Golf Tips Vol. 136

パターの研究

1996年からクラブ・フィッティングの会社でパター・フィッティングの専門家として働いて来たDavid Edel(デヴィッド・イデル)は、最近自分の会社Edel Golfを創設し、プロ、アマを問わずゴルファーにパターの正しい調整を行なっています。彼に云わせると、狙い方とパフォーマンス向上のため、パターの構造を1,600万通りに作り分けることが可能だそうです。

[putters]

'Golf Magazine's The Best Putting Instruction Book Ever!'
Edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2010, $32.00)

「・"Putting Triad"(パッティングの三大要素)は、狙い、軌道、そして強さのコントロールの三つである。中でも、狙い方をマスターするのがパット名人になる第一歩だ。

・狙い方は個人個人で癖がある。ターゲットの右や左を狙うミスだけでなく、ターゲットの上や下を狙うミスもある。簡便なレーザー光線を用いて狙い方の癖を確認するとよい。【参考ヴィデオ:http://www.golf.com/golf/video/article/0,28224,2028771,00.html】

・私がテストした90%のゴルファーは、6フィート(約1.8メートル)のパットを真っ直ぐ狙えない。

・ホーゼルの形態によってパットの傾向が変化する。
 a) L型ホーゼル(直角の曲がっているタイプ)は、左を狙いがちになる。
 b) S型ホーゼル(緩やかにカーヴしたタイプ)は、右を狙いがちになる。
 c) オンセット・ホーゼル(シャフトよりフェースが先にあるタイプ)も右を狙いがちになる。

・多くの市販のパターのライ角は71°である。ライ角が多過ぎるとゴルファーは両手を落して構え、パターのトゥを浮かす結果となる。これは左を狙うことを強制するものだ。

・フェース・デザイン
 a) マレット型のように後部に丸みがあるデザインは、ターゲットの右を狙わせる作用がある。
 b) PING Anserのような長方形のデザインは、ターゲットの左を狙わせる作用がある。

・ロフト
 a) ロフトが多過ぎると、ゴルファーの目にフック・フェースに映る。逆に、少な過ぎるロフトはオープンに見える。
 b) ロフトは強さにも影響する。1°のロフトのパターで打たれたボールは、5°のロフトで同じ強さで打たれたボールよりも遠くへ転がる。

・照準線
 a) パターヘッドに刻まれた線は、一般的に云ってターゲットの左を狙わせがちにする。
 b) パターヘッド後部に刻まれた線は、ターゲットの左を狙わせがちにする。
 c) フェースに近い所に刻まれた線は、他よりも悪影響はない。
 d) 線が無い場合、ゴルファーはターゲットの右を狙いがちになる。

・ストロークの強さを決定する要素
 シャフトの長さ、シャフトの硬軟、グリップの形、グリップのサイズ。

・パターの重さとグリーン
 原則として、遅いグリーンでは重いパター、早いフリーんでは軽いパターが向いている。

・最適の重さのパターを選ぶテスト
 練習グリーンの平らな部分の10フィート(約3メートル)向こうに、横に紐を伸ばす。その紐を目掛けてパットする。
 a) 多くのボールが紐をオーヴァーしたなら、あなたのパターは軽過ぎる。
 b) 多くのボールがショートしたなら、あなたのパターは重過ぎる。

・シャフトの硬軟
 シャフトのフレックスを変えるのは、パターの重さを変えるのと同じ効果がある。柔らかいシャフトにすれば、パターヘッドは重く感じられ、硬いシャフトにすればヘッドは軽く感じられる。

・パッティング・スタイルとパターの相性
 a) 長いストロークでじわじわ加速する人、力ではなくストロークの長さで距離を調節する人、フォワード・ストロークよりバックストロークの方が長い人、強さの加減が上手でラグ・パットも巧い人…こういう人にはパターヘッドが重く、柔らかいシャフトが向いている。

 b) バック・ストロークとフォワード・ストロークの長さが同じで、距離をボールを撞く強さを増したり、力を抜いたりして調節する人、短いバック・ストロークで加速するフォワード・ストロークが好きな人、短いパットはまあまあだが、長めのパットでおたおたする人…こういう人には硬めのシャフトで、シャフト中部かグリップに余分の重量【註】を付加するとよい。

【註】グリップに重量を増すことを『カウンタ−・ウェイト』と呼び、こうするとパターヘッドを軽く感じる。

【おことわり】画像はhttp://golfindustryonline.com/にリンクして表示させて頂いています。

(October 03, 2011)


パットの成功は奇跡である

これは私の悟りです。

絨毯の上でのパット練習は80%ぐらいの成功率ですが、練習グリーンに行くと40%(半分!)ぐらいに落ちてしまいます。コースに出ると、そのまた半分(20%)ほどの成功率に成り下がってしまう。

