Golf Tips Vol. 19

南カリフォーニアのゴルフ

《アメリカのゴルフ》シリーズ、今回はLos Angeles(ロサンジェルス)にお住まいの矢野さんから頂いた「南カリフォーニア篇」。大長編です。お楽しみ下さい。

【ロス近辺のパブリックコース】

・昔からあるコース

雨の少ないLAですから、芝生のコンディションは良いとは言えません(私はアトランタの普通のパブリックでやりましたが、水の豊かな土地はさすがに違いました。LA基準からするととっても綺麗で安かったです)。日本から来た人には最初は広々として良いコースに見えるでしょうが、実際にプレーされると日本の整備の行き届いたコースと比較して禿げたフェアウエイ、良くないグリーンにガッカリされるかも知れません。

また日本の様なクラブハウスを期待されては困ります(^^)。お風呂なんてないですし、お昼はホットドッグ$2.00。ロッカーもないので駐車場で靴を履き替えてプロショップでチェックインしてスタートです。プレーヤーは年々増加してますので、週末にぶらっと1人で行ってどこかに入れてもらうのに1時間以上待たされる事が多くなってます。歩きで$25.00〜$35.00、乗用カートが+$10.00〜$15.00。大体カート付きで週末$40.00前後と思います。

・最近出来たコース

年々増加するゴルファー人口に対応して続々と新コースが誕生してますが、パブリックとは言いながら乗用カートはほぼ強制で、料金は$100.00以上という高級パブリックが多くなってます。有名コースデザイナーやプレーヤーのシグネチャーコースとして大々的に宣伝してます。確かに整備が行き届き、かつ高いので変なプレーヤーもいないのですが、お金持ち専用や接待ゴルフ場の雰囲気があり、隣りのオヤジとワッハッハって笑いながらゴルフをする雰囲気ではありません。

で、ここのプレーヤーですが……折角の良いゴルフ場でプレーされるお金持ちやビジネスマンですが、やはりゴルフの腕はお金では買えません。やはり下手っぴも結構います。有名な高額パブリックとしてペリカンヒルズがありますが、確か$150.00〜ぐらいするはず? これらの高級パブリックの料金は歩きで$75.00〜$100.00。乗用カート付きで$100.00〜$125.00。まあ$100.00以上と思ってください。中には強制乗用カートなので、歩いてもカート料金込みの請求だという強欲なコースもあります。またそこでお金のあるビジネスマンは気にせずカート料金を払いながら、健康の為に歩いてプレーするんですよね(笑)。

【ロス近郊のプライベートコース】

まずお金があってもぶらっと行ってはプレーさせてくれません(^^)。また予約を取ろうにもビジターだけではプレーさせてくれません、当然か(笑)。例えばLAの名門リビエラ・カントリークラブはメンバーの同伴が規則です。日系企業のお偉いさんは会社がメンバーか、接待でこれらのコースにも行くチャンスはありますが、私はまだプレーした事がない……したい!!!

まずプライベートコースはクラブハウスがしっかりしてます。と言っても日本ほどに華美ではありません。パブリックと違って、着替えもロッカーでやるように言われる所もあります。又たいてい練習場のボールはただです。キャディが付くコースもあります。プライベートはさすがにコース整備はバッチリで、フェアウエイに穴を開けてしまうのが申し訳ないと思える程です。グリーンはあくまでスムーズ。パブリックみたいに混んでませんので、前後の組を気にせずゆったりとプレー出来ます。またコース側も時間を気にして早く 回転させる必要がないので戦略的なレイアウトになっていて、フェアウエイバンカー、ハザード、うねったグリーン等本当の実力を試されます(どうしてもパブリックはプレーの進行を早くする為に簡単なレイアウト、遅いグリーンにしがちです)。あくまでカントリークラブ=メンバーのコースですから、ビジターはやはりよそ者と言う引け目を感じはします。日系企業のメンバーが多いゴルフ場以外のプライベートコースは、色々な人種のいるカリフォーニアとは言え、やはりほとんど白人の社交の場です。ゲストの料金は$100.00〜$200.00見当でしょう。

