公開：1967
監督：Otto Preminger
地域：ジョージア州
出演：Michael Caine、Jane Fonda、John Phillip Law、Faye Dunaway、Diahann Carrollほか
範疇：原作もの／ドラマ／人種差別／土地問題／貧富

私の評価 ：☆

【Part 1】

ジョージア州の片田舎。Jane Fonda（ジェイン・フォンダ）は大地主の遺産を相続していたが、その土地を再開発して工場を誘致しようとしていた。彼女には前の夫との間に生まれた知恵遅れの幼児がいて、現在はMichael Caine（マイケル・ケイン）と結婚していた。Michael Caineはテナー・サックスを吹くような優男だったが、妻の土地に住んでいる農民の立ち退き問題にはタフになる腹だった。彼はJane Fondaが連れ子のことばかり気にかけるのが気に入らなかった。

Michael Caineの従兄John Phillip Law（ジョン・フィリップ・ロー）が第二次大戦のヨーロッパから戻って来る。彼には妻Faye Dunaway（フェイ・ダナウェイ）と四人の子供がいた。John Phillip Lawはパリで買って来た黒いネグリジェを妻にプレゼントする。

Jane Fondaの家で日曜午後のパーティが開かれる。Burgess Meredith（バージェス・メレディス）演ずる老判事がやって来て文句を云う。彼は若い牧師やJane Fondaが黒人の理解者であることに我慢出来ない。この判事はコチコチの差別主義者だった。

John Phillip Lawの隣人である黒人Robert Hooks（ロバート・フックス）は独身で、教師Diahann Carroll（ダイアン・キャロル）が好きだった。彼の土地・家屋も立ち退きの対象になっていたが、彼は曾祖父がその土地を正式に譲り受けたという権利書を持っていた。彼の母Beah Richards（ビー・リチャーズ）は、「私は白人に従属した黒人だった。お前は白人と闘って頂戴」と云い遺して死ぬ。

John Phillip Lawは黒人Robert Hooksと共に土地を守る決意をする。Jane FondaとMichael CaineはRobert Hooksの居住権を剥奪すべく提訴するが…。

Faye Dunawayはこれがデビュー作で、Jane Fondaも'Barbarella'『バーバレラ』(1968)の一年前。John Phillip Lawも'Barbarella'で盲目の天使を演じます。George Kennedy（ジョージ・ケネディ）がちょいと抜けた、ユーモラスなシェリフを演じています。

Otto Preminger（オットー・プレミンジャー）監督の映画と云えばSaul Bass（ソウル・バス）のタイトル・デザインを期待しますが、Saul Bassは関係せず、ありきたりのタイトル（並以下）でしかありません。

原題'Hurry Sundown'は劇中で黒人達が歌う曲目の名前です。Peter, Paul & Maryや他のグループにも同名の曲がありますが、こちらは映画のために作られたオリジナルです。

(August 29, 2002)

Poster shown above is a courtesy of Nostalgia Factory.
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