練習グリーンで悪いから本番も悪いかというと、やっぱり悪い日もあれば、どっこいとってもいい日もあります。訳が解りません。前回良かったからといって、今日もいいという保証はなく、逆もまた真。

そこで悟ったのです。そもそもわれわれ(と云って悪ければ、私)レヴェルのゴルフで、見事にパットが沈むのはまぐれなのです。入らなくて当たり前、入ったら奇跡だと思うべきなのです。

これはネガティヴな思考ではありません。過大な期待を抱かないという謙虚な姿勢です。私はポジティヴな思考法を尊び、ネガティヴな考え方を拒否する立場です。「パットが入るのは奇跡」は、「ホールインワンは奇跡」と考えるのに似ています。われわれはパー3で絶えずホールインワンを狙って打つわけではありません。入れば、それはまぐれであり奇跡です。パットも同じように考えることが出来るのではありませんか?

Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)は次のように云っています。「完璧なグリーンにおける3メートルのパットを、パッティング・マシーンでさえ60%しか成功させられない。ミスの原因が常にストロークにあるとは限らず、それは芝目のせいかも知れないのだ」 私に云わせれば、それはライン上の小砂利のせいかも知れないし、スパイク・マークのせいかも知れません。機械を使っても60%しか入らないのなら、人間の場合は奇跡に近いと云って過言ではないでしょう。

パットが入ることに期待しない場合、先ずカップに向かってボールの舵を取ろうという欲が薄れ、「いいストロークをしよう」という心構えになります。入ることを期待していないのですから、ヘッドアップしてボールを見送ろうという欲求も薄れます。その結果、期待もしていなかったいい成果が得られたりします。成功を期待しない方がいいようです。

(October 07, 2011)


パットのスランプ解消法

Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)による自信のつけ方。

'Pure Golf'
by Johnny Miller with Dale Shankland (Doubleday, 1976)

「ある時、Armold Palmer(アーノルド・パーマー)が深刻なパッティング・スランプに陥り、完全に自信を失ってしまった。彼はある日の午後一杯、練習グリーンで30センチのパットばかり繰り返した。この練習によって、パットの成功を心に馴染ませ、彼本来のタッチを取り戻したのだった」

(October 10, 2011)


Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)とTiger Woods(タイガー・ウッズ)

'The Pro'
by Claude "Butch" Harmon, Jr. with Steve Eubanks (Crown Publishers, 2006, $24.95)

Tiger Woods(タイガー・ウッズ)がアマチュア時代、彼の父親Earl Woods(アール・ウッズ)がButch Harmon(ブッチ・ハーモン)に接触して来た。かねてよりTigerの活躍を知っていたButch Harmonは、Tigerのコーチを快諾したかったが、二つの心配があった。一つは、Earl WoodsとButch HarmonのどちらがTiger指導の主導権を握るかだった。幼少の頃からTigerに影響を与えて来たEarl Woodsに出しゃばられたのではコーチの意味が無かった。しかし、Earl Woodsは「私はTigerをあなたに預けるのだ。ゴルフに関しては、私はあなたの指導を重んじる。あなたもTigerへの私の父親としての(生き方の)指導を重んじてくれる筈だ」と云った。Butch Harmonは「了解」と云った。

「もう一つの心配とは?」とEarl Woodsが聞いた。ヴィエトナム戦争に陸軍兵士として従軍したButch Harmonは、元グリーン・ベレーのEarl Woodsの生活が裕福でないことを知っていた。「Tigerがプロ入りするまで授業料はツケにしておく。プロになったら請求書を送る」と云った。Earl Woodsは喜んでその条件を受け入れた。

Butch HarmonのTiger Woodsへのコーチ代は年に$50,000(約390万円)だった。それは値上げもなければ、優勝によるボーナスもないという契約だった。それは七年後の2002年まで続いた。

TigerはStanford(スタンフォード)大学在籍中、プロの生活についてArnold Palmer(アーノルド・パーマー)に教えを乞うた。二人は食事しながら話し、Arnold Palmerが勘定を払った。これは実はNCAA(全米学生体育協会)のルールに違反する行為だった。アマチュアがプロから勧誘され接待されてはいけなかったのだ。後にそれを知ったTigerは勘定の半分を小切手にしてArnold Palmerに送った(Arnold Palmerはそれを引き出しにしまい込んで現金化することはないと思われる)。Tigerはこの後遺症について何も語っていない。しかし、Butch Harmonは、NCAAがStanford大学にいちゃもんをつけ、それがTigerの大学中退の切っ掛けを作ったものと推測している。

Butch Harmonは次のように云う。
「現在、私はツァー・プレイヤーに対してはコーチ代を請求しない。私は、請われてトーナメント会場に赴いた時の旅費と練習に付き合った時間給だけを請求し、彼らにとって恵まれた年だったと思えたら、私の貢献度に相応しい額の小切手をくれと云っている。多くのインストラクターたちが『そんなことをされると、おれたちがコーチ代を設定しにくい』と、この方式に文句をつける。しかし、私はこの方式が気に入っている。これまでで最高の小切手を送って来たのは、最も若い生徒のAdam Scott(アダム・スコット)だった」

