October 10, 2024
●砂が硬いバンカー・ショットのコツ
私がプレイする市営ゴルフ場のバンカーの砂は硬いなんてもんじゃありません。土を篩(ふる)って細かくしただけの安い代物なので、雨が降った後の数日は地面と同じ硬さになってしまいます。スパイクの爪痕はつきますが、靴が潜ったりはしません。
私はバンカー・ショットが不得意だったのですが、研究の甲斐あって一時はピン傍に飛ばせるようになっていました。ところが、最近は脱出出来たというだけで、長いパットが残ってしまい、確実にボギーかダブルボギーとなる始末。
ある日、グーグル・ニュースを読んでいたら以下の記事へのリンクがありました。 片山純一プロの「“砂が硬いバンカー”は腰を落としちゃダメ! 確実に脱出できる重心と手元を高くしてサラッと打つ方法」という記事です。 https://article.auone.jp/detail/1/6/12/270_12_r_20240524_1716513012212605
「・腰は落とさない
・狭いスタンスで、伸びるように立つ
・クラブを吊り下げる感じで手元を高くし、ヒールを少し浮かす
・フェースはスクウェア
・コックせず、手首を伸ばしたスウィング
・低目のトップ、低目のフォロー
このようにすれば砂を薄く取り、ボールをクリーンに飛ばせる」
以上はほとんどが通常のバンカー・ショットと異なるメソッドですが、なんとこれは私が以前やっていた方法にそっくりなのです。腰は落とさず、狭いスタンス、フェースはスクウェア、あまりコックしない。ただ、スウィングだけはゆっくりで、しかも長めでした。
早速練習してみましたが、このコースの砂の硬さは尋常ではないようで、ソールが膨らんだサンド・ウェッジでは相変わらずショート。ソールが膨らんでいないギャップ・ウェッジにすると距離が伸び出しました。顎の高いバンカーから25ヤードのショットに挑戦しましたが、ほぼ満足出来る結果になりました。
上の片山純一プロのインストラクションにはボール位置や、ボールの何センチ後ろにヘッドを入れるべきか等は書かれていません。私はボール一個分(約4センチ)後方をスタンス中央とし、そこをスウィング弧の最低点としました。片山プロは「低目のトップ、低目のフォロー」と書いていますが、それではチョロになってしまって顎を越えられません。左腕が地面と平行かそのちょい上ぐらいまで挙げないといけません。教科書通りヘッドを砂に打ち込もうとすると地面で弾かれてホームランになっちゃうので、「灰汁を掬う」ように砂の表面を擦りながらヘッドを滑らせます。
練習では何とかピン傍に寄せることも出来るようになったのですが、本番では相変わらず出すだけというミスが多い。本番ではホームランが恐いので萎縮したスウィングになってしまうせいです。バンカーに入ったら心の中で「三倍、三倍」と呟きます。距離はチッピングの距離であっても、その三倍のパワーで振り抜かなくてはいけないと考えるのです。特に大きな振り抜きが重要です。
硬い砂のバンカーでの苦労は絶えません。
【参考】「バンカーからピン傍へつける“三倍の法則"」(tips_155.html)
(October 10, 2024)
●醜悪なバンカーから脱出する方法
インストラクターBrady Riggs(ブレイディ・リッグズ)によるtip。
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「あなたは、バンカー・ショットをする時はクラブフェースをオープンにし、ボールを砂の座布団に乗せて宙に浮かべるのが定石だと聞いたことがあるはずだが、そんなことを云ったのが誰であろうと彼はあなたの町の市営ゴルフ場でプレイしたことなど無いに違いない。あなたのコースのバンカーはソフトな砂の座布団など作り出せないほど硬いコンクリートのようなバンカーなのに。
【註:この筆者は私の町の市営ゴルフ場のバンカーを知ってるみたいです^^。雨の後のバンカーはまさにコンクリート!】
あなたのコースのバンカーでは通常のテクニックは通用しない。なぜなら、サンドウェッジのフェースをオープンにしてバウンスを剥き出しにしたりすると、砂でソールが弾かれるためボールを直接打つことになり、ボールは哀れグリーンオーヴァーという結果になってしまうからだ。そんな役に立たない定石は忘れ、クラブフェースをスクウェアにし、次のように砂を掘るべきだ。
1. 身体を左(ターゲット方向)に傾けて砂を掘る体勢をとり、フェースはスクウェアにする。クラブのリーディング・エッジでボールと共に砂を抉(えぐ)り出すのであって、ソールで砂を撒き散らすのではないからだ。
2. ボールの手前の砂に向かってクラブのリーディング・エッジを打ち込む。あまり深く打ち込むとボールを出せないので不可。気持としては、フェアウェイのピッチ・ショットでザックリしちゃったという感じ。
3. これは盛大に砂を撒き散らすショットではなく、リーディング・エッジでボールをぽーんと出せるだけの厚みの砂を抉(えぐ)るだけなので、フィニッシュは低め。ボールは低くソフトに出て、通常のバンカー・ショットよりも長く転がる。それを見込んで着地点を注意深く選定するように」
上のtipにはコックについては触れられていないのですが、コックはした方がいいと思って続けています。ボールのどの程度手前にヘッドを打ち込むかも触れられていないので、とりあえずボールの手前1インチ(2.5センチ)を目標にし、そこに胸骨を揃えています。後はクラブを持つ長さで距離調節。
ある日のNo.14(360ヤード)パー5での第三打はグリーン手前のガード・バンカーに捕まってしまいました。私は上の手法を忠実に実行し、ピン左横1メートルにつけることが出来ました。方向は不満ですが、距離はぴったりでした。
(October 10, 2024)
●失われた飛距離増の謎の解明
卒中を患う前に想像出来ないほどの飛距離増を得たわけですが、回復後どうやってもその飛距離が再現出来ません。最近になってやっと答えが見つかったような気がします。
飛距離が望外に伸びたラウンドを思い返してみました。ボールの着地点と私の驚き、同伴のメンバーの呆れたような顔等々。過去のスコアカードでそのメンバーの名前が書いてあるものを調べると、それは四月でした。私はジムに行った日はカレンダーに印をつけています。四月の頻度はさほどでもありませんでしたが、三月には一日おきだったり二日おきだったり、非常に熱心にジムに通っていたことが判りました。つまり、理想的に腕と脚の鍛錬をしていたことになります。この三月の成果が四月になって現れたのでしょう。
卒中によって左脚が弱くなってから、主に脚の鍛錬に精出したため腕の方がおろそかになっていました。しかも、ジム通いの頻度も落ちていました。そんなこんなで腕のパワーが衰えてしまったので、それで画期的飛距離増が再現出来なかったのだと思われます。
筋力というものはじわじわと数ヶ月かかって備わるものなので、衰えるのもじわじわだろうと思っていたのですが、入院とその後のわずか二週間で衰えてしまったようです。はかないですね。もう脚の具合は良くなったので今後は腕の鍛錬を主にジム通いに精出すことにしました。一日おきか二日おきがいいと思っています。それでも飛距離増が再現出来なければ諦めるしかありません。
(October 10, 2024)
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