May 20, 2026

パッティング・スタンスの研究

 

[Bobby]

'The Greatest of Them All: The Legend of Bobby Jones'
by Martin Davis (The America Golfer, 1996, $60.00)

これは横28センチ×縦37センチもある大型本で、Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)の写真を集めて満載した豪華本です。ゴルフ狂だった友人が亡くなった時、遺族が「欲しい本があったら好きなだけ持って行け」と云ってくれた時、段ボール箱に押し込んだものの一冊でした。グランドスラムを頂点としたBobby Jonesの一生を振り返る内容なので、技術的なことは最後の最後に僅かしか触れられていません。パッティングに関してはBen Crenshaw(ベン・クレンショー)が解説しているのですが、新旧の写真と共にとても示唆に富んだものでした。以下はBen Crenshawの文を要約したものです。

「Bobby Jonesがグランド・スラムを達成した頃のパッティング・スタイルは、図のようにほとんど両足の踵をくっつけたスタンスで、足をややオープン気味にし、屈まず伸びやかに立っている。

しかし、彼のもっと若い頃はこうではなかった。両足の間隔はやはり狭かったものの、握り拳一つ分ぐらい離れていたし、爪先もオープンではなかった。大きな違いは彼が屈み込んでいたことだった。Bobby Jonesは生まれながらのパット名人ではなかったことが判る。彼は研鑽によってパット名人となったのだ」

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私にとって今回印象的だったのは、彼のオープン・スタンスです。なぜ、オープン・スタンスなのか?Bobby Jonesのいくつかの本を読んでも、どこにも書いてありませんでした。彼はフル・スウィングでやや爪先を開いていますし、「パットもフル・スウィングの延長だ」と云っていますので、それが理由かも知れません。

ある日のラウンド前の練習でBobby Jones流スタンスを試してみました。両足を揃え、ややオープン・スタンス。悪くなかったので、本番のラウンドもそのスタイルで通しました。この日はお喋りなチーム・メンバーのマナーで不快な思いをしたということもありますが、全体に不出来でした。僅かにプッシュが多かった気がします。それにしても合計31パットもしたのは、この新しいスタンスのせいだったでしょう。

Bobby Locke(ボビィ・ロック、1917~1987)という南アのプロは全英オープンに四回も優勝した人ですが、彼はパット名人でもありました。そして、彼はなんと右足を7.5センチ下げたクローズド・スタンスでパットしました。

私は「完璧なストロークの探究」(tips_193.html)の方法を用いて、スクウェア、オープン、クローズそれぞれのスタンスを試してみました。目標はただ一つ、インパクト・ゾーンでパター・フェースが最もストレートにターゲットを向き続けるスタンスです。

これまではターゲット・ラインにスクウェアに両足を揃え、どうやったらパター・フェースをスクウェアに出せるか…に汲々として来ました。しかし、スタンスをオープンにするかクローズにするかで、そんな苦労はせずに完璧に近いストレートなストロークが実現するなら、その方がずっと簡単です。ストローク終点でのフェースの向きという結果から、スタンス(出発点)を変えるというコペルニクス的転回でもあります。

で、私の場合ですが右爪先を4.3センチほど下げて、クローズにすると良さそうであることが判りました。最初は両爪先、両肩もスクウェアに構え、その後右足をを4.3センチ下げます。「4.3センチなんてラウンド中に計るわけにいかないだろ?」とおっしゃる?その通り。しかし、パター・シャフトに目印をつけておいて、そこまで右足を下げればいいのです。簡単です。

有名・無名を問わず、スクウェアでないパッティング・スタンスを提唱するインストラクターなどいませんから、これは無鉄砲な試みかも知れません。しかし、これが私のパッティングに革命的変化をもたらすかも知れないのです(壊滅的打撃かも知れませんが)。

【参考】
・「Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のパッティング」(tips_173.html)
・「Bobby Locke(ボビィ・ロック)のパッティング」(tips_109.html)

(May 20, 2026)

パットはバックストロークで決まる

 

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これは最近の私の信念といっていいものです。私のメソッドは「打つ」のではなく「ストロークする」パッティングです。つまり、インパクトの強さではなく、ブランコが高いところから低い地点に戻るのに似た重力の作用によるパットです。これだと、左手甲の角度(方向性)が最も自然に保たれると思うからです。

インパクトで力を篭めないのですから、距離感はバックストロークの長さで決定されます。ターゲットを見ながら(上りであるか下りであるかを勘案しながら)バックストロークを何度か練習します。「このぐらいだな」と納得出来たら、本番に移行しますが、くれぐれも発作的に強く打ったり弱くしたりせず、素振りのままのストロークを心掛けます。意識的にフォローを出しません(意識すると余分の力が加わってしまう)。あくまでもバックストロークが主体で、そも戻りを利用するだけ。インパクト後はどうでもいいという感じ。

ボールがカップの横10センチで止まるということが珍しくありません。どうせならカップインして欲しいところですが、3パットしないだけでも上出来と思うべきでしょう。

この方法は驚くほど正確な距離感を達成します。試してみて下さい。


【おことわり】画像はhttps://encrypted-tbn0.gstatic.com/にリンクして表示させて頂いています。

(May 20, 2026)

パッティングの心構え

 

これは「60センチに精魂を込める」(tips_201.html)の続きと云っていいものです。

[goodbye]

Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)は「あれは完璧なパットだった。ただ、入らなかっただけだ」と云ったことがあるそうです。これは強がりでも何でもなく、完璧な読みとストロークをしてもラインにスパイク・マークがあったり、不規則・不揃いな芝があったりすれば、ボールはカップから逸れることがあるわけです。

私はパットする際ボールに向かって「おれにしてやれる最後のことはお前をカップに向かわせる、それだけだ。お前はカップに入りたいだろうが、地面の凸凹や不揃いな芝によって蹴られてしまうことがあり得る。結果は神のみぞ知るで、おれには責任が持てん。お前をカップに送り届ける最善の努力はする。しかし、うまくコトが運ばなくても怨むなよ。では、さらばだ」と云いながらストロークします。

ある時、上のように思いながらストロークしたら、頭を残した(ボールを見送らない)完璧なストロークが出来、ボールはカップインしてしまいました。「では、さらばだ」というキー・ワードがボールを見送らない理想のストロークに繋がったような気がします。


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(May 20, 2026)


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