 

【編註:「お布施の額に決まりはありません。お気持ちで結構です」と云う坊さんみたいな方式ですね:-)】

Tigerは完璧主義者で、(Greg Norman同様)上達に関してはせっかちだった。The Masters(マスターズ)に大差で優勝した後、彼はヴィデオを観ながら自分の欠点を認識し、スウィングを改良しようとした。メディアの多くが「そんな必要はなかったのに…」と批判した。そのスウィング変更は実を結び、1999〜2002にかけて“タイガー・スラム”を初めとする黄金時代を築いた。

ハーモン兄弟はU.S.オープン2000の、Tigerの15ショット・リードの勝利に感動した。Butch Harmonは、その直後、親友(アマチュア)のトーナメントにキャディを勤めたTigerの謙虚な心と友情に心を打たれた。

Tigerはツァーでずば抜けた飛距離の持主だったが、次第に彼に追いつき追い越す若者たちが現われ始めた。Tigerはそれが我慢出来ず、さらに飛距離を増やそうとした。飛距離と正確度とは比例しないので、彼のティー・ショットは大巾にぶれ出した。しかし、Tigerのパワーとテクニックは、どんなラフからでもピンを狙うショットを可能にしたため、Tigerは何ら痛痒を感じなかった。

Tigerの完璧主義は、常に何か新しいことを学ぼうとして止まなかった。Butch Harmonは「健康な者は治す必要はない」という主義だったので、スウィングをチェックするだけで何ら新しいことを教えようとしなかった。それが、Tigerが"Butch" Harmonから離れた理由だった。

Butch Harmonは、Tigerの父Earl Woodsを高く評価している。Earl Woodsは息子を甘やかすステージ・パパではなかった。彼はアマチュアの息子に数々の勝利の喜びを味わわせることを優先し、プロ入りを遅らせた。それはMichelle Wie(ミシェル・ウィ)の両親の態度と正反対だった。Michelle Wieはほとんど勝利の感覚を味わわないうちにプロ入りしてしまい、さらに男子ツァーに無意味な参加をし、予選落ちの悲哀を何度も繰り返し味わわされた。

Butch Harmonは自分から離れた後のTigerのスウィングを見守っており、いくつもの留意点を指摘しています。この本は2006年発行なので、醜聞事件以降のTiger、Sean Foley(ショーン・フォリィ)がコーチするようになってからのTigerのスウィングについては書かれておりません。

(October 13, 2011、改訂June 04, 2015)


スランプは幻想である

『新インナーゴルフ』の著者Timothy Gallwey(ティモシー・ゴルウェイ)は、プレイ中に絶え間なく自己の一つがもう一つの自己に語りかけることを発見しました。彼は終始語りかける自己をSelf 1、それを聞くもう一方の自己をSelf 2と名付けました。

'The Inner Game of Golf' [revised edition]
by Timothy Gallwey (Random House, 1998, $23.00)

「スランプというものは存在しない。それはわれわれが作り出すものだ。ある人々は、続けざまにミスを二発出すと『スランプに陥った』と云う。他の人々は二ヶ月もお粗末なラウンドが続くまで『スランプに陥った』とは云わない。だから、【スランプに定説はなく】あなたが『おれはスランプに陥った』と思った瞬間がスランプに陥った時だということになる。それが泥沼だと思えば思うほど、スランプは脱出し難くなる。スランプは、過去の貧弱なパフォーマンスが今後も継続するという確信であり、それに対抗するベストの方法はそれを信じないことだ。

私が三度お粗末なショットをすると、『今日はやけにひどい出来じゃないか。あんたのスウィングは滅茶苦茶だ』と心の中で囁くものがある。もし私がその言葉を信じたら、まるまるひどいラウンド(あるいはもがき苦しむラウンド)になるに違いない。【編註:上の心の中の囁きは、ゴルファーのコーチ面をしてゴルファーを痛めつけようとするSelf 1の仕業です】事実として起ったのはお粗末な三発のショットというだけのことであり、それはスウィングや未来のショットとは無関係である。しかし、私は無意識にネガティヴな期待をし始める。

過去が未来に影響を与えるという期待は、興味深いものだ。自分のベストを期待すると、それがいい結果を生む助けとなる。最悪の事態を期待すると、それも同様に実現するのだ」

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Self 1の囁きを無視し、決して泥沼にはまり込まないようにすべきです。

 

【参考】「でしゃばりコーチをブロックする」(tips_3.html)

(October 18, 2011)


Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)と若者たち

'The Pro'
by Claude "Butch" Harmon, Jr. with Steve Eubanks (Crown Publishers, 2006, $24.95)

