March 20, 2025

活発な両手で距離を稼げ

 

LPGAツァーの創始者の一人で、ツァーで計61勝し、初代ゴルフ名誉の殿堂入りした一人であるLouise Suggs(ルイーズ・サグズ、1923~2015)のtip。

'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)

「飛距離は、インパクト・ゾーンで主に手と手首を振りほどくことに関連する。ボールに向かってクラブヘッドをより速く動かせば、より遠くへ飛ばせる。

飛距離を増したいと思うゴルファーは、左手で(バックハンドで)ボールを強打する感覚を得るべきだ。右手のことを考える必要はない。右手は自然にそのパワーを加えてくれるからだ。

ゴルファーが足を地面につけたままで、しかも身体の捻転も大きくないとしても、結構飛ばせる人がいることは経験上知っている。しかし、身体をフルに捻転したとしても、両手が活発でなければボールを引っ叩くことは不可能だ」

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手・腕を重視すると手打ちになるのが心配ですが、主に左腕・手を使うのであればsnap(スナップ)によるパワーが使えるし、方向性も保たれます。もし右手・腕がダウンスイングの主役になると完全な手打ちになります。

 

(March 20, 2025)


Sam Snead(サム・スニード)のsnap【part 2】

 

もう一つSam Sneadのsnap(スナップ)に関するヴィデオを見つけました。こちらは彼自身がスウィングしています。彼は次のように云います。

「クラブをきつく握るとクラブヘッド・スピードは得られない。柔軟な手首を使えばダウンスウィングでsnap(スナップ)出来る。クラブを引っ張り下ろすのとsnapの両方を使うべきだ」

【註】アンコックは手首を縦にほどく動き、snap(スナップ)は手首を素早く水平に弾く動きです。

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昔からsnapについて言及する人はいたのに、なぜこれが教えられて来なかったのでしょう。私は30年近くゴルフを研究して来ましたが、これについて知ったのはつい最近のことです。知っていればsnapがすぐ使えたかどうかは分かりませんが、少なくとも手首を柔軟に使うことによって飛距離は多少伸びたことでしょう。残念。

 


(March 20, 2025)

ショットへの不吉な予言をするべからず

 

スポーツ心理学者Dr. Joe Parent(ジョー・ペアレント博士)執筆のメンタルtips集より。

'Golf: The Art of the Mental Game'
by Dr. Joseph Parent (Universe, 2009, $24.95)

「心理学的には、恐れは過度に懸命にコントロールし続けようという反応を引き起こす。もしフェアウェイを外すことを恐れると、あまりにも注意深くおどおどしてしまう。われわれはショットの舵を取ろうとしながらぎごちないスウィングをし、その結果ボールはラフへと向かってしまう。これは自分自身で予言を実現したと云える結果である。

肉体的には恐れはある種の身体的反応を引き起こす。血液は大きな筋肉へと流れてしまうので、手の感覚は弱まり脳はお粗末な決定を下すことになる。アドレナリンが勝手に流れるので、われわれは焦って苛立ったように行動する。

恐怖の悪影響はスウィングする間に筋肉を引き締めることだ。まずいスウィングをしてひどい結果を招くことを恐れるあまり、最後の瞬間に自暴自棄になる。このパニック状態はギクシャクした突発的な動きとなって実体化する。パットにおける"yips"のように、ストロークしたいのだが同時にストロークを拒否するような金縛りの状態である。

この状態への処方は、最も自信のあるプレイをし、起こり得る結果を前もって受容し、不安が我々の能力を妨げることのないようプロセスに充分に専念することだ」

 

(March 20, 2025)



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