最近日本食レストランで隣りの席に座った韓国人夫妻とゴルフ談義に花が咲き、結果彼らのプライベートコース(92年まではLPGAのトーナメントが開催されたコース)でゲストとしてプレーする事になりました。で後日電話連絡があったのですが、ビジターフィーは$130.00だそうです。一般的に言えば非常に高い!ですから、それでもプレーしたいかと心配して電話をくれた様です(こちらの懐具合を知られてますね、ハハッ)。まあなかなかチャンスがない事ですし、これをキッカケに知り合いの輪が広がるかもしれないので参加するつもりです。ちなみにプライベートコースの会員権ですが値段はピンからキリでしょうが、$5,000.00から$20,000.00ぐらいだと思います。但し日本の様に売買する相場が確か無いですから、会員権の相続は可能でしょうが、退会時にはかなりのお金は戻ってこないと思います。また会員はプレーしてもしなくても月々の会費を別途取られますので、一生懸命ビジネスに使ったり、家族を連れてプレーしたり食事をするようです。午後に行きますとお父さんが子供を連れてラウンドしている姿をよく見かけます。メンバーの家族のプレー代はタダか、小額でしょうから、日本の様にお金もかかりませんので、気軽にプレーが出来ます。ですから小さい頃からプレーしているゴルファーは沢山いますので非常に上手い。力のあるゴルファーの底辺は広いです。

【番外編:パームスプリングス】

・パブリック

ゴルフのメッカ、パームスプリングスはプライベートの高級コースばかり有名ですが、結構パブリックも多く$50.00ぐらいで十分に楽しめるコースがあります。旅行パッケージのリゾート・パブリックコースも良いですが、地元の人がプレーするコースでも十分雰囲気が楽しめます。特に灼熱の夏はホテル宿泊代もプレー代も冬場の1/3です。体力があればゴルフはやり放題……ってつまり誰もやってません。うん? 日本人はやっているな〜。料金は$50.00〜$100.00ぐらい。

・プライベート

PGA、LPGAツァーで使うインディアンウエルズ、ミッションヒルズ、ラキンタ、PGAウェスト等のプライベートコースでも旅行社経由でプレー出来るでしょう。でもビジター料金は目の飛び出そうな料金だと思います。私は知り合いのレストランのオーナーがメンバーであるコースでプレーした事がありますが、ゲスト扱いにしてもらって$100.00前後でプレーしました。コンディションは当然良好、何せテレビで見たコースで出来るのですからそれだけで満足。また冬場は避寒地ですので、有名人や有名プロゴルファーにも出会えます。料金は$150.00〜$200.00超。

カリフォーニアのゴルフ場は“太陽キラキラで結構”的なイメージはありますが、イギリス的な牧歌的な感じはありません。そんなゴルフ場に憧れを抱いてます。

【コース付属練習場、キャディ、カート等】

・付属練習場

ほぼ芝生から打てる。プライベート高級コースではボールが本球の所もある。ボール代は町中練習場よりやや高めです。プライベートコースでは練習球はたいがいただ。バンカー、チッピング、パットの練習場はただでやり放題。

・キャディ

付くのはプライベートコースだけでしょう。頼むと付いてくれる。黙々として、余計な事は言わずに正確なアドバイス、距離、グリーンの読みをしてくれるプロです。無口と言っても無愛想と言うわけではなくあくまでプレーヤーが主だと言う事をわきまえているだけで、こっちが話し掛ければ応じてくれます。ただ多くの場合は日本の様にキャディが付く事はないです。あっ、忘れてましたがキャディは男性です。こっちで女性のキャディさんって見た事はないです。

・乗用カートとプルカート

2人乗りカートが普通。環境問題を考えてか、ガソリンよりも電動が主流になってます。メーカーはEZGO(イージーゴー)、クラブ・カー、ヤマハ、ヒュンダイ等。ほとんどのメーカーがジョージアに本社を構えてます。パブリックコースはフェアエイ内もほとんど規制なく乗り入れが可能ですがタイヤで芝が痛むため、高級コースやプライベートでは指定されたカート道しか進めないので、道から離れた方向に打ち込むとクラブを数本持って走り回る事になるので(ボールとカートの間を往復する事になる)、最初からバッグを担いで歩いた方が早いくらいです。また乗用カートでのプレイに慣れてませんとプレーの進行を考えながら打つ順番を把握して 運転やパーキングをしていくコツが分からず、2人のプレーヤーのボールにいつも2人があちこち移動するためかえって歩きよりも遅いプレーとなる場合もあります。でもアップダウンの多いコースでは欠かせません。