「・Adam Scott(アダム・スコット)

人々は私(Butch Harmon)のAdam Scottへのコーチについて誤解している。というのも、彼のスウィングがTiger Woods(タイガー・ウッズ)の全盛期そっくりなので、私がAdam Scottにも同じスウィングを教えたと思い込んでいるのだ。これほど真実から遠くかけ離れた思い込みは存在しない。彼がネヴァダ大に姿を見せた時、私は『おーっとーっ!このスウィングは見たことあるぜ』と思った。彼はそのスウィングを持って私の前に現われ、私は自然のままにコーチしたのだ。

Adam Scottの自然なスウィングが、当時世界一のプレイヤーであったTiger Woodsに似るのは起るべくして起ったことであり、Adam Scottが世界一のプレイヤーになる日もそう遠くはないだろう。

・Natalie Gulbis(ナタリィ・ガルビス)

Natalie Gulbisが私のもとへやって来て練習場に立った時、数人の友達が電話して来て『あの女の子を教えるつもりじゃないだろうな?彼女のスウィングはヘンテコ過ぎる。あんなスウィングにあんたの名前がくっつくのは嫌だろうが?』と云った。私は『彼女が望むならコーチするつもりだ』と答えた。

バックスウィングのトップで、Natalie Gulbisの頭は180°ターゲットの反対を向く。そして、クラブは彼女がボールを飛ばしたい方向の右90°を指す。彼女のバックスウィングは、まるで左利きのゴルファーのフォロースルーのように見える。その後、ダウンスウィングで彼女は頭を6インチ(約15センチ)落下させる。
「どうして、そんなに沈み込むんだい?」私は初めて彼女のスウィングを見た時に云った。
「沈み込むって?」と彼女。
その瞬間、私は彼女をコーチする気になった。かくもいいアイ=ハンド・コーディネーションを備え、こんな特殊なスウィングで立派にボールを打てる能力のあるプレイヤーは、私が助力したい範疇に入る。

私は彼女のスウィング全体を改造しようと提案することも出来たし、古典的なもっと見栄えのいいスウィングにしようとすることも可能だった。しかし、それはインストラクターがNatalie Gulbisに対して行なう最悪のことだったろう。私は彼女のスウィングを初心者に教えようとは思わないが、それが彼女に役立っているなら、そのままいじらないのが自然だと考えた。

Natalie Gulbisは、私が彼女のスウィングを大改造するだろうと期待していたようで、私がそうしないので驚いていた。
「トップのクラブ位置を変えようと云うつもりはないの?」と彼女。
「そんな必要あるかね?トップでボールを打つんじゃないんだ。インパクトだけが重要なんだ」と私。
われわれは、彼女の背骨の動きと頭の落下巾を制限すること、肩がターゲットを指すようにすること、インパクトで腰を充分廻すこと(そうしないとボールは低く左に出る)などの練習にノンストップで時間をかけた。

 

私は父Claude Harmon Sr.(クロード・ハーモン一世)の流儀で、Natalie Gulbisに対して彼女のスウィングに関する私の意見を腹蔵なく伝え、彼女も私の正直さと実際的なスタイルに好感を持ってくれた。彼女は2005年のSolheim Cupで3-1-0と大活躍し、チャンピオンの力量を証明した」

【編註】その後、Natalie GulbisはEvian Masters 2007で優勝しました。

(October 21, 2011、改訂June 04, 2015)

スコアを良くする戦略

'Scrambling Golf'
by George Peper (Prentice-Hall, Inc., 1977)

「最初のティー・グラウンドに立った時、自分のベストのゴルフをすること、そして自分の最低のゴルフを拒否することを決意するように。これが優れた戦略的ゴルファーの心の準備である。

あなたは自分の強みと弱点を知り、それをコースの特徴と弱点にマッチさせるべきだ。その結果、いつ攻撃的に出るか、いつ控え目にプレイするかの判断が可能になる。

あなたがロング・ヒッターではあるが方向が定まらないのなら、フェアウェイが狭いホールではドライヴァーを使うべきではない。プロでさえ毎ラウンド14回もドライヴァーを振ったりしない。U.S. OpenコースWinged Footのようなコースでは四回ぐらいしかドライヴァーを使わないことすらある。他のティー・ショットはフェアウェイ・ウッドかアイアンで打たれる。240ヤード先のラフよりは、200ヤード先のフェアウェイに打つべきだ。それは打ち易いというだけではなく、いいティー・ショットは心理的にいい二打目を約束してくれるからだ。

あなたがアイアンはあまり正確ではないがウェッジとパターには自信があるという場合、意図的にバンカーや池の手前に刻み、寄せワンを狙うべきである。スコアを良くするにはボールを打つ術を知るだけでなく、いつ、どこで最大の利益を得るかを悟るべきだ。

