[Poison]

Honkytonk Man

『センチメンタル・アドベンチャー』

【Part 2】

この映画にSondra Locke(ソンドラ・ロック)が登場しないのはせめてもの救いです。私は彼女がいい女優だとも思えないし、魅力も感じないからです。1977年〜1990年までClint Eastwoodと同棲し、六本の映画で共演しました。彼が約束した七本目の役をくれなかったということで訴訟を起こしたそうです。この映画はまだ彼等の関係が続いている最中でしたが、彼女の年齢の役は無いので彼女にもどうしようもなかったようです。

途中から道中に加わる娘を演ずるAlexa Kenin(アレクサ・クニン)ですが、この映画の後三年後にボーイフレンドに殺されてしまいます。

いくら病気だからとはいえ、Clint Eastwoodの唄はかぼそくハリもなく、とても聞けたものではありません。聴衆が拍手したり、レコーディングの話が舞い込むのは不自然です。彼が咳き込んでマイクから離れた後、引き継いで歌う黒人歌手の唄になるとホッとします。また、メンフィスのブルース酒場の黒人女性歌手もなかなか聞かせます。

少年が童貞を失うのはいいとして、それに関して叔父と甥の会話が全くありません。私が観たのはTV放映によるものなので、そこはカットされたのでしょうか?少年が大人になる節目の出来事なので、その後の彼の表情、叔父・甥の会話などは非常に重要だと思うのですが。

これもTVでカットされたのか、一足先にメンフィスへ行った少年の祖父は消えたままになってしまいます。カットされたんでしょうねえ。レンタルで確認しようと思ったのですが、私の町のどの店にもありませんでした。たとえ脚本家が祖父の存在を忘れても、監督は気付くべき問題ですから、カットされたんでしょう。

(March 09, 2002)





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