プルカートとは'Pull Cart'で手で引っ張るカートですが、地面との接地分だけ摩擦エネルギーがかかるので(ウソウソ)、結構疲れます。またカートが通れる道しか行けないので、斜面を上がったり下りたり出来ないため遠回りになったりするので余計に歩く事になり、私は嫌いです。私はダブルストラップ(ランドセル型)で担いでプレー してます。

【しきたり、慣習】

・予約

パブリックも最近は人数が多い場合の予約は大変です。どうしてもやりたいコースは予約代行屋さんに頼むと1人$5.00〜$10.00で予約を無理矢理取ってくれます。しかし当日ゴルフ場で行くと既に待っているトーナメントとトーナメントの間に無理矢理入る事になり申し訳ない気持ちになります。1組ぐらいでしたら、1〜2週間前ほどに電話を入れて空きを確認して予約します。高額コースではその際クレジットカード番号を伝えて料金チャージを先にされる場合もあります。キャンセルは前日までで効くはずです。

・スピード

週末は亀の遅さです。これはプレーヤーが多いのと、慣れてないプレーヤが多い(何せ日本の様に十分に練習してからコースデビューなんてせず、いきなりコースに来ます)ためです。ウィークデイのゴルフでしたらラウンド4時間。週末は午前スタートで4時間半。午後のスタートで5時間またはそれ以上。特に2時以降は最初から18ホール回れないので、プレーヤーも承知していて、練習ラウンドの人、初心者を連れて来ている人、家族、子供連れでのんびりやってます。中には勘違いした熱血ゴルファーもいて、進行速度が遅いと怒り、怒鳴ったりしますが……そんなのに限って自分も遅かったり、ダフり、トップ、曲がりを打ってまたそれを他の人のせいにしてます。午後スタートゴルフは時間がかかるものと割り切ってノンビリやるのが基本です。スロープレーはいらいらしますが、上手い人程気分転換や切り替えも上手です。精神的に切れたら負けですから。その点、丁度ゴルフが面白くなってきた頃の腕のプレーヤーはまだまだ余裕がないのでしょうか、ラウンドを日暮れまでに終わらせたくてイライラして怒鳴っているのを見かけます。怒っても進みませんって……ゴルフは忍耐力が大切です!

・組合せ

日本人仲間で2組以上いる場合はその時の気分や、じゃんけんあみだくじ等で決定。1人で行くといつものコースではローカルの人が声を掛けて入れてくれたり、入れてあげたり。また1人でいつも来る人が結構いるので仲間になって一緒にやります。

・賭け

1) スキンズゲーム
各ホール$1.00を掛け、ベストスコアの人がその賞金を受ける。タイスコアが入れば次ホールへ持ち越し。腕に差がある場合はハンディを付けホール毎にネットスコアで競う。負けても最大被害は18ホールで$18.00。我々のルールでは勝者がプレー後のクラブハウスでの飲物や軽食をおごる事になっており、遺恨を残さないようにしてます(^^)。

2) オリンピック
日本と同じでグリーン上でホールから遠い方から金・銀・銅・鉄として1パットでホールアウトした回数を競う。が遠い方が難しので得点は金は4、銀は3、銅は2、銅は1とする。グリーン外から入れた場合はダイヤモンドで得点は5。18ホール後、総得点差で勝ち負けを計算。1点を50セント〜$1.00で精算。

【トーナメント】

・アマチュア

カリフォーニアは日本人(グリーンカード所有者、企業駐在員)、日系人が多いので日本人・日系人の集まりのトーナメント……日本で言うところの「コンペ」が盛んに行われています。ジャパンクラブ、平成会、等々の名前の団体が10ぐらいあって、各団体共に月一の月例会があります。私は現在2つの会に参加してます。ビジネス関係では日系同業社の親睦トーナメント、銀行さんとの接待コンペ(最近すっかり減りました)。JBA(Japan Business Association of Southern California)のファンドレイジング(基金集め)トーナメント等。パブリックコースでも男性、女性、シニアのメンバーを募っており、メンバーの月例会があります。その他にはチャリティー・ゴルフ・トーナメント等も盛んです。

