Jun 20, 2026
●二つのプレーン・上級篇 Part 1【イントロダクション】
インストラクターJim Hardy(ジム・ハーディ)は2005年に’Plane Truth for Golfers' 邦訳『プレーン・トゥルース』を出版して世界をあっと云わせました。
その内容は当サイトの「二つのプレーン」(tips_90.html#planess_1)なる記事で詳細に紹介してあります。自分の現在のスウィングが1プレーンか2プレーンかを知るには、誰かに前に立って貰うか、身体の前に鏡を置いて調べれば直ぐに分かります。
トップで左腕が右肩に重なれば1プレーン(写真左の赤線)で、この代表はBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)、Ben Hogan(ベン・ホーガン)、Sam Snead(サム・スニード)、Moe Norman(モゥ・ノーマン)、Adam Scott(アダム・スコット)、Justin Rose(ジャスティン・ローズ)、Bryson DeChambeau(ブライスン・デシャンボー)など。
左腕が右肩よりも上にあれば2プレーン(右の黄色い線)で、こちらの代表はJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)、Tom Watson(トム・ワトスン)、Rory McIlroy(ロリィ・マカロイ)、Jon Rahm(ジョン・ラーム)、Justin Thomas(ジャスティン・トーマス)、そして他の多くのPGAツァー・プロたち。
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)は、ついたコーチによって2プレーンだったり1プレーンだったりしました。
Scottie Scheffler(スカティ・シェフラー)は高いバックスウィングのトップなので2プレーンのように見えますが、捻転・足の使い方・ダウンスウィングのプレーンなどで複雑なことをやっており、1プレーンにも2プレーンにも属さないそうです。
どちらのプレーンがゴルファーに向いているかは、ゴルファーの体型、身体の柔軟性、スウィングのテンポなどによって決まるので一概には云えません。Jim Hardyによれば、ゴルファーが決意すればプレーンを変えることも出来るそうです。
【具体例】Jim Hardyにコーチされた代表選手はプロのPeter Jacobsen(ピーター・ジェイコブセン)ですが、最初彼は2プレーンでプレイしていました。Jim Hardyが「二つのプレーン」のセオリーを確立しつつあった頃、Peter Jacobsenはそのセオリーを信じて1プレーンに変えました。すると1955年に49歳でHartford Open(ハートフォード・オープン)に優勝、翌年に初参加した全米シニア・オープンに優勝、さらに全米シニア選手権にも優勝し、シニア・ツァーのメイジャーの優勝カップを二つも手にしてしまいました。
Jim Hardyが前記の本の続編(右図)を出版したことは知っていましたが、「最初の本で語り尽くされているはず」と考えて手を出しませんでした。たまたま、その続編が私の手元に転げ込んで来ました。内容のほとんどが前著の繰り返しに思えたのですが、インターネットのブック・リヴューによれば、「各章にちりばめられている"Fact versus feel"(事実 対 フィーリング)という項目が興味深い」とのこと。で、前著を補うためのそのいくつかを紹介することにしました。
'Plane Truth for Golfers: Master Class'
by Jim Hardy with John Andrisani (McGraw-Hill, 2008, $18.95)
「1プレーン・スウィングは、両腕によるスウィングを強調し、身体が同じプレーンで回転するので、常に一定のスウィングをするためのタイミングとテンポはさほど重要ではない。だが、1プレーン・スウィングでパワフルに打つためにはゴルファーはバックスウィングとダウウィンスウィングで、(可能な限り快適さを保ちつつ)フルに、かつハードに身体を回転させてスウィングする。
2プレーン・スウィングは、水平の肩の回転と縦に動く腕の薪割りのようなスウィングであり、この、水平と縦の動きを融合するには完璧なタイミングが必要となる。2プレーンの利点の一つは、その空手チョップのような動きがとてつもないパワー(=飛距離)を加える源であるということだ。
だから、バックスウィングで身体のフルターンが出来ずにパワフルにボールを打てないゴルファーは、2プレーン・スウィングにすればクラブヘッド・スピードを増すことが可能になる(多少正確度を失う恐れはあるが)。左肩を60度しか廻せないシニアは2プレーン・スウィングにすればクラブヘッド・スピードを増やす助けとなる(絶対そうすべきだというわけではない)。
二つのプレーンのどれを選ぶべきかという場合、アイ=ハンド・コーディネーション(目と手指の協調動作)、柔軟性、運動能力などが重要な要素だ。もしあなたが身体と腕の強靭さに欠け、柔軟さも衰えているなら、2プレーンがベストであろう。
一般論として、1プレーン・スウィングはより正確にボールを打てる、2プレーン・スウィングを選べばパワーを増すことが出来る。両方のスウィングを試してみて、どちらがあなたにとってより自然であるかを確認すべきだ」( 次回の「Part 2【1プレーン篇】」に続く)
