スパニッシュ・モスは木に着生する植物です。木の枝の至るところから白いボロ切れみたいにぶら下がるので、木全体をお化けみたいに見せます。昼なお暗い湿地などで、こういう木々に取り囲まれると恐い思いをするでしょう。
白っぽい植物なので枯れているように見えますが、触るとしっとりと柔らかい。生きているのだから当然ですが、遠望で枯れているイメージを持っているとびっくりします。「モス」という名にかかわらず、スパニッシュ・モスは苔(コケ)ではなく、寄生植物でもありません。根は無く、水分は空気中から、養分は漂う塵から採るのだそうです。湿気の多いところでないと生きていけないわけです。
スパニッシュ・モスは小さな黄色い花をつけます。茎は枯らして室内装飾などに使われます。
アメリカ南東部および南米の熱帯地域で見られますが、アメリカ映画では、南部の象徴のように登場します。
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