・プロ

Los Angeles地域で観られるプロトーナメントは
・PGA-----------Nissan Open
・LPGA----------Valley of the Stars Championship
・Senior PGA-----Toshiba Classic
の三つあります。

ロスから東へ2時間のパームスプリングスではPGAのボブホープ・クラシックやLPGAのメジャーのダイナショアも観られます。San Diego(サン・ディエゴ)の方まで行けばBuick Open(ビュイック・オープン)、今年は世界マッチプレー選手権もやりました。

私はNissan Open(ニッサンオープン)は92年から毎年行ってます。昔は最終日に行きましたが、やはり凄い混むのと、身長が足りないのでアメリカ人に挟まれるとティー・ショットもパットも良く見えないので(笑)、決勝ラウンドはTV観戦するとして、練習ラウンドに良く出かけます。特に月・火曜日は観客も少ないし、ビデオもカメラも撮影自由ですし、選手のサインは貰い放題です。今年のニッサン・オープンはアニー・エルス、ジャスティン・レナード、フランク・ナバロ、フレッド・カプルス他にキャップにサインをしてもらいました。一時期よりもタイガー熱も冷めているためか、タイガーのサインを貰うのも昔ほど大変ではなくなっている様です。

商品の値段が高いとは良いながらも、お土産になる記念品を何か買って帰ります。コースにつくとスポンサーのテントが色々と建ってます。中にはメンバーやゲスト・オンリーのもののありますが、入口付近はセールスプロモーションですから、飲物やお菓子、ラッフルの申し込み等色々あり、イベントに参加すると何らかの商品が貰えます。コース内の食事は高いです。ホットドッグ、サンドイッチ等は市価+$2.00ぐらいです。私は水やクッキーを持ち込みますが別にお咎めはなかったです。今年はコース内の飲物や食事の販売に試験的にプリペードカードを導入して、使わなかった分はチャリティに回るようなしくみになってました。ちなみに当日でも駐車場でダフ屋から入場チケットは買えますが、そのダフ屋に余ったチケットを売ってそのお金でお昼を食べていたのは私です(^^)。

【打ちっ放し練習場の規模】

日本ほどに町中に打ちっぱなしがないと思います。多くは打ちっぱなしに行きたい場合はゴルフ場のレンジに行くと思います。私の近所には打ちっぱなし練習場があるので、そこの話をします。奥行きは250ヤード。打席数はコンクリート上にマットを引いた所が1階、2階合わせて100打席。芝生から打てる所が30打席ぐらいです。料金は人工マットで1カゴ(90球ぐらい)$6.00。芝生だと$7.00になります。バンカー、チップショット、パター練習場はただでいつでも空いていれば出来ます。

ゴルフのプレー料金ほどに練習場の球の値段は日米の差はないと思いますが、アメリカでは附帯設備がお得で、一回の練習に行きますといつもチッピング、パッティング練習が飽きるほどに十分出来ます。

【システム】

自動ティアップ機ですが、数年前に試験的に導入たものの、何せ力任せに振り回す輩が多いので……壊しちゃうんですよね。日本人的には壊したら練習場に申し訳ないって発想でしょうが、こちらの人からすれば、「アハハハッハ、壊れちゃった。でもこんなシステムを入れた方が悪い。俺は何も悪い事してない」って感じでボコボコにしたためか、いつの間にか止めちゃいました。日本人の私からすれば日本の方が機能的にも優れたティアップ機械がもっとあり、こちらの製品はまだまだと思いますが、アメリカ人の腕力と自己中心的発想では馴染まないと思います。

