[Poison] The Last Confederate: The Story of Robert Adams
(未)

【Part 2】

親族が先祖を讃える映画を作ったという事実と、"Civil War Reenactment"(南北戦争再現)の話を伝えたかったのでこの映画を取り上げましたが、映画の出来はよくありません。

Julian Adamsは髭もじゃにして南部将校らしい風貌はいいのですが、芝居をしているのかしてないのかよく分らないぐらい大根です。最悪なのは彼の妻を演じるGwendolyn Edwardsで、「どこからこんな女を引っ張って来たの?」と聞きたいぐらいおかちめんこ。ま、北部女性の役であって、おっとりしたSouthern Bell(南部の令嬢)の風貌でなくてもいいことは分りますが、それにしてもヒロインにはふさわしくない顔です。演技にも声にも優雅さが欠けています。DVDのおまけには実物の女性の写真が出て来ますが、こちらの方がずっと美しく魅力的で、教養もありそうな目の輝きがあります。

そのGwendolyn Edwardsの髪型にも疑問があります。何度か大事な場面で、彼女の前髪が彼女の顔の前に垂れ下がっているのに、平気でそのカットを使っています。ヘア・スタイリストも監督も一向に気にしていないようです。「リアルでいいんじゃない?」とか考えたのでしょうか?

Julian AdamsとGwendolyn Edwardsが揃うと、何やら高校演劇を観ているような気持になります。

Gwendolyn Edwardsが着る衣装も当時の優雅さがありません。カラー・コーディネーションも妙で、まるでキャバレーの女給に見える衣装も混じっています。

この映画で何が印象に残っているかと云うと、Mickey Rooneyの芝居とTippi Hedrenの姿ですね。主役ではなく。

(January 17, 2008)





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