February 10, 2025
●パターを握る左右の手の役割
LPGAツァーで48勝を挙げ、三つのメイジャーに優勝し、ゴルフ名誉の殿堂入りしているNancy Lopez(ナンスィ・ロペス)のtip。
'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)
「どちらの手にも役割があるのだが、ぐらつかずムラのない軌道でストロークするためには、左右どちらも一緒に働かねばならない。
私は、右手は距離をコントロールする手だと考える。なぜなら、どれだけパターを後方に引くかは右手が決めるからだ。私はパターヘッドをしっかりさせるために、右手の指をハンドルの横で下向きにする。
左手は方向をコントロールする。左手甲はターゲットを向き、それがストロークの間中パターフェースをスクウェアに保つ」
(February 10, 2025)
LPGAプロChristie Kerr(クリスティ・カー、1977~)のtip。
'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)
「ラインを読み、ブレイクの頂点を見極める。その頂点に向かって速度に注意しながら(グリーンが早ければブレイクも大きくなる)パットする。
カップではなくボールをラインに乗せることに集中すれば、正しいブレイクと速度でパット出来る。
カップを狙うゴルファーは、充分にブレイクを計算に入れないので、通常カップの下方にミスしてしまう」
強く打つとブレイクの影響をさほど受けないのであまり曲がらず、弱く打つとブレイクの影響を受けて思ったより大きく曲がります。
先ずカップを目掛けて素振りし、「これだと◯センチ下に向かうだろう」と判断し、次にカップの◯センチ上を狙って素振りします。その際、弱めや強め(振り子式ストロークの場合はバックストロークの長短)の素振りをいくつか試み、最終的な強さ(長さ)を決定するという方法があります。
(February 10, 2025)
●ポジティヴなイメージを抱いてパットせよ
LPGAツァーほかで計30勝し(うち13のメイジャー優勝)、ゴルフ名誉の殿堂入りしているMickey Write(ミッキィ・ライト、1935~2020)のtip。。
'100 Classic Golf Tips'【LPGA version】
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2008, $24.95)
「パッティングで真に重要なことは、心の目でボールがカップへと転がり、穴の中へ転げ込むというポジティヴなイメージを抱くことだ。
心にそういう”画像”を抱ければ、あなたの潜在意識はあなたが抱いているイメージを実現すべく筋肉を指揮する。あなたのパターは、確実にカップイン可能なスピードと方向でボールを送り出すはずだ。
パットする時、あなたが三つか四つのことを考えていると、心の中で画像を抱き続けるのは不可能に近い。
いったん、あなたの能力の最大限でラインを読んだら、ボールをスタートさせたい方角にパターフェースを合わせ、ポジティヴなイメージを視覚化したら、その後あなたに出来る唯一のことは可能な限りボールをソリッドに打つべく集中することだ」
(February 10, 2025)
●パットの上達がスコアを減らす鍵
ある日のチーム・ゲームに参加して、いまさらながらパットの重要性を再認識しました。私よりも若い二人は真っ直ぐ飛べばとてつもない距離を飛ばします。彼らに較べれば飛ばない私は寄せの正確さで勝っています。
しかし、全員に共通するのはパットのお粗末さでした。慣れないグリーンで正しく読めないのならいざ知らず、私も彼らも知悉しているグリーンなので読めない筈はなく、要するに狙ったところへ転がせないのです。これはボールを真っ直ぐに打てないのに、ろくに練習もしないでラウンドを始めた初心者と同じで、不埒な所業と云われても仕方がありません。
ゴルフにおけるパー(基準打数)は基本的にグリーン上で二打費やすことが想定されています。18ホール✕2イコール36です。残る36打はドライヴァーやアイアン。われわれ素人がドライヴァーやアイアンによる打数を減らすことは、先ず不可能ですが(多くの場合、増えてしまう)、パットに上達してパット総数を減らすことは不可能ではありません。いいスコアで廻るためには、出来ればパット総数を30以下にするのが理想的です。
私は以前一緒にプレイしたゴルファーで、パットの練習だけのためにコースにやって来ていた人が少なからずいたことを思い出しました。彼らはパットの重要性を認識していたのです。ゴルフは飛ばすだけのゲームではない。スコアをまとめる重要な鍵はパット。彼らはそう思ってガソリン代をかけてでもコースの練習グリーンへ来ていたのでしょう。
私も彼らを見習うべきだと思いました。ショットは乱れる、パットも乱れる…では目も当てられません。どっちかは安定させねばならない。となると、パットに上達する方が比較的簡単で実現可能な途であろうと思われました。
市営ゴルフ場は週末は週一ゴルファーで混むので、私は週末のラウンドは敬遠し、ウィークデイにラウンドすることにしています。週末の練習グリーンは「早くコースへ出よう!」と焦る人々が練習するので、みなほんの五分ぐらいで立ち去って行きます。練習グリーンが混雑することなんてありません。私は週末にパット練習に精出すことを決心しました。
翌日の土曜日、数本のパターを抱えて早速コースの練習場へ。パターを取っ替え引っ替えしながら20分経った頃、やっと何がいけないのか判りました。私は右手でパットしていたのです。この『日記』草創の頃、《左肩で押し、左手甲で引く》というセオリーを考えついたのですが、それをすっかり忘れていました。パターが悪いのではなく、私のストローク法が問題でした。
パットは「狙ったところへ正確にボールを転がす」ことが最重要です。アドレスした時の方向性をキープするためには、小器用に動く手首を殺すべきです。固定された左手甲がリードするフォワード・ストロークをするのが理想。《(手首を固定したまま)左肩でパターを右側に押し、がっちり固定された左手甲でターゲットに向かって引く》。これは右手のパワーが得られないので、慣れないとショートしがちになります。一朝一夕に習得出来ることではありません。しかし、これがパッティング・ストロークに上達する秘訣であることは判っています。今後の目標が出来ました。
【参考】
・「左肩で押し、左手甲で引く」(tips_84.html)
・「パット練習でスコアを減らす」(tips_205.html)
(February 10, 2025)
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