May 20, 2025
●ザンダー・ショフリのパッティングtips
"My top 10 tips to help you hole more putts'
by Xander Schauffele ('Golf Digest,' September 2021)
「1. ボールの真後ろからしかラインを読まないとしたら、そこはブレイクを読む最高の場所ではないかも知れない。もっと後ろの方から見ると、ラインの詳細が判るものだ。
2. いい方法の一つは『もし、真っ直ぐカップ目掛けて打ったらボールがどこへ向かうか?』と自問することだ。カップを逸れるであろうその距離が、必要とするブレイクの幅であり、その分だけ反対側を狙えばよいからだ。
3. どんなストローク法を用いようが、大事なのはインパクトの際にパターフェースがラインに対しスクウェアであることだ。
4. 私はレフトハンド・ローでストロークするので、両肩はパッティング・ラインにクローズになるように見える。だが、実際には肩はラインに平行なのだ。スクウェアかどうかは絶えずチェックし、一貫性を求めて調整すべきだ。
5. 「ボールの真上でアドレスせよ」と云われるのだが、私の場合ラインから数センチ内側に目を置くとラインが良く見える。もし短いパットをミスすることが多ければ、目の位置を変えてみるべきだ。
6. パターを動かすのは肩や手ではなく、胴体だと感じるべきだ。こうすると、ストロークを繰り返すのが簡単になる。
7. よい転がりを得るには、ほんの僅か打ち上げるようにすることだ。
8.. どんなパットであれ、私のフォワード・ストロークは加速し続ける―それは軽い加速であって、ボールと激突する衝撃はない。
9. 素振りは常に本番よりいいものだ。教訓?本番でもボールが存在しないようにストロークすることだ。
10. 本番前の最後の一瞥?パットする前に必要なイメージは、単にボールがカップに転がり込むというものではなく、カップのどの部分からどのようなスピードで転がり込むか…というものだ。それが得られれば、引き金を引く準備オーケーである」
(May 20, 2025)
●振り子を模倣してパットせよ
Tom Watson(トム・ワトスン)のパッティングの基本。
'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)
「私は腕でパットする。ストロークの間中両手首をしっかりさせて。
ロング・パットだけは例外で、この時だけは手首を折るだろう。
私はストロークする間、パターヘッドを低く保とうなどと考えない。そんなことをすると、バックストロークで腕を伸ばし、フォワードストロークでも腕を伸ばさなくてはならない。それは振り子運動の効果を台無しにする。ストロークにさらなる変数を加え、ボールをソリッドに打つことを困難にしてしまう」
Tom Watson(トム・ワトスン)の振り子式ストロークは垂直の円弧を描きます。Stan Utley(スタン・アトリィ)の身体の周囲で回転する水平の円弧とは異なります。
喩えは振り子でもブランコでもどれでもいいのですが、私はフォワード・ストロークを母なる自然(重力、引力)に任せるのがいいと思っています。ビリヤードのように人間が球を打つのではなく、スウィングのトップからは重力がメインとなってボールに向かう。ソフトなグリップで重力に任せれば、パターフェースはアドレスした角度を保ってボールを打つはず。器用に動き過ぎる人間の手でストロークするより正確です。これが振り子を模倣する恩恵だと思います。
(May 20, 2025)
●パターをスムーズに動かす方法
LPGAツァーで43勝(メイジャー優勝六回)を挙げゴルフ名誉の殿堂入りしているPatty Sheehan(パティ・シーハン、1956~)のtip。 100 Classic Golf Tips'【LPGA version】 「私のパッティングがうまく行かなくなった時、その原因はアドレスで両手をあまりにも身体の近くにしているからだということが多い。 その症状が出ると、パターのトゥを地面から浮かし、ボールをターゲット・ラインからプッシュしたり、プルしたりする。 私はパターヘッドがフラットに地面に接するように、両手を身体から少し離すことを思い出さねばならない。 パターが正しくソールされた時、ボールをカップに送り届けるチャンスが増す。 ボールをムラなくスムーズに転がすことが私の目標である」 ![]() |
最近の私は、次のような体勢をとっています。
・ワイド・スタンス(両手をスクウェアに動かすため)【参照】「正しいスタンス幅の決め方」(tips_126.html)
・目はラインの内側【参照】「Stan Utley(スタン・アトリィ)のパットの目の位置」(tips_103.html)
・ボール位置はスタンス中央からややターゲット寄り(やや打ち上げ軌道にするため)【参照】「Bobby Jones (ボビィ・ジョーンズ)のパッティング・2」(tips_201.html)
・左膝を右に押し込んで体重を右に掛ける。(私の右脚が左より数センチ長くプルしやすいので、その防御策)【参照】「脚の長さの違いは、両手の向きに影響する」(tips_169.html)
・前後の体重は両足踵に(前のめりにならないように)。
グリップは両手親指を平行に揃え、背後でインターロック。
そのグリップはパターをグズグズにゆるく持ち、上の体勢を取りながら最も楽にパターをぶら下げられる位置で、パターのソールが地面と平行になるように足とボールとの距離を調整した後グリップを固める。(つまり、身体のセットを終えてからパターを握る位置を決める)
「打つ」というより、素振りのバックストロークの幅で距離感を得るように努め、本番でその幅に上げたら「重力に任せるようにフォワード・ストローク」。力は篭めずパターが地面に戻る動きに任せる。
最近のラウンド、早朝の濡れたグリーンでしたが上の方法でパット総数28で済みました。同じく早朝でしたが、その次のラウンドのパット総数は25でした。
(May 20, 2025)
![]() |
Copyright © 1998−2025 Eiji Takano 高野英二 |