未だにお金を払ってバケットに入った球を買う所もありますが、プリペイドカードを買って、ボール供給機に行って必要数買うシステムの練習場、ゴルフ場も出てきました。

ちなみに1カゴ何球かを数えたことがないです。用意してあるカゴのボールを黙って貰いますが、結構人によって貰い方の差があります。おとなしい日本人(私?)や多くの方はちょっと球が少なくても、まあ良いやって貰いますが。結構金銭にシビアなのか、人より不利に扱われるのが嫌なのか、カゴに山盛りになるように別のカゴから更に手掴みで取って上乗せして持っていく人々もいます。最初は従業員と言い合いをしていた様ですが、最近は従業員も何も言わないようです。う〜ん、人種的な偏見を言うわけではないですが、ちょっとよわったな、アメリカの中で生きていくのは自己主張も大切なんだけれど、共通認識や強調も大切なんだけれど……と思ってしまいます。

話がそれましたね。日本との違いは、ボール代を払った後は利用税やら夜間照明代やらの変な追加料金は払う事はないですし、自動販売機のジュースの値段も町中と差はないですので、後のお金がかかりません。

【日本の練習場のゴルファーとの相違】

日本の場合は例え練習場でもそれなりの格好で、ゴルフシューズも履いて打ってますが、こちらではTシャツや半ズボンは当たり前、タンクトップでサンダルのままの人もいます。また本当にスイングを良くしたい、スコアアップしたい人から、明らかに健康のために一振りに来ている人もいます。家族連れが多いのも特徴です。家族(夫婦、子供、ジイチャン、バアチャンまで)皆で来て、ピクニック気分宜しくサンドイッチをほおばりながら週末の午後をノンビリ過ごしているのも見かけます。日本的に黙々と打ち込んでいるのは東洋人に多く、アメリカ人は陽気にビールを飲みながら打ってます。

教え魔は比較的に日本よりも少ない模様(^^)。皆が皆個性的なスイングで教え魔も直そうにも直せないのでしょうか? ほとんどの人が力いっぱい振って如何に遠くに飛ばしているか自慢をしてますが、力があるせいかクラブを折って飛ばしてしまって、それを拾いに行くために「全員打ち方やめ〜」のパターンになることが良くあります。日本ではあまり記憶になかったんですが、こちらでは毎週見ているような感じです。最近はアジア人の子供たちが多数います。そのスイングは羨ましくなる美しさです。第2、3のセリパクは着々と育ってますね(笑)。

最近道具は良くなっていますが、ノックアウト(まがい物)も多い、最新のテクノロジーなんて何処吹く風。でも景気が良いせいか、CMの威力か昔に比べますと良い道具のプレーヤーが増えました。日本の道具にも興味があるらしく、日本人の私を見つけると「本間」は何処で手に入る、セイコーのSヤードは幾らすると聞いてきます。私自身が知らないんですが(^^)。

【プロ・ショップ、ゴルフ用品店】

商品の回転サイクルは非常に遅いです。日本ではこれでもかと毎シーズン毎に各社から新素材・新製品が出ますが、こちらではチタンがブームの立役者になりゴルフメーカー各社ともに増産・増設した時期はありますが、今は人を減らしているようです。タイトライズ、トライメタル以降は特に新しいものも見られず、陳列してある商品は結構古いもの物も多いです。値段はこちらの方が日本より安いと思います。アイアンは基本的にスティールシャフトですから1セット$500.00前後です。ライフルやセンシコアのシャフトですと若干高め。グラファイトシャフトですと+$100.00〜$150.00ドル位になります。ドライバーは、最新のチタン(ホークアイ等)で$400.00+程。

こちらのショップと日本のショップを比べますと、道具も、品揃えも店員の対応も日本はきめ細かく、アメリカは大雑把に思えますが、値段の安さ、店員のおおらかさが気に入ってます。また消費者が強い国ですので、気に入らなければ交換する事も出来ますし、私の良く行くショップは三ヶ月以内は幾ら使用しても同額の値段で引き取ってくれて、別の商品に交換出来ます。

それから下取りも盛んですので、程度の良いものからなんだこれ?と言う物まで中古品はかなりあります。ちなみに私の1、3、5番各チタンウッドは全てデモ用に使用したやや中古を購入しました。また道具は大抵のメーカーで保証してますから、これは俺のせいじゃないと思える様な故障:シャフト内の重りが取れてカラカラ言ったり、ペイントが簡単に剥げてしまった等の場合は、ショップやゴルフ場経由でメーカーに送ればかなりの割合で無料で修理してくれます。但し輸送費は取られます。メーカーも意地と責任と名誉で対応してくれます(う〜ん、さすがに訴訟の国?)。ちなみにただ今上記の症状でピンとミズノのドライバーが製造元に入院中です。(従ってドライバーが手元になくて、ゴルフ場のデモ用でプレーしてます。ウイルソンのファットシャフト・チタン良いですよ〜(^^)。