あなたがゴルファーとして自分の能力を現実的に考えることが出来るのなら、あなたのホームコースの各ホールに“個人的パー”を設定すべきだ。ハンデ15のゴルファーはいくつかのホールでパーを得るのが困難になるのは目に見えているから、パー・プレイを夢見るのは馬鹿げている。ロー・スコアに挑戦するのはいいことだが、同時に現実的でなくてはならない。パー72のコースでハンデ15ならスコア83、ハンデ20なら86が妥当な目標だろう。

“個人的パー”を設定したら、そのパーを個々のホールに分割する。ハンデ15のゴルファーなら合計が83になるように塩梅すべし。その際、コースのホール・ハンデは無視すること。その目標スコアを達成するために各ホールを攻撃する。どのティー・グラウンドでも、あなたが定めたパーは達成可能であるという感覚を得ること。その自信が目標達成に繋がる。

ビリヤードは球を撞いた後どのようなボール配置になるかを想定しながらプレイするゲームだが、ゴルフも全く同じである。常に打った後どうなるか一歩先のことを考えながらプレイすべきだ。

あなたがミスした時どのようなトラブルに陥るかを、あなたのコースの特徴に合わせて準備しておくべきだ。木の生い茂ったコースであれば、高く木を越えるショットや低く木の枝の下をくぐり抜けるショットに習熟していなければならない。海辺のリンク・スタイルのコースであれば、パンチ・ショットやピッチ&ランが上手くなくてはならない。バンカーが多いコースではサンド・ウェッジ、巨大なグリーンのコースではパッティング、小さいグリーンのコースではシャープなチッピングに長けていなくてはならない」

(October 30, 2011)


ベリィ(ロング)パターは特効薬か?

'The belly becomes a beast'
by Jaime Diaz ('Golf Digest,' December 2011)

PGAツァーのTV中継を観ていると、優勝者や上位陣のほとんどがベリィ・パターかロング・パターを使っているように見えます。この号の'Golf Digest'は長いパターが本当に特効薬なのかどうかを検証しています。

「PGAツァーの新しいスタッツ(統計値)である"strokes gained on the field"【註】を見ると、ベリィ(ロング)パターを用いているプロの多くは後半(下位)に固まっている。例外はTim Clark(ティム・クラーク、南ア)で2007年の第二位、Carl Pettersson(カール・ペタソン、スウェーデン)は2010年の二位、Stewart Cink(スチュアート・スィンク、米)は2006年の三位と2004年の五位だった。

【註】スタッツの詳細については細貝隆志さんが寄稿して下さった「PGAツァー新スタッツ"putts gained"について」(tips_134.html)をお読み下さい。

最近立て続けに優勝し「ベリィ(ロング)パターは禁止すべきか?」という論議を醸し出している、ベリィ(ロング)パターの使い手である若手プロたちは、2011年のこのスタッツの上位には見当たらない。Webb Simpson(ウェブ・シンプスン、米)は47位だし、Bill Haas(ビル・ハース、米)は84位、Keegan Bradley(キーガン・ブラッドリィ、米)は94位、Adam Scott(アダム・スコット、豪)などは136位である。

2011年のこのスタッツの、ベリィ(ロング)パター使用者のトップはScott MacCarron(スコット・マッキャロン、米)で17位である。トップは誰かって?教科書通り伝統的なパターを使っているLuke Donald(ルーク・ドナルド、英)だ」

この記事にはDave Pelz(デイヴ・ペルツ)の、次のような言葉も掲載されています。

「私のスクールではこの十年、生徒たちに伝統的パター、レフトハンド・ロー、ベリィ及びロング・パターの四つを必ず試させている。調査の結果は、短い距離のパットではベリィ・パターがトップ、次がロング・パター、レフトハンド・ロー、伝統的パターの順である。長い距離のパットでは伝統的パターがトップだ。長短の距離双方のために、伝統的パターとベリィ(ロング)パターの二本をバッグに入れるのが私のお勧めだ」

(November 11, 2011)


スランプを打破する

シングル級の腕前のスポーツ心理学者Dr. Tom Dorsel(トム・ドーセル博士)のスランプ対処法。

'The Complete Golfer'
by Tom Dorsel, Ph.D. (Allyn and Bacon, 1996, $19.00)

「1) 練習とラウンドを当分の間休止せよ

いま練習を続けると間違ったことを身につけてしまう。それは建設的でもなければ報いられるものでもなく、最悪の場合、ゴルフを止めたくなってしまうかも知れない。

2) 休止した後、基本に戻れ

何か非常に基本的なことが迂闊にも忘れられている可能性がある。グリップ、スタンス、ポスチャー、スウィング・プレーンなどをチェックすべきだ。頭が静止していることを確認すること。好調だった時にどうしていたか、日記やノートを読み直す。いま、新しいテクニックなどを試してはいけない。そんなことをすると、状況を混乱させ、スランプを悪化させるだけである。

