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公開:1945
監督:Sam Wood
地域:ルイジアナ州ニュー・オーリンズ
出演:Gary Cooper、Ingrid Bergman、Flora Robson、Jerry Austin、John Warburtonほか
範疇:原作もの/ドラマ/ロマンス
私の評価 :☆
【Part 1】
監督、主演男優、主演女優が'For Whom the Bell Tolls'『誰が為に鐘は鳴る』(1943)に続いてチームを組んだ作品です。
875年。Ingrid Bergman(イングリッド・バーグマン)はパリから生まれ故郷のニュー・オーリンズに帰って来る。彼女は伯爵夫人と自称していて、Flora Robson(フローラ・ロブスン)演ずる黒人・白人相の子の召使い女性とJerry Austin(ジェリィ・オースティン)演ずる中年の小人を引き連れている。
生家は草ぼうぼうで埃だらけ。Ingrid Bergmanはそこに母の悲しみを見た。富豪の父の一族は、家名を守るため情婦である母と娘(Ingrid Bergman)をパリに遠ざけた。近年母が亡くなり、Ingrid Bergmanは父の一族への復讐のために戻って来たのだった。復讐の資金を得るには彼女自身が金持ちと結婚する必要があった。
ある日、Ingrid Bergman一行が買い物をしていて長い脚にブーツ、白いカウボーイ・ハットのGary Cooper(ゲアリ・クーパー)と出会う。二人は即座に惹かれ合う。
Texasの牧場主だったGary Cooperの父が、サラトガ鉄道から騙され土地を二束三文で巻き上げられていたため、彼は鉄道会社に復讐を誓っていた。彼がニューヨーク東部のサラトガの競馬場に去った後、ニュー・オーリンズを追われたIngrid Bergmanもサラトガに移る。そこで知り合った紳士はサラトガ鉄道の重役だった。Ingrid Bergmanは恋か富豪との結婚か、二者択一を迫られる…。
とにかくIngrid Bergmanが美しい。彼女を見ているだけで幸せな気持ちになれるので、この長い長い映画(135分)も退屈しません。ニュー・オーリンズの弁護士がIngrid Bergmanに"May I say...you are very beautiful!"と云うと、彼女は謙遜もせず奢った様子も無く、明るい無邪気な顔で"Yes, isn't it lucky."と応えます。美人に生れついた女性の、幸せ一杯の満足感が出ています。
彼女の黒人召使い役の女優はイギリス生まれの白人ですが、この映画でアカデミー助演女優賞を獲得しました。後に英女王を演じたりして、名優として男性の"Knight"に対応する女性の称号"Dame"(デイム)を英王室から授かっています。
Ingrid Bergmanがフレンチ・マーケットで試食する「ジャンバラヤ」ですが、エビ、ベーコン、ソーセージ、鶏肉、野菜、米などをスパイスを効かせて炒め、蒸し煮にした炊き込み御飯の一種で、「アメリカ版パエリャ」という感じです。ルイジアナ州の名物料理の一つ。
なお、固有名詞でなく"saratoga trunk"と云った場合には、19世紀に流行した女性用の大型旅行鞄を指すそうです。Saratogaが鉱泉保養地なので、そこに滞在した御婦人たちが愛用したのでしょう。その後、郵便配達の鞄も"Saratoga"と呼ばれたそうですが、車で配達するようになった今日ではもう死語でしょうが。
(February 26, 2002)
Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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