[Poison]

Heart of Dixie

『ハート・オブ・デキシー〜二十歳の旅立ち〜』

【Part 2】

この映画のPhoebe Catesの可愛いこと!ボーイッシュな髪型で、黒色系の服を着て、「グリニッジ・ヴィレッジで暮らそう!」とか、「妊娠しちゃった」とか、「私は月並みな女になりたくない。偉大な女性になりたい」と云ったり、街角の「黒人用」の水飲み場の水を飲んだりします。翔びたいのです。翔んでる女になりたいのです。子供っぽい外観なのに精一杯突っ張って背伸びしてる姿が可愛い。あまり出番がないのが残念です。私は昔、彼女は単なるティーンのアイドルかと思っていたのですが、この映画では存在感をかもし出しています(贔屓目かも知れませんが)。

Phoebe Catesに較べると、主演のAlly Sheedyは美人でもないし可愛くもないし、存在感もなくて、全く見るに耐えません。1990年のラジー賞でワースト主演女優賞を“獲得”したそうで、「さもありなん」です。

彼女と結ばれることになるTreat Williamsは、画面に出て来ると常に微笑みを浮かべているという一本調子の芝居で、この人にもラジー賞をあげたいぐらい。こんな演技を許した監督にも責任がありそうですが。

半分は真面目なお話なのですが、どちらかと云えば学生の馬鹿騒ぎや女子学生の軽薄な日常が多く、まとまりがない映画になっています。

女子寮におけるダンスパーティですが、女子生徒は豪華なドレスを着て、何と男子学生は全員南軍の制服なんです。その時代錯誤にぶったまげてしまいます。

(June 24, 2003)





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