September 01, 2024

パット不調の克服

 

以前好調だったパッティング・グリップを復活させたものの、ここのところずっと不調でした。で、ある日の練習ラウンド、パットを改善することを主眼にプレイしてみました。

[putting grip]

・先ずはグリップ。私のグリップは写真のようなもので、スプリット・ハンズ(上下に離した両手)で、かつ右の人差し指と中指を左前腕に添えて左右の手を一体化させています(二本の指をハンドルから外すことは、パワーを削ぎストロークを穏やかなものにします)。このグリップはロングパットがスコンスコン入った実績のあるグリップなのですが、最近全然役に立っていませんでした。「どこがいけないのだろう?」虚心にグリップを点検してみました。原理的には右手の親指をパター・ハンドルの右側面に当て、その親指をラインに沿って押すべきなのです。しかし、最近 親指はハンドルの側面ではなく、やや斜め上になっていました。これが不調の原因だったかも知れません。元通り真横に戻すことにしました。

・次はボール位置。インストラクションの最大公約数は目の真下ですが、ターゲットラインより内側(目の真下より僅かに身体に近い位置)というメソッドもあります。私はこれまで目の真下にしていたので、ボール位置をやや内側にしてみました。スタンス中央であることは変えていません。

・スタンスを広めにしました。「正しいスタンス幅の決め方」(tips_126.html)によって、私はかなり広い幅のスタンスが両手をスクウェアに動かすコツであることを知っていたのですが、最近は実行していませんでした。私の体型で広いスタンスをとると、左右の掌が完全に向かい合ってスクウェアなストロークをする助けとなります。

[posture]

・次に、私個人の体型に起因するミスを防止する方法。私の右脚は左より数センチ長いので、そのまま自然に立つと肩がオープンになってしまい、スクウェアにストローク出来ません。それを防止するため、アドレスしたあと必ず左膝を右に押し込むことにしています。この一つの動作で肩の向きがスクウェアになります。

・手の力で弾くのではなく、肩と腕でスムーズにストロークしなくてはならないのですが、一番いい方法は《息を吸いながらバックストロークし、息を吐きながらフォワード・ストローク》するというものです。これは力で打つのと反対の非常に穏やかなストロークが達成出来ます。

・最後に、《ボールを見送らない》こと。時期尚早にボールを見ようと顔を上げると肩がスクウェアでなくなってしまい、プルします。

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上のような留意点を一つ一つ積み重ねながらストロークするうち、何度もボールでピンを打ち、ピンに跳ね返されるようになりました。真っ直ぐ打てるようになったわけです。「これだったら、本番ではピンを抜いてパットしよう」と思ったことでした。

こうして迎えた練習ラウンドのNo.14(360ヤード)パー5。三打目のクラブ選択を誤って、真っ直ぐ飛んだもののボールは8メートルもピンをオーヴァーしてしまいました。2パットのパーを覚悟したのですが、なんとボールはするするとカップインしてバーディ!これです。このグリップはこういう長いパットを入れた実績があるのです。やっと復活したようです。

翌日の本番では上に述べた方法によって四ホール連続パーを記録したりして、仲間を驚かせました。さらにその後のラウンド、私は堅実なパットによる二つのバーディでチームの勝利に貢献することが出来ました。

(September 01, 2024)

先ずベルト・バックルをボールに向けよ

 

[buckle]

インストラクターPaul Wilson(ポール・ウィルスン)は画期的なアイデア、堅実なメソッド…などを取り混ぜて無数のヴィデオをYoutubeに投稿しています。どれもお薦めです。

今回紹介するのは、私が常々言及している《下半身主導のダウンスウィング》と同じものです。私の場合はダウンスウィングで「先ず左膝をターゲット方向に向ける」のですが、Paul Wilsonは「トップに達したらベルト・バックルをボールに戻せ」と云います。お腹を逆転させるわけですが、当然左膝も逆転します。ベルト・バックルという確実なものに焦点を当てたユニークな発想です。「臍(へそ)」と云ってもよかったのでしょうが、服の下に隠れている臍より表に出ているバックルの方がイメージが強いですね。

スウィングのトップで身体の下方の左膝に意識を集中するのは時として難しく、つい手打ちになる失敗を犯したりしますので、ベルト・バックルの方が意識を集中し易いかも知れません。「左膝」か「ベルト・バックル」か、実行し易い方を選べばいいと思います。

【参照】https://www.youtube.com/watch?v=bhuWpD-1hvg&list=PLR6JEo0_dz78CP1qdXHEo8lsihLnkQw5n&index=10

(September 01, 2024)

リズムとテンポの研究【4. テンポの発見】

 

あなたに最適なテンポを見つけましょう。'Golf for Teachers and Their Students'(コーチと生徒のためのゴルフ)の著者スタンリー・L・シャピロがいい方法を伝授してくれます。「歩いている時、左足が地面を踏んだら『ワン』、もう一度左足が着地したら『ツー』。何歩か歩いてみると、あなたの固有のテンポが見つけられる。それに合わせるには、フル・スイングのトップで『ワン』、インパクトで『ツー』となる。

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メトロノームでその日のテンポを確認した後、さらにその音で練習しながらスイングのテンポを調整することが出来る。

上のような二拍子では早すぎるというゴルファーは、三拍子を選択する。『ワン』で腰の辺り、『ツー』でトップ、『スリー』でインパクトである。私自身、以前はこの“ワルツ派”だったが、今は“マーチ派”(二拍子)である。両方試されることをお薦めする」

スタンリー・L・シャピロは、個人のテンポは日々変化するものなので、ラウンドする日のテンポを確認する必要があると警告します。バイオリズムや気分、一杯余計に飲んだコーヒーなどによってもテンポは変わると云っています。

メトロノームで確認すると、ある日の私のステップは一分間に50拍(50 beat/minute)、別のある日は48拍という具合でした。これらの拍子によるスイングは私にはかなり早いものに感じられましたが、メトロノームに合わせた練習ではアイアンは全く問題なく、いつもより飛距離が伸びたほどでした。ところが、ドライバーではテンポが速過ぎて追いつけません。私は長年“ワルツ派”(三拍子)で、特にドライバーはゆっくりスイングするように努力していたのです。アイアンとドライバーのリズムが違うというのは好ましくありません。二拍子がアイアンに合っていることを重視して、荒療治でドライバーも二拍子に変更する決意をしました。

メトロノームを使った練習は、そのテンポを呑み込んだ後は音を消してボールを打つことをお勧めします。お習字の稽古で、下のお手本をなぞったことがおありでしょう。なぞるという行為には勢いがありません。神経質に縮こまってしまいます。お習字もゴルフも同じ。メトロノームの音を消した時に、初めて勢いのあるスイングが出来ます。

(September 01, 2024)



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