September 20, 2025
●平らな左手首でインパクトに突入せよ
インストラクターTom Ness(トム・ネス)によるインパクトの極意。
'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)
「クラブヘッドをボールに当てるという考えを捨て、クラブ・ハンドルがボールを通過することを考えよ。
大方のゴルファーにとって、それはインパクトにおける両手の位置を基本的に変えることを意味する。もしあなたがインパクトでクラブを返すと、左手首が凹み右手首が平らになる。
上手な人の左手首は平らで、右手首がやや折れる」
お間違えなく。写真はアドレスではなくインパクトです。左からTiger Woods(タイガー・ウッズ)、John Daly(ジョン・デイリー)、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)、 Earnie Els(アーニィ・エルス)です。どのプロの左手首も平らでターゲットを向いています。
ドライヴァーからパターまで、方向性を保つコツは「フラット(平ら)な左手首」です。左手首をフラットにしたインパクトが迎えられれば、ボールはアドレスの際にゴルファーが望んだところへ向かって行きます。
(September 20, 2025)
●革命的ストローク法の発見?
先日のラウンド、二つの3パットを2パットにおさめていれば(タラレバ^^)76で廻れていたところでした。それが78…、痛恨の極み。
で、パットの練習に精出しました。といっても家の中で、図の練習法によってです。これをバックストロークを始める時に目をつぶって、最後にフォローで目を開けてパターフェースがスクウェアであるかどうか確認します。私のストローク法はインサイド→スクウェア→インサイドではなく、インサイド→スクウェア→スクウェアなので、ストローク終了時にはスクウェアでなくてはならないのです。
・床にクラブ・シャフトを置く場合は、シャフトに触れてカシャカシャ音を出してはいけません。マットの直線上でストロークする場合も、ヘッドがマットに触れてはいけません。どちらの場合も本番ではヘッドが地面に触れ、減速してしまいます。
・体重は爪先でも踵でもなく、母趾球(ぼしきゅう、図参照)にかける。母趾球とは足の親指の付け根にある膨らみのことです。ここに体重をかければ、身体が前後に動くことはなくなります。
・左肘をロックすると手・腕を強張らせ、ストロークがギクシャクします。これも減速する要因となります。自然に垂らすことにしました。
・フォワード・ストロークは右掌ではなく左手の甲をターゲットに向けて押し出します。こうすればスクウェアなフィニッシュが期待出来ます。
目をつぶって練習すると、本番でも目をつぶる方がいいのではないかという気にさせられます。正しいポスチャー、正しい手・腕の角度による正確なストロークは、身についたマスル・メモリで遂行すべきなのではないかと思われるからです。充分な回数の素振りで距離感を身体に覚え込ませた後は、目をつぶった方が正しいストロークが出来るような気がしました。
ここで二つのアイデアが浮かびました。
1) トップでフォワード・ストロークの前に目を閉じ、素振りの動作の再現に努力する。これは、実際にはアイ・ハンド・コーディネーションが失われるので、パターの真ん中でボールを打てるかどうか不安を感じます。マスル・メモリを信じるしかありません。
2) パターのスウィート・スポットにマジックで赤い印をつけ、(ボールを見続けるのではなく)終始パターヘッドの赤点を見ながらバック・ストローク、フォワード・ストロークし、赤点をボールの真ん中に当てるように努力する。これも異様なストローク法で、こんなの聞いたことも読んだこともありません。
これらを考えついた直後のラウンド、二つの手法をホール毎に交互に用いてパットしてみました。アウトはパット数11、インは13でした(総計24)。普段入らなかった5〜6メートルが入ったりして嬉しい驚きも味わいました。どちらの方法も役に立つことは確認されたのですが、果たしてどっちのメソッドが優れているのかは判りません。今後、ある日はこれ、次の日はこれ…と別けて検証すべきだと思われました。
【参考】
・「正しいスタンス幅の決め方」(tips_126.html)
・「パットの方向性を改善する」(09/01)
(September 20, 2025)
●久々の快挙
私の目標は常に77以下で廻ることです。なぜ77かというと、私がプレイしている市営ゴルフ場はパー70なので、パー72のコースで「80を切る」(7オーヴァー)と同等にするためには77(7オーヴァー)以下で廻らないといけないからです。
先日、76で廻れました。インのスコアはパー・プレイ(35)でした。
理由は色々考えられます。
・旱天による乾いた地面でボールがよく転がり、短いアプローチ・ショットで済んだこと。
・上の記事のパッティング練習と戦略が功を奏し、アウトのパット計11、インのパット計13、パット総数24で済んだこと。
・ツキが巡って来たらしく、3バーディが得られたこと。
これが今後も続くと楽観してはいませんが、私のスウィングやパットに関する現在の研究が間違っていないことが証明されたわけで、それだけでも満足です。
(September 20, 2025)
●ショート・パット成功の鍵
伝説的インストラクターHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)のメンタルtip。 '100 Classic Golf Tips' 「4フィート(約1.2メートル)のパットをミスする原因は、心の問題に他ならない。あなたは、とっくにそれを知っているはずだ。 あなたが知らないだろうことは、どうやって心を落ち着かせ、出来る限り不安を取り除くかだ。 最悪のことは、パットの結果について考えることだ。すなわち、ミスしたらどれだけ高くつくかとか、パットに成功したら何が得られるか…とか。 ストロークに集中せよ。心に沸き起こる結果についての想念を全て洗い流してしまえ」 ![]() 特にバーディ・パットで心の問題が起こります。バーディを得て仲間の称賛を得たい、チームに貢献したい、80を切りたい…こういう願望が胸を満たします。長いパットなら誰も(自分さえも)成功するるなんて思いませんからいいのですが、短いパット、特に1メートルぐらいの簡単そうに見えるパットがやばい。 |
ハーヴィ・ピーニックは「心の問題」と云っていますが、結果を考える心、すなわち現在の目の前のパットに集中せず未来に彷徨い出し浮ついた心は、肝心のパッティング動作をおろそかにしてしまいます。カップにストレートに打てば入るのに、ヘッドアップしてプルしてしまう。あるいはオーヴァーすることを恐れるあまり弱く打ち過ぎたり。心が身体の動きに悪い影響を与えるから困るのです。
(September 20, 2025)
![]() |
Copyright © 1998−2025 Eiji Takano 高野英二 |