April 10, 2025

パットに勢いをつける練習

 

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Stanley L. Shapiro(スタンリィ・L・シャピロ)はインストラクター集団USGTF(U.S.ゴルフ教師連盟)のリーダー的存在。

'Golf for Teachers and Their Students'
by Stanley L. Shapiro (Atlantic Synergy, Inc., 2002, $19.95)

「常に加速せよ。絶対に減速してはならない。減速はパットをミスする主たる原因である。加速という意味は、バックストロークよりフォワードストロークが若干長いということだ。

練習グリーンで上りのラインを探す。六個のボールを一個ごとに約8センチずつ後方に離して配置する。これらをバックストローク無しで(フォワード・ストロクのみで)ストロークする。

この練習は加速のフィーリングを体得させてくれる。これはまた、しっかりパットすれば長いバックストロークは必要ないことも教えてくれる。

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この練習は意外に難しい。距離感を掴むのが大変です。こんなに強めにストロークしないといけないの?という気にさせられます。確かにショート病に悩んでいる場合にしっかり打つという感覚を身につけさせてくれるので、バーディ・チャンス!という場合にへろへろ球でなく、確信を持ってカップに送り届ける打ち方が出来るようになるでしょう。

(April 10, 2025)

呼吸しながらパット

 

以前「排気でパット」(tips_155.html)という記事を書いたことがあります。それは息を吸って止めてバックストロークし、息を吐きながらフォワードストロークする…というもので、ストローク動作に限定した視野狭窄的tipでした

今回、それを「呼吸しながら」…という連続的動作にアップグレードしました。パッティングに入る前から(読みの段階から)腹式呼吸をします。横隔膜を膨らませて呼気、すぼめて排気。急がずゆっくり呼吸します。これは雑念(失敗・成功など)を排除し、興奮を冷まし、神経を穏やかにする作用もあります。

アドレスしてからも腹式呼吸を続け、そのリズムに乗るように努力します。「よし!」となったら呼気と共にバックストロークし、排気と共にフォワード・ストローク。ボールを見送って結果を見たい欲望を抑えます(でないと、首・肩の動きでプルする恐れがある)。

この方法で廻った日のインは、グリーン・エッジからのパットを二回ねじ込んで二つのバーディを得ました。このハーフのパット数は11で、計2オーヴァーでした。

(April 10, 2025)

グリーンの傾斜の読み方

 

これはBobby Jones(ボビィ・ジョーンズ)のtip。

'100 Classic Golf Tips'
edited by Christopher Obetz (Universe Publishing, 2007, $24.95)

「グリーンの傾斜と早さの判断は、ゴルファーに生まれつき備わっているものではない。能力の開発によってかなり可能なものである。

だが、パッティング練習の大部分は、完璧に正確なストロークの開発などよりも傾斜と早さの分析に費やされるべきだ。

ゴルファーが読んだ通りのライン上でボールを打つことに日々集中し、幸運が勝手にボールをカップへと運んでくれるままにするなら、彼は申し分のないパット巧者となるであろう」

 

(April 10, 2025)

パットの極意

 

その日、私のパットは冴えませんでした。アウトは3パット一個も含め、18パット。1パットはたったの一度というお粗末。

No. 10(パー4)でもダブルボギーにし、「こりゃ今日は駄目だわい(トホホ)」とガックリ。No.11(パー4)、ティーショットをショートし、二打目もグリーンにショートし、四打目3メートルのパットに何の期待も抱かず「どうせ外れるだろ」と半ばふて腐れた気持ちで対処しました。それが入ってしまい、幸運なパー。

No.12(パー3)は寄せワンのパー。No.14(パー5)は寄せ切れずに9メートルのバーディ・パット。「こう長くちゃ入るわけない」と諦めの境地でストロークしたら、入ってしまい、バーディ。

【パットの極意】「入ればイーグル(あるいはバーディ)!」とギンギラギンに勇み立ったり、「これを沈めてみんなに褒められたい」と功名心で欲張ったりせず、澄んだ透明な心で「スウィートスポットでボールの真ん中を打つ」ことに真剣になるのが一番です。

意気込むと肩が強ばり、腕・手・グリップが固くなり、ぎごちないストロークになります。澄んだ心持ちだと、練習グリーンでパットするようにリラックスしてストローク出来ます。

 

(April 10, 2025)



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