September 20, 2026
●パッティングの六つの鍵
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)が生涯グランド・スラムを達成した絶頂期に出版した本より。
’How I Play Golf'
by Tiger Woods with the editors of Golf Digest (Warner Books, 2001, $34.95)
「1) 後退・前進、どちらも同じ長さで
私のバック・ストロークとフォワード・ストロークのスピードとリズムの重要な鍵は、どちらも同じ長さにするというものだ。もし、6メートルのパットにパターをたった数センチしか引かないとすると、ボールをカップに届けるには突如加速しなければならないし、結果としてより長いフォローをしなければならなくなる。
2) 肩と腕が主役
動きの主な動力源は肩と腕である。両方とも一緒に働く。私はどんな場合であれ(特にバック・ストロークにおいて)腕を肩に先行させたくない。
3) 手首は生かさず殺さず
手を主役にしてパットするのは最悪である。それだとパターヘッドが揺れ動き易いし、プレッシャー下で手主体のストロークは乱れ易い。私は手と手首は大人しくさせ続けることを好む。
だが、手と手首を金縛りにもしたくない。もし、グリップ圧が軽ければ、手首はごく僅かに折れる。これは特にラグ・パット(寄せるパット)をする際に起きるが、長いストロークが必要だしカップまで届かせるにはパター・ヘッドのスピードが必要だからだ。しかし、覚えておいてほしいのは、私は絶対必要な時だけにそうする…ということだ。
4) 腕とパターは一体
私はパターヘッドと左前腕に連続した直線を形成させたい。そうするため、私はアドレス時に両手首で僅かにアーチを作る(弓形にする)。両前腕とパターシャフトとの間の角度を消すことによって、パターは私の腕の通りに動く。この考えは望ましくない角度と梃子の動きを抹殺するので、ストロークはワン・ピースの動きとなる。
5) 頭を動かすな
パット名人と云われる人々は、パットの最初から最後まで頭を静止させ続ける。パットの下手な人々は僅かでも頭を動かす。簡単明瞭。私が微かにでも頭を動かしたとしたら、ストローク軌道を安定して真っ直ぐに保つことは不可能だ。十中八九、フォワード・ストロークで肩をオープンにしてしまい、アウトサイド・インの軌道でプルしてしまう。私はボールがかなり手元を離れるまで頭を完全に静止させる練習をしている。
6) 覗いちゃ駄目よ
あなたに私と同じ傾向があるなら、ボールがパターフェースを離れた瞬間、ボールがカップに向かったかどうか知りたくて待ってはいられない筈だ。だが、あまりにも早く見上げようとする欲望はいくつかのひどい影響を与える。時期尚早に頭を挙げる癖は頭を動かし、ボールとの正確な接触を損なう。そればかりか、もしボールがどこへ向かうかと気が散っていると、ターゲット・ラインに真っ直ぐパターを動かし続けるべき主たる業務に集中出来なくなる。
これに抗する手段を発見した。左目を閉じてストロークする練習である。これだと周辺視野にターゲット(カップ)が見えないので、目を真下に向け続けることを容易にしてくれる」
【おことわり】画像はhttps://storage.googleapis.com/にリンクして表示させて頂いています。
(September 20, 2026)
●「タメ」を作るタメにはどうする?