【人種とゴルフ】

ゴルフ場でプレーしている黒人ゴルファー数は印象としては20人に1人ぐらいです。町中の練習場ではもう少し比率が上がるかも知れませんが、それでも15人に1人位でしょうか。黒人のゴルファーが少ない理由には、ゴルフと言うゲームの特性--道具をはじめお金がかかる、激しいスポーツとは言えずに興味を引かない、昔から特定の層(裕福家庭)だけのものであった--もあろうし、南カリフォーニアの人種構成もあると思います。南カリフォーニアは全米の中でもヒスパニック系、アジア系の比率が高く、黒人の比率は彼らよりも低いです。多分人口比率順位は白人、ヒスパニック、アジア、黒人の順で近い将来はヒスパニック系が一番の人口になると思われます。

ですから黒人ゴルファーが少ないだけでなく、黒人従業員も少ないと言えます。但し黒人の多い地域(ワッツ等)ではゴルファーも従業員も増えます。他のゴルフ場では従業員構成はマネージャー、フロント等の幹部や人と接する仕事は白人系、キッチン内部、コースメインテナンスはヒスパニック系が多いですが、黒人の居住区に近い所になりますとヒスパニックに替わって黒人従業員が増えます。またプレーヤー割合もグッと増えますが、それでも10人に1人位になるだけでしょう。

以下は私の見た人種別ゴルファーの特性(独断と偏見です)。

・白人

小さい頃から親に連れられてプレーしてたので基礎やルールを良く知っている。ゴルフはスコアも大切だが一日友人と自然の環境の中で楽しい一時を過ごすのを楽しみにプレーしている。ただ楽しみが先行し過ぎていい加減なルールのプレーヤーも多いです(不利な状況ではボールを動かしてしまう。勝手にノーペナで打ち直しをして、良い方のスコアを取る)。または昔はゴルフなんてスポーツと思わなかったので若い頃はやらなかったが、仕事で必要で始めてみると面白くてこのゲームにはまってしまった。多くはフレンドリーなプレーヤーですが、未だに白人優越主義的な態度の人もいて、プライベートコースのメンバー(一部には有色人種や女性に対していまだに排他的?)や一部の人達はコース上で意図的にせよ無意識にせよ差別的な発言も見受けられます。ただ南カリフォーニアは人種的に入り交じってますから地方よりも偏見は少ないと思います。

・黒人

裕福な家庭で育たない限り小さいうちからゴルフに接する機会はなかったと思います。多くは社会人になってからゴルフを始めた方が多いでしょう。多くの子供はバスケット、野球、フットボールに興味を向けていると思います。同伴競技者としてはフレンドリーですし、マイノリティとしての痛みも分かっているので接し方がマイルドで、一緒にプレーして嫌な思いをした記憶はあまりないです。最近はタイガー・ブームもあり、地域で子供達に無料でゴルフに接する機会を作ろうとしてますので、今後はゴルフ人口は増えるものと思われます。あの運動能力でゴルフをされたらかないません。

・アジア人

皆がやるから俺もやると言う、集団型行動意識が強いのがこのグループです(日本人もですよ〜)。多額のお金を掛けるのもこのグループで、また人に負けたくないと言う競争意識も非常に強く、日夜練習に明け暮れます(近所の打ちっぱなしに行きますが、毎日来ている常連さんはアジア人です)。一気集中型はゴルフ上達に大切ですが、あまりにスコアと賭けにこだわり過ぎてゴルフの楽しさを忘れがちです。コースでは一打にこだわり、慎重過ぎてプレーの時間が長いのが特徴(一部のグループでは毎ホール$100.00前後のお金が飛び交っている模様。一打毎に。そりゃ時間がかかりますわ)移民としては、昔のお金がなく故国を捨てて身一つで来た集団と違い、自営業の人が多くお金に余裕があり、子供にゴルフ英才教育を盛んにしています。現在の南カリフォーニアのジュニア、ハイ、カレッジの優秀な学生ゴルファーのアジア人の割合は非常に高いので将来相当数でアジア系のプロが進出するものと思われます。お父さんがゴルフ好き(気違い?)なのも理由でしょうが、他のスポーツ(野球、バスケ、フットボール)がフィジカル・コンタクトがあり体力的にはかなわないので、ゴルフやテニスにアジア系のスポーツ選手は向ってます。