3) 成果よりもメカニックス(身体の動き)に集中せよ

 

基本の正しいメカニックスに戻っても、ボールが即座に真っ直ぐにならず、カップに入ったりしなくても心配しないように。間違いなく正しい基本に執着し、次第によくなる結果を見守ること。この時点での唯一の目標は、正しく遂行出来るかどうかにある。

4) もしスランプが続くようなら、レッスンを受けよ

あなたの問題点は、プロのインストラクターならすぐに修正出来る簡単なことかも知れない。しかし、もし時間がかかるような辛い変更が必要だとしても、少なくとも正しい道を歩んでいる自信が得られるだろうし、練習は実を結ぶことだろう」

(November 14, 2011)


いまどきのホール・イン・ワン

'Ask Stina'
by Stina Sternberg ('Golf Digest,' December 2011)

「Q: ホール・イン・ワンをした場合、当人がバーで全員に飲み物を振る舞うのは何故?周囲が当人に奢ってくれるんじゃないの?

A: この習慣はゴルフ発祥の頃のスコットランドに遡る。当時から、誰しもが快挙を喜び、出費を惜しまなかった。しかし、あなたがその出費に納得出来ないなら、誰も大盤振るまいを強制したりしない。最近では、ゴルファーの多くは、一緒に廻っていてホール・イン・ワンを目撃した仲間にだけ酒を奢る。中には何もしない人もいる。しかし、ホール・イン・ワンした人がコースからクラブハウスのバーに入って来た時、そこで飲んでいた人たちの勘定を払うというスタイルが一般的である」

私がプレイしている市営ゴルフ場にはバーなぞありませんから、ホール・イン・ワンをした人は50ドル(約五千円)をレジ係に渡し、「この範囲で希望者にビールを飲ませてやってくれ」と頼むそうです。アラバマ州に住むゴル友Mike Reekie(マイク・リーキィ)のメンバー・コースでも似たような感じだそうです。

Wikipedia日本語版の「ホールインワン」を見ると、「日本においては、ホールインワンのご祝儀としてキャディなどへのチップやコースへの記念植樹、コンペ等なら参加した全員に対する記念品の贈呈や祝賀式典などを行うことが定着している。ケースバイケースで額は異なるが、一説には数十万円〜100万円近くかかるともいわれている」と書かれています。アメリカの庶民的なコースの慣習と比較すると、これは気違い沙汰ですね。バブルが弾け、災害で全国が苦難の最中にある今、もうこんな馬鹿騒ぎはやめるべきでしょう。

なお、このWikipedia日本語版の「プロのトーナメントにホールインワン賞があるのも日本のみである」という記述は誤りです。PGA、LPGAを問わず自動車メーカー主催のプロ・トーナメントのパー3のいくつかで、最新型の車をホールインワン賞としてティー・グラウンドの背後にデンと据えるのは、アメリカでもごく一般的です。ティー・ショットする有名プロの背後の車の映像はCMよりも長く、しかも何度もTVに映されるのですから、メーカーとすればこんな「ウシシ」な機会を逃すテはないわけです。

(November 17, 2011)


不安が作り出す罠

'The Senior Golfer's Answer Book'
by Syd Harriet, Ph.D., Psy.D. and Sol Grazi, M.D. (Brassey's Inc., $26.95, 1999)

「Q: スコアを良くする必要があるとか、次のホールでバーディをとろうと考えたりすると、とても落ち着かなくなってしまう。これはどうしてなのか、そしてどうすれば平静を保てるのか?

A: 先のことを考えると、闘争への準備として小さな筋肉が引き締まる。実際には、あなたの心の中以外でしか闘争などあり得ないのだが、心はそんなことを認識しない。だから、あなたが『スコアを良くするためにバーディが絶対必要だ』と自分に語りかけると、あなたの身体は手や肩の筋肉を緊張させるので、最適のパフォーマンスなど期待出来なくなってしまう。これは『頭を動かすな』と自分に云い聞かせると、それが不可能になるのと同じ現象だ。『頭を動かすな』と自分に命ずると首と肩の筋肉が緊張し、身体は板切れのようになってしまい、頭を動かさないとスウィング出来なくなる。

スウィングの前に自分に命令することを止めるべきだ。命令は望んだことの実現ではなく、スウィングを妨害してしまう。自分への命令は、その逆のことを生ずるように自分を陥れる罠であると思うこと。『ああせい』、『こうせい』という断言抜きに心の準備をするように。ネガティヴな『あまり強くグリップするな』ではなく、ポジティヴに『両手がどうクラブを握っているか感じろ』と自分に語りかける。言葉を換えれば、自分に何かを強制するのでなく、スウィングを実行する際にどういう感覚になるかを意識するわけだ。ポジティヴな言葉は問題ないが、ネガティヴな言葉は予測に伴う不安を作り出してしまう」

(November 20, 2011)


