか、ショートし、いずれの場合も狙った位置に着地しません。

この日のラウンドではパートナー達が驚くようなピッチングが数回出来ました。私としてはチップインを目指しているので、ピン傍というだけでは本当は不満なのですが:-)。砲台グリーンなど、普段は難しい距離感もこの方法で難なくクリア出来ました。これまで色んなアイデアを考え出して来ましたが、多分これはその中でも指折りのtipのように思えます(自画自賛:-))。

(November 09, 2002)


パー5の第二打

'Set the "Trap"'
by Editors of 'Golf Magazine'('Golf Magazine,' July 2002)

「パー5のホール、あなたはロング・ドライヴに成功した。あなたとイーグル・パットの間に立ちはだかるのは、次打の3番ウッド・ショットに成功するかどうかという問題だけである。

掃くようなスウィングの代りに、一計を案じて最大限のパワーを得ることにしよう。ボール位置を左足踵から2〜3インチ(約5〜8センチ)中へ入れる。これによって、アドレスで両手はやや前方にセットされる。これが、力強いディセンディング・ブローを生み、高く上がってソフトに着地するボールに繋がる。

ボールを前方に置くと、両手はボールの背後にセットされ、トップの恐れのあるアセンディング・ブローになってしまう。

スウィングはコンパクトに。頭と身体の中心を動かさないこと。

力強いダウンスウィングは、腰の回転に同期した、両脚のターゲット方向への平行移動によって可能となる。下半身を動かさずに後方に置いたままだと、掬い上げるショットになってしまう。

練習法:5番アイアンを使う。クラブを浮かせてボールにアドレスする。ターゲット方向に2フィート(約61 cm)進める。そこからスムーズなリズムでクラブを戻し、そのまま通常のスウィングでボールを打つ。これはフェアウェイ・ウッドに必要な、両腕によるスウィングと身体の回転の同期を身につけさせてくれる」

私はフェアウェイで3番ウッドを打つ時、指二本ほど短く持つことにしています。しっかり打つことが距離に繋がるのであって、長く持ってダフるよりずっといいことを知ったからです。同様に、バックスウィングは3/4…両手が右肩の高さになったところで止めます。これで力まずに振れれば、間違いなく適切な距離が得られます。

(November 15, 2002)


二つのタイミングを同期させる

'It's All in the Timing'
by Editors of 'Golf Magazine'('Golf Magazine,' February 2001)

「ロー・ハンディキャッパーが不調にもかかわらずロー・スコアをキープする鍵。それは不調なスウィングの原因を見極めて調節し、エラーをプレイアブルなミス・ショットに変化させることである。上手なプレイヤーの貧弱なショットはタイミングの悪さによって起る。

ゴルフ・スウィングは腕によるスウィングと身体の回転の二つからなっている。これら二つの別々の活動が同期し、ボールにスクウェアに正しい軌道で戻ってくれば、それはグッド・タイミングである。この際、テンポが速かろうが遅かろうが問題ではない。二つが調和して動くことが重要。

二つの動きが同期しないとエラーが起る。身体の回転が大幅に先行し両腕が過度に遅れると、クラブフェースがオープンのままインパクトを迎えるので、ボールは右へ出る。逆の場合はプルになる。ダフるのは、大概の場合、両腕より身体の回転が先行した時に起る。トップはその逆。

両腕の遅れやダフりが出たら、両腕のスウィングを若干速めなさい。プルあるいはトップが出たら、インパクトに向け身体の回転を勢い良くすること」

(November 24, 2002)


誇り高きパター

中堅インストラクターTodd Sones(トッド・ソーンズ)によるポスチャーの重要性。

'Lights-Out Putting'
by Todd Sones with David DeNunzio (Contemporary Books, 2000, $22.95)

Todd Sones(トッド・ソーンズ)はゴルフ・スクールも経営するインストラクター。PGAツァーのScott McCarron(スコット・マッキャロン)などのコーチで、雑誌'The Golf Tips'の常連ライターでもあります。ここで"Putter"(パター)と呼んでいるのは「パットする人」のことであって、OdysseyだのScotty Cameronだのが作っている「製品としてのパター」ではありません。

[Posture]

「正しいパッティング姿勢を作る第一歩は、ヒップのところで身体を曲げることだ。アマチュアの多くはウェスト(肋骨とヒップの間の、胴のくびれた部分)で曲げ、さらに首と肩の部分でも曲げる。恰好悪いばかりでなく、腕が自然に垂れ下がるのを邪魔している。

上体を曲げる度合いは、目が丁度ボールの真上に来て、両腕が垂れ下がってストロークに十分な空間が出来る程度である。

肩が前に出ようとする衝動を抑えること。背筋を伸ばし、背中、肩、首、頭がほぼ直線になるように努力する。あなたが、首が胸に埋まるような姿勢でパットしているとすれば、あなたの肩は前のめりに出ていて、パターを正しく動かすための腕の動きを台無しにしている。頭を上げなさい!誇り高きパターとなるべきです」

Todd Sonesは上のセオリーが解決した一例を挙げています。1996年秋、ラスヴェガス。Todd SonesはDavid Duval(デイヴィッド・デュヴァル)のパッティングをコーチしていました。David Duvalは原因不明の左に向かうストロークで悩んでいました。その軌道だとプルするか、カットして右に逸れ、いずれにしてもミスします。原因は彼の姿勢にありました。David Duvalの目は2〜3インチ(5〜8cm)パッティング・ラインの外に出ていて、しかも首が胸に埋まるような姿勢を取っていたのです。これだと自然にホールの右を狙う結果となりますが、本能がクラブを左へ誘導していたのでした。頭と肩を上げ、ボールから少し離れて立つことにより、David Duvalの悩みは解決したそうです。

(November 25, 2002)


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