二つのスウィングを試してみる場合、注意すべき点がいくつもあります。【次回から二回連続の記事を読んだ上で試して下さい】これらの要素抜きに試しても、どちらのプレーンがいいのか正しい結論は出せないでしょう。
以前の私は飛距離よりも正確さを求めていたので1プレーンで満足していました。しかし、高齢化とともに飛距離が落ちて来たので、2プレーンに移行すべきだろうか?と思案しています。1プレーン・スウィングは強靭な肉体を持った人に向いているそうです。Bobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)は典型的な1プレーンのゴルファーで、がっしりした体型でした。Ben HoganやSam Sneadも同様。一方私は短躯痩身で、強靭な身体の持ち主とは到底云えません。
Jim Hardyは1プレーンのゴルファーにはジムに通うか、自宅で腹筋運動をすることを勧めますが、怠け者の私にそういう継続的な努力が出来るとは思えません。となると、2プレーン・スウィングに乗り換えるのが適切ではないかという気がします。しかし、英語の諺に"You can't teach an old dog new tricks."《老犬に新しい芸を教えるのは不可能》というのがあって、私はまさにその老犬なのですが…orz。
【おことわり】Jim Hardy当人による二つのプレーンの比較画像はhttps://mblogthumb-phinf.pstatic.net/にリンクして表示させて頂いています。
(June 10, 2026)
●シニアの飛距離増強法・苦闘篇
【警告】これは私の経験を紹介する記事で、誰にでも当てはまるであろうtipではないかも知れません。そこのところをお含みおきの上、お読み下さるよう。
ここのところ私は不運続きで、何もいいことがありません。ゴルフ・カートのバッテリーが弱くなって何回もラウンド中に死んでしまい、その都度カート車庫まで他のカートに押して貰っています。どうやら、六個全てのバッテリーを新品にしなくてはならないようです(大金が必要)。そして、自家用車のラジエーターまで壊れて新品と交換しなくてはなりませんでした(これまた大金)。
そこへ持って来て、ゴルフバッグを車のトランクに入れる際、TaylorMade(テイラーメイド) のドライヴァーR11sのシャフトをポキンと折ってしまいましたorz。悪いことは重なるものです。
どうせ新しいシャフトを買うならシニア・フレックスにするのですが、シャフトだけでも送料込みで$55.00もします。カートや車の補修に多大な出費を続けている最中なので、「おいそれ」と決断出来ませんでした。
そこで現在手持ちのR(レギュラー)フレックスのシャフトで、二つのヘッド(ロフト12°と10.5°)による飛距離の比較、R11sの錘(おもり)配分を替える…などで凌げないかどうかテストしてみることにしました。
私が最初に購入したR11sのヘッドはロフト12°なのですが、これは高く上がるばかりでランが少なくて距離が稼げないので、後に10.5°のロフトのヘッドを購入し、トゥ側16g・ヒール側20g(かなり重めの組み合わせ)の錘を装着していました。可動式錘の機能は、本来はトゥ側を軽くしてスライス防止、トゥ側を重くしてフック防止…というものなのですが、私の球筋はあまり曲がらないのでほぼ均等でいいのです。今回考えたのは「シニアには軽いヘッドの方がいいんではないか?」ということと、もう一つ「シニアにはロフトの多いドライヴァーの方が距離が出るのではないか?」ということでした。
私のドライヴァー試打場は市営ゴルフ場のNo.14(360ヤード、パー5)と決めています(練習場ではどれだけ実際に飛んだのか判らないので)。前後に誰もプレイしていない頃合いを見計らって打ちます。フェアウェイ右側のグリーンまで残り190ヤードのところに一本の木が立っているので、これを越えるのが目標です。
テストの日、ロフト12°のヘッドのドライヴァーの錘の穴は空っぽでした。ふと、R11のヘッドの錘を一切装着せずに飛ばしていたRoy(ロイ、故人)という男のことを思い出し、真似して完全に錘無しで打ってみました。なんと、軽々と目標の木を15ヤードも越えました。それも真っ直ぐに。まぐれかも知れませんが、これは近来まれな快挙でした。
その後のテストの結果を総合すると、私のようなシニアにはロフトの多い(=高い弾道)、軽いヘッドが適していることが判りました。つまり、ロフト12°で、錘無しが最適なのです。しかし、「錘無し」で錘の穴を空っぽにすると、そこに砂やゴミなどが入って後に錘を装着したくなっても不可能になる恐れがあります。で、トゥ側1g、ヒール側1gという最少限の組み合わせの錘を入れて穴を保護することにしました。
軽いヘッドだとボールが曲がって飛ぶのが心配です。カートで走れるようになったら、充分テストして錘の配分を決めることになるでしょう。
以上の工夫で2プレーンに移行しなくても以前の飛距離が常時得られるなら万々歳。以前の飛距離が再現しなかったら、スウィング・プレーン改造を始める前に、先ずシニア・フレックスのシャフトの購入を考えます(その方が簡単なので)。
【おことわり】シニア・ゴルファーの画像はhttps://thumbs.dreamstime.com/にリンクして表示させて頂いています。
(June 10, 2026)
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