April 20, 2025

スコアを減らすためのシグナルに注意せよ

 

[signal]

'The Par Plan'
powered by GolfTec
edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「真剣にスコアを減らしたいと考えているのなら、先ずプロ・ショップでヤーデージ・ブックを仕入れるべきだ。それがあなたの道しるべとなる。それを見ながら、コース内で次のような信号を読み取る。

信号:パー5

パー5は3オン・2パットのホールとして考え、2オンさせてイーグルを得ようなどと考えないこと。

2007年のマスターズでZach Johnson(ザック・ジョンスン)は全てのパー5を刻み、どのホールでも三打目に75ヤード残した。この作戦は功を奏し、16のうち11ホールでバーディを記録し、二打差で優勝したのだった。

信号:中央のピン位置

グリーンの中央にピンが配置されていればピンをデッドに狙ってよい。

信号:攻めにくいピン配置

グリーンの隅とかバンカー近くにピンがある場合、危険を冒して果敢に攻めたりせず、グリーン中央を狙え。ピン傍に寄せたい欲望は誰にでもあり、それに抗するのは難しい。しかし、スコア作りが念頭にあるなら、攻撃精神はピンが中央にある時のためにキープしておくべきだ。

信号:フェアウェイ・バンカー

アマチュアの多くがフェアウェイ・バンカーに入れるとボギーにしやすい。ヤーデージブックでティーからフェアウェイ・バンカー手前の端から奥の端までの距離を計算する。バンカー奥の端があなたのドライヴァーの飛距離より遠い場合、危険を避けてフェアウェイ・バンカー手前の端よりも短いショットをすべきだ。これはとりわけパー5で重要である。

信号:得意技

正確にドライヴァーが打てるなら短いパー4でハザードを気にせず攻めてよい。

もしバンカー・ショットが得意なら、バンカー近くのピンに寄せる試みをしてもいい。

逆に不得意なショットを避けるべくプレイする方針を忘れてはならない。スライス気味のドライヴァーを打つ人は、右にトラブルが待っているホールでは3ウッドに替えるのが賢明だ。

《自分のヤーデージを知れ》

青信号で攻めるにせよ赤信号で刻むにせよ、その作戦はどのクラブでどれだけ飛ぶのかを知っている時だけ役立つ。

もし自分の各クラブの飛距離を知らないのであれば、練習施設で午後いっぱいを費やすべきだ。どのクラブもキャリー(ランを含めない)を知ることが大事。特にドライヴァー。

一本のクラブで10個のボールを打ち、平均のキャリーの距離を得る。あなたは自分の想定と実際の違いに驚くことだろう。

パターでも同じことをする。異なるストローク幅でどれだけの距離を転がるかを測定する。

《チッピングに関する注意》

グリーンを外し、短いピッチやチップをしなければならない場合、必ずボールをピンの下で止めるようにする。チップインやピン傍に寄せようとする大胆さを忘れよ。そういう幸運に恵まれることは稀にしかないし、下りのパットをミスする確率は巨大だからだ」

(April 20, 2025)

フェアウェイ・ウッドは僅かにヒットダウンすべし

 

PGAツァー・プロのTom Kite(トム・カイト)のtip。

'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)

[wood]

「ファウェイ・ウッドは(ドライヴァーとパターを除いた)他の全てのクラブと同じように、ボールに向かって下降しながらインパクトを迎えるべきだ。

簡単に云えば、ボールを宙に浮かべるにはヒット・ダウンすべきなのだ。あまりにも多くのゴルファーが反対の打ち方をする。まるでティーに乗ったボールをドライヴァーで打つようにファウェイ・ウッドで打ち上げようとする」

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「ドライヴァーを打つように」というのは大げさかも知れませんが、ボール位置をかなり左足の近く(の前方)にしてフェアウェイ・ウッドやハイブリッドを打つ人は多いだろうと思います。私も長いことそうしていました。

しかし、頭を動かさないスウィングでウッドやハイブリッドのスウィート・スポットで打つことを心がけるようになってから、打つ前に数回の素振りをすることを習慣にしました。素振りで複数回地面を打った地点をボール位置とするためです。これで解ったのですが、ウッドやハイブリッドのボール位置は左足の近くではありません。スタンスの中央に近い場所です。そこをボール位置としないとダフったりトップしたりします。

もちろん、ボール位置は地形(上り坂、下り坂等)によって変化します。必ず素振りでスウィング弧の最低点を確認すべきです。

(April 20, 2025)

近況

 

・Snapの威力

最近、天候不順のせいもあって、あまりラウンドしていません。老齢化とともに飛距離が落ちて、ラウンドがあまり楽しくなったせいもあります。

数日前、久しぶりにラウンド。恐る恐る打ったNo.1での第一打は予想以上に飛びました。最近の平均以上で、元気だった数年前の地点に届きました。第二打も真っ直ぐよく飛び、グリーン間近へ。うまく寄せてパー。

No. 2のティー・ショットもよく伸び、近来にない地点へ。ここでの上りの二打目、私はよくプッシュするので、それを警戒してピンの10ヤードほど左を狙ってハイブリッドを打ちました。なんと、ピン傍1メートルにつく快打。バーディ。

しかし、得られた飛距離よりももっと飛ばそうという欲が、私の手首を強張らせたようで、その後目覚ましい飛距離は出ませんでした。

Snap(スナップ)の極意は、Sam Snead(サム・スニード)のヴィデオで紹介したように、手首を柔らかくすることによってパチンと弾くことです。固い手首では弾く動作にはならないのです。

・パットはやはり重力ストローク

No.1のパーは寄せワンでしたが、このグリーンは凄く傾斜しているので、簡単ではありませんでした。この日、私のモットーは《フォワード・ストロークは重力の戻りで打つ》というもの。手・腕のパワーで打つのではなく、手・腕によって後方にバックストロークを完了したら、あとは重力に全てを委ねるという趣旨です

手・腕でフォワード・ストロークすると、心理的な要因によって不要に強めに打ってしまったり、ビビってショートしたりします。ゴルファーの仕事は最適の幅のバックストロークをするところまで。その幅がフォワード・ストロークの強さを決定するので、以後ゴルファーは関与しない。重力(母なる自然)がフォワード・ストロークをする。すると、方向も正確、距離も正確に保たれるであろうというセオリーです。

No.1のパー、No.2のバーディはこの《重力の戻りで打つ》フォワード・ストロークの賜物でした。

この日の18ホールのパット総数は25で、素晴らしいという範疇ではありませんでしたが、そう悪くもありません。やはり重力というパートナーは頼りになります。

 

(April 20, 2025)



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