・ヒスパニック

ゴルフはやはりお金のかかるスポーツと言うのがあまりやらない理由だと思います。もう一つは週末は家族一緒に集まって音楽を聴いて、踊って楽しむもの。スポーツはサッカーが一番!っていう伝統も強いと思います。本当にゴルファーの割合は少なくコースで従業員はたくさんみますが、ヒスパニック系のゴルファーは本来ヒスパニック系人口が多い南カリフォーニアなのに少ないです。感覚的に彼らも黒人と同様に20人に1人ぐらいの割合でしょうか。

ちなみにゴルファーの人種構成割合は週末とウィークデイでも違います。ウィークデイは引退老人グループや裕福白人層が多く、週末はアジア人がドッと繰り出します。練習場でも近所の打ちっぱなしは昼間や日が暮れる前までは色々な人種がいますが、夜になるとアジア人の場と化します。夜練習に行って周りを見渡すと皆頭が黒くて(黒髪で)、私は今何処にいるのだろうと思ってしまいます……あっ、私もその1人(黒髪)でした。

【スパイク・シューズ禁止問題】

南カリフォーニアではリゾートコースや新開発の高級パブリックはほぼ100%でソフトスパイクのみとなってます。これらのコースにメタルスパイクで行きますと交換可能なスパイクの場合は$5.00程度で交換してくれます。金額のはるゴルフ場でたった$5.00でやってくれるのは、これで金を儲けるためでなく、コースコンディションを保つために必要なのでソフトスパイクのコスト+αでやってくれるわけです。抜けないメタル・スパイクの場合はその場のショップでソフトスパイクシューズを買うかスニーカーでのプレーはやらしてくれます。日本ではノンスパイクやスニーカーは駄目だと伺ってますが、こちらでは問題ない模様です。

プライベートコースでは70%以上がソフトスパイク・リクエストだと思います。100%となっても良さそうですが、逆に昔からのメンバーの意見がうるさく、やれ伝統だ、やれゴルフとはこうあるべきだと言う爺さん達が多いのも理由でしょうか?(想像です)。だんだんと100%に近づくものと思われます。

昔からの一般庶民向けパブリックは絶対ソフトスパイクでなければいけないと言うのはまだ20%程だと思いますが、但しソフトスパイクが推奨されると書かれている掲示の所も増えており、近い将来は50%以上がソフトスパイクのみとなると予想されます。

もともと雨が少ない地域ですから(雨が降るとソフトスパイクではグリップ力がやや落ちます)、全面ソフトスパイクで良いと私は思います。ソフトスパイクはグリーンにやさしく、クラブハウスの床、絨毯、階段、道路が痛まないのでゴルフ場に取ってはメンテナンス上の利点があり。またプレーヤーからしても軽く、金属スパイク特有の足への突き上げがなく、何よりもグリーン上のスパイクマークの影響が少ないのが朗報です。

私はゴルフ場に行く場合はソフトとメタルの両方のスパイクを持って行き、よっぽどの雨でない限りソフトでプレーします。友人の一人は逆にソフトスパイク規制のないコースで、今のうちにメタルスパイクを履きつぶすつもりです。将来的には使えなくなりそうですから。行った事のないコースでは事前に電話してスパイク規制の有無も調べます。今週行くプライベートコースはソフトスパイクの規制でした、ちなみに電話口で言われたその他の注意は「ジーパンは駄目だよ、襟のあるシャツで来てね」でした。そうなんです、一般パブリックはいまだにジーパン、Tシャツのプレーヤーがいます。最近はコース側でゴルフらしい格好をしてくるように奨励はしてますが。

(May 23,24,25,26, 1999、増補January 02, 2017)

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