インストラクター安田泰道プロは『ムチの様にしならせてヘッドスピードを走らせる。ドライバーの飛距離アップ法』(https://youtu.be/nT5bjnmKM2Y?si=6nk9rMrJ7lI-Vksa)で、次のように説明しています。
・トップでは手首とシャフトをを90°の角度にする
・切り返しの瞬間シャフトを右腕に当てて(タメを深くして)からダウンスウィングする
これは昔からBen Hogan(ベン・ホーガン)やFred Couples(フレッド・カプルズ)などPGAツァー・プロ達がやっている"re-cock"(リコック=バックスウィングでトップを形成するまでに普通にコックするのだが、ダウンスウィング開始で更にもう一段コックする)に似たテクニックですね。シャフトを右腕に当てることが出来れば確実にリコック(再コック)が可能でしょうが、私の身体では無理です。そこまで急角度にコック出来ません。
安田プロも「このシャフトを腕に当てるという動作は結構難しい。腕だけで当てようとすると全く当たらない。身体の回転と同期させながら行う必要がある」と述べています。
安田プロはまた、「切り返し後、右肘をお臍(へそ)に向けて先行させて振り下ろす」という練習法を説いています。これもアーリィ・リリースを避けるための方策です。(https://youtu.be/Y7RQNaNKZBE?si=Bc2YHfFmQBs9H6jM)「この右肘の動きが正しくお臍に入ってくれることによって深いタメが出来るようになり、タメが出来ればヘッドが面白いくらい走って飛距離は格段に上がります」とのこと。この手法は私にもすぐ実行出来るので早速練習に取り入れました。本番でちゃんと実行出来るかどうかはともかく。
『タメの作り方。タメがキープできれば50yd飛距離が変わる』(https://youtu.be/wDNK9_bAOYY?si=JuhCOzX9LB6QkYz9)では、「ボールに向かって手を落とすのではなく、グリップエンドを自分の右太ももに向けて落とす意識を持つべきである」そうです。こうすればタメがキープ出来るとのこと。
『タメを最大限活用して力がなくても飛ばす』(https://youtu.be/l4N416JVKKY?si=3dRZb0s_E_-0q1On)では、「タメを作ってもボールを打ちに行くとスライスしてしまうので、右足正面の飛行線上にボールがあるというイメージで打つ」と説かれています。
コックし背屈させた(甲側に折った)手首をほどくリリース・ポイントは「左足の爪先」であるとのこと。(https://youtu.be/nT5bjnmKM2Y?si=6nk9rMrJ7lI-Vksa)右足正面のイメージのボール位置と、左足の爪先のリリース・ポイント、ちょっと紛らわしいですが。
「タメ」をキープすることを念頭においてプレイしています。ダウンスウィングで右肘を臍(へそ)に向かわせる。アイアンでは驚くほど狙ったところへ真っ直ぐ飛ぶ…というケースが増えています。これは安田プロに感謝しなくはなりません。
しかし、ドライヴァーでは困ったことがあります。私の場合、ドライヴァーは長く水平なインパクトをしないと飛ばないのですが、タメを作るとてんぷらを多発するだけ。飛距離を望んでタメを作ろうとしているのですが逆効果なのです。
考えられる原因は、私がボール後方15〜16センチをスウィング弧の最低点とし、そこに仮想ボールがあるとしてアドレスする「先行捻転」という手法を用いているからかも知れません。ごく一般的なアドレスをしたらどうなのか、検証してみる必要があります。
(September 20, 2026)
●「不動の頭」は間違いである
Louse Suggs(ルイーズ・サグズ、1923~2015)はLPGA創設者の一人で、LPGAツァーで61勝した名人。
’Par Golf for Women'
by Louse Suggs (Simon & Schuster, 1953)
「多くのゴルファーがスウィング中の頭の扱い方について悪しき観念に囚われている。『頭を下げ続けろ』、『ボールを見続けよ』、『頭を動かすな』等々…と云われるせいで、人々は完全に不自然な状態で頭を固定しようとする。肩を廻しながら地面を見続けるなんて人間として不可能だ。そんな真似をするとバックスウィングを制限してしまう。目はボールを見続けられるだろうけど。
頭を動かしてはいけないというのは本当だ。しかし、頭を廻してはいけないというのは間違いである。腕を車輪のスポークとするなら頭をハブ(中軸)と考えることが出来る。クラブヘッドを望んだ軌道で操ろうとする場合、ボールとの最初の位置関係を逸脱してはいけない(中軸も回転はする、ただし歪んで回転はしない)」
【おことわり】画像はhttps://pictures.abebooks.com/にリンクして表示させて頂いています。
(September 20, 2026)
|
Copyright © 1998−2026 Eiji Takano 高野英二 |