May 10, 2025

フリンジからのチップ

 

'Tough chips made easy'
by the editors of 'Golf' ('Golf,' July 2018)

「大方のゴルファーがグリーン周りからのデリケートなチップ・ショットに際して選ぶクラブは唯一、サンドウェッジだろう。しかし、ライと状況に応じてもっと別の方法があるのだ。

・ハイブリットでチップ

フリンジから1メートルか芝が刈ってある部分から寄せるのであれば、ハイブリッドかフェアウェイウッドを考えるべきだ。ボール位置はスタンス中央、数センチクラブを短く持ち、バンプアンドランのようにヒットダウンする。これは簡単である。

【註】パターでフリンジの長めの芝を乗り越えるには、かなり強く打たねばなりませんが、ハイブリッドならそのロフトでボールはぽんと弾んで長い芝の部分を乗り越えてくれます。ソールが滑ることによって、アイアンのようにつっかえることも避けられます。

[toe hit]

・パターのトゥで打つ

ラフからのチッピングは、特にダウンヒルでデリケートなタッチが求められる時に難しい。

こういう場合、パターを(フェースではなく)トゥでアドレスし、体重を左足にかけ、シャフトをターゲット側に傾ける。通常のパッティング・ストロークをする。パターヘッドはやすやすと草の間を滑り抜け、ボールをソフトに飛び出させる。

【註】上の方法はは文字通りトゥで打つので、フェースのトゥ付近で打つのではありません【右図】。円形や楕円形のパターでは不可能な方法です。

・ボールの腹を打つ

ボールがグリーンのカラーや長めの草に接している場合はハイブリッドも選択肢の一つである。もう一つの選択肢は、ウェッジでボールの腹(赤道)を打つことだ。

クラブシャフトをターゲット側に傾げ、リーディング・エッジを水平にし、イーズィなパッティング・ストロークをする。

ボールは数回弾み、その後グリーンに到達したらパットのように転がる」

(May 10, 2025)

コック、アンコックで最大パワー

 

元LPGAツァー・プロでインストラクターKathy Hart Wood(キャスィ・ハート・ウッド)のtip。

[uncock] [cock]

'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)

「手首をコック、アンコックすることによって、さしてエネルギーを使わずともさらなるパワーを生み出すことが出来る。手首をコックするとパワーを築き上げ蓄えられことが出来るのだ。

手首を自然にコック、アンコックするのを助ける練習法をお教えしよう。

ミドル・アイアンを手にしてボールをティーアップし、いつものようにアドレスする。クラブが地面と平行になるまで後方に振る。手首が上方にコックされ、左の親指が空を指し、手とクラブはアルファベットのLの字を形成するのを確認せよ。

ダウンスウィングでは手首をアンコックする。ボールを打った後、フォロースルーでターゲット側でLの字を形成する」

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インストラクターPaul Wilson(ポール・ウィルスン)もバックスウィングの胸の辺りでコックし、フォロースルーの胸の辺りでまたコックするという練習法で、「インパクトでsnap(スナップ)する感覚を身につけよ」と説いています。これがスウィング・スピードを増す秘訣だそうです。

【参考】「スナップで飛ばす」(tips_213.html)

【おことわり】画像はhttps://www.compleatgolfer.com/にリンクして表示させて頂いています。

(May 10, 2025)

スウィング・スピードを上げる方法

 

Paul Wilson(ポール・ウィルスン)は右のヴィデオでこう云います。「私の普通のスウィングをしてみます」スウィング・スピードは98.1 mph(約44 m/s)、キャリーは239.7 ヤード、総距離269.0ヤード。これだけでも凄いですが、まだ後があるのです。

「では、もう一度打って見よう」今度は101.6 mph(約45 m/s)、キャリーは238.8ヤード、総距離260.0ヤード。「どこが違ったか分りますか?」とポール・ウィルスン。私には分りませんでした。

【註】スウィング・スピードが3.5 mph増したのに、キャリーと総距離が減っています。ということは、スウィング・スピードと飛距離は比例しないのでしょうか…?ポール・ウィルスンの場合は、もともと飛ぶスウィングをしているので、それを伸ばすのは難しいのかも知れません。彼ほど飛ばない私などはスウィング・スピードを上げる必要があると思われます。

彼は続けます。「ご覧のようにどちらもイーズィなスウィングだ。しかし、後者では身体を緩めるのだ。もの凄く緩める。特に手首を(グリップを緩めてはいけないが)。これがゴルフ・クラブにスウィング・スピードを生む源泉である。

 

出来得る限りハードに打ったとしても、90 mph(40 m/s)を越えられないだろう。齢をとるに従ってパワーは落ちる。だから、そうなったら身体を緩めるのだ。手首をドアの蝶番(ちょうつがい)だと考え、バックスウィングのトップで蝶番を締め、ダウンで緩め、フォローでまた締める。蝶番が固かったらWD-40(潤滑剤)を左右の手首に噴霧したつもりになる。

蝶番をトップで締め、ダウンで緩める時(インパクト)手首をパチンとスナップする感覚が得られる。身体、特に手首が固い場合この感覚は得られない。「ハードに打つ」のではなく、身体を回転させる。それに遅れて動きインパクトへと急ぐクラブヘッドがスピードを増す。緩い手首でクラブを振れば、12歳の少年・少女でも250ヤード飛ばせる。彼らは「腰で打つ」。加齢とともにパワーが薄れて来たら、手首の蝶番を柔らかくすることだ」

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体力が落ち飛距離が減って来たシニアにとって、スナップ技法は福音と云えます。筋力を鍛えるのではなく、手首を緩めればいいのですから楽チンです。

ここのところのラウンドでも、スナップによって以前とほぼ同じような距離が得られています。以前より飛ぶわけではないのが残念ですが、これは致し方ありません。しかし、そこそこ飛んでくれると、げんなりせずにやる気が起こります。

(May 10, 2025)



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