パット・ドクターのパター診断

元検眼医で各種スポーツにおける眼の能力を発展させる方面の第一人者となり、現在はPGAツァー・プロにパッティングを指導しているDr. Craig L. Farnsworth(クレイグ・L・ファーンズワース博士)の、アドレス時のパターの状態と狙い方や結果の病理学。

'Putter fitting'
by Dr. Craig L. Farnsworth with Ralph Maltbie and Todd Sones
from 'The Putting Prescription'(John Wiley & Sons, Inc., 2009, $24.95)

[putter]

「1) アドレスでパターのトゥが浮いている場合
・パターが長過ぎる
・ライ角がアップライト過ぎる
・インパクトでヒールで打つことになり易い
・ボールと身体の距離が離れ過ぎている
・ターゲットの左を狙いがちになる

2) アドレスでパターのトゥが地面に接していて、ヒールが浮いている場合
・パターが短過ぎる
・ボールと身体の距離が近過ぎる
・ライ角がフラット過ぎる
・インパクトでトゥで打つことになり易い
・ターゲットの右を狙いがちになる

3) 長過ぎるパター
・ボールと身体の距離を過度に離すことになる
・ゴルファーの腕を身体から離し、両肘を過度に折らせる結果になる
・アドレスで踵に体重を多くかけさせる結果となる
・パターを過度に短く持つことを強制する
・ストロークの間にグリップエンドが衣類に引っ掛かり易い
・ヒールで打つ結果が増える
・ターゲットの右を狙わせる結果となる

4) 短過ぎるパター
・ボールと身体の距離を過度に近づけることになる
・ゴルファーの腕を過度にストレートにさせる結果になる
・パターのスウィング・ウェイトを減ずることになる
・トゥで打つ結果が増える
・アドレスでトゥに体重を多くかけさせる結果となる
・ターゲットの左を狙わせる結果となる

5) アドレスでクローズド・フェースになる場合
・フェースやターゲット位置をスクウェアにする判断を狂わせる
・利き目だけを用いてフェース、ラインあるいはスポット(狙い目)をテェックして修正可能
・オフセットなシャフトなら助けとなる
・センター・シャフトのパターなら解消出来る
・ベリィ・パターあるいはロング・パターで改善出来る
・線が刻まれたパターや狙い易いデザインのパター、線を引いたボールなどを用いる
・フェースで狙うか、二点で狙うか、パターに刻まれた線を用いる
・アドレスでトゥが浮いているなら、ライ角をフラットにする

6) アドレスでオープン・フェースになる場合
・フェースやターゲット位置をスクウェアにする判断を狂わせる
・利き目だけを用いてフェース、ラインあるいはスポット(狙い目)をテェックして修正可能
・オフセットでないシャフトを用いる
・センター・シャフトのパターを使う
・ベリィ・パターあるいはロング・パターで改善出来る
・パターに刻まれた線をおおまかに利用するか、全く無視する
・フェースで狙うか、二点で狙うか、パターに刻まれた線を用いる

7) インパクトでクローズド・フェースになる場合
・パターのトゥが重過ぎる
・パターが長過ぎる
・ライ角がフラット過ぎる

8) インパクトでオープン・フェースになる場合
・パターのヒールが重過ぎる
・パターが短過ぎる
・ライ角がアップライト過ぎる」

【おことわり】画像はhttps://i2.cdn.turner.com/にリンクして表示させて頂いています。

(November 20, 2011)


[Bounce] ウェッジのバウンス角の選び方

ウェッジをロフトだけ見て買ってはいけません。そのバウンス(何故か日本では「バンス」と呼ぶ)も重要です。バウンスとはリーディング・エッジとソール(ヘッド底部)が作り出す角度のこと。Titleist Vokey Wedgeの60°の選択肢にはバウンスが4°と8°のものがあり、Clevelandには6°、8°、12°、14°などの選択肢があります。

'How Do I know what bounce angle is right for me?'
by Dana Upshaw and Art Techner ('Golf Digest,' November 2011)

「・コース・コンディション別(Dana Upshaw、クラブ・フィッター)

芝が短く刈られ、地面は固く、砂も重いコースであれば、バウンスの少ないウェッジを選ぶ必要がある。バウンスが多過ぎるとボールの下にウェッジのリーディング・エッジを入れ難くなり、ボールの軌道やバックスピン、距離などのコントロールが困難になる。

柔らかい地面、濃い芝、さらさらした砂のコースではバウンスは多い方がよい。

ウェッジのリーディング・エッジと地面の間には8インチ(約3ミリ)の隙間がある筈だ。もしそれ以上の隙間が空いていたら、バウンス過多でトップし易い。隙間がそれ以下であればバウンスが少な過ぎてダフったり大きなディヴォットを取ったりしがちになる。

・スウィング・タイプ別(Dana Upshaw、ウェッジ・メーカー&クラブ・フィッター)

"digger"(掘るタイプ)のスウィングは急角度で攻撃的であり、大きなディヴォットを取る。このテの人はザックリを防ぐために多めのバウンスが必要だ。

"sweeper"(払うタイプ)のスウィングは芝からボールを摘まみ上げ、ディヴォットをほとんど取らない。この型のゴルファーはボールの下にクラブを入れるため、少ないバウンスがよい。バウンスが多いとトップし易い。

"slider"(滑らすタイプ)は、凄く急角度でも、非常に浅くもないスウィング。紙幣サイズのディヴォットを取る。中庸のバウンスを選ぶべし」

【おことわり】図はwww.bo-knows-golftips.comにリンクして表示させて頂いています。

(December 02, 2011、改訂August 27, 2016)


Butch Harmon(ブッチ・ハーモン)と父の語録

 

[Butch and his dad]

'The Pro'
by Claude "Butch" Harmon, Jr. with Steve Eubanks (Crown Publishers, 2006, $24.95)

【写真は少年時代のButch(ブッチ)と父親Claude Harmon Sr.】

・Claude "Butch" Harmon(クロード “ブッチ” ハーモン)のたまわく

「私が新しいアシスタントを雇う際、最初に要請するのはイギリスのインストラクターJohn Jacobs(ジョン・ジェイコブズ)著の'Practical Golf'『パーフェクト・ゴルフ』(1972)を読むことだ。これは平易で理解し易いベストの本である」

「背の高いゴルファーは、背の低いゴルファーよりフットワークを控え目にすべきである」

・Claude Harmon Sr.(クロード・ハーモン一世、1916〜1989、The Masters 1948の優勝者)のたまわく

「ゴルフは難しい。いいゴルフは難しい。チャンピオン・クラスのゴルフは、ホンの一握りの人間しか理解出来ないほど、とても難しい。ゴルフは残酷なゲームだ。144人がトーナメントで競い合って、143人が負けるのだ。タフなゲームである。このゲームはあんたを噛み砕き、唾を吐きかけ、踏みにじる。立ち上がって埃をはたく人間だけが勝ち残るんだ。そりゃ、そうあるべきだ。もし、このゲームが簡単なら、有象無象までやりたがるだろうからね」

「いいゴルフをしたかったら、長く、辛い時間を長期にわたって堪える意志が必要だ。だが多くの場合、上達する前に悪化することの方が多い」

「私(Butch Harmon)が父に、当時有名だった『Ben Hogan(ベン・ホーガン)の秘密』は何だと思うか?と尋ねた。父の答えはこうだった、『Ben Hoganの秘密は簡単だ。彼が他の人間の十倍練習し、学ぶことをやめなかったことだ。いわゆる彼の秘密を追い求めるのは間違いだ。ゴルフに秘密なんかない。万人向きのスウィングなんかないのと同じことだ」

「シャンクをストップさせるには、シャンクがどうして起るか理解する必要がある。多くの人間が、その原因はクラブフェースがオープンになり、両手がボールの前にあるからだと想定する。それがホーゼルでボールと接触する理由だと考える。事実は、その正反対だ。シャンクはフェースがクローズになって起る。早期にクラブをリリースし、クラブをボールに投げ落すと、クラブフェースがシャットになり、ボールはホーゼルと地面の間の虜となってしまう。それがボールを右に打つ(=シャンク)原因だ。人々はクラブフェースがオープンになっていると誤解し、懸命にクローズにしようと努力するが、それは症状を悪化させるだけだ。クローズにすればするほどシャンクが出る

(ゴルフ・レッスンについて)「騾馬(ラバ)【=ダッファー】を競走馬にすることは不可能だ。調教師に出来ることは世界一の騾馬を作り上げることだ」

「どんなターゲットであれ、あんたが最後に見たところへボールは向かう。だから間違いなく正しいものを見るように」

「ターゲットに意識を集中するゴルファーは、たとえいいスウィングが出来なくてもカップに沈める方法を見い出す。スウィングに意識を集中するゴルファーは、完璧に打てたとしてもカップには沈められない。ターゲットを見るよりボールを凝視する時間の方が長い連中には全くチャンスはない」

(長男Butch Harmonに)「持てる者を他人に与えよ。金とは限らない。悩んでいるゴルファーへのtipでもいい。落ち込んでいる人間を訪問することでもいい。出会う人全てに優しくせよ。親切に礼儀正しくするためには一銭も必要としない。その配当は、お前が想像も出来ない方法で自分に巡って来る。だが、お前が嫌な奴であれば噂となって広がり、生涯嫌な奴として知られることになる」

(同上)「お前の助けを必要とする友達の電話に返事しなければ、お前は彼や彼以外の誰の友情にも値しない人間となる」

【おことわり】写真はhttp://www.linkslifegolf.com/にリンクして表示させて頂いています。


(December 30, 2011、改訂June 04, 2015)


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